超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~ 作:ホシノ推しのコータ(偽名)
ちなみにサブタイトルの名前はボカロ曲のタイトルにしました。
知ってる人いるかな?
ちなみに作者は最近夢の中で慎平と帝と乃依と雷がモナキのほんまやで☆なんでやねん☆しらんけどを踊ってるのを見ました。なんだったんだろ。
時の流れは早く、やって来てしまった9月12日。
「彩葉、慎平、潮、おっはよ~~~!」
当の本人はキラキラした笑顔で目の前にいる。
今日で最後かもしれないのに、なんなんだこの元気さは。
そう思いながら昼頃、潮がモーションの機材を体につけ、俺の部屋で座布団の上に正座し、マイクに向かって何かを話していた。
それをワクワクしたかぐやが見ている。
「最近の娯楽は歌にゲームに配信と様々ありますが、江戸時代の頃には娯楽が少なく、少ない娯楽の中で最も人気が強かったのは「落語」というものがありまして…お話の中で何人もの人を正座しながら声と動きで演じ分けるという演劇みたいなモノが、当時ではよ~く親しまれておりました。そして今回私、新人落語家ライバー「海潮野(カシオヤ)せあ」が一つ、古典落語を話させていただきます。」
「え~十人寄れば気は十色…十人十色と言う言葉がございますが、お顔の形がそれぞれ違いますように、皆さんそれぞれに心持ちというものも違ってございます。」
そうして潮は落語の噺をしだす。
話したのは「まんじゅうこわい」。
昔から親しまれている噺の一つだ。
長屋に住む男たちが、それぞれ怖いものを言い合って、そのうちの一人の男が「饅頭が恐い。」という話から一悶着起きる…というモノだ。
そうして潮の話を聞いてみるとこれまた面白い。
前世ではたまに潮の落語を聞いたりしていたが、今現在の潮はすごく上達している。
集中して聞いていると途中から彩葉も聞きに来ていた。
ちなみにマイクの前で正座して話してるのはそういう気分なのかもしれない。
「ねぇ慎平!落語って面白いね!」
隣で小声で話してくるかぐや。どうやら落語も気に入ったらしい。
そうして俺も、かぐやに小声で答える。
「落語も奥が深いんや、この他にもいろんな話があるんやぞ?」
「まじぃ!?持っと聞きた~い!」
「二人とも黙って聞いてて。私も聞いてるんだから。」
「「はーい。」」
かぐやと小声で話していると彩葉に止められた。
彩葉もたまにクスッて笑ってるの見逃してないからな。
そうして潮の噺に集中して聞き、終盤に差し掛かった。
「やい源公!おめェ本当に恐いものは一体何なんでぃ!」
「いやーぁ今度は、苦いお茶が一杯恐い。」
潮が礼をすると、俺たち三人は拍手をする。
「ッはぁ!人に見られるんは緊張するわ…」
「すまんすまん、何してるん思て見てたら聞き魅ってしまってな。」
「いやええよ、見に来るやろなぁ思ってたし。かぐやはどうやった?初めての落「スゴかった!」お、おう…」
潮はかぐやに話を振った瞬間ものすごい勢いで話しだす。
「饅頭食べてるシーンなんて目の前に饅頭あるみたいに見えて、それにマジで食ってるみたいだしさ!それがすっごいよかった!」
「よ、よう見とるなぁ。」
そうして落語について盛り上がる二人。
その様子を、彩葉は寂しそうに見ていた。
この暖かい日常が、数時間後に消えるかもしれない。
そんな不安が、俺にまで押し寄せてくる。
すると俺、心配させまいと、彩葉の肩を抱き寄せる。
「慎平…?」
「大丈夫や、俺たちがついとる。安心せい。」
「…うん。」
彩葉は俺の肩に頭を乗せ、俺に不安をぶつけてくるのだった。
~~~
ライブ本番。
ツクヨミ内で俺は貝殻状態の潮を首にかけてログインしていた。
潮は自分にスマコンをかけなくても、どうやらスマコンをつけている人物に接触しているだけでツクヨミにログインできるらしい。
そして何故貝殻状態でいるかと言うと、セア状態の潮はまだ認知すらされていないため、本来の潮で応戦した方がいいという彩葉の考えだ。
『何という急展開!突如ツクヨミに現れたフリーダム、超新星のかぐやの卒業ライブ!泣いている場合じゃないぞ、最後のファンサだ!目に焼き付けろ!』
今回のMC、忠犬オタ公が泣きながらその声をマイクに通す。
オタ公にとっても大切な思い出をもらっていたから、すごい泣いていた。
そして俺たちは今、ステージ裏で待機していた。
芦花、真実、朝日、乃依、雷、ミナモ姉さん、エミヤ店長、彩葉、そして俺と潮の10人体勢。
本編と変わってはいるが、数は多ければ勝率は上がるはずだ。
すると俺たちの体は桃に包まれ、ステージへと運ばれていき、落下。
そしてKASSENのスポーンを模して現れる、九人のアバター。
そして各々は、かぐやに対してメッセージを送る。
「さあ、盛り上げていこうぜ!」
「…勝つだけだ。」
「けっこー面白そうじゃん。」
朝日、もとい帝率いるブラックオニキスと。
「かぐやちゃーん、いぇーい!」
「かぐや~見て見て~!」
彩葉の親友二人。
そして俺はネックレスを手に取り、宙に投げる。
すると貝殻からノイズが走り、そこから人型が形成され、潮が顕現する。
「かーーぐーーやーー!私はかぐやの頑張り、ずっっと見とったよ!だから最後の最後!自分のゼンリョク!見せつけたれぇえ!」
「のうかぐや?おぬしは妾をよく楽しませてくれたのう。今日はおぬしのために、とことん付き合っちゃるぞ!」
「…かぐや、お前はいつも自由奔放だったな。今日は俺も、かぐやの最後を見届けよう。」
俺が生まれたことでここに出ることはなかったイレギュラーの三人も声をかけ、俺は彩葉と隣り合わせで立っていた。
『鬼あちー!かつて鎬を削った黒鬼が、かぐやのラストライブに駆けつけたぞ!そしてさらに!サマレンの潮まで!?今宵は見逃せない!』
スペシャルゲストの登場に会場の歓声や盛り上がりがステージを包む。
そして俺と彩葉は瞼を開け、かぐやの耳元で話す。
「「かぐや。」」
「ライブの余興だと思ってよ。私たちは私たちで精いっぱいやるから。万が一勝っちゃったら、ドンキで買い出しして全部乗せのパンケーキつくろ」
「さよならは言わへん。やけど、めいいっぱい楽しんでこい。ほんで勝ったら、また楽しいこといっぱいしようや!」
俺たちの言葉に、かぐやは瞼を開ける。
「彩葉、慎平…」
するとかぐやは俺と彩葉の手を重ね合わせ…
「そっか…そっか…みんな自由だ~~~!」
満面の笑みでそう言い、ライブが始まった。
~~~
月人のKASSENは、結論から言うとぼろ負けであった。
何人も斬って斬っての繰り返し。それでも迫り来る猛攻。
黒鬼達はBAN覚悟でチートを使い、エミヤ店長もウルトの咏唱を使い月人達は剣により串刺しにされるが、減らない一方だった。
だがしかし、潮だけ異質だった。
月人の倒された際にでるドットが、何故か潮に吸い込まれていたのだ。
だが俺は気にもせずに斬り続け、潮は自身の影に体を沈ませ、とんでもないスピードで動き回り、自身の長い金髪を振り回して月人達をまっぷたつにしていた。
そしてかぐやはフィナーレで曲を歌い終え、躍りが止まる。
俺はかぐやを守ろうと、彩葉と共に一目散にかぐやの元へ駆け上がる。
あと数mだった。だが、突如月人が何十人も現れ、俺たち二人を取り囲む。
…原作通り、結末は変えられない。
ここで今現実となった光景を目に入れ、俺は負けたのだと確信した。
「「かぐや!」」
かぐやは俺たちの方を見て、すべてを悟った笑みで見ながら、目の前に現れた跪く月人にかぐやは声をかけた。
「はるばるようこそ。…逃げちゃってごめん。でも、すっごい、すっごい、楽しかったんだ。」
月人は、そんなかぐやに微笑むようなしぐさを見せる。
すると、かぐやは光る雲の上に乗せられ、上っていく。
「最高の卒業ライブでした!いっぱいお土産もらっちゃった。みんなありがとう!」
ファン達にてを振りながら、さらに一言。
「えへへ、名残惜しいけどこれでおしまい。それから………」
「彩葉、慎平。」
何かに抱き寄せられ、温もりに包まれる。
かぐやが、抱きしめていたのだ。
「かぐ、や…」
俺は目を開け、かぐやを見る。
彼女の目には涙が浮かび上がり、俺の方に目を合わせた。すると…
「ん…」
唇に触れ、キスをした。
そして、一言。
「大好きだよ。」
その言葉と共に、かぐやが一瞬で消えた。
その光景を共に、俺はサマータイムレンダのシーンが頭に浮かぶ。
『み、澪…』
『しんちゃん…』
7月24日の、日都ヶ島の夏祭り、そして【影】に食事として集められた、死体の惨状。
潮の妹、取り押さえられた小舟澪に手を伸ばす慎平。
『待ってろ…今…!』
『しんちゃん…!』
助けると言おうとして、あと数cm。
だが、澪は人型のシミを残し、かぐやと同じように一瞬で消え、【影】の食事とされたのだ。
「あ、うぁ…うぁあ…」
そのときの慎平の感情が、シンクロする。
大切な者を失った感情。
俺は、泣いた。
「うぁぁぁぁぁぁぁああ!」
死んでまた、網代慎平のように戻りたいという瞬間だった。
~続~
ちょい曇らせあったかも。
それと戦闘描写に関しては文字数の都合と竹取合戦で描写のモチベが消えまして…ごめんなさい
ちなみに次回から本来の超かぐや姫の展開から外れて、俺が考えるハッピーエンドが始まります。お楽しみに!
年上かぐや「まだ風邪治ってないんだから休んでよ…」
だいじょぶよ、治ってきたし。
年上かぐや「だーかーらー!それで悪化するかも知れないじゃん!ちゃんと休め!」(ベッド強制連行)
ちょ!やめ!まだ俺の元気は終了してないぜ!(遊戯風)
年上かぐや「問答無用!ちゃんと寝ろ!それじゃあ読者の皆さん、ばいならぁ~。」