超かぐや姫!~夏を死に戻りした少年の成り代わり~ 作:ホシノ推しのコータ(偽名)
一応こっちの慎平も物事を自分ごと俯瞰する癖を持っています。
どっかで使わせてえな。
あと、一週間でUAが3000突破しました。
本小説を読んでくださり、ありがとうございます!
「まじでどこに行きよったあいつ!!」
俺とミナモ姉さんは近くの街中を走り、かぐやを探していた。
こういう時、自分を俯瞰して…
「こういう時!彩葉くんに電話はすればいいんじゃないかい!?」
「あ、確かにそやった!」
…俯瞰せずに済みました。
俺は探しながら彩葉に電話をかける。
考えられるとすれば、多分かぐやは彩葉を追っかけた。
たしか、映画でもそういう描写があった。
17年前に見た事なのであやふやだが…
プルルルル…ガチャ
『もしもし、どうしたの慎平?もしかしてまたかぐやが何かやらかした?』
「そのまさかや!かぐやが脱走した!彩葉は今どこにおる!?」
『え、マジで!?今友達と一緒に新しく出来たカフェに来て、て…『うんんまぁぁぁぁ!』・・・。』
「今そっち行くわ…。」
そう言って電話を切る。
「なにか分かったのかい?」
「…彩葉んところにいたわ…今からそこのカフェに行きます。」
「…そうかい、よし、案内は頼むよ。」
「わかった。」
そう言ってまた走る俺達。
俺はよく体が鈍らないように休日や朝早く起きた時にジョギングを1時間したり、簡単にできる体力作り兼筋トレをするため体力には自信がある。
でももっとすごいのがミナモ姉さんだ。
ミナモ姉さんはそこそこいい大学に入っていて、陸上部所属だった。
そして彼女はトップ中のトップで、一度全国大会で一位を取ったすごい人だ。
今でもその体力とスピードは健在で、今は加減して走っているが、その気になれば男である俺を追い越せる。
そんな脚の持ち主である。
…そんな事を考えると目的のビルに着いた。
「ここか…」
「さて、入ろうか。」
そう言って、ビルのカフェに入る。
「いらっしゃいませ~、何名様ですか?」
「2名です。」
「かしこまりました、お好きな席へどうぞ~。」
店員さんに話をし、俺はかぐやがいる席を探し、見つける。
そこに歩み寄り、声をかける。
「おいかぐや!一人で出歩くな言うたやろ!!!」
「これはこれは、とんだお転婆娘に成長したようだねぇ…」
「慎平!カズサさん!」
「おっ、慎平とカズサじゃーん!いやぁ退屈すぎてぇ、彩葉のこと追いかけちゃった♪」
彩葉は助けが来てホッとしていた。
俺が叱ろうとすると、かぐやがテヘペロと舌を出して反省の色無しである。
…ん?何やら向かいの席が静かだな。
ふとそちらを見ると、彩葉の友達である芦花さんは俺を見定めるような目で見ており、もう一人の真実さんは「関西弁イケメン…イケメンお姉さん…」と呟きながら気絶していた。
そうだった、真実さんって意外と面食いなんだっけか。
俺の顔はともかく、ミナモ姉さんはイケメンだからしょうがない。
そう思いながらも俺はかぐやの手を引っ張り、
「おいかぐや!はよ帰るぞ!…うちのかぐやが迷惑かけてすんません…」
「…!いえ、とても楽しかったですよ。」
「もう帰るの~?ぶぅ…」
俺は芦花さんに頭を下げると、芦花さんはハッとしてそう返す。
なんか彩葉がムスッとした顔で見ているが…まあいいだろう。
「私も帰るね、今日はありがとう。芦花、真実。後で埋め合わせするから。」
「うん、また明日ね。」
彩葉は席を立ち、俺についてくる。
すると…
「あの、慎平さん。」
「…?」
俺は芦花さんに声をかけられ、振り向く。
芦花さんが近づくと、俺の耳元で。
(これからも、彩葉を大切にしてあげてください。彩葉は貴方のこと、大好きらしいので。)
(…?お、おう。)
そう言って芦花は席へ戻っていった。
彩葉が、俺のことを好き?
それは異性としてなのか?まあ、幼馴染が妥当だろう。
まあ、後になれば分かるか。異性だったら、その…嬉しいな…
前世では映画見た後にかぐやと彩葉推しになったし…
いやでも、ここではかぐいろとして結ばれるんだ、男なんて入ったら邪道だ邪道。
そう思いながら店を出る。
耳打ちをされた際に刺さるような目線を送られたような気がするが…まあ、気のせいか。
「あれ?イケメン二人組は?かぐやちゃんと彩葉は?」
「帰ったよ。」
「えぇ!?」
~~~
「いや~、さっきの建物の中涼しかったね~。そういえば慎平の家も涼しいよね?あれ彩葉の家でできないの?」
「自分勝手過ぎるよ、かぐやくん…」
彩葉に迷惑をかけたのも露知らず、かぐやは自分勝手に話しかける。それをミナモ姉さんがツッコんだ。
そして人気のない一角に彩葉が
「ふぅ…正気!?何でここにいんの!?何で家から出てくんの!?暇なんだったら慎平のところ行けば良かったじゃん!月から来たって何!?正体バレたらどうすんの!?何で私の服着てんの!何で私の場所がわかったの!」
「まあまあ彩葉くん。落ち着いて落ち着いて…」
彩葉からかぐやに質問の嵐。
その正気じゃない彩葉をミナモ姉さんが宥めている。
その彩葉の質問に答えるようにかぐやはこう言った。
「だって、つまんないんだもん、一人寂しかったんだもん…あと、慎平の部屋…行こうとしても、部屋が分からなかったんだもん…」
「うっ…それに関してはすまん、かぐや…」
俺はそのしょんぼりとしたかぐやに胸が締め付けられ、慰めるように頭を撫でた。
「んっ、えへへ…慎平のなでなで好きぃ…寂しいの吹っ飛ぶ!」
「…そうか?」
「「…」」
頭を撫でられたかぐやは嬉しそうに微笑みながらそう言う。
そして二人はこっちをじぃーっと見ていた。
な、なんだ二人して。
「ど、どした?二人とも…」
「「いや、なんでも。」」
二人がハモるように言う。そうですかい…
そう思っていると彩葉がかぐやに近づき、
「ねえ、かぐや。そんな風に生きてると自滅するよ?時には我慢ってもんも必要で…「ねえ、そういえばこれ、どうやって使うの?」…おい。」
彩葉は説教じみたことを言うが、遮るようにかぐやは黒いスマコンのケースを取り出した。
「…おや?彩葉くんのかい?でも、よく見ると新品のようだが…」
「うん!彩葉のノートPCで買えた!」
「「「…は?」」」
かぐやが買った宣言をし、3人同時にハモる。
アレは12万もするバカ高い品物だ。
彩葉は直ぐ様スマホのウォレット残高を見た。
【ウォレット残高 ¥452 前日比 ¥-124400】
そ俺とミナモ姉さんはスマホの数字を見て愕然。
「し、死ぬ気で貯めたんですけど…涼しさも温かさも、遊びも断って、慎平といい思い出を作ろうと、旅行代必死に貯めてたんですけどぉ!!!」
彩葉は崩れ落ち、泣いてしまった。
どうやら俺の日頃へのお礼として貯め続けていたらしい。
嬉しい…が、彩葉が今では可哀想過ぎる。
「彩葉くん…ボクが旅行代出してあげるから…四人で一緒に旅行に行こう?大丈夫、大丈夫だから…泣かないで?よーしよしよしよし…」
「うあぁぁぁぁぁぁあん!」
「かぐや、ちょっとヤバいことしちゃった?慎平。銀行?のデータ書き換えれば直せるけど…」
「…かぐや、それだけはやるな。バッドエンド直行ルートなるぞ。」
「はーい。」
泣いている彩葉をはその包容力で慰めるミナモ姉さん。
わがままなかぐやもこの状況を理解?したようで、申し訳ない顔をしていた。
~~~
その後、かぐやはプロ級の料理を俺と彩葉にふるまった。
ミナモ姉さんは彩葉とかぐやの同意(かぐやは分からないで許可していたが)をもらい、書類を書いて市に提出して帰ると出ていった。
その際に「今日の夜、ヤチヨのミニライブを見よう。」と誘われたため、後でログインすることになった。
そして料理、彩葉は泣きながら「なんなのよ…旨いじゃないのよ…」というセリフを吐いていた。
かぐやは俺の飯がうまかったということで、今度料理を教えることになった。
………
「俺は自分の部屋でツクヨミに入るわ。また後でな。」
「わかった、慎平。また後で。」
そう言って俺は部屋を出る。
「かぐやを置いていくなー!」という声が聞こえたが、まあいいか。
そして俺の部屋…
充電をしていたスマコンのレンズを取り、目に装着する。
これで大丈夫だろう。
そして俺は、目をつむる。
ツクヨミにログインするための行為だ。
そして目をつむった先は、暗闇…ではなく。
幻想的な、「和」の世界だった。
~続~
彩葉、どんまい…
原作では泣いていませんが、彩葉の疲れは慎平のおかげて軽くなってるのとお母さん語録のひとつが慎平のせいで破壊されたので彩葉は泣くことができるわけです。
あと、夏休みシーズンの話のどっかで番外編として旅行の話を作ろうかと思います!
それでは、ばいなら!