Z戦士の虎杖悠仁 作:汚ねえ花火
執筆時間が取れたぞーー!!!
パオズ山に構えられた孫悟空の農地。
そこで、1人の少年が片腕で腕立て伏せをしていた。
『996……997……998……999……1000。ワンセット終わりだ小僧』
「おっ、カウントサンキュー宿儺!」
『チッ、何故俺が小僧の筋トレの回数管理をしなければならないのだ…』
「良いだろ別に。お前の組み手に付き合ってやってんだからこれぐらい。筋トレしながらだとカウントズレるんだよなー」
『まあ良い。それより孫悟空はいつ帰って来るのだ?』
「うーん、まあ、夕飯までには帰って来るだろ」
現在、孫悟空は亀仙人に悟飯を紹介するため、カメハウスに行っていた。
その間に農地の留守を任せられた悠仁は、早々に農作業を終わらせ、筋トレに勤しんでいたのだ。
ちなみに、悠仁は一度カメハウスに行ったことがある。
悟空が亀仙人に弟子として紹介したのだ。
『今日こそはリベンジしてやる!』
「それ何回も聞いたぞ」
『うるさい!』
そんな、和気あいあい?とした会話を2人がしていたその時、
「『………ッ!!!』」
2人は同時に息を呑んだ。
強大な、それも孫悟空よりも大きいとすら思える気を持つ存在が超速で飛来してきているのを感知した故に。
『なんだ……これは』
「冗談だろ?なんだよこの気」
そして、その存在は悠仁の目の前に降り立った。
降り立ったその存在は、長い黒髪の青年だった。
「ふむ、やはりここもカカロットの反応ではなかったか。となると、もう1つの反応の方か」
あまりにも邪悪なその気に、悠仁は動くことが出来なかった。
その悠仁を気にするでもなく、黒髪の青年はその場から飛び立った。
「なんだよ………あいつ………」
悠仁が呆然と呟く中、宿儺が叫ぶ。
『呆けている暇はないぞ!小僧!奴が向かった先……カメハウスではないか?』
「なっ!!!」
『さっさと向かえ!あの孫悟空が負けるとは……思いたくないが、万が一がある。俺が超える前に死んでもらっては困る!』
「でも、俺たちが行ったところで……」
『貴様は悔しくないのか?』
「え?」
『奴め、俺たちのことなど眼中になかった。まるでなんの力も持たぬ虫と同じかそれ以下としか思っていなかった!度し難いにも程がある!向かえ!そして目に物を見せてやるんだ!』
それを聞いた悠仁は、両頬をバチンと叩く。
「ごめん宿儺。ひよってた。行こう!!!筋斗雲ーーー!」
悠仁は覚悟を決めると同時に、筋斗雲を呼ぶ。
修行の一環として登らされたカリン塔で貰ったものだ。
最も、宿儺は乗れないが。
◇
悠仁が辿り着いたカメハウス。
そこでは、全てが終わった後だった。
『なるほどな、奴は貴様の兄か孫悟空』
「認めたくねえけんど、あの尻尾を見せられちゃあな……なんとか一撃は入れられたけんど、悟飯を連れて行かれちまった…!!!」
「助けに行くんだろ師匠!俺も行く!」
「……ッ!……弟子を死地に連れてくなんてしたくねえだけんど……」
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!悟飯は俺にとっても弟のような存在なんだ!黙ってここで待ってるなんて出来ない!」
『俺も、奴が気に食わんからな。小僧に賛成だ』
「ああ、そうだな。頼む!悠仁と宿儺の力も貸してくれ!場所は悟飯の帽子の四星球で分かる!」
「うす!!!」
「お前も来るだろ?ピッコロ」
悟空がそう言うと、家の影からピッコロが姿を現した。
「「「ピ、ピッコロ!?」」」
亀仙人、クリリン、ブルマが驚きの声を上げる中、ピッコロはそれを無視し、悟空に語りかける。
「気付いていたか」
「ああ、まあな。見たところ、あいつを追って来たんだろ?」
「ああ、そうだ。そしてお前の言う通り、俺も行く。が、奴を殺したら次は貴様だ。それをゆめゆめ忘れるな」
「悟飯を助けたら、思う存分相手してやる!」
2人が通じ合う中、悠仁が気まずそうに亀仙人に問いかける。
「あの、武天老師様、あの人って……」
「ああ、悠仁は知らなかったな。奴はピッコロ。かつて悟空と殺し合った者じゃ」
「なっ!?大丈夫なのか!?」
「悟空が良いと言うなら大丈夫……と言うしかないのう」
「あー、確かに」
「それじゃ、じっちゃん、クリリン、ブルマ、行ってくる」
「無事に、帰って来るんじゃよ」
「もちろんだ!」
◇
悟飯を宇宙船ポッドに閉じ込めたラディッツは、悟飯のものらしき異様な戦闘力反応をスカウターが示したことで故障を疑った。
そんな時、新たに3つの反応をスカウターが捉えた。
2つは悟空に会う前に会った2人と同値であり、残り1つは悟空のものと同値であった。
3人が降り立つと、ラディッツは不敵な笑みを浮かべながら問う。
「なぜここがわかった?」
「言うもんか」
「ハハッ、それもそうか。それで?お前たち3人でこちらの味方になる……ということか?だったらさっさとその証明に死体を持って来い」
「オメエの仲間になんかなるもんか!悟飯を返してもらう!そんだけだ!」
「そうかそうか、腑抜けが。ならばこちらの疑問には答えてもらおうか」
「何?」
「何故足手纏いを連れてきた?貴様1人の方がよっぽど可能性があったぞ?1人は戦闘力322、もう1人の餓鬼の戦闘力は235ときた。戦闘力652のお前が一人で来た方がよっぽどマシだろう」
「足手纏いじゃねえ!それに、これが全力じゃねえんだ!悠仁!重りを外して良いぞ!」
「良いのか!やっと軽くなる!」
そう言うとともに、悠仁は両手両足に付けていたリストバンドを外した。
地面に放り投げると、そのあまりの重さに地面がへこむ。
同じように、悟空とピッコロも重りを付けていたようで、それを外した。
スカウターが計測した戦闘力は、悟空853、ピッコロ408、悠仁316であった。
(戦闘力が上昇した?まあ良い)
「フハハハハハハッ、その程度でこの俺に勝つつもりか?滑稽だ!」
ラディッツは、警戒すべきはカカロットのみと定める。
自身よりは劣るものの、多少の怪我は負う可能性があると。
「勝負ってのは、単純に身体能力とか、気とかで決まるものじゃねえんだ」
「なるほど、ならば絶望を見せてやろう!!!」
瞬間、全員が一斉に戦闘態勢に入る。
「来るぞ!!!」
ピッコロの叫びの次に聞こえたのは、ラディッツの声だった。
「来るぞ?いいや違うな。まずは1人、終わったぞ」
「「なっ!!!」」
声の方に悟空とピッコロが視線をやると、そこには悠仁の胸部を貫手によって貫いたラディッツがいた。
「グッ……クッ……ヘヘッ」
苦悶の声を上げる悠仁は、笑っていた。
「何を笑っている?」
ラディッツへの返答はなく、瞬間、悠仁の肌を紋様が覆った。
それに伴って、悠仁の戦闘力の上昇をスカウターが捉えた。
(戦闘力…398だと?)
「柄にもないが感謝しよう。貴様の方から触れやすい場所に来てくれるとはな!!!」
悠仁……否、宿儺は嗤う。
「貴様……何を……」
宿儺は勢いよくラディッツの首へとその手を伸ばす。
しかし、ラディッツは首を逸らし、宿儺の手はラディッツの肩に添えられた。
それでも良いとばかりに宿儺は叫ぶ。
「『捌』!!!!!」
開戦の音頭は、斯くして取られた。
悠仁の修行に触発された悟空が原作の倍ぐらいの強さになりました。