ジャパンカップ優勝から十日後——高嶺厩舎。
ブライトウィンドは4歳の秋を、最高の形で締めくくっていた。零は馬房の前で、ブライトウィンドの首をゆっくりと撫でながら呟いた。
「今年は……4歳で世界と戦ったな。凱旋門2着、ジャパンカップ優勝。お前、よく頑張った」
高嶺鉄平調教師が後ろから声をかけた。
「4歳シーズンは大成功だった。だが、本番は来年だ。5歳になっても、ブライトウィンドはまだピークに達していない。有馬記念で締めくくり、来年の凱旋門賞リベンジを本気で狙おう」
神崎隆一馬主も頷いた。
「5歳のブライトウィンド……楽しみだ。ヴァン・デル・ベルクも日本に完全移籍してくるらしい。零くん、来年は国内も海外も、もっと熱い戦いになるぞ」
零は静かに微笑んだ。
「春と一緒に、5歳のブライトウィンドを最高の形にします」
---
その頃、TiNgS寮。
春は新曲のレコーディングを終え、杏夏と理王に囲まれていた。
杏夏:「春、零くんから連絡あった? ジャパンカップ優勝おめでとうって、ちゃんと伝えた?」
春は眼鏡を直しながら、幸せそうに頷いた。
「うん。ブライトウィンドくんはもう4歳なんだね……来年は5歳か。春も、零くんと一緒に5歳シーズンを見届けたい!」
理王が珍しく優しい声で言った。
「4歳で世界を相手に2着と優勝……十分すぎる成績だ。来年の凱旋門賞、絶対に勝ってほしいな」
春は三つ編みを指で巻きながら、決意を込めて言った。
「春ちゃんにお任せあれ! 春もTiNgSの活動を頑張りながら、零くんとブライトウィンドくんの5歳シーズンを全力で応援するよ。事務所にも『春零コラボ第2弾』を提案してみる!」
---
夜、零と春はビデオ通話で長く話した。
「春、ブライトウィンドは4歳でここまで来れた。お前がいつもそばにいてくれたおかげだ」
零の声は少し疲れていたが、優しかった。
春は画面に向かって明るく笑った。
「零くん、来年は5歳シーズンだね。有馬記念で今年を締めくくって、来年はもっと大きな夢を一緒に追いかけよう! 春も、ステージで零くんの風を感じながら歌うよ」
零は小さく頷いた。
「有馬記念……今年最後の大舞台だ。ヴァン・デル・ベルクも出走するらしい。騎手同士の決着を、もう一度つけたい」
春は眼鏡の奥で目を輝かせた。
「春、絶対に応援に行く! 杏夏ちゃんたちも『4歳最後の有馬、みんなで見届けよう』って言ってる。零くん、ブライトウィンドくん、5歳でまた世界を驚かせてね!」
零は春の笑顔を見て、静かに誓った。
「約束するよ。4歳の悔しさも、喜びも全部背負って、5歳のブライトウィンドで頂点を目指す。お前と一緒に」
---
Xでは、ブライトウィンドの4歳シーズンを振り返る投稿が溢れていた。
**#ブライトウィンド4歳**
**#来年5歳も応援**
**#春零2027**
【ファン】「4歳でドバイ勝って凱旋門2着、JC優勝……来年の5歳シーズンが楽しみすぎる!」
【ファン】「春ちゃんも零くんも、来年も一緒に夢追いかけてほしい……」
4歳の秋を終え、ブライトウィンドはゆっくりと休息に入った。
零と春の物語は、来る5歳シーズンへと新たなページをめくろうとしていた。