やはり俺と比企谷八幡の高校生活はまちがっている。   作:蒼葉 楓

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遂に幸介と八幡の対面がキタアアアア!!
という訳で第2話です(笑)。


第2話

翌日、俺は昨日と同じく担任の平塚先生の元へ出向いていた。そして先生の元に着くと同時に先生はなにやら手を差し出した。どうやら昨日の一件でちゃっかり付いていたレポートの再提出分を出せ、と言っているのだろう俺は手に持っていたレポートを先生に差し出した。すると先生は受け取るやいなやまるで見る気ゼロのごとく机の引き出しに俺のレポート用紙を閉まい込んだ。・・・絶対見る気ないなこの人。

 

「あの、結局奉仕活動って俺は何をすれば・・・?」

 

おもむろに聞いた俺の質問に対し、先生は待っていたと言わんばかりにただ一言、

 

「ついてきたまえ。」

 

そう言って席を立ち、ツカツカと廊下の方へと向かっていった。

 

「なにをしている?早く来い。」

 

しばしあっけにとられていた俺もそそくさと先生の後を追った。

 

「あ、あの先生?レポートは・・・?」

 

「ああ、後でじっくりと読ませてもらおう。あの犯行声明文がどこまで程度が下がったか見せてもらうぞ。」

 

まだそのネタ引きずってんのか。あと俺は犯罪者でもテロリストでもないぞ、いやなる気もないけど。

そうして向かっているうちに、気づけば渡り廊下を越えて特別棟の校舎へと向かっていた。そしてチラッと外を眺めればそこに広がる景色は中庭・・・とこの中庭を聖地とする俺が忌み嫌う権化、リア充の姿が映し出されていた。彼らはあそこで男女共同で食事をとったりバドミントンをしたりすれば、果ては愛を語らったりするらしい。・・・なめとんのかコラ。

そんなリア充共の聖地を過ぎ去り、再び特別棟の校舎を進み続けると段々と俺は嫌な予感にさらされた。なにせ奉仕活動という言葉自体、俺の様な腐った人間が行うのはあまりにもお門違いではないか。そもそも奉仕なんて言葉は日常的にはメイドさんが使うべき言葉だろう、そう俺は思った。そうこうしている内に先生は自らの足を止め、

 

「着いたぞ。」

 

先生が言った先を見るとそこはなんの変哲もない教室だった。プレートにはなにも書かれておらず、机も綺麗に片付けられていて特に変わった様子はない普通の教室。けれどもその教室には先約が2人いた。1人は両手に本を持って座っている見た目は美しい女子生徒なら、もう1人はまるで死んだあるいは腐った目の魚、という表現がこれほどまで似合う奴はいないとばかり思わせる男子生徒が座ったままこちらをじっと見ていた。すると今まで本に目を向けていた女子生徒もこちらに目を向けた。

 

「先生、入る時はノックをお願いしたはずですが・・・」

 

「ノックをしても君は返事をした試しが今まであったか?」

 

「返事もなく先生が入ってくるんですよ。」

 

なぜか俺は気まずかった。事情もなにも知らない状態で来させられてその上自分をほったらかしにして話を進められるこの状況。やだもう帰りたい俺。そんな俺の意思を差し置いて女子生徒は俺の方に目をやった。

 

「ところで・・・そちらのだらーっとした方は?」

 

俺の第一印象だらーかよ。まあ確かに俺だらけてるけどさあ。

 

「おい雪ノ下・・・初対面でそういう比喩表現はやめろよ。俺の時もそうだったし。」

 

ようやく今まで会話に入ってなかった彼も会話に参加したはいいが、いかんせん俺は彼の事を全く知らない。逆に女子生徒の方は俺も見覚えがあった。

彼女の名は雪ノ下雪乃。秀才ばかりが集う2年J組の中でもトップクラスの成績を誇り、テストでは常に学年一位に鎮座する正に完璧者。さらに容姿もたぐいまれなる美しさから知らない人はいない人気者である。一方の俺は知る人ぞ知らない一般人。彼女が俺の事を知らず、かたや第一印象がだらーと思うのも無理はない。そんな俺をよそに先生は話を続ける。

 

「彼は伊勢。新しい新入部員だ。」

 

「あ、どうもよろしくって、おい!俺はまだ入部するなんて一言も・・・」

 

「昨日の事をもう忘れたのか?君には罰としてここでの奉仕活動に携わってもらう、と言ったはずだぞ?もちろん異論抗議反論質問口答えは認めない。しばらくペナルティーとしてここで頭を冷やせ。」

 

こうなると言い返せない。事実、先生が言うことは正論だからだ。かと言って全くの抗弁の余地無しかよ。

 

「伊勢。紹介しよう、こっちの女子生徒は君も知っているだろう、雪ノ下雪乃だ。そしてこっちの腐った目をしている人間がいるだろう?こいつが君と同じクラスにして今日から同じ部員になる比企谷八幡だ。」

 

勝手な自己紹介が先生によって行われた事で、俺はいよいよ比企谷八幡という人物と出会う事になった。なるほど、どこか俺とも似ている。そんな気がした。

 

「あの、先生。勝手に話を進められているところ大変申し訳ないのですが、私としてはこれ以上下卑た男を増やされるのは嫌なので、お引き取り願ってもよろしいでしょうか?」

 

唐突な雪ノ下の発言はもはや初対面の俺でさえ引くほどの毒舌っぷりだった。いや、会うなりいきなり存在全否定かよ、俺泣くぞ。

そんな俺をすかさずフォローしてくれたつもりか先生は、

 

「大丈夫だ雪ノ下。この男も比企谷同様保身に優れている。変な気はそうそう起こさんだろう。」

 

そう言い切ってみせた。・・・いや先生、フォローになってないですよ。変な気はそうそう起こさないっていずれ起こすこと前提ですかよ。ちょっとは自分の生徒を信じてみなさいよ。

 

「先生がそこまで言うなら・・・分かりました、その人の入部を認めます。」

 

「比企谷はどうだ?異論はあるか?」

 

すると比企谷八幡は別に我関せず、というような感じで

 

「はあ、まあ別に構いませんけど」

 

あっさり肯定した発言で終わった。結局2人共俺の入部を認めたらしく、俺はこの訳の分からない部活に入部させられる事になった。こうして俺は学年一の秀才雪ノ下雪乃、そして俺自身も同じクラスであるにも関わらず全く存在を知らず、かたや腐った目をしたどこか自分と雰囲気が似ている比企谷八幡との新しい高校生活がスタートしたのであった。

 

 

 




いかがでしたでしょうか?拙い文章で申し訳ありませんが、これからも頑張って書き続けます!
ご感想の方もお待ちしております。それではまた次回にて。
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