【完結】超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~ 作:ホシノ推しのコータ(偽名)
昨日は色々と用事があったため遅れてしまい、本当に申し訳ない。
今回は「サイトーサイト」様のリクエスト回です。
それではどうぞぉ!
「…」
2033年某日。
俺は朝目が覚めた途端、体が重いのを感じる。
…風邪気味なのだろうか、寒気も感じる。最近体を動かそうと潮とジョギングやら何やらしていたのが体に毒だったのだろうか。
…喉乾いたし、水取りに行かないと。
「っう…」
体を起き上がらせ途端に倦怠感が酷く感じる。やばい完全に風邪かもしれん。
そんな体が重いながらも壁に手をつけながら冷蔵庫へと向かう。
歩く度、段々と体が某警察×車ヒーローに出てくる重加速がかかったかのように体の動きが遅くなる。あ、やばいかも。
すると目の前に目を擦りながらこちらに近づくかぐやの姿があった。
「おっ…慎平おは、よ…ってうぇえ!?慎平大丈夫!?顔色悪いよ!?」
「かぐ、や、か…ちょっと、風邪気味で、な…」
「風邪気味とかそんなレベルじゃ(ドサッ)え…?」
俺は体の力が抜け、床に倒れこむ。
「し、慎平!ねぇ!大丈夫!?ねぇってば!い、いや!死なないよねぇ!?死なないで!死んじゃイヤァ!!!」
かぐやの泣き叫ぶ声が聞こえ、俺は声をかける体力が出ず、その場に倒れ伏すしかなかった。
「どしたんそない大きな声だし、て…って慎平!?」
「ちょ、かぐや!?これどういう状況!?」
「慎平!大丈夫!?ねぇ、ヤッチョの声きこえる!?」
三人が部屋から出てきて俺に気づき、全員が涙目になりながら俺の体を触って安全を確認している。それを最後に、俺は意識を手放した。
~~~
目を開けると、自分の部屋のベッドにいた。確か…倒れたんだっけか。…喉がヒリヒリするな。あといつの間にかマスクもつけられてる。
「なんでここに「慎平!!!」うぉっ…か、かぐや…?」
「よがっだぁ!いぎでだぁぁぁあ!」
「勝手に殺すんやないわ…ただの、風邪や…」
俺に気づいたかぐやは突進して抱きつき、頬擦りしてくる。
…やめろやめろ風邪引くぞ。月人が風邪引くかわからないけど。
「…慎平。大丈夫?」
「彩葉…?講義はどないしたん?」
すると部屋には大学に行った筈の彩葉がいた。
俺がそれを聞いてみると、彩葉は「あ~。」と言いながら答えてきた。
「休んだ。」
「や、休んだ…!?単位とか大丈夫なんか…?」
「大丈夫大丈夫。慎平が急にぶっ倒れたんだから見守ってないと。」
…なんだか申し訳なくなってきた。
いや、そこまでして俺の面倒を見たいのか?
…いや、3年前に前科あるしそりゃ当然か。
「…慎平、どこか悪いところない?風邪ならかぐやが色々お世話するよ?」
「…そう言ってくれるのはありがたいんやけど、できることは自分でやれるから大丈夫や「ダメ。」…彩葉?」
俺がかぐやの申し出を断ろうとすると、彩葉に止められる。
するとそこには瞳が黒くなった彩葉がいた…。
そして、淡々と俺のことに口を紡ぐ。
「1つ目、顔が赤いから熱があることは当然。2つ目、倒れたってことはそこまで体力が減ってるってこと。3つ目、慎平はいつも自己解決する癖があるから今回は見逃せない。よって私たちが身の回りのお世話をします。いい?」
「…でも「彩葉の言う通りだよ…休んで。じゃないとここから出さないよ?」…わかりました。」
彩葉の圧に加え、かぐやの一押しによって、俺は了承せざるを得なかった。やっぱりいくらなんでも、過保護すぎやしないか?
「ただいま~!」
「色々と買ってきたで~。」
「あ、お帰り~!」
するとヤチヨと潮が買い物から帰ってきたようで、かぐやが部屋から出て声をかけていた。そしてヤチヨと潮は俺の部屋に入って確認しに来た。
「あ、起きたみたいだねぇ。大丈夫?辛くない?」
「だ、大丈夫や…多分ただの風邪や…」
「風邪ならぶっ倒れんやろ…一応抗原検査キットもインフルとコロナ分買ってきたから痛いかもやけど、やるで?」
「…はい。」
潮が抗原検査キットの箱を見せながら俺にそう言う。
あれを見ると、少し悪寒が走る。…ちょっと嫌いだ。
「さて、かぐやが慎平のためになんか作ったげる!皆、手伝って?」
「勿論や!一緒に作った方が旨くできるかもやしな!」
「かぐやの料理は何しなくても美味しいけどね…」
「まあまあ、ヤッチョ達も食べるんだからさ!かぐや、何作るの?」
「ん~、やっぱりお粥かな?」
そう言いながら俺の部屋をあとにする四人。
すると俺の部屋にある水槽から水音がしてそちらを見ると、不安そうにこちらを見るFUSHIの姿があった。
「慎平、本当に大丈夫か?死なない、よな…?」
「…FUSHIも過保護やなぁ…休めば、なんとかなるかもしれんやろ?」
「で、でも…今の慎平、死にそう、な顔、してるぞ…?」
するとプルプルと泣き始めるFUSHI。
俺はそこから動けず、少し焦ってしまう。
こうなってしまうのは、多分病気で亡くなった人達を見てきたからなのだろう。
でも現代の医療は発展しているし、その心配はないと声をかけようとするが…
「大体、お前がいつも無理してっ…死んだら僕達が、悲しむんだぞっ…!だからっ、死なないで…死なないでぇ!」
すると水槽から飛び出し、俺に突撃してすりよってくる。
「無理するなぁ!少しは自分を大切にしろぉ!大事な人を喪う気持ちも、考えろよぉ…!」
「大丈夫や、俺は死なへん。だから安心しいや。」
俺の胸元で泣きながら俺に言葉をぶつけるFUSHI。俺は慰めながら撫でていると…
ガチャリ。と扉が開き、そこからヤチヨとかぐや、潮、彩葉が現れる。
「あちゃあ、FUSHI暴走しちゃったかぁ。ほら、ヤッチョのところにおいで~?」
「ちょっ!離せぇ!僕だって慎平と一緒にいたいんだぁ!」
FUSHIは俺から離されてわめきながらヤチヨの肩に乗せられる。
すると頬をふくらませてこちらを涙目で見ている。…なんか可愛い。
「ほら慎平、かぐや特製のだし卵がゆ!あーんして食べさせてあげる!」
「…別に一人で食えんのに、コロナだったらどうするん?」
「大丈夫大丈夫!月人の体は強いんだから!それに力入んなかったらかぐやがいないと!」
「そ、そうか…彩葉は何しに「見守り」そ、そっか…」
彩葉に聞くと即答である。早すぎやしないか?
「ほらほら、私らで作ったご飯食うてみ?旨いで!」
「…わかった。いただきます。」
「はい!あーん!」
俺がいただきますと言うと即座にスプーンで掬って食べさせてくるかぐや。
…美味しい。あまり食欲はなかったけど、全部食べれるかも。
その後、抗原検査キットで検査したところ…インフルは陰性、だけどコロナが陽性だったため彩葉はかぐや達の意見で離れることとなった。少し悲しそうな顔をしていたのが苦しかったが…
~~~
夜、俺は潮と共に添い寝することになった。
俺の体が急変しないように対策、らしい。
…やっぱり過保護すぎる。
そう思いながら眠りに堕ち、夢の中…
………
俺の目の前にはかぐやの卒業ライブのKASSENステージが広がっていた。
そこには、月人をかぐやから退け、蹴散らす謎の仮面ライダーらしき鎧が佇んでいた。
腰には銀色のガヴみたいなベルトがついていて、俺が知らない仮面ライダーだった。
そしてベルト上部の上顎のようなパーツを手動で上下させ、ベルトの右側のボタンを押した瞬間、悲しみが溢れるような映像が辺り一面に広がり、それがひとつに凝縮されると雨のように水が落ちてくる。
『何してるの、"タオリン"…?』
ヤチヨが悲しげな表情でタオリンと呼ばれた仮面ライダーを見ている。
…タオリン?確か、仮面ライダーガヴの映画に出てきた、あの?
『…かぐや達のハッピーエンドを作っただけだよ。俺は消えちゃうけど…大丈夫!ヤチヨ達なら俺がいなくても頑張れるから。だから…生きてね。それと…彩葉ちゃん。』
仮面ライダーの装甲が消え、そこからタオリンという青年の姿が現れる。
そして、一言。
「ヤチヨを、よろしく。」
「ま、待って社長!なんで」
そして、俺の目の前は真っ白になって…俺の前にタオリンがあらわれる。
「君が網代慎平くん、だね?俺はタオリン。君とは別世界の人間、かな?」
「…な、なんで貴方が俺の夢に…?」
俺は率直な疑問を投げかける。
するとタオリンはすぐに答える。
「…君が、これからの選択を間違えないためかな?俺は大切な人を残して消えちゃったから…だから慎平くん。そっちの世界でも…ヤチヨ、かぐやちゃんをよろしくね。」
そしてノイズが目の前に広がり、俺は目を覚ましたのだった。
~~~
「…これは、コロナの変異株ですね。お薬出しときますんで一週間は安静にしててください。」
「…わかりました。」
かぐやと共に病院に来たところ、一週間休むよう言われた結果皆に溺愛されたのはまた別のお話。
~番外編 続~
えぇ、タオリンとFUSHIについてご説明しましょう。
タオリンについては、休載中の「ハッピーエンドには君が必要」の今後の展開を夢で見るという作者の考えです。
ですがまだ文章化が難しいため仮面ライダーに何故変身しているのかという理由やこの話はいつ出るかわかりません。
FUSHIについては、描写していないだけで慎平の部屋に水槽が置かれてそこにいました。話してなくてマジでごめんなさい。
あと、今回は疲れているためかぐやコーナーはお休みです。ばいなら~。