超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~   作:ホシノ推しのコータ(偽名)

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最終話、投稿…!
10年後の世界へ…!


最終話「10th happy end.」

ハイネを取り戻すというヤチヨの願いから、早くも10年が経った。

 

『悪いね慎平。今日は会議で遅れるかもしれない。でも、美味しい料理は作っててくれないかな?』

「わかったカズサ姉。気をつけて帰って来いよ?」

『ふふっ、わかっているよ。じゃあまたね。』

 

俺は電話を切り、スマホをポケットにしまう。

カズサ姉、もとい水藻和叉は会社で様々な業績を残し、月光社の代表取締役社長として様々な業務をこなしている。

遅く帰ってくるが、いつも俺の料理を食べるために早めに切り上げているらしい。数年前に同棲してからこうだ。

…そうだそうだ、彩葉にコーヒーを出すんだった。

今俺は彩葉が所長をしているラボで、彩葉の手伝いとして来ていた。

俺はコーヒーを淹れ終えると、彩葉がいる部屋へと入る。

 

「彩葉~、コーヒー淹れてきた…で…」

 

俺は部屋に入ると、そこには見慣れた顔の二人がいた。

 

「あ、慎平。ありがとね。あとごめん!芦花と真実が来るの伝えてなくて…」

「やっほ~慎平く~ん。」

「久しぶり、慎平くん。」

 

芦花と真実が遊びに来ていた。

 

「あ、芦花、真実。久しぶりやな。元気してたか?」

「うん、元気にしてるよ。ただ真実が…」

「元気も何も子供達が大変でさ~…そっちの"双子"も元気してる?」

「元気にしとるで、今日は確かかぐやとヤチヨと一緒に潮の講演会に行っとるで。」

 

双子とは、俺と彩葉が結婚して産まれた二人の子供である。

彩葉が高校、大学を卒業したあとに唐突に「私と結婚して。」と逆プロポーズを仕掛けられ、それを了承して俺達は結婚。

だがしかし、酒寄家と網代家に結婚報告をしたところ、「婿入りしなさい。」と家族総出で言われた。

どうやら俺を彩葉に婿入りさせようと家族ぐるみで画策していたらしい。何してんだ。

そして今俺は「酒寄慎平」と苗字を変え、俺、彩葉、かぐや、ヤチヨ、潮、カズサ姉、そして双子で暮らしている。

 

「ああそっか!今日講演会なんだっけ…って、あ!お迎えの時間!私行かないと!」

「それじゃあ私も帰るね、彩葉が無茶してないか見に来ただけだし。無理しないんだよ?慎平くんも無理してたら全力で止めてね?」

「わかっとる。夫としても妻が無茶したら全力で止めたる。」

「心配しすぎだって!慎平も真に受けない!」

「たはは、ごめんごめん…じゃ、またね、彩葉。」

「またね~!」

 

そうして二人はラボを後にした。

俺はコーヒーを机に置くと、彩葉の隣に座る。

 

「…で、ハイネの体作りは順調か?」

「うん、あとは潮から貰ったUSBを使えば機能するはず…だけど、ヤチヨが帰ってきてからにしよ?」

「ああ、ハイネをヤチヨはずっと待っとったんや。それくらいせんとな。」

 

会話を交わしながら、すると彩葉は「あっ」と言いながらこちらを見る。

 

「慎平って〆切大丈夫なの?」

「あ~…もうすぐで書き終わるから…〆切は大丈夫やな。でも映画の制作がスタートしたら彩葉達にも手伝ってもらうからな?」

「わかってるよ、かぐやの頼みだから。」

 

俺は今、小説家をしながら長編アニメ映画のシナリオを書いていた。

題名は「超かぐや姫!」

かぐやが「慎平達の世界にかぐや達のお話があるんなら、こっちでも見せたい!」という願いでカズサ姉が映画プロジェクトで作って貰ったのだ。

ただ実際のキャラがいるため、本人として起用するためにこの言葉をかけた。

すると…

 

「…電話、乃依からか。ちょっと出るな?」

「ん、わかった。」

 

彩葉はコーヒーを飲みながら頷き、俺は部屋から出て電話に出る。

 

『もしもし、慎平兄ちゃん?』

「どした?乃依。」

『ん?いや…ハイネちゃんの体、どこまで進んだか聞きたくてさ。』

「あ~、今日中には完成や。今まで協力してくれてありがとな?」

『ん~ん?慎平兄ちゃんの願いだから協力したんだから、当然だよ。』

「ははっ、ありがとな。あと…前はすまんかったな。」

『あ~告白のやつ?いいんだよ、慎平兄ちゃんには彩葉ちゃん達がいるし、俺も前に進めたからさ。別に気負わないで。ね?』

 

乃依は一度、俺に告白したことがある。

だがしかし俺は、彩葉達から独占と嫉妬の眼差しでこちらを見られ、NGを出さざるおえなかった。

そこから乃依は前へと進み、今は朝日と同棲しているらしい。

 

「じゃあ、またな。」

『うん、またね~。』

 

俺は電話を切る。するとタタタタタと二つの足音が聞こえ、俺は顔を上げると…

 

「「父ちゃーん!」」

「竜之介!ひづる!」

 

俺は目の前に来た二人を抱きしめ、撫でる。

 

「父ちゃん!あんなあんな!潮姉ちゃんの落語!すごく面白かってん!俺も落語家なりたいわぁ…!」

「竜之介は落語家になりたいんか…ひづるはどうやった?潮の落語。」

「座布団の上で、すごい輝いてた。」

「そうかそうか…」

 

そう言いながら二人を撫でる。

酒寄竜之介、酒寄ひづるはサマータイムレンダの南方姉弟の名前にした。

名前の理由が、顔と声が一致していたのだ。

最初は彩葉に「慎平がいい名前を決めて。」と言われ、その時に二人の名前をつけたのだが、そこから二人の顔立ちや声が似てきたのだ。

何故だろうかという疑念は捨て、俺は絶賛親バカになりつつある。

 

「こら二人とも、廊下は走っちゃ危ないよ?」

「草履なんだから尚更だよ?」

「ヤチヨ姉!」

「かぐや姉…」

「「ごめんなさい!/…」」

 

すると後から来たヤチヨとかぐやに注意され、謝る二人。

二人は和服と草履スタイルだったため、注意されるのは分かる。

ちなみにだが、かぐやは数年前にライバー復帰し、今ではヤチヨと同クラスのライバーとして世界中を轟かせている。

 

「ちょっと待ってや…!皆速すぎんとちゃうか…?」

 

すると潮が遅めに登場し、追い付く。

 

「お、潮。おつかれさん。講演会どうやった?」

「そりゃあもう満員御礼!沢山人がいたわ!」

 

そう言いながらVサインで答える潮。

潮はあの後、饅頭怖いが反響を呼んで落語ブームの火種役となり、人気を集めて今では真打のプロ落語家である。

現在は弟子を何人か持ってるそうで、たまに家に来て練習したりしている。

その度に「慎平兄さん」と呼ばれるのはやめていただきたいが…

 

「…そうだ、ヤチヨ。ようやっと、アレが完成したで!」

「…!ホント!?」

 

そう言って部屋に即座に入る。はやっ。

 

「ヤチヨ姉が言ってたハイネができたんかな?姉ちゃん。」

「たぶんやけど、そうやないの?」

「俺気になる!ヤチヨ姉待って!」

「はぁ…竜之介はいつもこうや…はしゃぐんやないよ。」

 

そうして竜之介とひづるが部屋に入る。

 

「ヤチヨの念願がようやく!ヤチヨのハッピーエンドが叶うのかぁ…!潮、慎平、行こっ!」

「本当に長かったなぁ…慎平、ほら!皆が待ってるよ!」

「…わかった。」

 

そう言いながら俺たち三人も部屋に入る。するとそこには…

 

「うわぁぁぁあん!ハイネェェェエ!」

「すまんかったのうヤチヨ、勝手にいなくなってしもうて…」

「私が寝てる間にいなくなってさぁ!もう…!」

 

泣きじゃくるヤチヨを宥める、ハイネの姿があった。

 

「…ねぇ、慎平。」

「なんや?彩葉。」

 

彩葉は俺に近づき、一言。

 

「…ハッピーエンドに、なれたかな。」

「…10年間頑張ったんや、これがハッピーエンドやなかったらどないするねん。」

「そうだよね…」

「…慎平。」

「次はどうし…!?」

 

彩葉が俺の唇にキスをし、離すと…

 

「一緒にいてくれて、ありがとう…!」

「…ああ。」

 

超かぐや姫!の世界にサマータイムレンダの主人公、網代慎平に生まれ変わった俺。

この光景を見て、俺は異物じゃないんだと、感じさせられる。

…これでこの結末は、ハッピーエンド。

めでたし、めでたし。




本編はこれにておしまいです。
作者の妄想で生まれたこのお話ですが…
高評価や感想、お気に入りで喜んだり、はたまた低評価やお気に入り解除されて落ち込む日もありましたが、皆様が見てくれたお陰で完結することができました!
皆様、ありがとうございました!(感涙)
このあとは時系列がバラバラにはなりますが、番外編やIFルートをつくったりしていきます!
もし皆様のリクエストがあれば、活動報告にてお願いします!
かぐや「作者!お疲れさま!」
かぐや…!今日は普通なんだね…
かぐや「だって作者、ずーっと頑張ってきたでしょ!?今日はおとなしくするよ!」
いつもそうだといいんだけど…
…かぐやも、ありがとね。
かぐや「ううん!作者のお陰でかぐやはここで生きれた!作者も、ありがとう!」
…嬉しいこといってくれんじゃねえか。
かぐや「えへへっ。ほら!最後のやつ!一緒にやろ?」
OK!せーの…!
作者/かぐや「「また次回!ばいなら~!」」
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