禪院家の騒動が落ち着いてきたところで、甚壱くんには憂太くんたちにやったように「上層部はもう夏油傑と言うか、その身体を使った加茂某というか、そんな感じのヤツに乗っ取られてますよ」てお伝えしたところ「早く言え」と拳骨をいただいた。
約1名を除き禪院家が無事に事なきを得る。紛うことなき禪院直子の勝利である。
覚醒真希ちゃんと引き換えに禪院家が無事なのはまあ、釣り合ってるか?いやないか。まー人の命は尊いものだからしゃーない。でも無作法は人にあらず例外だよ。
ここまでは良かった。ここまでは。
しかしその後真希ちゃんに「おら、来いお前もほら」と死滅回遊攻略に駆り出される事となった。真希ちゃんの腕力も体幹も非常に強く、駆け出しを抑えられた直子ちゃんには抵抗できなかった。
その万力のような腕力にゴリラを幻視する。禪院家が世に解き放ったフィジカルゴリラは有無をちょっとしか言わせてくれなかった。
『直子。お前も私たちに協力しろ、嫌とは言わせねぇ』
『イ・ヤ・よ。あっれェ?言わせないんじゃなかったのー?…じゃなくて、憂太くんいればヨユーじゃん。しかも金次くんにも声かけるんでしょ?超ヨユーじゃん。ま、どーしてもっていうなら』
『フンッ』(キュッ
『ヤッベ♡首締まッ』
マジな話しがここから記憶ないんだよ。ホラー映画の暗転描写かな?
目が覚めると、そこは仙台だった。草も生えない。せめて雪国であれよ。
失神からの復帰直後ではあったが、憂太くんに「あ、禪院さん。目が覚めたみたいですね」と言われてから直ぐに思い至った。
よりにもよって仙台コロニーって、ウッソだろ?
憂太くんVS石流くんVS18禁のあの仙台に放り込むとか何考えてるのか。領域展開のバーゲンセールに巻き込まれた時点でナレ死する末路が見える見える。
聞けば悠仁くんルートは「あの女を悠仁に同行させるな悪影響だ」と予め脹相が騒いだり暴れたりしたうえ、恵くんが本当に嫌そうな顔をしていたためダメ。金次くんは気にしてなさそうだったらしいが綺羅羅ちゃんがぶーぶー言い出したためダメになったと。
真希ちゃんはなんか疲れており、仕方ないから手綱を握れそうな憂太くんが引き取ってくれた流れだ。
たらい回しでメスガキの目にも涙。
生存のために全力で憂太くんに縋りつこうとすればリカ様にガチビンタされた。多分やり過ぎたら全身にぎにぎされてゴキブリの餌にされそうなくらいの威嚇も添えて。
多分キレてるんだろう。それか反抗期。
「あはは。あの、大丈夫ですか?」
リカちゃんダメだよ、と諫めながらもこちらを気遣う憂太くん。あの、出来ればビンタ前に止めていただけなかったでしょうかね?
「べつに‥‥‥いーよ。でも、ホントにワタシここで理解る気ないから。何かあったら全力でお相手イライラさせてから憂太くんにパスしちゃうからねッ」
「はい。僕も仲間を死なせるつもりはありません。と言うか禪院さんのこと、真希さんたちは強いって言ってましたし自信持ってくださいよ。でも相手を煽るのはやめて欲しいです」
あとわかるとかわからせるって何ですか?と困り顔で微笑む。
何だろうね笑
あとね、ドブカススペックだから強いほうかもだけど、先々の展開を考えるとヤバいんよ。グラニテブラストとやらでチリチリになる可能性大なんだよ。グラグラの実食べたら出せそうな露出パンチだって白目剥くことになるでしょきっと。
…それよりなんか仲間認定されてるのはなぜ?
「夜蛾先生から貴女に助けられたと聞いています。パンダ君やみんなに代わってお礼を」
え、なにそれは?覚えて、いや覚えてないけど…話し合わせとくか。
「はぁ~?ナニソレ。覚えてなーい知らなーい興味なーい。それよりお礼って言うならさぁ、直子って呼んでよ。真希ちゃんみたいに下の名前で♡」
話し合わせるっつったろメスガキ。可能な限り恩を売れ。今後自らの命を救うほどの恩を。あと名前呼びは促すだけでもリカちゃんからの圧がスゴイの。死の予感がするの。やめようね。
「では直子さんと」
素直じゃないんだなあ、みたいな感じでも納得してくれたっぽいから一周回ってセーフだな。
道中和気あいあいと親睦を深め、時にはリカちゃんに引っ叩かれながら計画を立てる。
結論から言えば憂太くんは原作通りクソデカ式神のおじいちゃんをまず倒しに行くみたい。一方メスガキは非術師などの保護を頼まれた。
別行動となったその間、どの泳者とエンカウントするのが一番理解らせられるリスクが高いか、と考えてみる。
やっぱあのゴキブリ呪霊を思い出す。アレは無理だ相性が悪いと思うし。触れないしフれたくない。自分、虫触れない大人なもんで。
あとリーゼント。近づく前にチリチリにされるか、近づけてもボコボコにされるんじゃなかろうか?
あと藤原絶対許さないウーマンもちょっと危ないかな…
あれ?全部じゃんか草
草生やしながらも移動する。受肉した高齢者を憂太くんがしばき倒す間にひたすらに生存者を助ける。そしてなるべく例のゴキブリが憂太くんと遭遇するだろう場所から離れる。
老いも若きも関係なく煽り散らかしながら避難誘導を実施し、適度に善人ポイントを稼ぐのだ。
「ねぇ足遅すぎない?ほらほら、ちびっ子はおんぶしてあげちゃうから乗ったらいーよ。それより大人組情けなぁい♡足腰弱っちいにも程があるんじゃない?休憩しちゃう?ワタシは余裕なんだけどなぁw」
心なしかメスガキムーブ大人しめ(当社比)
だが油断はしない。不本意だが二十何年もこの訳わからんのと向き合ってきたんだ。絶対に、ぜーったいに強者と対峙したその時に"クる"んだよムズムズが。詳しいんだ(ムズ
あ♡ほら来た♡
避難誘導を終え良さげな建物へ呪霊も見えんザコ共を押し込む。それを終え離れるとほぼ同時に上から、おそらく高所から声をかけてきたのだろう。
女性の声で「宇守羅彈」と。
それダメ♡自己紹介がてら理解らせようとかマナー違反♡ほらもう空間パキパキイッてるからぁ♡
アドレナリンの代わりにメスガキ成分が巡り、直後に空間ごと弾かれるように吹き飛ばされる。
「何だ、弱いわね。生きてはいるみたいだけど」
ゴロゴロ転がりながらも立ち直り声の主を見る。そこには空飛ぶオカズこと烏鷺亨子。うおっスッゲ…今日はコレでいいかな…
「さっきっから何をしている?」
「何をしているって、一日一善♡に決まってるじゃん。見て分かんないの?」
「この状況下で善行?馬鹿らしい」
くどくど現代の術師は何だと嫌味を言いながら次の一撃を構える烏鷺。それに対しメスガキを構えるこちらは本格的にどうかしてるよ。
「アナタってぇ、理解らせられても文句ないオバサンなんだよね♡」
「オバッ…(イラ」
「友達とかいないのー?ぼっちなの?てか服買えないのw?買ってあげよーか、ワタシお金持ちだしッ。何百年越しに他人を理解らせてまで露出したいのw?」
メスガキナイズされた憂太くんの天然煽りだ!模倣したのかッ!!
いや感嘆符じゃねぇよマズイですよこれは。烏鷺ちゃんって言えばギアッチョの次の次くらいにイライラ♡カリカリ♡しやすい女の子なのに!!
あぁほら。明らかにコッチ睨んでる。目にゴミ入ったとかであってくれないかな?
烏鷺ちゃんが苛立ちを滲ませ何かを言おうとするが、知るかと言わんばかりに、自らのメスガキボディのバインバインを寄せ上げる。うおっスゲッ♡こっちに付いてる自前の方がスッゲ♡
「この「そ・れ・ともぉ~そんなにスタイルに自信あるんですかぁ?でもでも、あれれぇおかしーぞぉ♡コッチのほうが大っきいみたいッ」」
コナンかな?
「調子に「自信満々なのにさっそくワタシに理解らせられちゃうオバサンかわいそッ。しかもスタイル自慢じゃないよぉって否定した場合なんでそんなカッコなのって話し♡おぱんつも用意できないお財布よわよわ社会人になっちゃうね♡」」
「殺し「やーいざーこざーこ♡マナー違反♡自分の社会規範を宇守羅彈しちゃったの?TPOまもれッ♡ねーねー結局どっちなの?服買えないの?それともワタシに敗北を喫した程度のスタイルを自慢してるの?教えてよぉ」」
ほらメスガキ、烏鷺ちゃんが何か言おうとしてるから静かに。
「宇守「何がキライかより何がスキかで語れなさそう♡ヒトの夢は終わらないけどアナタの羞恥心は終わっちゃってそうッ」」
静かにっつッてんだろ!!ほら今術式使おうとして(バキッ
おっ♡
問答無用の宇守羅彈により吹き飛ばされ、ちょっとだけ理解らせられかけた。
あ、危ないッ。投射ダッシュの度に転げてたから受け身がやたらと上手なのが功をなした!
「しぶとい。さっさとくたばれよクソガキ」
メスガキです
「ちょ、反論できないからって暴力とかダサッ♡昔の術師ってこんなバイオレンスなの?」
「一々ムカつくんだよオマエッ」
こんなやり取りの中でも空間をグニャグニャさせながら攻防一体でメスガキを追い詰める烏鷺ちゃん。
スピードで避ける分にはまだ良いが、攻撃を仕掛けると相手は飛んで距離を取るからコチラの攻撃が届かない。巨乳の直子ちゃんはバルンバルン♡とジャンプ攻撃を仕掛けたいが、空中で捉えられては理解らせられることは目に見えている。
せめて、せめて手の届く高さまで…あ、そうだ!!
いつか漫画で読んだ、恵くんがやっていた閉所に誘い込む戦術を思い出す。烏鷺ちゃんの場合レジィと違って普通に建物壊してきそうだけど問題ない。。
失敗したら痛いからホントはあんまり使いたくない。しかし役に立つかも、と用意していた"必殺技"の準備をする。
「なに、もう逃げるのはやめたの?」
案の定屋根を抉り取るように屋内へ侵入してくる烏鷺ちゃん。おそらく無意識だろうか、屋外での戦闘の時よりもやや高度が下がる。
ちょうど屋根と同じかそれより少し低い位置。そこでコチラの逃げ道を潰しながらトドメの一撃を油断なく準備する烏鷺ちゃん。
そう、その位置がいい!!
直子ちゃんスペックでは呪力の起こりをアッチ側はもちろん、そこに近い強者に察知される可能性が高い。
なので最小の呪力行使、術式の使用でなければこの不意打ちは避けられてしまう。
投射呪法は脳内で用意した動きを24fpsでトレースする。失敗により動きがガタつくとフリーズしてしまうリスキーな術式。
このフリーズをむしろ利用したいわゆる拡張術式というヤツ!!
「!?オマエ、いつの間にッ」
烏鷺ちゃんからすれば見下ろしていたメスガキがいきなりワープしたようにも見えるハズ。
それもそうだろう。実際ワープした様なものなのだから。
あえて自らをフリーズさせる。過度に物理法則を無視することでフリーズするという代償をはじめに無条件で受け入れる。そのかわり設定したフリーズ時間分だけ、逆に物理法則をちょっとだけ無視した動きが可能になる。短距離限定でね。
映画やアニメーションモチーフの術式なら、読み込めない部分はトんだりするからそれを落とし込めないかと考えたわけ。
スキップみたいな感じをイメージした。出来た(天才)
「捕まえた♡」
そのまま八割裸の彼女へ抱きつく。
「このッ、離せ!!」
ジタバタすんなオラッ
あえて打撃を与えなかった理由は一つ。メスガキボディによる打撃は攻撃力があまり高くないのだ。火力を出したいなら重ねがけしないとダメ。
なのでこの後憂太くんと合流出来ることを信じて嫌がらせにとどめる。
「これからワタシと一緒にお散歩でもどーぉ?」
「ふざけ、ザケんなッ!!誰が─」
言い終わる前に烏鷺ちゃんをフリーズさせた。
呪力がじわじわ減っていく感じがするけどおそらく保つだろう。あの派手派手しいビームが打ち上がってるところまで間に合えば良いんだから。
確実に倒しきれる自信がないのでこのまま露出狂のチェキとして憂太くんのところへ持って行こうと思う。
そう言えば憂太くん亨子ちゃんの術式コピーしなくても石流くんに勝てそうかね?まだ最中?
分かんないからコンビニ寄ってから探そっ。
現在仙台コロニーにおいて、✝現代の異能✝乙骨憂太によりドルゥヴ・ラクダワラが既に倒され、天敵がいなくなったことにより特級呪霊・黒沐死が活動を開始。遭遇した乙骨憂太によりこれが祓われる。
それとほぼ同時期にメスガキにより非戦闘員の避難誘導が行われ、そこへ元藤氏直属暗殺部隊隊長を務めた烏鷺亨子が仕掛けた。が、返り討ちに遭い現在ギリギリなR17チェキになっている。
一方、乙骨は泳者随一の呪力出力を誇る石流龍と邂逅を果たす。
激戦のさなか、第三者による妨害はなく文字通り互いに出し惜しみなく呪い合う。
「最高じゃねぇか乙骨!!もっとヤろうぜッ!!」
「…リカちゃん、"全部"だ」
石流の抱いていた永らくの渇望と、それにあてられ戦いへの熱に触れた乙骨による呪力のぶつけ合い。
「満腹だッ…」
果たして勝敗は決した。乙骨は黒沐死と石流との連戦になったが常に一対一の状況であり、非術師についてはメスガキが避難させていた。
そのため周囲をあまり気にせずリカの顕現のタイムリミットをフルに石流に向け、全力のパフォーマンスを絶えず披露することが出来た。
乙骨により敗北した石流により得点が譲渡される。戦いの余韻か、先ほどまでの苛烈な闘争は何処へやら。出し切った者同士、互いに穏やかな言葉を交わす。
だがそこへ。
「あらあら?何かイイ感じに決着した?…やっぱ鮭が一番おいしい(ボソッ」
禪院直子。禪院家にて、フィジカルギフテッドにより齎されるはずの死の可能性を剪定。その後気絶している間に仙台コロニーへ放り込まれたメスガキ。
「何だ、新手か?」
気怠そうに呪力を練る石流。
「いえ、僕の仲間ですよ」
それを手で制する乙骨。
そんな稀代の実力者2人へ向け─
「てかヤベッ♡遠目からでも理解ってた♡理解らせブラストあんなの掠るだけでも理解ッちゃうことが理解ッちゃう♡まぁでも何だか出し切った後みたい。これって…あぁ、憂太くんの勝ちだ、てこと?!それならそれで安心して煽れちゃう♡リーゼント台無しッワックスもっと使え♡丁髷時代はどうしてたんですか(素)?てか呪力出力トップクラスとかぁ、なんかそうゆーデータあるんですかぁ?あ、憂太くんこのエッチなチェキ上げるからどうにかしろッ♡呪術界は年功序列故に年上の言うこと尊重して♡ッてリカちゃん?なんで…グエ♡」
烏鷺亨子の激怒チェキを携えコンビニのおむすびを頬張り煽り散らし、卑猥なモノを乙骨に見せたためにリカに首を絞められている─
─"現代の異常(27歳)"
「なぁ乙骨。あの嬢ちゃんがお仲間なのか?」
「……えぇ、まあ」
たまには真面目な回があっても良いよね。
術式の拡張とかは上手く説明できないので各々で脳内補正して欲しいです。