まのさばで思いついた一発ネタ集 作:ないでーす!
私がアトリエの前を通りかかった時、中から騒がしい音と声が聞こえてきた。
「やめてよ!アンアンちゃん!」
「死ねっ……!エマっ……!」
そこにはエマを押し倒し、ナイフで襲いかかっているアンアンがいた。私は、咄嗟に間に入る。
「やめろ!アンアン!」
引き剥がし、何とかアンアンからナイフを奪おうとするが思いの外、アンアンがしぶとくナイフを離そうとしない。
そのまま組み合っているとじりじりとバルコニーの方へ移動していた。
「よせ、このままでは落ちるぞ!」
「う、うるさい!手を離せ……!」
「二人ともあぶない!」
そしてそのまま、私たちはバルコニーから落ちた。しかし中庭の木に落ちたのか思いの外痛みは無かった。まるで階段からゴロゴロと落ちたかのように感じたが気のせいだろう。
「ぐっ…!無事か!?アンアン!」
アンアンに声をかける。するとアンアンは妙な声を出した。
「はうあ!?」
あまりに間抜けな声を出すアンアンに気を取られているとアンアンは震える手で指を指す。
私がそちらを見ると──
プップーとクラクションを鳴らすトラックが迫ってきていた。
「「うぎゃあーーーーー!!!」」
一体どこから現れたのか分からないそのトラックは私たちを撥ねた。私の目には首だけになったアンアンが映り、きっとアンアンの目には首だけになった私が映っているだろう。
死〜んとしたその場には下手くそな口笛が響いた。
「トラック描いたら動いちゃった……これ……のあのせいかな?ひゅーひゅー……」
首だけの私は空を見上げていた。視線の隅にはバルコニーから身を乗り出し、泣いているエマが見えた。危ないぞエマ。そんなことをしていたら……落ちてしまう。そう考える前にエマは落ちていた。きゃあと叫び声をあげ、アリサの使っていたハンモックに着地しぽよんと跳ねられ着地した。
「いたた……」
泣いていたエマが尻を擦る。するとまたクラクションが鳴った。
「はうあ!?」
「うぎゃあーーーーー!!!」
エマも私たちと同じようにトラックに撥ねられた。トラックはついに消えていったが、私たちの死体は残っていた。
この後はレイアが無残な姿の私たちと口笛を吹いているノアを目撃し、そのまま裁判になった。
ノアは自供した。
「最初はね、アンアンちゃんが考えたとーっても楽しいドッキリだったんだ。」
「でもね、のあ……トラックを描いちゃったの。」
「どうしてのあはトラックなんて描いちゃったんだろうね?分かんないや」
と言い残し投票により魔女に選ばれ、処刑された。
余談だがミリアは星の写真と称してトラックの写真を撮っていた。
ハンモックで跳ね返ってピタゴラスイッチして牢屋敷のてっぺんに刺さるとかから始めたはずなのに画太郎パロディに