「......ああ......めんどい」
「だめですよ......授業には集中しないと......」
剛輝は授業を受けていた。認識阻害を施した上でついてきたれいかが、あくびをする剛輝に注意する。
そんな剛輝を、生徒会長が見つめていた......。
その時、バトル開始の合図が鳴り響く。
適当な言い訳で許可を取り、外に出ると......
赤い体に黄色い線。大きな顎、小さな前足にがっしりした尻尾の巨大なナニカが咆哮を上げていた......。
「「ティラノサウルス!?」」
そう、世界一有名にして最強の肉食動物、ティラノサウルスが現れたのだ。
ティラノサウルスは火の玉を吐いてきた。
「......あの技......!もしかしてビッグファイアキャノンか......」
剛輝は知っていたが、ビューティは(当たり前だが)知らなかったようで......
「ティラノサウルスが火を吹くなんて!?」
と驚愕していた。
「ふははは!ティラノサウルスとはこういう生き物だ!」
そんなビューティに、誇らしげに自慢する相手マスター。
「そうだったんですか......知識不足でした」
「古代種系の能力者みたいなこと言うんじゃあないよ......。ビューティ、あれはおそらく恐竜キング......恐竜を戦わせるアニメに出てくるティラノサウルスのティラノだ。ショルダーネームは「アクト団の主砲」...強いぞ、こいつは」
「なるほど......恐竜のアニメでしたか......ですが、どうやって倒せば......」
「ティラノも変温動物......吹雪をぶち当てれば弱るんじゃねえか?」
「......!なるほど!......ですが、その前にいい作戦を思いつきました」(レッツゴー!チョウチョ!)
蝶の羽を生やしたビューティが、ティラノを錯乱するように飛行した。
「こっちですよ~♪」
「うおっ!?生こっちですよ~だとぉ!?」
「なにっ!?生こっちですよ~!?」
向こう側もこっちですよ~は知っていたらしい。
『スマイルプリキュア!』第14話で、ちょうちょデコルによって飛翔能力を得たキュアビューティがハッピーとピースとキャンディを通天閣アカンベェから救出するために、通天閣アカンベェを撹乱する時に「こっちですよ~」と発した。
結果アカンベェは見事に惑わされて右往左往することになる......というアレである。
右往左往したティラノは疲れてしまったようだ......
「さしものティラノサウルスにもスタミナ切れはあるもんさ。ビューティ!今だ!」
「はい!プリキュア!ビューティブリザード!!」
猛吹雪がティラノを凍りつかせた。
「ああああああ!ティラノがぁぁぁぁぁぁ!?」
某キッズトレーナーのごとく泣き叫ぶマスター。
ティラノのカードがふわりとこちらに飛んできた。
「......??」
「返しますか?」
「......負けたことでマスター権を失くしたんだろうな。......とりあえずもらっとく」
家に戻ると、5回まで回せるガチャが解禁されたことを知った。
「そーいやガチャ回せんのか。1回だけ回してみよう......頼むから反応するなよ物欲センサー」
「......あの、物欲センサーとは......?」
「......今度説明する」
解放されたガチャを回す。
ワームホールから現れたのは......
薄紫色に染まった毛先と後頭部に着用した蝶の髪飾りが特徴的で、黒い詰め襟、蝶の羽の模様が描かれた羽織を着用した美人だった。レイピアのような刀を持っている。
「鬼殺隊 蟲柱 胡蝶しのぶです。ますたー......御館様に相当する人物ということですよね。」
「......お館様よりかは頼りないけど、よろしく」
「はい、こちらこそ」