超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~ 作:ホシノ推しのコータ(偽名)
かぐやと彩葉、そして乃依回です。
ちなみにエミヤの家はFate/stay nightの衛宮邸と同じ感じです。
「ん…ここ、は…」
見知らぬ天井だ。そして畳の匂い。
俺はどうしてここにいるんだ?
そう思って起き上がろうとしたのも束の間…
「慎平!!!」
「うおっ。」
急に抱き締められ、倒れてしまう。
声の主は…彩葉だった。
目尻には涙を浮かべ、うるうるとしている。
「どしたんや?彩葉…そんなに泣いて…あと、ここは…」
「どうしたもこうしたも!慎平倒れたんだよ!?顔色悪くして!」
「そして、ここは私の家だ。倒れたところを運び出したのだ。」
「…!」
彩葉は泣きそうな声で答え、エミヤ店長が俺の隣で胡座を組み、そう答えた。
そうか、体に限界が来て…俺…
「そっか、すまんな…迷惑かけて…でも、早くあれ終わらせな…「ダメ!」…彩葉?」
俺は立ち上がろうとすると彩葉に止められ、息を吸い…彩葉の怒号がとんだ。
「なんでそんなに無茶すんの!?なんで自分を大切にしないの!?頼られたからって自分が壊れるまでやったら意味ないじゃん!慎平を大事に思ってる人は私以外にも大勢いる!壊れて、死ん、じゃったら…悲しむ、から、さ…お願いだからさ…無理しないで…お願い…私の前、から…いなく、ならないで…」
泣きながら俺の服をつかみ、そこから静かに泣く彩葉。
…その姿は、前世の幼馴染にどこか似ていた。
「慎平。今回に関しては…無茶をしたお前が悪い。もう一度自分の行動を改めろ。」
「…はい。」
俺はエミヤ店長からもお叱りを受け、反省するしかなかった。
すると足音が聞こえる。
そして襖が開かれ、そこには二人の人物。
凛さんと、かぐやだった。
「慎平、起きた?ご飯作ったよ!元気が出る!」
「私と一緒に作ったんだけど、私がいなくても十分作れてたからほぼかぐやさんの手料理よ。」
「あ、凛さん。わざわざありがとうございます…」
俺は凛さんにお礼を言い、かぐやはニコっと微笑む。
「こう見えて、かぐやも心配してたのよ?その隈見て、『慎平死んじゃやだー!』って泣きながら…」
「彩葉!それ言わないでよぉ!恥ずいじゃん!」
「かぐや、そんなに心配したんか?」
「むぅ…かぐやは慎平の家族だもん!心配するのは当然!」
先程のしんみりした雰囲気はかぐやによって粉砕され、平和な空気がこの部屋を包む。
それを見ていたエミヤ店長と凛さんは…
「なんだか、懐かしいな…」
「そうね…」
どこか懐かしむような目で見ていた。
そしてご飯は、今日だけは五人仲良く食べました。かぐやの作ったおじやは、どこか暖かく感じた瞬間である。
~~~
俺達はあの後、エミヤさん達の家を後にし、帰った…のだが、俺の部屋に入るなり彩葉とかぐやが家宅捜査のように隅々まで調べられ、冷蔵庫にあるエナドリの缶十数本とゴミ箱にある大量のエナドリの缶のゴミを発見され…
「このエナドリ達はかぐや達が没収します!」
「そして配信以外の夜更かし、徹夜禁止!それと今やってる仕事も当分禁止!」
「なんでや!少しくらいええy…」
彩葉とかぐやの暴挙?に抗議しようとしたら…
「「なんでやじゃ"ありません/ない"!」」
「うぅ…」
という二人の圧に押され、黙るしかなかった…
ちなみに仕事禁止令にはミナモ姉さんにも協力して依頼先の会社から完結延期の連絡をしたらしい。
既に対策済みであった。
そして夜…
「あの、かぐやさん?なんで俺の部屋におるん?」
「んえ?徹夜するかもだからかぐやが監視がてら添い寝するのだよ!ちなみに明日は彩葉ね?」
フンスと聞こえそうに胸を張るかぐや。
なんか…過保護になってる気がする。
そう思いながら、俺はかぐやに抱き枕にされて眠るのだった。
~~~
数日後…
体調が戻ったため、ツクヨミ内で俺は定期的に会う乃依との交流会で、プライベートルームのカフェで先日のことを全部話した。
「…ってことがあってさ。」
「龍兄…そんなになるまで無茶してたの?俺がいろPだったら同じ行動取ってるよ。それに…下手すれば監禁してるかも…」
「そっかぁ…ん?最後のなんて?」
「いや、こっちの話!」
乃依にも同じことを言われ、最後の一言は小さすぎたため、ノイズキャンセリングで聞こえなかった。
「…でもさ、なんで龍兄ってそんなにお人好しなの?俺を助けたときだってそうだったし。」
俺がお人好しなのかを聞かれた。
昔からのクセという物だからなぁ。
…ただ、この言葉でお人好しな性格になったかもしれない。
「とある人が言ったんだ。『助けを求めてるのに、手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばすんだ。』って。その人の言葉に憧れて、今の性格になった…のかな?」
「なんで疑問形?それと、龍兄も子供っぽいね♪」
そう言って笑う乃依。
すげえ幼稚っぽく思われてる気がする…
「それって、馬鹿にしてる?」
「いや?龍兄にそういう理想があるんだってかわいく思えてさ。」
「…恥ずかしいからやめてくれ。」
「そう言って嬉しがってるんだろ~?うりうり~」
自分の理想を可愛いと言われ照れる俺。
その様子を見てニヤニヤしながら俺の体をつつく乃依。
そっちも見た目可愛いし、こんなことされるの羞恥心マックスになるからやめてほしい…
「まぁ…そういう理想はいいと思うけど、それでぶっ倒れるのは無謀過ぎると俺は思うよ?」
「ウッ…ごもっともです…」
乃依にそう言われ、反省するようにうつむいてしまう俺。
それを見た乃依は俺を撫でるような仕草をしながら、
「龍兄を想う人は、俺以外にも…いろPさんやかぐやちゃん、他にもいっぱいいるんだからさ、辛かったり…限界だって思ったら、頼りなよ。今回みたいに壊れるようなことは少なくなるだろうし、俺も…頼られたいし。だから無茶だけはしないで?ね?」
「…わかった。」
「分かればよろしい♪」
普段とは違う彼。
自由奔放で自分可愛いと思っている年下の彼が今、俺の前では…年上のような空気で話している。
その姿は…まるで…
「お姉さん、みたいだな…」
そう思ったことを、口にしてしまった。
「え?」
「あ、すまん…今のは忘れてくれ。」
「え~、どうしよっかな~?龍兄を弟なんて呼んだりして~、膝枕したり~…」
「からかうなよぉ…!こっちだって羞恥心ってモンがなぁ!」
男だけど、こんなかわいいヤツに膝枕なんてされたら人間として死んでしまう…
「アハハ♪龍兄はやっぱり可愛いなぁ~♪…お姉さんなんて言われたら、甘やかしたくなるだろ…」
「ん?」
俺は羞恥心で乃依に顔を背けたが、またもノイズキャンセルが発動したのか、最後の言葉は聞こえなかった。
一方その頃、現実の俺の部屋では…
「ズルい…乃依とばっかりイチャついて、かぐやもイチャイチャしたいのに…」
目のハイライトが消えたかぐやが、俺の部屋の隅で盗み見ていたのは、このときの俺は知らなかった。
そのあと、俺と乃依のヒートアップが冷めた後…
乃依がこんなことを言った。
「今度、うちのリーダーがさ、かぐやちゃんに求婚するんだって。」
「…は?」
唐突なことでフリーズした。
リーダー…帝アキラ、そして幼馴染の兄でもある、酒寄朝日だ。
知ってたけど、知ってたけども。
そんな前から計画してたのアレ?
「でも、なんでそんな急に?」
「最近かぐやちゃんにお熱でさ。1位になってほしいから俺達で後押ししようってさ。求婚はただの冗談らしいし。」
「えぇ…」
聞いてみると、ちょっとやばい。
帝さんだって、1位になりたいだろうに。かぐやパワーってやっぱりすごいな。
「ま、この事はいろPさんとかぐやちゃんには内緒にね?それじゃあもう時間だから、俺はログアウトするね、バイバーイ♪」
「あぁ、じゃあな。」
そう言って乃依がログアウトする。それにつられて俺もログアウトし、目を開けたのだが…
「うぉぉおおお!」
「え、ちょ、かぐや!?」
「かぐやとイチャイチャしろぉおぉお!」
俺に突進し、頭をすり付けてくるかぐや。
いつから俺の部屋に?まぁ、いいか。
「わかった、わかったから。スマコン外させてくれ。それまで待ってくれ…」
「わかった!逃げないでよね!?」
「逃げへんて、ていうか逃げれないやろ。」
そう言ってスマコンを外し、かぐやをめいいっぱい甘やかした。
途中バイトから帰ってきた彩葉が俺を求めて乱入。
かぐやは満足したのか俺のベッドを占領して昼寝していた。
猫耳としっぽがあるような幻覚を見せるくらいに甘えてくる彩葉に尊死しかけたのは別のお話…。
数日後、俺はツクヨミ内にあるまみまみの家に招待された。
どうやらいろP達とヤチヨカップの今後の作戦会議をしていたらしく、俺も呼ばれたのだが…
「龍之介!これ見て!」
入ってくるなり、帝にかぐやから送られたメールを見せられた。
なになに?
『Black onyX 帝アキラさんからのメッセージ
初めましてかぐやちゃん!
俺はブラックオニキスの帝アキラ ファン数百万人おめでとう!
ここからは提案なんだけど、KASSENで
帝VSかぐやの竹取合戦
ってのはどう?
かぐやちゃんが負けたら…やっぱ俺と結婚、かな?
こっちが負けたら、なんでもお願い聞くよ。
俺らでツクヨミ盛り上げようぜ!
追記:負けたらもう一つ、南雲龍之介先生には俺達、ブラックオニキスの一員になってもらう!』
…なんで、俺も巻き込まれてるんだ?
俺が宇宙猫になった瞬間であった。
~続~
かぐやと彩葉の過保護爆発に、乃依の母性?発動したりとごちゃごちゃな回です。
激重かぐや「ねえ、こんなの書いてないでかぐやとずっとイチャイチャしよ?お金はかぐやが稼いで養うからさぁ」
残念ながらヒモにはなりません。ダメ人間にもなりたくないです。
それではまた次回、ばいn
激重かぐや「…働けない体にしてやる。」
オイオイそれはダメだって!!!この作者には農家になるという夢が…!(ガチ)
激重かぐや「力仕事なら尚更やらせられないよ…!」
ちょ、やめ、やめろぉぉぉぉぉぉ!(逃走)
激重かぐや「かぐやから逃げるなぁぁぁぁあ!」
それじゃあ改めて、また次回!ばいならぁぁぁぁぁあ!
(リアルの作者は真面目に農家を目指しています。)