超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~   作:ホシノ推しのコータ(偽名)

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明日は休むと言ったな?
あれは嘘だ。
今回は番外編です!
何故彩葉が慎平を好きか、どうして依存気味なのかを書いたお話です。
セリフ少なめの心情の文章多めで文章量短めですが、どうぞ!
(UA2000行ってた。怖っ)


番外編1 昔話

10年前…私は網代慎平という男の子と出会い、仲良くなったお話…

~~~

「俺な、彩葉の弾くピアノの音色、好きやな。なんかこう…心の底が温まるような感じがするんや。」

「なにそれ、ふふっ…でもありがとう!慎平!」

 

昔、小学生低学年の頃、慎平と他愛もない会話をしてた時。

私のピアノの演奏が好きだと言ってくれた。

その時の私は、とても嬉しく思った。

誉めてくれたのは、家族以外初めてだった。

その時からかな、私が慎平を好きだと思ったのは。

沢山誉めてくれて、正義感が強くて、どこか大人びていた。

たまに年相応な無邪気さもみせるが、それは稀だ。

とても便りになる、そんな男の子。

そんな慎平との他愛のない会話をした数週間後…

お父さんが、死んだ。

事故でそのままポックリと逝ってしまったらしく、私は泣いてしまった。

その日から、ピアノを弾く度にお父さんとの思い出が頭をよぎり、えんそうできなくなってしまった。

そして、その日からお母さんが変わってしまった。

 

「泣くな。泣くんは楽をしてるだけや。」

 

泣いている私にキツく当たるお母さん。

でも、慎平は変わらず、私に接してくれた。

それどころか、心が弱っていた私に慈愛の籠った感情で接するようになった。

 

「おばさん達の前で泣けんのなら、俺の前で泣いとれ。俺が受け止めたる。」

 

彼の家に遊びにいった際、私にそう言って抱き締めてくれたっけ。

私は壊れた蛇口のように涙が溢れ、弱音を吐きながら泣いていた。

そんな私を、彼は「辛かったな。」と言いながら背中を撫でて受け止めてくれた。

そして私がピアノを弾けなくなったと言っても、彼は「彩葉が思い出すのが嫌なんだったら、無理しなくていい。」と言われ、優しく撫でられて、また泣いてしまった。

今でも鮮明に覚えている。

今思えば、私はそこから彼に依存してしまったかもしれない。

この人は私の光で、誰にも渡したくない。私だけの彼だ。と。

幼いのに重い独占欲だなと、今の私は思う。

それと同時に異性としても好きになっていた。

少しだけ恋愛感情はあったが、その日を境にその気持ちは大きくなっていた。

そんな彼と私は、気づけば中学生になった。

そして彼は、13歳の誕生日にスマホをもらい、もらったスマホでweb小説を書き始めたらしい。

私は調べてみた。どうやら「南雲龍之介」というペンネームで活動しているらしい。

そして書いていた小説を見てみた。

タイトルは『サマータイムレンダ』。

和歌山県和歌山市、その海に浮かぶ離島、「日都ヶ島」。そこで起こる「影」と呼ばれる化け物に消され、自分になりすますという出来事が起き、そんな2018年の夏、主人公が死んだ幼馴染の葬儀に参列し、その後そこから影に会い、殺されるが…島に到着したすぐ後にループしてしまい…限られたループの中で島や影の真相を暴いていく長い3日間という、SFとサスペンスが融合したジャンルという小説で、私はそのお話を魅入ってしまった。

それと同時に慎平はすごい文才を持っているなと、更に慎平を意識してしまった。

そして彼は忙しくなった。

中2の頃に書籍化やコミカライズ、アニメ化を果たし、更にはサマータイムレンダの他にも書いた小説も人気となり…

最年少の人気小説家、「南雲龍之介」と名を馳せた。

彼は忙しくなり、会う機会も少なくなり、彼は中学でも特別にオンラインで授業を受けていた。

唯一仲のよかったお兄ちゃんも独り暮らしをしてしまい、お母さんと喧嘩してしまう日々…

そんなこんなで中3のある日。

私はもう精神がボロボロで耐えられなくなり、申し訳ないと思ったが…メールで私は慎平に助けを求めた。

すると慎平はすぐに私の元に来てくれた。

私は押し殺していた感情のダムが崩壊し、泣きながら慎平を抱きしめた。

「辛かったよ。寂しかったよ。」と泣きながら弱音を吐く私。

慎平は謝りながらも私を受け止めてくれた。

私はもう、慎平無しじゃ生きられないかもしれない。

そう、その日から自覚を持って思い知ってしまった。

そんな日があって、慎平と寄り添いながら、さらに過ぎていき、私の誕生日の日。

 

「彩葉。これ…誕生日プレゼント。良かったらやるわ。」

「ありがとう…開けていい?」

「ああ、ええで。」

 

慎平は私に小さな箱を渡してくれた。

それを開けると、中には銀の小さなチェーンに、小さい綺麗な貝殻がついたネックレスだ。

 

「わ、綺麗…これ買ったの?」

「いや、自分で作ったわ。海を散歩してた時、小さな貝殻が落ちててな?これをネックレスにして、彩葉がつけたら綺麗やろなぁって。」

「えっ。」

 

その時、嬉しさが一気に込み上げた。

市販じゃなくて、自作。

それが一番嬉しくて、毎日着けるようになった。

そこから、私が"潮"という少女になる夢を見るようになったのだ。

そんなある日、私はお母さんと大喧嘩し、終いにはお母さんから制約を受けて、引っ越すことにした。

それを慎平に伝えたところ…

 

「それなら、俺もついてくわ。」

「…は?」

 

軽々しくそう言ってきた。

私は慎平に甘えていられないという気持ちもあったから引っ越すことにしたのだ。

だが、彼がついてきたら意味がない。

私は即座に「迷惑になるからいい。」と切り離そうとしたが、彼は私のこれまでの無茶を数えた。

私は耐えられなくなり、折れてしまった。

ホントに、私は慎平が大好きすぎる。

折れてしまった理由のひとつでもある…

そして私と慎平は共に東京の同じアパートの住人として引っ越すことにした。

そして私たちは高校生になった。

私は一人で生きていくためのバイトを始め、それでも慎平にはあまり頼らないようにしていた。

だが彼は、美味しいご飯をつくって待っててくれた。

私をもっとダメにする気か、と思いながらも…今でも食卓を囲む日々。

そうだ、いっぱいお金を貯めて慎平といい思い出を作ろう。

そうすれば、慎平も喜んでくれるはずだ。

そして彼は、通信制の学校に通いながら、私に弁当を作ってくれたり、更には彼は小説家ライバーなるものをやるらしい。

私もライバーについて調べた結果、推しができた。

月見ヤチヨというライバーだった。

歌って踊れて、そしてVR空間「ツクヨミ」を創設したAIライバー。

「Remember」というデビュー曲に惹かれ、それを聞いた瞬間…慎平と同じような暖かさが私を刺激し、泣いてしまった。

眠れなくても、バイトで疲れ果てても、二人のことを考える。

それだけで、疲れが吹っ飛ぶ気がした。

私はヤチヨが好き。それは推しとして、だ。

そして、慎平の方がもっと好きだ。

私の人生を変えてくれた、私の希望みたいな、光みたいな人。

私のこと、捨てないでよね?

大好きだよ、慎平。

ずーっと。愛してる。




これが彩葉が慎平を好きになった理由、そして依存気味な理由です。
(わからなかったらごめんなさい)
明日から本編書き始めます!
それではまた!ばいなら!
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