超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~   作:ホシノ推しのコータ(偽名)

14 / 33
番外編後編投稿!
かぐや、嫉妬する。
ちなみに前編と後編に登場する施設は実際にありますので、是非お確かめください!


番外編 2-2 Let's Go!栃木旅行! 2日目

翌日…

 

早朝の5時に目が覚めた。

なんか…身動きが取れない…

そう思いながら俺は自分の体を見ると…

 

「ぐへへぇ…」

 

隣で寝ていたかぐやが布団から移動して、わざわざ布団に入って俺を抱き枕にして寝ていた。

かぐやも浴衣、似合ってるなぁと思いながらもなんとか引き剥がそうとするが…

 

「だめ…!慎平はかぐやのお婿さんになる男だぞ…!彩葉も、一緒だ…!えへへぇ。」

「なんつう夢見てんねん…」

 

かぐやの寝言に小声でそうツッコミながら試行錯誤し、なんとかかぐやを引き剥がした。

するとかぐやは「しんぺぇ…」と言いながら虚空に向かってじたばたしていた。

どんだけ俺を抱き枕にしたいんだ…

立ちながら隣を見ると、寝ていた彩葉がいない。

鍵もひとつ減っていたため、朝風呂に行ったのか、と考えた。

俺も朝風呂に入る準備をして、部屋を出る。

自分は浴衣を着ないで、私服で寝ていたため浴衣を直すという手間がない。

かぐやは最初に「慎平の浴衣姿見たい!」何て言われたっけ。

今度夏祭りの時にでも着てみようかな。

そう思いながら男湯の部屋に入り、朝一番の疲れや寝起きを吹っ飛ばせた。

………

 

「ふぅ、やっぱり朝風呂は最高や、な…」

 

バスタオルを首にかけながら、ふと左側湯上がりラウンジを見ると、朝の風景を見ている浴衣姿の彩葉がいた。

「おはよ、彩葉。」

「あ、おはよう慎平。かぐやに抱き枕にされてたけど…大丈夫?」

「大丈夫や。なんとか引き剥がしたわ。」

「そう…」

 

彩葉は湯上がりラウンジにあるアイスキャンディーを食べながら話してきて、俺はそう答えた。

昨日の告白は、一旦保留にした。

かぐやの問題もあるし、一度期間を空けるが、必ず答えは出す。

彩葉も納得してくれたし。

だが、昨日を境に…

 

「あの、彩葉?距離近くないか?」

「ん?好きな人の隣にいたいから。なんか文句ある?」

「いえ、なんでも…」

 

彩葉のアプローチが増えた、まあそれは2人きりだけの時ではあるが。

とりあえず話題を変えよう。

 

「なぁ彩葉。疲れとかはどうや?」

「ん~、少しとれたかなってくらい。完全には取れ切れてないけど、多少は頑張れそう。」

「そっか、無理すんなよ?」

「…善処します。」

「善処はだめや、約束やぞ?辛かったら俺かかぐやを頼る。ええか?」

「…わかった。」

 

そう言って俺達は子供以来のゆびきりげんまんをする。

この彩葉との時間が、とても落ち着ける時間だなと、思わされた瞬間だった。

 

「…ずるい。」

 

俺と彩葉、両方に嫉妬を向ける金髪少女の影に気づかず…

 

~~~

 

朝7時半。

俺たちはバイキング会場に来ていた。

朝食は和を中心としたバイキング形式で、やはり豪勢である。

かぐやは色々な食材を取っていき、バカスカ食べていた。

かぐや…昼食もあるんだからな…

そう思いながらも俺たちも持ってきたものを食べ、朝食バイキングを食べ終え、ホテルでの楽しいひとときもこれでおしまいだ。

そして10時…

 

「チェックアウトをするが、各自忘れ物はないか?」

「俺は大丈夫。」

「私も大丈夫です、かぐやは?」

「大丈ブイ!」

 

ミナモ姉さんが忘れ物はないかと伝えられ、俺たち三人はそう答えたのだった。

かぐやは後から言わないか心配だったため俺と彩葉が確認し、最終的にはなかったため俺たちは安心して部屋を出たのだ。

きっと大丈夫だ。

 

「よし、ならチェックアウトを済ませて、目的地に向かうよ?」

「「「は(ー)い!」」」

 

俺、彩葉、かぐやの返事がシンクロし、少しクスッとしてしまう。

宿泊客やスタッフさんは、「仲良しだなぁ」とその光景を見ていた。

 

~~~

 

次の目的地はテディベアミュージアムである。

どうやら熊のぬいぐるみの博物館らしく、各国の熊たちがいるらしい。

ちなみに展覧会も開催しており、今回は運良く「月見ヤチヨ&FUSHI展」というものがやっていた。

彩葉は興奮気味で「ありがとうございます!」とミナモ姉さんにお礼を言っていた。

 

『テディベアミュージアムへようこそ。』

「うわっ、すげぇ!でかい熊さんが喋って動いてる!すげえ!こっちは熊さんの結婚式!ファッションショーまで!やばぁ!楽しいっ!」

「こらかぐや!暴れないの!」

「アハハッ、ボクも最初はかぐやくんみたいな反応をしたなぁ。」

 

かぐやが入棺するや否や、興奮気味で館内をぐるぐると回る。

ファッションショーみたいな場所では、熊たちがからくりで動いているようだ。見てるこっちまで楽しい。

そして一階を隅々まで見て、お目当てである二階へと足を運ぶ。

するとツクヨミを模した飾りつけがされており、どでかいFUSHIや、ヤチヨのぬいぐるみ、更にはヤチヨのゆるキャラ風の着ぐるみがお出迎え。

 

「ヤチヨォォォオ!写真と、撮っても、いい、ですか!?」

「…♪」コクコク

 

彩葉はヤチヨヲタクを出して、一緒にツーショットを撮っている。

ちなみに俺とミナモ姉さんは…

 

「もふもふやぁ…」

「そうだねぇ…」

 

FUSHIのでかいぬいぐるみに抱きついてモフモフ堪能である。

ちなみにかぐやは売店とワークショップのブースに勝手に入っていた。

勝手におこづかいで熊のぬいぐるみを作るワークショップをやっていて、「勝手にやらないで!」と彩葉に怒られていた。

そして色々見て回り、テディベアミュージアムを後にすると…

 

「次は牧場に行くよ。さて、君達もいっぱい楽しめるところに連れていってあげよう!」

「おぉ!彩葉彩葉!牧場って!牛さんとかいっぱいいるところだよね!!」

「そうね。でも、近くにあったっけ?」

「あぁー、あるな。ミナモ姉さん。ここやろ?」

 

そう言って俺はスマホの検索を見せる。 

 

「うん、ここだね。よし、皆!早速車に乗りたまえ!」

 

そう言われて俺達は車に乗る。

彩葉とかぐやが後部座席。俺が助手席である。

 

「さぁて、行こうか!出発進行!」

「おー!」

 

ミナモ姉さんの陽気な声に釣られ、かぐやが声をあげる。

そんなかぐやを見て、俺と彩葉はクスッと笑う。

そして車は出発し、次の目的地へと向かった。

 

「おぉ!牛だぁ!!!」

 

俺達は、那須高原にある南ヶ丘牧場に来た。

ここは牛や馬の他にも様々な動物がおり、更にはアーチェリーもできる牧場だ。

かぐやは更にはしゃいでいる。

 

「牛さー…って臭っ!!!」

「ハハハ、動物特有の臭いがあるのも牧場ならではだよ?かぐやくん。」

「うぇー…」

 

かぐやに説明しているミナモ姉さん。

確かに牧場は少し臭うが、慣れてしまえばどうってことはない。

ちなみに彩葉は…

 

「ホンマに大丈夫か?無理しなくてもええよ彩葉…」

「…大丈夫。」

 

マスクをつけて臭いを消していた。

彩葉は昔から刺激のある臭いは好きじゃない。

そのためこういう牧場ではマスクをつけているのだ。

 

「…おっ!馬に乗れるコーナーある!ねえねえ行きたい行きたーい!」

「ふむ、乗馬体験…よしかぐやくん、やってきたまえ。」

「やったぁー!」

 

そう言って一目散にそのコーナーに向かったかぐや。

 

「カズサさん、あまりかぐやを甘やかし過ぎないで…」

「アイツ下手すると調子乗りますよ?ミナモ姉さん、彩葉もこう言ってるんで…」

「?何を言ってるんだい。子供が大人に甘えるのは当たり前だろう?」

 

…そうだった、この人はそういう人だった。

ミナモ姉さんはこういう子供には甘いのだ。

しかも俺とかぐやには特に甘い。

前だって自分から「弟くんを甘やかさせろ!」と言われて強制的に俺の頭をのせられ、膝枕をされた。

 

「はぁ…」

 

彩葉もだんだんとミナモ姉さんの人間性に気付き、何も言えない始末である。

その後、かぐやは初めての乗馬でハプニングを起こした。

馬が自分から飼育員さんを振りほどき、競馬でしか見ないような早さで走り出したのだ。

かぐやは「行けぇ!ヒンデンブルク号!」とかいう変な名前をつけて馬とぐるぐる回っていた。

…その後4人仲良くお店の人に謝罪しました。

ちなみに飼育員さんは「最近興奮していたから仕方がない」と言い、許してくれた。良かった…

 

その後…

「プイプイプイプイ」

「もふもふ可愛い~!」

 

今はモルモットとふれあっていたかぐや。

すげぇ、初めて会ったモルモットになつかれている。

撫でろ撫でろとせがむように鳴いている。

かぐやは癒されながら撫でていると…

 

タァン!

「「「「「おぉ~。」」」」」

 

彩葉はアーチェリーのコーナーにある的に全部の矢が中心に命中。

近くにいたスタッフやお客さんはハモるように声を出し、拍手している

 

「FPSには鍛えてるのよこっちは!」

 

彩葉は清々しい顔でそういう。

 

「ゲームでそうはならんぞ彩葉…」

「かぐやくんも彩葉くんもすごいねぇ…」

 

俺達は遠い目で二人の様子を眺めた。

 

そして昼時には牧場内のレストランで昼食にした。

 

俺達は自分の頼みたい物を頼み、全員が舌鼓を打った。

かぐやは「今度は生地からピザ作ろうかな…」なんて言う始末で、俺と彩葉は食べるのに集中しており、その言葉に気付かなかった。

 

~~~

 

「…zzz」

「彩葉。熟睡だねぇ…」

「そうやなぁ。」

「いっぱい動いたからね。無理もないよ。」

 

俺達は最後に道の駅で買い物をし、車に乗って東京に向けて高速道路を走っていた。

かぐやは車に乗る際に、「慎平の隣がいい!」と言い、彩葉は渋々了承して、今に至ります。

彩葉は助手席で快眠。すごく気持ち良さそうである。

 

「ねぇ、慎平。」

「なんや?かぐや。」

「こっち、向ーいて?」

「?どした急n!?」

 

似た感覚。

また頬に、キスをされた。

彩葉とは反対の、右の頬に…。

 

「…!?///」

「えへへ、キスしちゃった…。ねっ、慎平。かぐやは彩葉が好き。勿論『ラブ』の方だよ?でもね、それ以上に、慎平も大大大大…だーい好き!昨日と朝の彩葉と慎平見てさ…こう…モヤモヤっとしてさ。今ここで伝えないと…なんだか、彩葉に先越されちゃうかもって思っちゃって…だから…慎平、かぐやも慎平が大好きってこと!覚えといてね!ちなみに、今のは彩葉には秘密ね?」

「…かぐ、や。」

 

昨日と今日に続いて、俺に二人目の告白。

ライクとラブなんて言葉どこで覚えたなんて考えよりも先に、胸が幸せではちきれそうになる。

俺は、かぐいろの輪の中に入ってもいいのか?

でも、二人が好いてくれていると言うことは、いいのだろう…

すると、かぐやは消え入りそうな声で…

 

「どんな結末になっても…かぐやのこと、慎平は…見捨てないでね?」

 

少し湿ったような言葉で俺の手を繋ぐ。

 

「…約束や。絶対、何がなんでもハッピーエンドにしてやる。俺が彩葉とかぐやのこと、守っちゃる!」

「…!うん!」

 

そう頷いて、俺に満面の笑みを見せるかぐや。

 

「…お暑いねぇ。」

 

ミナモ姉さんがそう言いながら、二人をミラーから親のような目で見ていた。

 

………

 

『…慎平、私のこと…忘れてるんちゃうか?まあええか…いつか、私のことも愛してもらうからな!待ってろ慎平!すぐに会いに行っちゃる!』

 

彩葉の貝殻のネックレスから、潮の声が聞こえていたのを…この場にいる全員は知らなかった。

 

~番外編2 完~




こっからハーレム展開になります(確定)
ちなみにぶっちゃけると、貝殻のネックレスは小舟潮(前世:???)の影が擬態した物になります。
どうして影がいるのか、どうして潮の姿になっていないのかについては後のお話で!
ちなみに明日は投稿お休みする可能性大です。
ご了承ください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。