【完結】超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~ 作:ホシノ推しのコータ(偽名)
完結まであと一歩のところまで来ました。
それではどうぞ!
かぐやの卒業ライブから数日、俺達は変わってしまった。
俺は死なずに前を向こうとケリをつけ、今まで通り小説執筆や映画のシナリオに勤しむ日々。
だがしかし、かぐやとの思い出を思い出すと、少々涙を流してしまう。
そして潮は落語家ライバーとしてよく落語の練習をし、落語の噺を投稿して日々フォロワーを増やしている。
そして俺と一緒に料理を作ったり、笑顔を見せたりしてくる。
変わらないようには見えたが、やはり潮もかぐやが恋しいらしく、よくかぐやの部屋を見て悲しげな表情をしていた。
一番変わったのは、やはり彩葉だった。
学校を欠席してバイトも休みを入れ、俺の下から一歩も離れず、朝起きるときから寝るまで一緒なのだ。
トイレと風呂に関してはやめてもらったが…
理由を聞いたところ、「私が目を離したら、かぐやみたいに慎平も消えちゃう…嫌だ、嫌だよぉ!」と言って泣きじゃくってしまった。
その時は潮と共に添い寝をして事なきを得たが…かぐやが月に帰ったことの悲しみで俺に依存してしまって、更に少し幼児退行してしまっている。
ミナモ姉さんと芦花、真実がなんとかメンケアをしているが、一人で何も出来なくなるのも時間の問題である。
なんとか、しなくては…
~~~
ある昼の日、俺は眠そうにしていた彩葉を寝かせて作業をしている。
そんな時、ピコンと俺のスマホからメッセージの通知音が鳴る。
スマホを開いて送信主を見ると、「月見ヤチヨ」と表示されていた。
『あれから彩葉の調子、どう?』
やはり、ヤチヨは彩葉を心配しているらしい。
俺はありのままメッセージを送る。
『結論から言うと、少々危ない状態。』
『というと?』
『かぐやが消えたショックで俺に依存、おまけに少し幼児退行してる。』
『…それはなんとかしなきゃだね。』
『かぐやも早く自分のことを話した方がいい。このままだと彩葉がとんでもないことになる。俺もなるべく手助けはする。』
『ありがとう。それじゃあ彩葉をツクヨミにログインさせてくれないかな?FUSHIに頼んで道案内させて私の居場所を教えるから。あと、今の私はヤチヨだからね?かぐやって呼んでもらえるのは嬉しいけど。』
『かぐやはかぐやだろ?』
『それでも!今はヤッチョなのです!』
『…わかった、ヤチヨ。明日彩葉を説得してみる。』
『ありがとう、頼んだよ?ダーリン♪』
そうしてメッセージのやり取りが終わる。
…最後、俺のことをダーリンと言わなかったか?
もしかして前の世界でも付き合っていたというのか…
そう考えていると彩葉がベッドからむくりと起き上がり、眼を擦りながらこちらを見てきた。
「…しんぺ~…おはよぅ…」
「お、彩葉か。おはようさん。よう眠れたか?」
「うん…潮は?」
「あいつか?あいつは今落語の練習中やけど…それがどうかしたんか?」
「ただ聞いただけ…ねぇ慎平、おはようのぎゅ、して…」
「はいはい、彩葉は甘えん坊さんやなぁ。」
そうして手を広げた彼女を抱きしめ、背中を優しく叩く。
「慎平は私の彼氏でしょ?なら、私をちゃんと支えて…慎平がいないと、何もできないよ、私…」
そうして抱きしめる力を強める彩葉。
…少々危なくなってきたな。
そう思いながら俺はヤチヨに会わせる口実を頭の中で考えるのだった。
~~~
数日後、彩葉に変化が起きた。
俺が執筆作業をしてたとき、突然制作途中の曲をまた作ろうと提案してきたのだ。
彼女曰く、前を向かないと、かぐやに心配されるということらしい。
やはり、かぐやを諦めきれないか…
そう思いながら了承し、現在曲を作っていた。
作っていた…の、だが…
「ヤチヨ…」
「彩葉…?」
作曲しながら途中の曲を歌っていたところ、空を見て何かを思い出したかのようにヤチヨの名を紡ぐ。
「慎平、ヤチヨのところ行くよ。ツクヨミの準備!」
「お、おう…」
俺はヤチヨの助言通りに伝えることはなくなり、俺は直ぐ様ツクヨミにログインする準備をした。
すると潮も反応し、「私も行く!」と言ってツクヨミにログイン。
そして、ついていくように俺もログインした。
『ヤチヨは最近ドジョウ掬いを練習してるんだ~。すっごく面白い躍りだから紹介するねー。いくよ。あ、それっ♪あ、よいしょ♪』
ツクヨミ内、俺達はヤチヨに会える手がかりがないか探していた。
モニターにはヤチヨのライブ配信画面が映っているが、あれは再放送だ。俺でもわかる。
ただ俺はFUSHIがここに来ることを知っていた。そのため…
「待って、あれFUSHIじゃない?」
「ほんまや…」
彩葉は驚くようにその一匹を見る。
FUSHIはこちらに気付き、離れるように逃げていく。
俺と潮は互いを見て頷き、FUSHIを追いかける。
やがては袋小路にたどりつき、そこで止まった。
「ねぇ、FUSHI…ヤチヨがどこにいるか、教えて。」
「なぁFUSHI、彩葉にヤチヨを会わさせてくれ。たのむ、この通りや!」
「私からも頼む!」
俺と潮は頭を下げ、FUSHIに頼み込む。
するとFUSHIはため息をつき…
「そんな簡単に頭を下げるなバカタレ…わかった、会わせてやる。まずは目を開けてみろ。」
そうして俺たち三人は同時に目を開ける。
自動的にスマコンのARモードがONになる。
「こっちだ。」
するとFUSHIが俺達を導くように走り出す。
それを三人で追いかけ、街を駆け抜け坂を下り、電車まで乗って、目的地についた。
そこはマンションの一室で、FUSHIはその部屋にスルリと入り、俺はドアノブに手をかける。
…開いてる。
俺は扉を開ける、するとその先は…
「なに、これ…」
そこはサーバールームのようになっていて中心にはタケノコ…もといもと光る竹が水槽に沈められていた。
「これが、ヤチヨだ。」
「…やっぱりここやったか、もと光る竹…。」
「そりゃあこんなどでかいもん、ここにしか置くことできひんやろ…。」
「え?」
俺がそう呟くと、彩葉は何故知っているんだという顔で見てくる。
やばい、うっかりしてた。俺と潮が前から彩葉たちの話を見ているということは伝えていなかった。
「ねえ、なん「慎平と潮は知っていたか…まあいい。ここからツクヨミに入れ。」」
FUSHIは彩葉に質問させまいと割って入り、俺達にツクヨミに入るよう促す。
彩葉は不服そうな顔をしながら目を閉じ、俺と潮も目を閉じる。
………
目の前には、かぐやに似たヤチヨがいる。
彩葉はそんな彼女を、
「…かぐや。」
「「…」」
そう呼んだ。
似ているも何も、8000年後のかぐやだからそう見えても仕方ない。
そして彼女は振り替える。
彩葉はそんな振り返った彼女を見て、訂正するようにこう言った。
「ヤチヨ」
そして彩葉はそう言った後、ヤチヨの核心を突くようにこう言った。
「ヤチヨは、かぐやなの?」
それを聞いた彼女は、驚くような顔をするが、薄く微笑んで立ち上がる。
「慎平は知ってると思うけど、聞いててね。今は昔ー。」
そうしてヤチヨはあの卒業ライブについて話す。
仕事をしていた時、二人きりの時に渡した銀の腕輪を通して彩葉の歌を聞き、また会いたいと願って仕事の引き継ぎをし、長く時間が経ってしまったため、地球にタイムトラベルで2030年に迎おうとしたところ隕石に衝突、8000年前の地球にタイムスリップしてしまったのだ。
そして彼女は、8000年の旅路の中で様々な出会いと別れがあったそうだ。
だが、そこで妙なことを聞いた。
【影】の少女と親友になったと言っているのだ。
さすがに俺もそこが気がかりとなり、ヤチヨに質問してしまう。
「ちょっと待て!なんで【影】が出てくるんや?あれは「漫画の中の出来事じゃないよ、慎平。」!?」
そうしてヤチヨは話す。
「でもその子は、ある日を境に消えちゃったの。『かぐやの旅は無駄にせん。私が変えてやる』って言ったきり。…でもね、慎平の今の人柄と、潮ちゃんがここにいるのと、慎平が書いた小説を見てわかった。「ハイネ」は、私の輪廻を変えようとしてるって。」
「!?」
「ヤチヨ…?何の話?」
ヤチヨからハイネという名が出てくる。
彩葉は話がわからず混乱している。
ハイネが実際にいた?
でもヒルコ伝説やそんな文献も存在しない。すると、潮から違う声が聞こえてくる。
「鋭いのう、かぐやは…。一人にしてすまなかったな…。久しぶりじゃ、かぐや。」
「「!?!?」」
後ろを振り返ると、そこには瞳が赤くなった潮がいる。
まさか、潮の中にハイネが!?
そう思っていると、潮からもうひとつのノイズが現れ、そこから白い髪を持ち、赤い瞳をした和服の少女、ハイネが現れる。
「相変わらず変わってないねぇ…………久しぶり、ハイネ。」
ヤチヨは懐かしむ様にハイネを見て、そう言った。
するとハイネの後ろにいた潮は意識を取り戻し…
「うおっ!?なんでハイネがおるん!?」
すごく驚いていた。
~続~
ハイネ、登場。
ちなみにハイネが潮の中にいるという匂わせは、度々どこかで言及したりしてました。
次回は、何故ハイネがかぐやと繋がっていたのかを話します。
ちなみにヤチヨが「ダーリン♪」と言っているのは完っ全に「ヤチヨ言いそうだなぁ」という作者の完全なる妄想です。
激重かぐや「風邪治ったね、ダーリン!」
お、かぐや…元に戻ってる…
激重かぐや「…かぐや、作者の看病頑張ったから襲っていいよね!?ね!?」
おい、病み上がりなんだからやめろ!またあとで、な?
激重かぐや「いやっ!私の物だってマーキングしてやる…!」
…だめだ、これ止められねえや…
それではまた次回、ばいなら~(諦め)
激重かぐや「いただきま~す♪」
(このあとは読者達の想像にお任せします。あと妄想です。)