やはり俺と比企谷八幡の高校生活はまちがっている。   作:蒼葉 楓

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みたび新作投稿です。そして私瀬良 怜無事に進路が決まりました!一足早く受験終了してホッとしております。これまで以上に頑張って書いていくので応援よろしくお願いします。
俺ガイルの新作ですが頑張ります!そして早くこい、アニメ2期(笑)。


第1章 やはり俺と奉仕部の出会いはまちがっている。
第1話


ボッチ―――それはネットスラング語から生まれた孤独の意味を指す言葉。

俺は別にこの言葉を忌み嫌む訳でもなければ、むしろこの言葉を好んでいた。なにせ表面上の言い方は問題があるかもしれないが意味は孤独であるからだ。昔からよく孤高のヒーローやらアイドルといった言葉が出ている様に孤独とは周囲からかけ離れている、つまり普通にのほほんと平凡な日常を過ごす愚かな人間とは異彩を放っているのだ。そんな孤独を俺は愛し、そして憧れていたのだ。いつしか俺はそんな孤独を愛する自分を愛するいわゆる中二病というものに陥ってしまった。だがそれが結局、高校に入って一度も友達というものに恵まれなければ、逆に周囲との間を固く閉ざしてしまう大きな壁になる原因になるとはその時、俺は想像すらしていなかったのだろう。

 

 

4月、千葉県の総武高校に通い今年で2年目を迎えた俺、伊勢幸介はなぜか職員室に呼び出されていた。呼び出し人はこの春から俺の新しい担任になった国語教諭の平塚静先生。もう立派なアラサー世代(?)の先生だが、まだ結婚に至っていないらしい。ちなみに俺は理系科目が得意な分、国語といった文系科目は大の苦手である。(つーか誰だよ古文勉強しようとか言った奴。そんなに古文好きなら室町辺りまでタイムスリップしろよ、気合いでなんとかなるだろ、いや無理だな。)

おかげで平塚先生には1年の頃からみっちりと指導を受けてきたが、その時結婚の事について聞いてみたら直後に頬すれすれの位置に拳が飛んできた上に目がマジだったのを今でも鮮明に覚えている。てかいい加減誰か貰ってやれよいやマジでホント。

そんな平塚先生が手に持っているのは1枚の紙。どうやら新しいクラスになってからの授業での課題で課されたレポートの提出用紙らしい。確か題名は、「高校生活を振り返って」・・・あ、やべ。ろくな事書いてなかったなー、しかも字数も少ない・・・。俺がやらかした、と思わせる顔を見せると平塚先生は渋い顔をしたままようやく口を開いた。

 

「なぁ伊勢。ここに書かれてある文章は一体どういう事だ?」

 

怖えよ。なんか犯罪起こして尋問されてる容疑者みてえだよ俺。

 

「はあ、何か問題でも・・・?」

 

「当たり前だ。なんだこの犯行声明文は。君はテロリストにでもなるつもりなのか?それともただのバカなのか?」

 

バカとは失礼な。俺は俺の視点からありのままの高校生活を振り返っただけだぞ。なぜにここまで罵られなければならないのか。抗弁の余地を試みた俺だが相手は教師である上に国語の専門家であるため、ここは堪える事にした。

 

「はあっ、・・・なあ伊勢。私が授業で出したこの課題の題目はなんだ?」

 

「はあ、高校生活を振り返って、ですよね?」

 

改めて思うが女教師という漢字はジョキョウシよりもオンナキョウシ、とルビった方がエロさは増すのではないかと思う。

 

「そうだ、その通りだが・・・・」

 

そこまでで言葉を切ると先生はギロっと目を鋭かせ大きな怒声を放った。

 

「なんだこの舐めた作文は!?一応言い訳があれば聞いてやる」

 

あまりに唐突だったので一瞬俺は怯んでしまった。

 

「お、俺はちゃんと振り返ってましゅよ?それに近頃の高校生はらいたいこんな感じじゃないでしゅか!」

 

噛みまくりである。ただでさえ最近は赤の他人と話すのが苦手なのに年上の、なおかつ女性と話しているのでなおさらな感じはするが。

 

「普通こういう作文は自分の生活を振り返って書くものだろう?」

 

なんか馬鹿にされた感じがしたため俺もつい攻撃的に発言をしてみる。

 

「そう思うなら先生がその通りに説明すればいいじゃないですか、だったらそう書きますよ?」

 

「小僧、屁理屈を言うな!」

 

「いや小僧って。まあでも確かに先生の年齢から見たら俺は小僧・・・」

 

ビュンッ!

 

拳が飛んできた。これで2度目の地雷踏みである。

 

「次は当てるぞ?」

 

「すいませんでした。」

 

目と口調がマジだった。どんだけ敏感なんだよ、マジで警察沙汰にならねえかこれ?

先生は持っていたタバコで一服すると全く意外な質問をしてきた。

 

「君は部活あるいは運動をやっているのか?」

 

「は?いや、部活はしてないですけどテニスをクラブで多少やってますが・・・」

 

「それはいつだ?」

 

「金曜と土曜ですが」

 

「ふむ・・・なあ伊勢。君は高校に入って友達はいないのか?」

 

これがまた随分と核心に触れる質問だったので俺は内心動揺しながらも答えた。

 

「びょ、平等を重んじるのが俺のモットーなので。友達は作らない主義なんすよ」

 

「じゃあ友達はいないんだな?」

 

「た、端的に言えば・・・」

 

「よし、じゃあ伊勢。君には私を傷付けた罰としてある事、をしてもらう。」

 

あっちゃー、なんかダルい作業が増えちゃったよ。口は災いの元とは言ったものだ。

 

「ある事、とは何ですか?レポートの書き直しならやりますけど。」

 

「それもそうだが、君には他にも1つ重要な仕事をやってもらう。」

 

ええー、レポートの再提出だけじゃないのかよ。俺は内心愚痴を呟いていたが次の先生の一言は俺の予想を遥かに超えていた。

 

「で?なんなんですか、その大事な仕事って?」

 

「うん、君には奉仕活動をしてもらう!」

 

・・・・・?いやいやなぜに奉仕活動なのだろうか?そもそもなんかこの人スッゲー嬉々としてるよどんだけサディスト要素入ってんだよ。

 

「奉仕活動・・・ですか。え、ドブさらいとか犬探しとかですか?」

 

「まあ詳しい内容はまた明日言おう。伊勢、君にはまた明日私の所に来てもらう。それとレポートの再提出もその時に持ってこい。」

 

なかば強引に、なおかつレポートの一件もきっちりと収まった形で俺と先生の対話は終わった。そして先生の元を離れ、教室に戻る際に俺は俺のレポートともう1枚のレポートが先生の机に置かれている事に気づき先生に問いただした。

 

「あれ?先生、俺以外にもレポート再提出の人っていたんですか?」

 

「ん・・・?ああ、彼のことか。彼の名は比企谷八幡。彼も君と同じく奉仕活動をさせる予定だ。」

 

「はあ・・・・」

 

比企谷八幡、というその名前になぜか俺は同じクラスのチームメイトであるにも関わらず覚えがなかった。どうせ大した奴じゃないんだろ、と俺は見たことも会ったこともない比企谷八幡という人物を過小評価していた。しかしこのあとの彼との出会いが、俺の残りの高校生活を大きく変えることになるとはこの時俺は全くも想像していなかった。




いかがでしたでしょうか?幸介君と八幡、中二病兼ボッチ君と真正ボッチ君次回でいよいよご対面です。

お楽しみに!ではまた次回にて。
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