Pokémon Legends WonderLans 作:難聴系以下略
でもどこかのスロースタートさんみたいに初手遅すぎて小説が忘れ去られるのだけは避けたいのでやむを得まい…
あ、アンケート置きました。もし投票出来なかったりしたら教えてください。
「げっ、CMかよ…音が入るから撮影できねぇな。」
いざ撮影!と思った矢先、電光掲示板から音楽が流れてきた。タイミングが悪い物だ。
「クエーサー社…?聞いたことないかも…。」
「ここはポケモンの世界だから。聞いた事はないでしょ…」
その特徴的なロゴが映し出された後、一人の女性が画面に映し出された。
『ポケットモンスターと共に暮らす街・ミアレシティにようこそ!クエーサー社 社長のジェットです。』
そうして始まったのは、この街の再開発計画のプレゼン。生憎オレ達には分からない事が多かったが、何やら今以上にポケモンとの共存に適した街にしたいようだな。
暫くして、CMは終わった。傍らを見れば、類が何かをメモしてるようだ。全く抜け目の無い奴だ。
「撮影の邪魔されたけど、あの社長良いこと言ってるよな…」
「ミアレをメガシンカ、か…ジェットって、黒幕予想多かったし…覚えとこう。」
「ねぇねぇ寧々ちゃん、メガシンカってなぁに?ポケモンさんが進化するのは、なんとなーく知ってるんだけど…」
「あ、それはね─」
「再開発計画か…来たばかりだけど、既に充分美しい街並みなんだ。果たしてどんなふうに作り直すんだろうね。」
「うむ。それに生き物との共存は簡単ではないからな。」
そんな会話を聞いているのかいないのか、ガイは笑顔で話を続けた。
「ミアレに来た奴は皆ポケモンが好きになるぜ!って事で撮影を今度こそ…」
「あれ…?バックが無い…」
「ん?セイカ、どうかしたか?」
見た所、旅行バックを無くしたと言った所か。しかし割と大きかったはずだ、風に飛ばされるような事も…
すると、後ろから類の声が聞こえた。
「…あのパンダのような生き物が持っているバック。あれじゃないかい?」
「あっ、あれです!」
奥を見やれば、楽しそうにステップを踏むポケモンが此方を見て─奥に走り去っていった。
「もしかして…カバンを取られたのか!?」
「えぇ〜!?大変大変、追いかけないと!!」
「ヤンチャム…チュートリアルかな。追いかける?」
「うむ!セイカのカバンを取り返そうではないか!」
そうして、オレとえむは走り出した。他のやつらを置いていってしまったが見失うわけにはいかないからな。
「あ、皆私のカバンの為に…ありがとう。」
「悪い、元はといえば引き留めたオレのせいだな。よし、オレらも追いかけるぞ!」
「追跡ヲ開始シマス。」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+
司くんとあの子を追いかけてたら、開けた場所が見えてきた。マンションの壁から覗いたら、知らない人が二人いて、あのポケモンと話してるみたい。
「わ…誰かいるね…」
「うむ…どうやら野生の個体という訳では無さそうだな。どうしたものか…」
そのままどうするか司くんとお話してたら、寧々ちゃん達が追いついて来た。寧々ちゃんとか、セイカちゃんとあの男の子ならどうにか出来るかも…?
「ふぅ…お前ら足速いな。」
「えへへっ、運動には自信あるんだ〜。」
「…司くん、今の状況はどんな感じだい?」
「あのポケモン、恐らくそこにいる二人の物のようでな。どう経緯を話すか迷ってたんだが…」
もしも下手っぴに話しかけちゃって、怒らせちゃったら何をされるか分かんない。それがあたしと司くんの認識だった。でも、男の子は違うみたい?
「なぁに、それならさっさと話しかけた方がいいぜ。えーと…」
「ん、オレは未来のスターになる男、天馬司だ!」
「あたしはえむだよー!」「わ、わたしは…寧々。」
「僕は類。気軽に話しかけてくれたまえ。」「ネネロボダヨー。」
「そうか。で、お前はなんて言うんだ?」
「あ、私は…セイカ。」
皆の自己紹介に頷いた後、男の子─ガイくんは、あのポケモンの所に歩き始めた。
「オレはガイって言うんだ、宜しくな。…じゃ、行こうぜ。」
「警察に届けて褒めてもらうか?」
「いいねそれ、そうしよ─」
「その必要はないぜ!そのバックはコイツの物だからな。」
ガイくんの声は、やけに大きく響いた。二人の人に対してはっきりと話し始める。そしてその返事も大きかった。
「「あんたはガイ!?」」
「なんだ、オレの動画でも見てるのか?」
「…あなた、結構有名なの…?」
「いや?毎回いいねは一桁しか付かないし視聴回数も2桁・登録者は0だぜ!」
「…聞いたわたしがバカだった。」
二人の人は続けて話し始める。おっきい声だなぁ、ショーに向いてるね!
「アンリだよ!ZAロワイヤルの事忘れたの?」
「俺はアンドレだ、昨日俺達同じ場所にいたぜ?」
「「「ZAロワイヤル?」」」
あたしと司くん、セイカちゃんはおんなじ角度で首を傾げた。ZAロワイヤルって何だろう…
「確か、夜に戦ってランクアップを目指す…」
「へぇ、そんな制度があるんだね。とても楽しそうじゃないかい?」
「なんだ、昨日のトレーナー達が弱すぎて忘れてたぜ。」
「なんだと!?」
凄くキレッキレ、まるで寧々ちゃんみたい。…そう思って目線を向けたら変な顔されちゃった。
「…分かった、鞄は返してやるよ!だがその代わりポケモン勝負しろ!」
「素直に返してくれないの?」
「どういう理屈だよ、再戦したいなら夜まで待てよな。」
「うるせえ!負けたヤンチャムがリベンジしたがってんだよ!だから鞄を持って来たんだよ、たぶん。」
「えぇ…、困るんですけど…」セイカちゃんは困った顔をしてた。なんで素直に返してくれないんだろう…困ったなぁ。
「いやー、でも二人がかりはズルいだろ?だから─」チラっとこっちを見た。
「…その鞄はセイカさんの物だからね。セイカさんが戦って取り返すというのはどうだい?」
「えっ、私がですか!?」
「大丈夫だ、オレは人助けが趣味だからな。お前に道を示してやるよ。」
寧々ちゃんが司くんとあたしに耳打ちしてきた。
「人助けが趣味って大抵碌でもない奴な気がするんだけど…」
「ま、まぁ…趣味でも人助けは良いことだからな!」
「うん!悪いことしてないなら大丈夫だよ!」
「ん、どうかしたか?」
「「「いや何でも!」」」
気づいたら、セイカちゃんはお友達にしたいポケモンさんを選んでるみたい。ゲームとかでいう『最初の相棒』ってやつなのかな。
「ヤンチャムガオススメデスヨ。」
「え?」
「はぁ!?図々しいね、ヤンチャムはあたしのポケモン!そこの3匹から選びな!」
「はい…」
「ネネロボ、あんた何言ってんの…」
「敵を仲間にする事で敵を無くす、確かに平和的だね。…流石に人のポケモンを奪う訳には行かないけどね。」
その後、セイカちゃんは赤い子…ポカブくんを相棒に選んだみたい。ひぶたポケモンなんだって。
「相棒のポケモンに指示を出して相手を攻撃!相手のポケモンの体力を0にしたら勝ちだぜ!」
「ポケモンバトルとはそうやるのだな。しかし、まさか生で見るとは…」
「うん。わたしも生で見れるなんて思ってなかったな。…望んでない形だけど。」
「そっかぁ…でもさ、こうなっちゃったら楽しむしかないんじゃない!?」
「それもそうだね、えむくんの言う通りだ。せっかくの機会、存分に楽しもう。」
そして、ガイくんの次の言葉が妙に耳に残った。
「ポケモンを信じて戦え!」
「う、うん!全力で頑張ってみる…」
「いいアドバイスだけど、あんたが戸惑ってる間に勝つから!」
バトルが始まった。トレーナーさんも動きながら指示を出してるみたい。ポケモンさんの様子を見ながら自分も動くって難しそうだなぁ。
「えー…ポカブ、たいあたり!」
「かぶっ!」
「ふん、その程度じゃヤンチャムは倒れないわよ!」
「チャア!」
セイカちゃんは困ってるみたい。ガイくんはもう一人の人とバトルしてるし…そしたら、寧々ちゃんが声を出した。
「しっぽをふって、ヤンチャムの防御を下げて!…多分、覚えてる。」
「あっ、うん!ポカブ、しっぽをふる!」
その可愛いしっぽがヤンチャムさんに振られた。気が緩んだのかな、スキが出来てる気がする!
「うー…すぐ気が垂れるんだから…」
「ポカブ、どんどんたいあたり!」
さっきよりヤンチャムさんが痛そう!その調子その調子、そして─
「チャアァァア……」その場に倒れた。
「ヤンチャム!!」
「えっと…勝った?」
「そのようだな!」
「ポカブくん、嬉しそうだよ!」
「かぶっ!」
その場で回って、ニコニコでセイカちゃんを見てる。可愛いー!
「おっ、セイカも勝ったか!やるな!」
「うぅ…昨日の今日で勝てる相手じゃねぇ…ヤンチャムも反省してるしカバンは返します、サヨナラ!」
そういって、二人の人は足早にどこかに行った。
「にしても、セイカさんとポカブ、息が合っていたように見えるよ。良い勝負だったんじゃないかな?」
「うん。攻撃するタイミングをちゃんと見てて上手いなって思った。」
「そ、そうかな…ありがとう。」ちょっと照れてるみたい。褒められたら嬉しくなるよね!
「よーし、バックも取り返せたな!せっかくだしグータッチしとくか?」
「こんな感じ?」「そうそう。」
鞄も取り返せたし、セイカちゃんの相棒も決まった。これで一件落着だね!…でも、グータッチした後のセイカちゃんは上を…段の上の茂みを見てるみたい。どうかしたのかな?
「…なんか今、一瞬風の流れが…」
…まだ、何かあるのかもしれない。今の騒動よりもっと危ない、何かが。
早速オリチャー突入の予感ですよ、やったね
ここまで読んでくれている読者の皆さんにアンケートです!