「誰がくるかな......。」
最初にガチャを回してから1週間。思い出したかのようにガチャを回す。
ワームホールが開き、中から現れたのは......
薄桃色の髪に白磁のような角を持つ、可憐な美貌の鬼娘であった。巫女服のような着物のような服を着ている。
「シュナと申します。マスター様のお力になることを約束します」
「......鬼ッ!」
直後、しのぶが日輪刀を構えシュナに突撃した......!
胡蝶しのぶは鬼狩りである。
シュナは鬼人族......鬼である。
鬼とそれを狩るもの、相対したら当然殺し合う運命にある。世界線がズレていようと。
「......」
シュナは冷静にしのぶの突きを回避していた。しかし、少しずつ押されていき、ついに毒を撃ち込まれてしまう。
毒に侵される......と思われたが、シュナは一瞬で体勢を立て直した。
「解析完了です。毒は無効化しました」
「......!」
ショックを受けるしのぶだが、再び日輪刀を構える。
「待ってくれしのぶさん.....いったんストップだ」
ストップをかけ、シュナに、ある質問をした。
「......シュナ、鬼舞辻無惨って知ってるか?」
「鬼舞辻......無惨ですか?」
「貴方達、鬼の首領です。私たち鬼殺隊は鬼舞辻の討伐を目標としています」
「......わたくしの主はリムル・テンペスト。スライムです。無惨などという大鬼族はわたくしたちの里には存在していませんでしたよ」
「......スライム......?」
「しのぶさん、確か、無惨の名前を出した鬼はなんか呪い的なやつで体を中からぶち抜かれて消滅するだろ?けど、シュナは消滅してない......そうなると、無惨とは無関係だ」
「......確かに......。炭治郎くんたちも鬼舞辻の情報をしゃべろうとした鬼が消滅したのを見たと言ってきましたね。......!まさか、鬼舞辻とは関係のない鬼......!?人を食べたことは?」
「ありません。鬼人族の誇りにかけて断言します」
「転スラ世界の鬼人族......大鬼族は人を喰わない。傭兵として人と共に闘うことはあるけどな」
「そうだったのですね......申し訳ありませんでした」
「いいえ......その鬼舞辻という鬼に対する怒りや恨み、ひしひしと感じました。わたくしも鬼舞辻に遭遇したら共に討伐することを約束します」
数十分後、しのぶとシュナは一緒に薬の研究をしていた。意気投合したようだ。
「なんとか和解できたな......」
「一時はどうなるかと思いました......」
剛輝とれいかはお互い肩を撫で下ろした。
「......新たな仲間が増えたな。」
「はいっ」
シュナも伴い4人で外に出ていると
『バトル開始5分前です』
「来るぞ、構えろ!」
剛輝の号令に従い、3人はそれぞれの得物を構えた。そこに現れたのは......。
「青い方はМ!紫の方はS!桃色の方はM!そしてマスターのお前はSっぽいが実はMだ!」
「えすとかえむとかよく分からんオニ......。」
アカオーニと青鬼院蜻蛉だった。プレイヤーもいる。
「あれは......アカオーニ......!」
アカオーニの存在に気づいたれいかが変身しようとするが、それを制し、しのぶとシュナが前に立った。
「.....わたしの実力、見せてあげますね」
「私もサポートします」
アカオーニ、青鬼院蜻蛉(召喚者:鬼塚平吉)VS胡蝶しのぶ、シュナ(召喚者:福村剛輝)
「Sだな。だが調教すれば変わるだろう......肉◯器にしてやる!」
「にく......?」
「れいかは何も聞いてない。いいね?」
れいかを後ろに追いやると剛輝は何もなかったと若干圧を込めて告げた。
「プリキュアの仲間オニ?オレ様が倒してやるオニ!」
しのぶはふわりとアカオーニの金棒を躱すと、
「蟲の呼吸......蝶ノ舞 戯れ」
蝶の群れが通り過ぎたあと、残った一匹の蝶に触れた相手の体が腐食していく幻覚の直後にしのぶの刺突が炸裂する。
「な、なにご......とオニ......」
アカオーニは反応すらできず、毒に侵され消滅してしまった......
「くっ、ドSめぇ......!」
そのとき、しのぶは急接近して日輪刀を複数回突き刺し、青鬼院を毒に侵した。そして、
「......その声色でしゃべらないでください」
そう吐き捨てた。
「悪魔!鬼!人でなし!サディスト!」
しのぶは冷たい笑顔で刀を向け、こう言い放った。
「私、鬼狩りなので」
だが、何故か青鬼院は倒れていない。
「やるではないか。ドS剣士!ならばこちらの巫女はどうだ?」
先程の戦いの間で詠唱はほぼ完了していたようで、
「万物よ尽きよ!“
空閑に複雑な幾何学模様が浮かび上がり、積層型魔法陣が展開される。その範囲内を対象として秒速30万キロの白い閃光を放ち、青鬼院の細胞から魂までを消滅させた。
こうして鬼マスターを脱落させた剛輝たちは、コンビニでプリンを買って帰るのだった。
「人生はSでもМでもねぇ、P......プリンだ」
「はい!」
「リムル様に作って差し上げたいです」
「プリン......気になります......」
3人とも、プリンに興味を示したようだ。
「家でゆっくり食べましょ」