超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~ 作:ホシノ推しのコータ(偽名)
今回オリジナル回&久しぶりのミナモ姉さん登場です。
サブタイの英語の頭文字ですが、
L=LOVE(愛)
A=ANSWER(答え)
です。
それでは本編どうぞ!
夏祭りが終わった後、かぐやは前を向く決心をして引退と卒業ライブの発表をした。
その後のSNSは驚き、悲しみ、嘆き、そして根も葉もない考察が蔓延る、阿鼻叫喚になり変わったのである。
そんな声に対してかぐやは『楽しかったけど、これでおしまい!』と返すだけである。
真実や芦花、朝日たちは心配していたが、唯一理解している人がいた。
ミナモ姉さんである。
彼女はかぐやが月から来ていると知っており、かぐやに接触するナニカと次の満月の日にちですべてがわかり、『地球は楽しかったかい?』というメッセージが来たらしいが、かぐやは。
『めっちゃ楽しかった!』というメッセージを送ったのだった。
~~~
時は進み、新学期。
始業式は久しぶりに学校(正確には事務所みたいな場所だが)で行われ、午前中に終了して現在下校中である。
『そういや慎平が通信制の学校行ってるの、なんでなん?』
「ん~、まあ小説家やってるし…そっちに時間使いたくて入ったのが理由やなぁ。」
『かぁぁあ!二度目の人生なんやから、アオハルしないんはもったいなさ過ぎるんちゃうか?』
「いや、別にそういうのには興味あらやんし…第一、こちとら〆切りとかあるんや。やから俺は通信制に通ってるんや。」
『…ま、まあ。慎平に嫌な虫がつかない分、ええか…』
「なんか言うたか?」
『いえ!なんにも!』
俺は人気が少ない道を歩きながらネックレス姿の潮と話す。
学校に行くと潮に言ったら…
『私もついてく!トウ!』
と言って貝殻の姿になり、即座に俺の首にかかった。
その時、かぐやは…
『ぐぬぬ…姿変えられるのずりぃぞぉ!』
などとブーイングをかまし、潮に嫉妬心を向けていた。
「そういや思ったんやけど、貝殻の他に何かになれなかったんか?」
『私も考えたんやけど…他のがコピーできんくて…保存容量がパンパン?みたいな。』
「それって消すこととかできやんのか?」
『それがロックみたいなのがかかってて、出来んかったわ。』
「そう、か…。」
…コピーができず、その容量がパンパン。
しかもそのデータが未だ分からず、か…
そんなことを考えながらも俺達はマンションにつき、エレベーターに乗る。
最上階で止まると、俺はエレベーターから降りて家へと入る。
『「ただいま~。」』
二人で帰宅の言葉をかけ、靴置きを見ると…かぐやの靴と、ミナモ姉さんの靴があった。
もしや…
そう思いながらリビングへむかうと…
「あ、お帰りー!カズサ来てるよぉ。」
「やっ、お邪魔してるよ。」
「ミナモ姉さん!数週間ぶりやな。」
「あぁ。最近はツクヨミでしか会えなかったから、新しい家の見物もかねてお邪魔させてもらったよ。」
そう言ってニコニコしているミナモ姉さん。
確かこの前、月光社で大イベントがあったためそれで忙しかったのだろう。
「…?なぁ、弟君。何故君が彩葉くんのネックレスをつけているんだい?」
するとミナモ姉さんが俺の首元を指摘した。
あ~、いつも彩葉が着けているからか。
どうせだし、見せた方がいいか。
「…えっと、とりあえず出てこい。潮。」
ネックレスを首から外し、投げるとそこからノイズの様なものが人の形を形成し、スク水姿の潮になる。
「いやぁ、やっと動けたわぁ。」
「おぉ、いつ見てもすげえ…」
潮を見て目をキラキラさせるかぐやと、その潮を見て…
「ぁ………」
一人、呆然とするミナモ姉さん。
「あっ、慎平の担当の編集者さんやん!はじめまして、私は小舟潮や!」
「うし、お…!?」
潮の自己紹介を聞いたミナモ姉さんは頭から煙が出るみたいにわたわたしだし…
「バタンキュー…」
気絶した。
「ちょっ!?ミナモ姉さん!?姉さぁぁぁぁぁあん!?」
俺は体を揺するも返答はなかった。
そんなミナモ姉さんを見た潮は…
「あちゃあ、驚かせたか?」
「もしかぐやがカズサだったら、漫画に出てきたキャラが現実から出てくるなんてこと起きたらかぐやも気絶するよ…」
反省し、かぐやはその現状を自分だったらと想像していた。
いやかぐやも大概だぞ?
~~~
「なるほど…あのライブの日に弟くんの目が赤くなって、それと同時に潮が貝殻から目を覚ました…それに君達は転生者、かぐやくんは月の姫で迎えが来た…と。非現実的過ぎるが、前例があるからなぁ…」
「ん?」
ミナモ姉さんはかぐやを一度見て話す。
ミナモ姉さんには事の全てを話し、かぐやの月のこともちゃんと話した。
「とりあえず、ボクもかぐやくんのしたいことに全力で協力するよ。」
「え、いいの!?」
「うむ、ボクも君には沢山の思い入れがあるからね。それと…」
そう言って次は俺の方に目を向ける。
「君は、サマータイムレンダの主人公の姿で転生し、潮くんは死んだ弟くんに会いたい。そう願ったら【影】になって転生してきたワケだ。」
「そうなるな…」
「うん。」
俺達は頷き、ミナモ姉さんの言葉に肯定する。
「ボクの推測にはよるのだが、その目は…ヒルコのモノではなかろうか?」
「ヒルコ!?」
ヒルコ…
ハイネをコピーし、【影】の親玉としていた存在。
ヒルコの瞳は未来を分岐させ、崩壊しない別の過去へと遡るというサマータイムレンダの大元としてもあるアイテムだ。
しかしその瞳は終盤の潮が、まだ【影】を知らない俺に渡したモノ。
だが俺は潮と接触した記憶はなく、幼少期からあったためあまり気にしてはいなかった。
「だが弟くんは前からその目になっていた。そして潮くんが接触した記憶はない…ということは、何かを見据えて弟くんを誰かがここに呼び寄せた。ボクの推理だがね。」
確かに考えてもみなかったな。
ただ、ハイネはホントにいるのだろうか?それだけが謎であるが…
「かぐやは!どんな未来になっても受け入れるよ?だからあまり考えすぎないで!疲れちゃうじゃん?」
かぐやが間に入って話を切り離す。
そんなマイペースやかぐや姫を見て、少し微笑んでしまう。
「…そうだね、まだわからないんだ。後に考えてみよう。」
かぐやの言葉を飲み込み、話をやめるミナモ姉さん。
だが、俺達をみて疑問を聞いてきた。
「なぁ君たち…弟くんと近すぎないかい?」
かぐやと潮が俺にべったりなのである。
恋人になってから距離感が1ミリもなくなり、今に至るのである。
「えへへ…かぐや達ねぇ、慎平と付き合ったんだぁ!」
「そうやそうや!」
「!?付き合ったのかい!?」
ミナモ姉さんは目を見開き、驚く。
確かに複数人と付き合ってるなんて聞かされたらこうなるよなぁ。
「…はい。三人に告白されて…」
「…彩葉くんも?」
「…はい。」
俺が頷くと、ミナモ姉さんは何やら考えてしまう。
ど、どうした?
「…はぁ。まぁ最近は重婚を見据えた政府の話もあるし普通、か。…なら、ボクも腹をくくらなきゃな。弟くん。」
「はい?」
「ボクは君が好きだ。」
「「「!?」」」
突然のカミングアウト。ムードも考えずに告白である。
「ミナモ姉さん?何で急に…」
「君たちの恋人宣言で、ボクも自分の気持ちに嘘はつきたくなくてね…ボクは弟くんを異性として見ている。昔から想っていたんだ。弟君と付き合いたいと。だが、君には彩葉くんがいて、引き下がろうとしたさ…だが!今の現状を見て吹っ切れた!お願いだ、付き合ってくれ!」
そう言って頭を下げるミナモ姉さん。
それを見たかぐやは、潮に話しかける。
「ねぇねぇ潮。どうする?」
「どうするも何も、昔から慎平が好きやったんやろ?気持ちは無下にできやんし、ここは慎平に任せたろ?」
「…わかった!」
後ろから声が聞こえるが、俺は答えを決めた。
「…ミナモ姉さんにそう言ってもらえて嬉しい。でもええんか?こんな…彼女数人いる俺に「そんなのは関係無い。君が好きだ!大好きなんだ!」…」
押しきられてしまった。
俺もどっちかといえばミナモ姉さんは好きだ。
だけど今はハーレム状態と化しており、幻滅されると思ったが…彼女はそんな人ではなかったようだ。
「…わかった。俺も、その…好きやし…いい、ですよ。」
「…!弟くん!」
ミナモ姉さんは歓喜の表情を浮かべ、俺に飛び込むと…
「んむっ。」
「んん!?」
「「!?」」
俺の唇に、キスをされた。
しかもあれだ、舌を入れるキスであった。
そして何よりこれがファーストキス、かぐやと潮は驚きと嫉妬心を浮かべて見ていた…が。
「んん!?」
「慎…平。」
バサリとカバンが落ち、某奇妙な冒険風の顔立ちでこちらを呆然と見ていた彩葉がいた。
~続~
本当はヒロイン、彩葉とかぐや、ヤチヨと潮だけだったのですが、ミナモ姉さんだけ片想いは悲しすぎるというアマちゃんすぎる心のせいでこうなりました。
次回!慎平、EX-Otogibanashiされる。
激重かぐや「作者~!」
…な、なんだい?かぐやくん…
激重かぐや「(自主規制)しよ?」
…は?なんで?
激重かぐや「既成事実作っちゃえばかぐやから離れないでしょ?」
どこで覚えたんだその言葉…
激重かぐや「愛の力だよ?」
………
とりあえず答えはNOだ。
激重かぐや「ぶぅ…こうなったら力づくで!」
ちょ、やめろ!それではまた!ばいならぁぁ!