澆季末世の都   作:Newest

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しがない犯罪者

現代社会。

人はみな様々な生き方を謳歌する。

仕事についてもそうだ。

ある人は会社員。

ある人は警察官。

ある人は救急隊員。

ある人はギャングの一員。

 

まあ最後は仕事かどうか怪しいが、どれも必要不可欠だ。

よく考えてみろ。ギャング、と言うと聞こえが悪いが、犯罪者ということには変わりない。

 

そして犯罪者は警察にとってはカモだ。

 

つまりは犯罪者は必要悪という訳だ!

 

…ん?つまり何が言いたいのかって?

簡単な話だ。

 

俺の名は橘 海斗。

俺は合法的に犯罪をする。

警察に仕事を与えに行くんだ。

さあ、今日はどこの銀行にしようかな?

「お、ここにするか。」

 

4053番地のマナトハ銀行…

結構遠いが、一度も行ったことない銀行は警戒されにくいだろう。

さて、行くか。

 

いつも通り、HAKUCHOUというバイクに乗る。

覆面を被り、迷彩柄の服を着る。

見るからに泥棒っぽいだろ?

さあ、飛ばすとするか。

エンジンをつける。

ブゥゥンという音がよく鳴るなぁ。

さて、ライトをつけて、アクセル全開だ!!!

 

という訳で到着。

自動ドアが開き切る前に体を横にして入った。

「金出せやオラァ!!」

「ひぃぃぃぃぃ!!??」

…ん?

「お前しかいねえのか?」

「は、はいぃ…」

なんて弱気なんだ…というか、こんな真夜中に女性一人で働かせるなよ…

よく見たら目に隈できてんじゃん…

「…我慢しろよ!」

女性に銃を向けた。

「や、やめてください!命だけは」

バァン!!

「おやすみ。」

まあ、銃と言っても、これは麻酔銃だがな。

にしてもこの銀行小さいな。受付が2つしかないし、建物自体も小さいな。

「おっと。」

もう一度麻酔銃を打つ。

監視カメラは早めに壊さないとな。

 

受付の裏に入り、STAFF ONLYの扉をバールでこじ開けた。

スタッフルームに入って監視カメラと繋がっているパソコンを回収っと。

そしたらすぐ戻る。

んで…奥の扉。あれだな?

 

「おお。」

予想通り貸金庫が壁1面に広がってるぜ。

ドリルを取り出してっと。

ギギギギギギ……

 

「よし開いた。」

その瞬間警報音が鳴り響く。

だがここは警察署からも相当遠いな…

まあでも無理は禁物か。

「goodbye.」

警察が来る前に逃げるか。

 

「いやぁ、風が気持ちいい!!」

やっぱこの爽快感がたまんねぇ。これだから犯罪は辞められねぇぜ。

「ここから人気の少ない道路に回るか。」

念には念を。パトカーとすれ違ったら怪しまれるのは確定だ。

せっかくここまでバレずにやってきたんだ。何とか帰れるといいが…

 

「…」

何も起きずに帰れた。

ハラハラ感が一切ないなぁ。

おっと、金庫の中身は…

120万くらいか。

 

いやショッッッッボ。

 

まあでも利確出来たしいっか。

さて、今日はもう寝るとしよう。

何せ明日は…

 

「咲とのデートだからなぁ。」

これをどれだけ楽しみにしてたか。

…だからこそ今日バレる訳には行かなかったし。

 


 

「…逃げられた…」

…また、止められなかった。

「咲さん、落ち込むことはない。相手はなかなかのやり手らしいからな。

恐らく麻酔だろう。眠らされている。しかも監視カメラまで壊されているな。」

「データが残ってるかもしれません。確認しましょう。」

「いやぁ、もしかしたら例の連続強盗犯かもしんないっすね。」

「…ああ。」

 

スタッフルームに入った。

「…マジかぁ…」

そこに監視カメラのデータらしきものはなかった。

署長の言う通り、相手はやり手みたい…

しかも相手の情報が一切ない…となると。

「ここら一体の銀行に警戒態勢を引くしかないのかな。」

 

「ふ、覆面の男の人が…こう、銃をむけてきて!」

「落ち着いてください。」

覆面の男…

「俺許せねえっす。こんなか弱い人を眠らせるなんて。あんなことやこんなことをされて…」

「これ以上は慎みなさい。」

「…さーせん。」

はあ。明日はデートだと言うのに。最悪の気分…

いやいやいやデートじゃなくて買い物に行くだけ。買い物に…

「咲さん、ここからは俺と署長が対応します。

明日は予定があるんすよね?早めに寝といた方がいいっすよ。」

「いいの?」

「はい。俺に任せてくだせぇ。」

雅人君、少し変な子だけど…優しいとこもあるんだね。見直そうかな?

「それじゃあお言葉に甘えて…」

「ご苦労っす。」

 

私の名前は高橋 咲。

仕事を終えて、警察署にパトカーを駐車して、近くの家に帰ってきた。

いやぁ、今日も疲れた…

BGQの対策もしなきゃ行けないし、仕事が山積み。

でも…明日はそんなこと気にしなくていいの。

なぜなら明日は海斗とデー…お買い物に行くんだから。

明日は仕事を気にせず楽しむとしようかな!

というわけでシャワーを浴びて歯を磨いた。

もう寝よっ、と思い立って、すぐに布団に潜った。

 

 

 

これは。

ある泥棒と、その幼なじみの警察官のラブストーリー…

 

ではなく、犯罪者まみれのこの都市で過ごす、ある2人の。

追い詰め、追い詰められ。

逃げて、逃げられ。

そんなてんやわんやな物語である。

 




こんちは投稿者です。
初投稿だから拙い部分があるかもだけどよろしくお願いします!
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