賽目少女ノ魔女裁判   作:DUN.ネコノカンリニン

6 / 6
 シリアススイッチ、オン! シリアルならちょっとはシリアスしないと詐欺になるー。



二日目・十三階段Ⅰ

 ―――夢の中、俺は、下へ続く階段を、一段降りる。

 

【十三階段Ⅰ:忌み嫌われし怪】

 

 

 

 

 アメリカ、マサチューセッツ州。

 セイレムに近い、あるカトリック教徒が多く住む村―――ダンウィッチ村。そこにあるウェイトリー家へ、俺こと半丁フリルはミスカトニック大学のヘンリー・アーミテッジ図書館長とその娘、テレジア・アーミテッジ、そして図書館長の同僚のウォーラン・ライス教授、フランシス・モーガン教授とともに訪れていた。

 目的は、ウェイトリー家に憑いているというある悪魔を祓うため。

 簡単に経緯を説明すると、このダンウィッチ村で連続的に不可解な死を遂げる怪死事件が起こっているという。そこで話を聞いていくと、このダンウィッチ村の地主であるウェイトリー家がきな臭いと多くの情報が集まった。

 そして、転機が訪れる。

 ある日、その件のダンウィッチ村から一人の青年、ウィルバー・ウェイトリーがミスカトニック大学の図書館に保管されている【ネクロノミコン】なる魔導書を貸してほしいと頼まれたそうである。だが、図書館長はそれを拒否。その後、ウィルバーは程なくして図書館を襲撃しようとしたが、番犬に噛まれて死んだそうである。

 そのあとに図書館長が譲り受けたウィルバーの日記を解読すると、ダンウィッチ村には恐ろしい魔物が潜んでいることがわかり、図書館長の研究室に所属していた俺と同僚、そして娘を連れだし、今に至る。

 ザク、ザクとけもの道を進む。

 いかにも田舎臭い、因習村にありそうなものだなとある意味感心しながら、俺たちは奥へと進んで言った。

 そしてたどり着く、木造の古い、今にも倒れてしまいそうな、納屋のような建物。正直、地主と呼ばれるような一族が住むには不適切な場所だな、と訝しむ。

 

「本当に、この中に入るのか?」

 

 俺はとてもではないが信じられないといった面持ちでいう。

 

「ああ。それが、今回の我々の、神から与えられた天命だ」

 

 敬虔なクリスチャンである図書館長は、厳しい顔で、そう冷酷に言い放った。確かに、これは俺たちの目的だ。だが、このまま行けば―――俺は、なにか大事なものをなくす気がする。

 そう思ったが故の、ある意味の保身。……それを顧みることなく、図書館長たちは中へ入っていく。

 

「……きっと大丈夫よ、行きましょ。フリル」

 

 そうやって俺の手を引くのは全体的に「白い」という印象を与える図書館長の娘、テレジア。彼女は珍しくアルビノであり、遠くから見れば何か特別な、エルフのような印象を与える。

 そうして引かれた手をそのままに、俺はテレジアとともに建物の中に入っていった。

 ぎぃ、という蝶番のこすれる音が、底知れぬ恐怖を駆り立てる。

 中は埃っぽく、何年も掃除されていないようだった。

 それも当然である。この建物に住んでいた人物であるラヴィニア・ウェイトリーは1926年に失踪しているのだから。

 だが、村人はこの建物には未だ彼女が産み落とした悪魔の落とし子が住み着いていると噂している。

 俺たちは、その噂を反芻しながら一歩ずつ足を進める。

 そしてようやく図書館長の背中が見えた、そのとき。

 

「え」

 

 ぐりん! と首を見えざる何かに一気に360度回転させられたテレジアが、最期にそんな声を上げて絶命していた。

 その捻じられた首は、目を開けたまま、俺を見つめる。

 

「う、あっ……」

 

 俺の咆哮が放たれる前に、夢は突如、終わりを告げる。

 

【十三階段Ⅰ・忌み嫌われし怪/了】

【クリアボーナス:《????》 1d100・73%実行中……51。成功。

 SAN値上限5減少。残り74。

 STR1上昇。現在値9。

 CON2上昇。現在値16。

 DEX2上昇。現在値9。

 クトゥルフ神話03を獲得】

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

そっくりさんノ牢屋敷生活(作者:蒼天 極)(原作:魔法少女ノ魔女裁判)

 氷上カレンが目を覚ますと、そこは牢獄。▼ どうやら魔女因子に適合してしまったらしく、魔女になる危険性があるため牢屋敷に隔離されたらしい。▼ 結果、牢屋敷で生活する事になったカレンだが、そこにはメルルと言う同じ苗字の見た目そっくりな少女がいて……?▼ これはどこぞの黒幕と双子と勘違いされるくらいに似てる少女、氷上カレンが牢屋敷での余生を全力でエンジョイするお…


総合評価:416/評価:8.62/連載:10話/更新日時:2026年05月03日(日) 00:00 小説情報

記憶【だけ】を引き継いだ記者系少女(作者:扇谷)(原作:魔法少女ノ魔女裁判)

文学少女然とした見た目でまあまあ真面目な少女、椣原セリア。▼彼女は前世を記憶【しか】持っていない。経験だとか人格を引き継いでいなくて、その思い起こす様子を他人事のようにしか見れない。▼彼女は【魔法少女ノ魔女裁判】の世界へ転生した。つぶさに言えば作品に一切が忠実な宇宙に生を受けた。▼だが時が経つにつれ記憶も朧げになって覚えていないことも多い。▼こんな彼女、いっ…


総合評価:29/評価:-.--/連載:5話/更新日時:2026年04月28日(火) 21:31 小説情報

従順少女ノ魔女裁判(作者:夏目)(原作:魔法少女ノ魔女裁判)

【感覚操作】の魔法を持つ少女・尾形(おがた)トウカは、目を覚ますと見知らぬ牢屋敷に拉致されていた。▼ トウカをはじめとした14人の少女に、不気味なフクロウ・ゴクチョーが淡々と告げる。「面倒なことに、そのうち囚人間で【殺人事件】が起こる」と──。▼ 魔法のせいで嫌でも感じ取る凄惨な事件の気配。冷え切った関係。嫌疑の視線。秘めた怒り。潜めた息遣い……。トウカは直…


総合評価:2021/評価:9.3/連載:21話/更新日時:2026年04月10日(金) 19:01 小説情報

【まのさばネタバレ】魔法少女ノ魔女裁判-異譚蜃問-【Ano-ode671 実況プレイ】(作者:味噌のミカ)(原作:魔法少女ノ魔女裁判)

▼ この小説は、架空ゴシックミステリオープンワールドADVRPG【魔法少女ノ魔女裁判-異譚蜃問-】の、オリジナル主人公モードでの実況プレイ風小説です。▼・【魔法少女ノ魔女裁判】のネタバレ▼・激強キャラメイク▼・実況プレイ▼・推しの死亡・殺人▼ などの要素が含まれます。ご注意ください。▼


総合評価:478/評価:8.75/連載:8話/更新日時:2026年04月11日(土) 07:15 小説情報

魔法少女ノ魔女裁判 愚かな少女(作者:寝心地)(原作:魔法少女ノ魔女裁判)

彼女はまともに歩けず▼彼女はまともに見られず▼彼女はまともに触れられず▼彼女はまともに世界を感じられない▼それは彼女が愚かな証だから


総合評価:29/評価:-.--/連載:8話/更新日時:2026年04月04日(土) 02:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>