決闘者セアミン(♂)   作:へるしぃーぼでぃ

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vs.深淵の獣アルベル─破

 

 

 

 

 

先行:アルベル─【LP8000】手札1枚

 

レベル8『赫灼竜マスカレイド』∅効果無効

-ATK/2500

 

レベル8『赫灼竜マスカレイド』∅効果無効

-ATK/2500

 

レベル10『深淵の神獣(ビーステッド)ディス・パテル』

-ATK/3500

 

レベル8『深淵の獣(ザ・ビーステッド)ルベリオン』

-ATK/2500

 

✧『烙印劇城デスピア』

∞魔法『復烙印』

∞罠『烙印の即興劇(エチュード)

伏せカード1枚

─────────────────〈Turn2〉

 

後攻:セアミ─【LP3800】手札1枚

 

レベル4『サイキック・ブロッカー』

-ATK/1200

 

レベル6『静寂のサイコソーサレス』

-DEF/2200

 

レベル3『メンタルプロシージャー』

-DEF/1100

 

レベル3『No-P.U.N.K.セアミン』

-DEF/600

 

伏せカード1枚

──────《Main Phase1》───────

 

「さぁ、これが我の全力だ……、何処からでも掛かって来るが良い!特異点よ!」

 

漆黒の空、漂う中空にアルベルの覇気の篭もる叫びが響く。

まさかの俺のターン中に、妨害をこなしつつエースまで召喚してくるとはっ。

今までの精霊デュエリストとは格が違う!

思わず歯を噛み締める中、アルベルはさらに効果を連ねてきた。

 

「墓地へ送られたサロニールの効果。デッキから『ビーステッド』モンスターまたは『烙印』魔法・罠カードを1枚墓地へ送る。我は『烙印の剣』を墓地へ。……さぁどうした、貴様のターンだぞ?」

 

俺のターン中に派手に展開しておいて、いけしゃあしゃあと偉そうに。

その下卑た笑顔を吠え面に変えてやる!

 

「俺は手札から魔法カード『サイコ・フィール・ゾーン』発動!自分の除外状態のチューナー・非チューナーサイキック族を1体ずつ墓地に戻し、戻したレベルの合計と同じレベルを持つサイキック族Sモンスターを守備表示で特殊召喚する!」

 

「何だと!?我の∞即興劇(エチュード)で除外されたモンスターを、逆に利用してくるだと!?」

 

ここまで余裕綽々といった態度だったアルベルが動揺を示した。

いい気味だ!さぁ、反撃の狼煙を上げるぞ!

 

「除外から墓地に戻るサイコミニスターとウィールダーの合計レベルは6!よってレベル6Sモンスターを特殊召喚する!」

 

レベル6『サイコ・デビル』

-DEF/1800

 

召喚しておいてなんだが、このサイコ・デビルはおまけだ。

真の狙いはコッチにある。

 

「そして俺は墓地に戻った『寡黙なるサイコミニスター』の効果発動!墓地から他のサイキック族1体とこのカードを除外し、フィールドの表側表示モンスター1体をエンドフェイズまで除外する!俺はサイコミニスターとサイコウィールダーを再び除外し、ディス・パテルを除外!」

 

黒手袋を嵌めた小さい手をグーにして突き出す。どうだ!

それに対して、アルベルは鷹揚に手を広げた。

 

「ほう?だが無意味だ!ディス・パテルの効果!相手モンスターの効果が発動した時、互いの除外ゾーンのカードの中から1枚を対象にデッキに戻す。我はサイコウィールダーを戻す。そして戻したカードの持ち主が相手のカードだった場合、その効果を無効にする!堕ちた導き(ディジェネレイト・アジテーション)!」

 

墓地から半透明で現れたサイコミニスターが放った光線銃が、神獣の不協和音を奏でる咆哮に掻き消された。

っく、排除は出来なかったかッ。だがこれでヤツの効果は使わせた!

 

「ならば、セアミンの効果発動!600LP払い、デッキから『P.U.N.K.』モンスター……ライジング・スケールを手札に加える!そしてレベル4のサイキック・ブロッカーに、レベル3のセアミンをチューニング!」

─【LP3800→3200】

 

〈〈〈チューナー3〔⑦〕レベル4〉〉〉〉

 

「また懲りずにS召喚をしてくるか。∞即興劇(エチュード)の効果により、フィールドに『ビーステッド』が存在する限り、素材にされたモンスターは除外される!」

 

「承知している!それでもS召喚だ!」

 

レベル7『シューティング・ライザー・ドラゴン』

-ATK/2100

 

「ライザー・ドラゴンの効果!デッキからこのカードのレベル以下のモンスターを墓地へ送り、このカードのレベルをそのモンスターのレベル分下げる!俺は娑楽斎を墓地へ送り、ライザー・ドラゴンのレベルを4に変動!」

 

「なるほど。それで『P.U.N.K.』モンスターを墓地へ送り、先ほどサーチしたライジング・スケールを召喚する手筈を整えたというワケか」

 

アルベルが可笑しそうにニヤケながら、俺の手を読んでくる。

不気味な笑みだが、実際その通りなので力強く宣言した。

 

「ああ、分かっているなら行くぞ!俺は手札のライジング・スケールの効果発動!墓地の娑楽斎を除外し、このカードを特殊召喚ッ」

 

「来ると分かっていて、させると思うか?その瞬間、罠発動!『嗤う黒山羊(ルンペル・トイフェル)』!」

 

「っな!?ここで伏せ(リバース)カードを発動だと!?」

 

まったく想定していなかったッ。

これは……マズい!

 

「そうだ、貴様の展開の要であるそのカードを使ってくるのを待っていた!我はカード名を宣言!宣言されたカードはこのターン、互いに墓地以外から特殊召喚する事は出来ない!我が宣言するのは当然『No-P.U.N.K.ライジング・スケール』!」

 

アルベルの仮面がドアップに映し出された罠カードが、おどろおどろしく輝いて効果を発揮した。

そのせいで手札から出そうとしていたライスケが手札に留まり、特殊召喚が不発に終わってしまった。これでは娑楽斎の除外し損である。

なんてヤツだ、まさかこんなガチカードまで使ってくるとは……ッ!

余裕を取り戻したアルベルが講釈を垂れてくる。

 

「フ、特異点よ。貴様のデュエルはこの数日間、遠巻きに観察させてもらっていた。中でもそのライジング・スケールを中心としたサイコ・エンド・パニッシャーへの展開は脅威……。だが裏を返せば、そのカードさえ止めてしまえば展開力は半減する、そうだろう?」

 

図星だ。

P.U.N.K.はライスケが実装されて現代のデュエルスピードにある程度返り咲いたデッキ。

それを止められると確かにキツい。

 

というかやっぱ観察されてたのか。妙にP.U.N.K.に精通してるなと思っていたら……っ。

 

だが俺も、前世では烙印系統のデッキとは腐るほど戦ったことがある。

強くて人気のあるテーマだからな。事前情報に関してはイーブンといった所か。

ライスケを止められたのは痛いが、切り替えろ。

俺のデッキにはまだ、他に展開を伸ばすカードがある!

 

「ならば俺は、レベル6サイキック族のサイコ・デビルに、レベル3サイキック族チューナーのメンタルプロシージャーをチューニング!……超常の力を操りし銃士よ。その蓄積したデータで己をバージョンアップさせ、戦場を大いに掻き乱せ!S召喚!」

 

〈〈〈チューナー3〔⑨〕レベル6〉〉〉〉〉〉

 

レベル9『サイコガンナーMk-Ⅱ』

-ATK/3200

 

堅牢な宇宙服チックな装備の異能戦士が戦場に降り立つ。

俺はその能力を開放した。

 

「Mk-Ⅱの①の効果!互いの除外ゾーンの中からモンスター1体を選び、自分フィールドに特殊召喚する!俺は『サイキック・ブロッカー』を呼び戻し、再びフィールドに出たブロッカーの効果を発動する!俺は『深淵の神獣(ビーステッド)ディス・パテル』を宣言する!」

 

「なんだと?」

 

流石のアルベルもこれは予想していなかったようだ。

当然だ。俺も今思い付いたからな!

このターンでは最早、どう足掻いても決着まで持っていけない。

アルベルが前のターン『烙印融合』を回収して次ターンのケアをしたように、俺も次ターンのケアをする。

……ブロッカーの効果で『烙印融合』を封印するか迷ったが、ディス・パテルの効果と攻撃力も脅威だと判断し、こちらを封印する!

ディス・パテルの禍々しい気配が、緑色の力場に囲まれ封印された。

 

「おのれ……!我が神獣になんたる狼藉を!」

 

歯軋りするアルベルを前に、俺はさらに展開していく。

 

「そしてレベル4のブロッカーに、レベル4になったチューナーのライザー・ドラゴンをチューニング!来たれ!精神領域を司る悪魔よ!」

 

〈〈〈〈チューナー4〔⑧〕レベル4〉〉〉〉

 

レベル8『メンタルスフィア・デーモン』

-ATK/2700

 

ここが展開の限界値。数多の妨害の末に辿り着いた、このターンの最終盤面。

だが相手の厄介なモンスターは封印した。これで場を制圧する!

 

「行くぞ、バトルだ!スフィアデーモンとMk-Ⅱの2体で、マスカレイド2体に攻撃!」

 

現在封印状態のマスカレイド×2だが、放っておけば2ターン後に猛威を振るってくる。このターンで始末しておかなければならない!

マスカレイド-ATK/2500のステータスを上回る俺のモンスターたちが、ドラゴン型の悪魔に襲い掛かった。

デーモンの鉤爪、Mk-Ⅱの次元砲が敵を穿つ。

 

「ぐぉお!?」

─【LP8000→7800→7100】

 

アルベルのライフに初めてダメージが入った。

だが俺は破壊とダメージを与えただけではない、真の狙いはここからだ!

 

「メンタルスフィア・デーモンの効果!戦闘でモンスターを破壊し墓地へ送った時、その元々の攻撃力分だけ俺のライフを回復する!」

 

だが、その目論見は阻まれた。

アルベルがカッ!と目を見開く。

 

「ッさせん!マスカレイドが戦闘で破壊されたことにより、墓地のアルベル()の効果!自身を特殊召喚し、相手モンスター1体の効果を無効にする!その回復は無効だ!」

 

レベル4『デスピアの導化アルベル』

-DEF/0

 

アルベルが仮面を付けて飛び上がり、鎖状に連なったホールがスフィアデーモンの周りをグルグル取り囲んでその効果を無効にしてきた。

そんな効果があったのかッ。くそ、貴重な回復手段がっ。

 

「これで俺はターンエンドだ……」

 

手札は0枚。

もう俺にこのターン出来ることは無い。

ターンが相手に渡る。

 

「やってくれたな……!エンドフェイズ時、我は墓地の『烙印の剣』を除外し効果発動!除外状態の『アルバスの落胤』を手札に加える!」

 

憤りながらも淡々とリソース回収に努めるアルベル。

除外ゾーンからも回収するのかっ。

これだけ大型モンスターと永続魔法・罠を発動しておきながら、なんて展開力……!

アルベルが怒気を滲ませ、勢いよくドローした。

 

「我のターン、ドロー!この瞬間、墓地の罠カード『嗤う黒山羊(ルンペル・トイフェル)』を除外し効果発動!」

 

「なに!?」

 

「我はモンスター名を宣言し、宣言されたカードはこのターン、フィールドで発動する効果を発動出来なくなる!我は『サイコガンナーMk-Ⅱ』を宣言!」

 

先手を打たれた!

フェイズはまだスタンバイフェイズ。

Mk-Ⅱの②の効果──フィールドのモンスター1体を除外する効果は相手ターンでも使えるのだが、使用タイミングはメインフェイズに限定されている。

罠カードの強みを最大限に活用してきた……、アルベル(コイツ)、マジで強い!

稀に見るカード名宣言合戦の応酬は、アルベルの方が上手かもしれない。

俺の悔しそうな顔を見て溜飲が下がったのか、余裕を取り戻したアルベルが高らかに笑った。

 

「ハハハ!さらに行くぞ!ルベリオンの効果!デッキから『烙印』永続魔法・罠カード1枚を表側でフィールドに置く!我は永続罠∞『烙印の獣』を選ぶ!」

 

デッキから永続罠を即時発動するという無法。

この効果も厄介だからルベリオンも戦闘破壊したかったのだが、手数が届かなかったっ。

アルベルの猛攻は続く。

 

「そして『烙印融合』発動!手札の『アルバスの落胤』とデッキの『深淵の獣(ザ・ビーステッド)アルバ・ロス』を墓地へ送り、融合召喚!……異界へ送り出した我が私生児よ、その力で以てすべてを灰燼へと帰せ!」

 

レベル8『灰燼竜バスタード』

-ATK/2500

 

空にホールが開き、そこから落下してきた竜がドゴオォン!と勢いよく着地した。

ホールの足場がグラグラ揺れる。

産まれ堕ちたバスタードが、そのギラギラ光る金属のような光沢がある鱗と光る眼で俺を射抜いてきた。

アルベルの声が闇夜に(つんざ)く。

 

「このカードの攻撃力は、素材としたモンスターの元々のレベルの合計×100アップする!レベルの合計は16……よって1600のアップだ!」

 

レベル8『灰燼竜バスタード』

-ATK/2500→4100

 

「攻撃力……4100!?」

 

俺の残りライフは2200……。

仮にスフィアデーモンに攻撃されたとしてもギリギリ生き残れるが、ライフが少ないと次のターンの展開が繋げられなくなる!

だが俺の目算を、アルベルは優に越えてきた。

 

「まさか次のターンがあると思っているか?甘い!我はフィールド魔法✧『烙印劇城デスピア』の効果発動!」

 

俺たちと共に空中浮遊している物言わぬ巨大な城。

それがアルベルの声に呼応するように、ゴゴゴ……と不気味な音を立て始めた。

 

「我の手札・フィールドのモンスターを素材に、レベル8以上の融合モンスターを融合召喚する!素材にするのはフィールドの『デスピアの導化アルベル()』と『深淵の獣(ザ・ビーステッド)ルベリオン』!」

 

またしても仮面を投げ飛ばすアルベルに、ルベリオンが共に劇城へと飛来。

そして城の中から飛び出てくる、異形の悪魔。

 

「虚ろなる神具よ、我が劇にてその役目を再び与え給う!表舞台に混沌を(もたら)し、敵味方の尽くを屠殺しろ!融合召喚!」

 

レベル8『デスピアン・クエリティス』

-ATK/2500

 

痩躯なボディに不穏なオーラを纏った鎧騎士が、槍状の剣を振り回しフィールドに降り立った。

その首が不気味に伸び、鎧から漏れ出てくる瘴気がフィールド全体を覆っていく。

 

「クエリティスの効果発動!このターン、レベル8以上の融合モンスターを除くフィールドのすべてのモンスターの攻撃力を0にする!」

 

「なんだと!?」

 

レベル9『サイコガンナーMk-Ⅱ』

-ATK/3200→0

 

レベル8『メンタルスフィア・デーモン』

-ATK/2700→0

 

レベル6『静寂のサイコソーサレス』

-DEF/2200(-ATK/2400→0)

 

レベル10『深淵の神獣(ビーステッド)ディス・パテル』

-ATK/3500→0

 

自分のモンスター諸共弱体化させるか!

ディス・パテルは封じられている(役立たず)とはいえ、思い切った事をする。

そして遂に、アルベルは最後通告を下した。

 

「これで終わりだ……!バトルに入る!」

 

ッ、後で発動しようと思っていたカードだが、もはやここで発動するしかないっ!

 

「バトルに入る前に!速攻魔法⚡︎『テレポート・フュージョン』!を発動!メインフェイズ時、フィールド・墓地からサイキック族を素材として除外し、サイキック族融合モンスターを融合召喚する!」

 

「なに!?貴様が融合だと!?」

 

先ほどディス・パテル(S召喚)された意趣返しでもある。

行くぞ!

 

「攻撃力が0になったMk-Ⅱとメンタルスフィア・デーモンを素材として除外し……現れろ。その絶対的な念動力で、世界を滅ぼすサイキッカー!」

 

レベル11『アブソリュートサイキッカー』

-DEF/2200

 

ここへ来て俺の虎の子、レベル11の超大型融合モンスターを招来。

狼狽えるアルベルに対し、俺はついに反撃に出た。

 

「アブソリュートサイキッカーの効果!融合召喚した場合、2000LP払う事で相手の表側カードをすべて除外する!アブソリュート……サイキック!」

─【LP3200→1200】

 

「っな!?……ッだが、そのモンスターを融合するために除外されたメンタルスフィア・デーモン(闇属性)を、∞復烙印の効果で持ち主のデッキに戻して我は1枚ドローする!そしてさらに!永続罠∞『烙印の獣』の効果発動!」

 

除外されるとあってか、怒涛の勢いで永続カードたちを使ってくるアルベル。

 

『ビーステッド』モンスター(ディス・パテル)をリリースし、サイコソーサレスを破壊する!」

 

「ぐっ!?だが墓地へ送られたソーサレスの効果!相手フィールドのカードを1枚手札に戻す!バスタードはEXデッキに戻れ!」

 

「灰燼竜バスタードは融合召喚したこのターン、EXデッキから特殊召喚されたモンスターの効果を受けない!よって手札には戻らず、アブソリュートサイキッカーの効果によっても除外されない!」

 

最後までカードの応酬を続ける俺らに、とうとうアブソリュートサイキッカーの超電磁波が放たれた。

夜空に放出される、見るからに有害な緑の波動。

この効果でアルベルの永続魔法・罠3枚、✧烙印劇城、クエリティスが分解され、除外された。

 

そしてフィールドに残るは『灰燼竜バスタード』-ATK/4100と『アブソリュートサイキッカー』-DEF/2200だけとなった。

 

ようやく厄介な永続カード群を除去できたが、痛み分けか……。

しかしこの期に及んでまだ、アルベルのデッキは動きが止まらなかった。

 

「おのれぇ!っだが、相手の効果によってフィールドから離れたクエリティスの効果!デッキから『デスピア』モンスターか『アルバスの落胤』を手札に加えるか特殊召喚する!我は『喜劇のデスピアン』を手札に加える……!」

 

下級モンスターを手札に加えるアルベル。

サーチこそ絶えないが、しかし流石のヤツもデッキリソースが枯渇してきたように見える。

だがそれでも一気呵成、アルベルは声を荒らげた。

 

「やってくれたな!だが今度こそバトルだ!バスタードよ、憎き敵を滅ぼせ!」

 

破壊耐性・高火力を誇るアブソリュートサイキッカーだが、強化された灰燼竜相手には為す術はなかった。

その肉を噛み付かれ、無惨にも戦闘破壊される。

 

「アブソリュートサイキッカー、撃破!」

 

アルベルの咆哮。

だが守備で出したお陰で俺にダメージは無く、

そして戦闘破壊(ここ)まで織り込み済みだ。

この瞬間、墓地のこのカードが再び発動する。

 

「喜ぶのは早いぞ、アルベル!EXデッキから特殊召喚された自分モンスターが戦闘・効果破壊された時、⚡︎『テレポート・フュージョン』の墓地効果発動!このカードを除外し、自分の除外ゾーンからサイキック族モンスター1体を特殊召喚する!俺が喚ぶのは……Mk-Ⅱ!!」

 

レベル9『サイコガンナーMk-Ⅱ』

-ATK/3200

 

次元の彼方へ消えたはずのサイキック戦闘員が、ぐにゃりと空間をテレポートして再度フィールドに降り立った。

アルベルがたじろぐ。

 

「なんだと!?ここで再び現れるのか……!」

 

「デュエルはまだまだ……ここからだ!」

 

破壊と除外の応酬、しかし絶えぬ互いのエースモンスターたちの饗宴。

デュエルは佳境を迎え、俺たちは均衡を破るべくさらに激しく衝突する。

 

 

 







アルベルのデッキに『アルバスの落胤』は1枚しか入ってません。
※理由は精霊アルバスに「なんかアイツ、嫌いだ」と何となく嫌われているから。

精霊に好かれてない人のデッキは同名カード1枚(ハイランダー)気味。
精霊同士でも然り。

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