超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~ 作:ホシノ推しのコータ(偽名)
3DSだと4780文字しか送れなくて泣きそう。
「すぅ…すぅ…」
「はぁ…。」
翌日、赤ちゃんは大きくなっていた。
やっぱり知っていても驚きが勝ってしまう。
あんなに小さかった体が一夜でこんな大きくなるなんて前代未聞過ぎるよなぁ…
そう思っていると彩葉が「うぅ…」と唸りながらむくりと体を起こし、眠そうな瞼を開け、俺を見て微笑む。
「おはよぉ、しんぺぇ…」
「おはようさん。」
寝起きのせいか、ふにゃふにゃとした声で挨拶をしてくる。
彼女は朝が弱く、寝起きだと幼児退行したような仕草を見せてくる。
だが彼女は炭酸が抜けるように寝起き状態からいつも通りの彩葉に戻る。
どういう原理なのか俺にもさっぱりである。
「やっぱり幻覚じゃなかったんだ…なんか大きくなってない?」
「そうやろ?大きなってるんは、俺にもよう分からんねん。」
分かってはいるが、今の彩葉には理解されないと分かっているため、分からないと言うことにした。
こっちの方が都合的にいい。
すると彩葉は、妙な異変を察知した。
「ねえ、この子のここ…濡れてない?」
「あ…ほんまや。」
所謂…お漏らしである。
替えのおむつもないし、お腹空いたとき用のミルクもない。
こんな時、どうすれば…
ピンポーン。
ん?こんな朝っぱらから誰だ?
「すまん彩葉、ちょっと頼むわ。」
「わかった…」
俺は呼び鈴が鳴り、彩葉に赤ちゃんを託して鍵を開け、ドアを開けた。
「はい、どちら様ですか…って。」
「弟君のピンチに只今参上、お姉ちゃんデリバリーでぇす。」
「あ、ミナモ姉さん。おはようございます。」
「おはよう、ミルクとか買ってないと思ったからね、近くのドラッグストアでベビー服とおもちゃ以外は買ってきたよ。」
「何から何まで…ありがとうございます。」
「いや、いいんだ。ボクがしたくてしてるんだし。」
と、キャップにおしゃれで身に付けたような伊達眼鏡、私服姿のミナモ姉さんが袋を持ちながら扉の前で立っていた。
ツクヨミでもそうだが、ミナモ姉さんはとにかく王子様系ボーイッシュで中性的な顔立ちや男よりも女よりもいいスタイル、属性もりもりな二次元キャラを三次元に落としこんだみたいな見た目だ。おまけに世話焼きで年下に母性満開な性格をしている。(特に俺に対して)
だが何故か独身である。
「むっ、今失礼な考えを頭でしたな?」
「し、してませんよ…とりあえず入ってください。ちょっと緊急事態で…」
「わかった。お邪魔させてもらうよ。」
あと、ミナモ姉さんは人を見る目はいい。
そのような会話をして、ミナモ姉さんは家へと入る。
「あ、こんにちは、編集者さん。」
「やぁ彩葉くん、久しぶりだね。その姿から見るに、今日はお泊まりだったかな?それと、ボクのことはカズサと呼んでくれたまえ。こっちの方が堅苦しくなくて良いだろう。」
「はい。そう、ですね…///わかりました…///」
彩葉は少々頬を赤く染めながら答えた。
その時それを見たミナモ姉さんから「青春だなぁ。」と小声で呟いていたが、俺は聞こえず知らなかった。
「そして…その赤ちゃんが例のゲーミング電柱から生まれた赤ちゃん、か…」
「そうですね、ただ昨日から今日にかけて急に成長し始めて…」
「ふむ、やはり改めて摩訶不思議な出来事だな…現実は小説よりも奇なりとはこの事か…よし、彩葉くん。ちょっとそこから避けてくれたまえ。おむつを変える。」
「あ、わかりました…」
俺はミナモ姉さんにそう伝えると、ミナモ姉さんは赤ちゃんから彩葉を避けさせ、「女の子か…」と言いながら慣れた手付きでおむつを変え、履かせていた。
「わっ…手付き早っ…スゴいですねカズサさん。」
「いやなに、歳の離れた姪っ子がいてね。その手伝いをしていたから多少知識はあるんだ。」
「へぇ…そうなんですね…私は弟とかいなかったんで…そういう見た経験はない、ですね…」
「ほう、それじゃあボクのやり方を見て真似るといいよ。」
「はい!」
ふむふむと首を動かしながらミナモ姉さんと話している彩葉。
よし、俺もミルク用のお湯でも温めますか。
そう思いながら俺は水の入った鍋を火につけ、お湯を沸かす。
沸かしていると、後ろから赤ちゃんのぐずった声が聞こえる。
ミナモ姉さんが抱き方とあやしかたを彩葉に伝授しながらそれに彩葉が頑張りながらチャレンジしていて、彩葉の様子を見た赤ちゃんが少し笑っている。何ともほほえましい。
すると温度計が人の平均体温と同じ温度になったため火を止め、ミナモ姉さんが買ってきてくれた哺乳瓶に固形タイプのミルクを入れ、お湯を入れて蓋を閉める。
そしてお湯に混ざるように優しく振り、ミルクが全てお湯に混ざったのを確認すると、ミナモ姉さんの近くに寄り、
「ミルクできました。温度はこのくらいですかね?」
「…うむ、ちょうどいいね。早速飲ませるとしよう。ほ~ら赤ちゃん、ミルクでちゅよ~。彩葉くん。抱えたままで大丈夫かな?」
「あ、はい。大丈夫です。」
「あいわかった。」
「あうぅ!」
俺はミナモ姉さんにミルクを渡し、それを持ったミナモ姉さんは彩葉に確認を取りながら赤ちゃんに哺乳瓶を近づけた。
赤ちゃんは「待ってました!」と言わんばかりの勢いでミルクを飲み、あっという間に空になった。余程お腹が空いてたのだろう。
「けぷっ…」
「「はやっ。」」
「いい飲みっぷりだねぇ。…っと、後は大人であるボクに任せたまえ。君達はまだ朝ごはんを取っていないだろう?」
俺達はハモるように早いと言ってしまう。するとミナモ姉さんが俺達を気遣うようにそう言ってくれた。確かに食べてなかった…
「あ、ありがとうございますミナモ姉さん。」
「いやいいんだ。朝ごはんを食べないと頭が働かないだろう?彩葉くん、赤ちゃんをこっちに頼む。」
「はい、わかりました…」
そう言って彩葉はミナモ姉さんに赤ちゃんを託し、赤ちゃんを優しく揺らしながら子守りをしている。
さて、作りますか。
すると俺がキッチンに行くと彩葉が近づいて、話しかけてきた。
「慎平。何か私も手伝おうか?」
「いや、ええよ。俺一人で十分や。」
「なら、いいけど…でも、隣にはいさせて。」
「わ、わかった…」
彩葉はそう言って俺の作り方を見ながら近くにいた。俺は冷蔵庫から鮭の切り身を3切れ、ガスコンロに付いているグリルに入れて焼く。
その間に先程使っていた鍋を使い、切った豆腐と野菜を入れて、更には粉末出汁と味噌を入れて味噌汁を作る。
ご飯は昨日炊いた物が残っていたためそれを茶碗によそう。
そして俺は思い出したかのように彩葉にとあることを聞いた。
「そういや、今日から三連休やけど…大丈夫なんか?俺と子守りの手伝いなんかして。」
「いや、大丈夫よ。慎平とやるならゆっくり休めれるし。」
「そうか。」
そう言ってくれるなら大丈夫か。
彩葉は昔から嘘をついてでも無理するからいつも心配はしているが…俺の前ではいつもそのポーカーフェイスは外れ、嘘の色が見えるため、今回は嘘の色が見えないから大丈夫なのだろうと判断した。
すると後ろから視線を感じる。
作りながら後ろを振り返ると、ミナモ姉さんが「いいなぁ」というような視線を投げかけている。
「…どうしたんですか?ミナモ姉さん。 」
「ボクも、関西弁で話しかけてほしいなぁ…」
「…え?」
何そのお願い…もしかして俺が彩葉に普通のしゃべり方をしているのが羨ましいのか?
「彩葉君にだけ、うらやましい…」
しょんぼりとしながらそう言う。
だとしたらなんだそのお願いは、かっこいいのに可愛い嫉妬だなこの人…
「いやでも、ミナモ姉さんは年上ですし、敬わないとなぁって…」
「…敬うも何も、ボク達は義理ではあるが姉弟だろう?なら普通に話すのが一番だ。そう思わないかい?」
…そう言われてみればそうだな…って、ん?
彩葉が俺をすごい目で見つめている。どうしたんだ?…まあ、いいか。
「…わか、わかった。今度からはミナモ姉さんには普通に話すわ。それでええか?」
「やったあ!ありがとう弟くん!」
「…そんな喜ぶことか?」
「喜ぶよ!弟くんとの距離に一歩近づけたからね。」
そう言いながら赤ちゃんを揺すりながら喜ぶミナモ姉さん。
うん、可愛い。
俺はその時気づかなかったが、彩葉は何故かしょんぼりしていた。
~
「ごちそうさま(ん)(でした)。」
俺達3人は朝食を食べ終えた。
赤ちゃんが満腹で寝た際に、ミナモ姉さんにも一緒に食べないかという提案をし、今に至る。
ミナモ姉さんは「ボクはいいよ」と遠慮していたが、鮭を3切れ焼いてしまった。と言った結果折れた。この人はめんどくさいという理由で朝食を食べない癖があるため、こうしないと食べないのだ。
「いやぁ、慎平くんの手料理もなかなか…将来はいいお婿さんになるね。」
「…確かに。」
「は、はあ!?///結婚なんてまだ早いわ!恋人もまだ出来てないんやし…///」
軽口で言ったミナモ姉さんに賛同した彩葉に俺は照れてしまい、顔を赤くしながら答える。
待って彩葉さん。なんで無言で俺の顔撮ってるの!?ミナモ姉さんもニヤニヤしないで!?
そんなことがありながらもその後、俺達は目的であるベビー用品専門店「西竹屋」までミナモ姉さんが車を出してくれた。
ベビー服とおむつ、赤ちゃん用のおもちゃの値段を見た俺達高校生2人組は驚愕しており、ミナモ姉さんが迷わず全額負担してくれた。
彩葉は全額返そうとしていたが、俺とミナモ姉さんが止めた。
俺は「甘えとけ。」、ミナモ姉さんは「未成年には貰えない。」と言い方はちがかったが、何であれ理由は同じであった。
帰り道、赤ちゃんがぐずりそうになった時、彩葉は俺がしていた子守唄をして赤ちゃんはご機嫌だった。
俺とミナモ姉さんはその時、彩葉の綺麗な歌声を聞き魅ってしまったが。
そんなこんながありながら俺達2人は三連休、赤ちゃんの子守りに徹していた。
ミナモ姉さんは何やら会社がバタついていたらしく、一緒にはできなかったが…
そして早くも3連休最終日の夜…
俺は一人、自室で寝ていた。
赤ちゃんは彩葉に一時預け、俺は疲れたため眠っていたのだ。
そんな夢の中で、奇妙な事が起こった。
~
「ここは…」
俺は、何やら船の座席に座っていた。
船は海上を走り、少し揺れていた。
辺りを見回すと、隣には長い金髪に、スク水姿の少女が海を見ていた。
あれは、潮だ。サマータイムレンダのヒロイン、小舟潮だ。
なんで、彼女がここにいる?
そう思っていると、潮が振り返り、俺を見て目を大きく開いた。
「おまe「ジンペイ!」ぐえっ!」
俺が座席から立ち上がると、潮が勢い良く抱きついた。
すると彼女は目尻に涙を浮かべ、俺を抱き締める。
「ジンペイだぁ…!ずっと、会いたかったよぉ!」
泣きながら俺の前世の名前を呼ぶ。
なんで目の前にいる潮は、俺の前の名前を知っている?なんで会いたかったなんて言ってるんだ?
「私、ずっと待ってた!ジンペイに会いたいよって!ジンペイとまた、話したいよって!!!」
「ま、待て潮!意味わからんわ…なんでお前とは会ってないんに、俺を知ってるんや?しかも前世の名前まで…」
「…!ああ、ごめん。わからんよね。急に抱きついて泣いちゃって…疑問に思ってるかもやけど…今はまだ話せんわ。でも、これだけは言わせてほしい…」
「久しぶり、ジンペイ!」
目の前にいる潮は涙を拭き、ニコっと微笑んでそう言った。
…待て、潮に声が似てて、そしてジンペイと呼ぶ人物。
そしてこの懐かしい雰囲気
まさか…
「お前は…!」
すると…
ジジ…ジジジ…
海や空、目に写る空間に砂嵐が現れ歪み出す
「あ、そっか…私、ジンペイの夢の中に出たんや…短いなぁ。まだ一緒にいたかったんに…」
声が、出せない
なんでだ、潮に、話したいのに
「なぁ、ジンペイ…いや、慎平。」
「彩葉。無理しちゃうかもやから、助けてやってな。」
待ってくれ、潮!
「それと、ちゃんと私のこと、見つけてよ。」
潮!潮!
「潮ォ!」
俺は目を覚まし飛び起きる
すると俺のスマホが鳴っていた
着信名は、彩葉だった。
ミナモ姉さんに慎平に普通の話し方を頼まれた時の彩葉の脳内
「それは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけそれは私だけ…」
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明日は投稿お休みするかも?です。
載せないかも知れないし、載せるかも知れません。
それでは、ばいなら!