Z戦士の虎杖悠仁 作:汚ねえ花火
大地を蹴り、ナッパが一気に宿儺に接近する。
「まずは貴様だ!」
腕をクロスさせ、防御態勢を取る宿儺だったが、拳の激突と共に鈍い音を立てて腕の骨が粉砕され、そのまま胸部を圧迫した。
「グッ……ハ…!!!」
「ラディッツとの戦いで聞こえてたぜ。お前回復手段があるんだってな。なら!!!」
ナッパは拳を開き、そのまま気功波を放つ。
轟音が鳴り響き、宿儺の全身を気功波が包んだ。
「完全に消してやるよ!回復できないようになあ!!!」
その瞬間、ナッパの横面にピッコロの拳が炸裂し、気功波が止む。
「『解』!!!」
全身ボロボロとなりながらも何とか消滅を免れた宿儺は反転術式によって一瞬で肉体を再生させると共にナッパに向かって『解』を放つ。
『解』はナッパへと直撃し、ナッパに血を流させた。
けれどそれはかすり傷程度でしかなく、効いているようには見えなかった。
「舐めたマネをーーー!!!」
「だりゃあああ!!!」
激昂するナッパをヤムチャの蹴りが捉える。
しかし、その蹴りをナッパは掴み、岩山へとヤムチャを投げつけた。
岩山へ激突する前にクリリンがヤムチャを受け止め、そのままクリリンは気円斬を作る。
「うりゃあー!!!」
自身を鼓舞するように大声を上げた悟飯がナッパへと蹴りを繰り出す。
しかし、それをものともせずにナッパは逆に悟飯を蹴り飛ばす。
丁度その時、『解』が決定打にならないと知った宿儺に悠仁が話しかけた。
『俺がやる』
「ほお?怖がっていた貴様に出来るのか?」
『やる!!!』
「良かろう」
その声と共に、肉体の主導権が悠仁へと戻る。
宿儺に言わずとも肉体の主導権を戻すことは可能だが、悠仁はそれをしない。
言い争いに発展しては元も子もないからだ。
悠仁は早速とばかりに足へと気を集中させ、一気に駆け、ナッパへと攻撃を仕掛ける。
宿儺も肉体強化を呪力で行っているが、肉体強化において、気の方が優れていた。
そのため、身体能力という一点においては、宿儺より悠仁の方が現在上にいるのだ。
ピッコロを沈めんと拳を繰り出したナッパの背中を悠仁の飛び蹴りが襲い、ナッパが体勢を崩す。
それを隙とし、ピッコロの拳がナッパの腹へと繰り出される。
背中、そして腹の両方から攻撃を受けたナッパだったが、すぐさま体勢を立て直し、悠仁の足を、そしてピッコロの腕を掴み、地面へと叩きつける。
次の瞬間、ナッパの顔面に天津飯の拳が炸裂した。
しかし、まるで効いていないようにナッパは口を開き、その口から気功波を放つ。
「グアァァアァアッ!!!」
何とか回避を試みる天津飯だったが、左肩に気功波が激突し、左肩から下がボトリと落ちた。
天津飯に意識を集中させたその一瞬でピッコロと悠仁はその場から脱出した。
クリリンが出した気円斬を目視し、その性質を理解したがために2人は追撃ではなく離脱を選ぶ。
その瞬間、クリリンの気円斬が放たれた。
「ふっ、くだらん」
気円斬を大して気にもせずそう吐き捨てるナッパにベジータの怒鳴り声が届く。
「避けろ!!!ナッパ!!!」
その声で反射的にナッパは気円斬を避ける。
しかし、回避が遅れたためか腕に斬り傷を負った。
『ほお、『解』よりも傷が深いな……なるほど回転か』
宿儺は興味深そうにそう呟く。
ナッパに斬り傷を与えた気円斬はそのまま後ろの岩山を斬り裂き、彼方へも飛んでいった。
「ふざけやがってー!!!」
自身の斬り傷を一瞥し、そう叫んだナッパに
「かめはめ波ーーー!!!!!』
ヤムチャのかめはめ波がぶち当たる。
タメが長い分、強力な威力を持ったかめはめ波だ。
しかし、それでもなおかすり傷にしかならず、ナッパは健在だった。
「なっ!?」
「惨殺されるのがお好みのようだなーーー!!!ああ!?!?!?」
ナッパの叫びで空気が震える。
その時、ナッパの背後に小さな人影が飛びついた。
「何をするつもりだ!!!餃子!!!」
人影の正体に気が付いた天津飯が声を上げる。
別れの言葉を紡ぐ時間さえもないと、その人影は、餃子は自爆した。
最後に天津飯に笑いかけて。
轟音が鳴り響き、爆風が一帯を駆け巡る。
「餃子ーーーーーー!!!!!」
叫びも虚しく、餃子は死んだ。
しかし、
「ビビらせやがって」
ナッパはやはり生きていた。
「テメェーーーーー!!!!!」
まるで無駄死にとでもいうようなナッパの態度に激昂した悠仁がナッパへと殴りかかる。
気を大量に集中させたその拳がナッパの腹へと突き刺さる。
「グッ……ハアッ……!!!」
ほとんど全ての気を込めた全身全霊の一撃。
それはナッパに対し特大のダメージを与えた。
ほとんどの気を使ったことで舞空術の制御が揺らぎ、地面へと落ちる悠仁を見届けた天津飯が
「今なら……当たる!!!仇は取るぞ!餃子!!!気功砲ーーー!!!!!」
悠仁の拳のダメージによって回避ができなくなったナッパに気功砲を放つ。
気功砲は寸分違わずナッパへと直撃した。
しかし、それでもなおナッパには届かない。
気功砲が止んだその時、ナッパは生きていた。
無念のままに、天津飯は息を引き取る。
「化け物かよ……」
呆れたように悠仁が呟く。
それは、皆の心の代弁だった。
ナッパは、死んだ天津飯を気にも止めず、悠仁を睨む。
そして、そのまま特大の気功波を悠仁めがけて放つ。
悠仁はそれを何とか回避し、ナッパへと殴りかかる。
丁度その時に悟飯もまたナッパへと魔閃光を放とうとしていた。
ナッパへと近づく悠仁を見て躊躇する悟飯に悠仁が叫ぶ。
「俺ごとで良い!!!」
悟飯は反転術式の存在を思い出し、覚悟を決めて悠仁の拳がナッパに激突すると同時に魔閃光を放つ。
それと同時に、ヤムチャとクリリンもかめはめ波を放つ。
それぞれは効かないかもしれない。
けれど、ダメージを蓄積させれば、あるいはと希望を込めて。
しかし、
「ガ……ア…」
それぞれの気功波が止んだその場にいたのは頭を強く殴打され、うずくまる悠仁とほとんど無傷のナッパだった。
それでも、希望はまだ消えていなかった。
悠仁がやったように全身全霊の気を込めた一撃ならば通ると確信したピッコロが、気の部位集中によって拳へとその力の全てを込め、ナッパの背中を強打した。
鈍い音が鳴り、ナッパがよろめく。
背骨にヒビが入ったのだ。
「舐めた……マネをーーーーー!!!!!」
激昂するナッパをよそに、クリリンとヤムチャの顔に笑みが浮かんだ。
希望を感じて。
遠くから超速でこちらへと向かってくる気を感じて。
何故だか、確信できるのだ。
あの気は…あの気は……
「悟空だ!!!悟空がもうすぐここに来る!!!」
その声を聞いたベジータがスカウターで確認した。
スカウターは、間違いなくここへ来る存在を察知した。
「ナッパ!今すぐにそいつらを殺せ!!!組まれたら厄介かもしれん!!!」
スカウターが計測した戦闘力は7000。
そう、最低でも戦闘力7000の者が向かってこようというのだ。
ベジータの命令を受けたナッパは、力をほとんど使い果たした様子のピッコロと悠仁はいつでも殺せると踏み、まずは悟飯を殺さんと自身が持つ最高威力の気功波を悟飯へと放った。
間違いなく、それで悟飯を殺せる。
と、そう思われたその攻撃を受け止める者がいた。
動ける様子などなかったピッコロが駆け、悟飯を庇った。
それを見た悠仁は、
「宿儺!!!回復に残す力もなくて良い!!!だから!!!」
そう言い、一瞬で宿儺と交代する。
宿儺はすぐさまナッパの背中へと触れ、そして
「『捌』」
全ての呪力を込めた『捌』をぶち当てる。
それは、ナッパの骨を、筋肉を斬り裂き、そして心臓を斬り裂いた。
肉体の主導権が悠仁へと戻り、悠仁は、倒れ伏し死へと向かうピッコロを視界に移し、涙する。
餃子、天津飯、ピッコロという3人の犠牲を出しながらも、Z戦士たちはナッパという強大な脅威を打倒したのだ。
というわけで、大金星です!!!でもベジータというナッパとは比べ物にならない化け物がすぐそこにいるという…。悟空も原作より早く向かってきてますが……果たして!!!
というかナッパって攻撃力もやばいけど防御力がそれ以上にやばい感じするんですよね。原作で気功砲受けて全然こたえてないとかおかしいやろがい。
そして集団戦書くのむずいよー。