超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~ 作:ホシノ推しのコータ(偽名)
もうすぐでかぐやが帰ってしまう…
慎平はどうするのでしょうか?
それでは本編どうぞ!
ヤチヨとのコラボライブから翌日。
俺は目を覚まし、未だ夢の中にいる潮を起こそうとする。
「潮、はよ起きんか。お前が寝てばっかりだとカーテンも開けられへんのや。」
「んん、あと5分寝かせて…慎平…」
「影、ふんずけるぞ。」
「それは、嫌や…」
「なら起きるんやな。」
「うぅ…」
潮は布団からヌルヌルと出てきて目を擦る。
ちなみにいつものスク水姿ではなく、彩葉から貰ったパジャマを着ていた。
流石に常時スク水だと目のやり場に困る。
ちなみに何故影を踏まれるのが嫌なのかというと、【影】というものは実体はあるものの、本体は実体から伸びる影であるため、そちらを攻撃されれば当然痛みはそちらに来る。
意識して踏まれた場所をあらかじめ影をそこだけへこませることができるのだが…寝起きだと難しいため、潮はそれを理解していた。
そんなこんなであらかじめ彩葉から貰った服に着替えた潮と共にリビングへと向かう。
「おっ、慎平、潮。おはよぉ!」
「おはよう慎平、潮。」
「おはようさん。」
「おっはよー!」
キッチンではかぐやが魚を捌き、彩葉は夏期講習に行くのか制服に着替えていた。
ちなみに潮は1日目だというのにこの家にすっかり馴染んでいた。
そして俺はかぐやの方を向き、魚について聞いてみる。
「…かぐやは何しとるんや?」
「白甘鯛を捌いて配信の練習!通称シラカワ!」
かぐやが指をVサインをしてそう言う。
あれって確か高級魚じゃなかったか?それ以前にいつ買ったんだ…
そう思っていると潮がかぐやに近づき、切られた魚を凝視している。
「どったの?潮。」
「いや、骨に身ィ付いとるし、まだ切れる部分もあるからもっとやれるんやないかってな?」
「え、わかんの!?」
「うん、私、前は漁師の家系で生まれとったから魚に関しては人一倍はあるで!」
「マジ!?じゃあ一緒にやろー!」
「おう、ええで!」
そう言った潮はかぐやと共に魚を捌きだす。
そういや潮の前世、生塩家は漁師の家だったっけか。
そう思っていると不意に後ろから背中を叩かれ、彩葉に声をかけられる。
「ねぇ、慎平。これ見て。」
「ん?なんやこれ…次の、満月?」
スマホを見せられ俺は次に現れる満月は9月12日だと書かれた記事を見せられる。
9月12日…昨日の月人騒動のか。
そしてこの記事を見た彩葉は、何かに勘づいているのか。
「もしかしてだけど、本当に…」
「かぐやを迎えに来た…ってことか。」
「…多分。」
そう言って俺達二人はかぐやを見る。
今のかぐやはいつも通りに見えるが、どこか『何か』を取り繕っているように見える。
…かぐやに、自分から本当のことを吐かさせなければ。
そう思いながらも、満月のカウントダウンが刻一刻と迫ってきている。
どうしたらかぐやから本当のことを引き出す。
結末は変えられない。でも、かぐやを月に返さず、ヤチヨを含めてハッピーエンドにできる?
『…ぺい、慎平!』
「慎平!」
「うおっ、かぐや。どうした?」
俺はかぐやの呼び掛けで我に返り、なぐやは心配した様子でこちらを見てきた。
彩葉は既にいなくなっており、俺とかぐや、潮の三人だった。
「どうしたもなにも、かぐやはずっと声かけてたやん。なんか考え事しとった?」
「…いや、何でもない。」
「…なんだぁ、かぐや心配したよぉ。具合でも悪いのかなって?」
「…すまん。なんでもあらやんから、安心してくれ。」
「そう?体調悪いならかぐや達に言ってね?」
そう言いながら心配した様子のかぐや。
なんで自分のこれからの心配をしないんだ、かぐやは。
…ダメだ。後でアイツから直接聞こう。
そう思いながら俺は二人を見ていた。
ちなみに二人はまた魚捌きを続行していた。
~~~
かぐやの魚捌きの練習が終わった一時間後、俺は思いきってかぐやに聞いた。
「なぁかぐや。昨日の夜に、何があった?」
「慎平…」
「ん?しんぺぇ?なんのこと?」
かぐやは試作品の寿司を食べながらシラを切る。
潮も寿司を食べながらこちらを見て、俺の意図を察してくれているようだった。
「…あくまでもシラを切るつもりか…俺はあの夜、ライブでお前の姿を見た。白い人型に囲まれたかぐやを。なんで黙っとる?なんで俺達を頼らないんや?そんなにかぐやにとって俺達の信頼はないんか?」
「うっ…信頼してるよ。慎平の事も、彩葉の事も。でも、話していい「話してもいいんや。」!?」
「俺達はかぐやを信頼しとるし、何よりお前らが大好きや。何を言われても、かぐやを嫌いにはならやん。だからホントのことを言え。かぐや。」
「…ズルいよ慎平…そんなこといって。」
かぐやは目に涙を浮かべて話す。
自分は月の姫で、仕事をほっぽり出して地球に逃げたせいで迎えが来てしまい、そして次の満月には使者が来て帰らないと行けないと、泣きながら話していた。
たくさんの幸せを掴んだかぐやにとっては苦しく、悲しいことであったのだ。
俺は途中泣きながら抱きついてきたかぐやを受け止め、優しい言葉でかぐやを落ち着かせる。
「…ありがとね、慎平。聞いてくれて。」
「どういたしまして。でもどっち道言うことにはなっとったろうしな。ちゃんと彩葉にも話すこと。ええな?」
「…うん。それじゃあかぐや、動画撮るから。もう時間だし。」
「おう、頑張ってこい。」
そう答えて俺はかぐやに微笑む。
するとかぐやは…
「あっ、あとその赤い目!イメチェンしたみたいで似合ってるよ?…慎平大好き!」
「…お、おう。」
かぐやの告白を聞きながらにこやかと撮影を始めた。
すると潮は俺に近づき、ニヤつきながら…
「慎平、ああやってかぐやと彩葉落としたん?罪な男やなぁw」
「っ…気づいたらこうなっとったんや。いじるなって潮!」
「あははwでも、こっちでも幸せそうで私は嬉しいわ。でも、私のこともちゃんと愛せよぉ?」
「わかっとるって。第一、昔っから俺にくっつきすぎや潮は!」
「慎平が好きだからですぅ!私を堕とした慎平が悪いんですぅ!」
「理不尽すぎる!?」
そう言って潮と軽口を叩き合う俺達。
前世と同じ空気で、どこか落ち着く…
そう思っていると、不意に刺さるような視線を感じる。
そちらをチラっと見てみると…
「「…」」
いつの間にか帰ってきていた彩葉とかぐやの視線。
その視線には嫉妬と独占欲がこめられており、「慎平を独り占めするな」という思いがひしひしと感じ取れた。
すると潮はその反応を見て…
「えいっ!」
「うおっ…!」
「「!?」」
いきなり抱きついてきた。
おいやめろ、今そんなことしたら!
「「う~~~し~~~お~~~!」」
かぐやは撮影を放棄、彩葉はバッグを投げ捨て俺目がけて突進。
「ぐぁっ!?」
俺は二人に追加で抱き締められ、身動きがとれない状態でソファに押し倒される。
「潮、独り占めしないで。」
「そうだそうだ!慎平はかぐや達のモノだ!自分だけ独り占めは許さん!」
「えぇ~?私はただ抱き締めただけやん。後で自分等もすればええ話やし。」
「「だからって見せつけないで!」」
そうして俺は数分間、ああでもないこうでもないと話し合って三人に取り押さえられました。
話すときぐらい離れてほしかったし、俺に拒否健はないのか。
俺はどうやらこの家の権力では女より弱いらしい。ぐぅ…
~~~
かぐやの動画撮影が終わり、彩葉が芦花達とのツクヨミ内で話し合いが終わり、部屋から出てくる。
「かぐやさん、絶好調っすか。」
「お、彩葉。いいところに来た。これ、四人で一緒に食べよ?」
彩葉はかぐやに話しかけ、かぐやはニコニコしながら寿司を差し出す。
だがしかし、彩葉の発言を見た俺達サマレン組は。
「「彩葉キャラ変わっとる。」」
「そこうるさい!」
「「えぇ…」」
そうツッコミを入れたら逆ギレされました。いやほんとのこと言っただけなのに…
「何漫才してんの三人?ほら、お寿司食べよ?」
かぐやの言葉に俺達は皿をもらい、寿司を食べる。
「うんまっ、かぐや上達したな。」
「なにこれ、うますぎ」
「さっきも食うたけど、かぐやの料理美味しすぎるやろ!?」
俺達はそれぞれ感想をかぐやに伝え、褒めちぎられたかぐやは照れながら答える。
「えへへ、でしょ?明日は麺からラーメン作る!」
「「「すげぇ…」」」
三人同時にハモり、かぐやの毎度の超人っぷりに驚かされる。
「…あ、あとさ。三人とも。」
すると彩葉がモジモジしながら俺達にスマホにある夏祭りの画像を見せて…
「あ、遊ぼー。」
彩葉には似つかないかぐやの下手くそな真似をして誘うのだった。
~続~
どうも、学校で農業の作業が始まりヘトヘトな作者です。
それでも小説は書き続けます。ハッピーエンドを叶えるために!
激重かぐや「そんなことしないでかぐやにだけ甘えてたらいいのに…」
ダメ人間にはなりたくないから遠慮します。
激重かぐや「…そんなに言うなら倒れないよう監禁してあげようか?」(黒い眼差し)
ヒェ…で、でも適度に休むからご勘弁を…
激重かぐや「…今回は信じるけど、無理して倒れたらかぐや。何するかわかんないから…覚悟してね?」
肝に命じておきます…さて、次の投稿は多分通常通り明後日になります!それでは、ばいなら~。
年上かぐや「それじゃあかぐやお姉ちゃんにいっぱい甘えましょうね~。」(月人パワー)
うわっ、急に姿変えるんじゃないよ!