学校案内が終わり、放課後になり、どうしようか考えていると、
「一之瀬さんってさー」「い、一之瀬さん!」「一之瀬〜」
すぐにクラスメイトに囲まれてしまった。
「わわっ、みんなどうしたの?」
「へへっ、あたしは一之瀬さんと仲良くなりたいなって思ったからこの後どうするんだろ?って思って話しかけたんだよ!」
「あたしも同じ―」
「わ、私は一之瀬さんとなら話せそうって思って...」
「え!そんな風に思ってくれたの!?嬉しいな!」
明るく、みんなの中心でいられるように振る舞う。
(もう、あの時の私じゃない)
「それでさ!一之瀬さんこの後どうする?せっかくならどこか行かない?」
「う〜ん、そうだn「じゃあね〜、一之瀬さん達!また明日〜!」
そういって教室から去っていく金髪の女子。
(確か、早坂――愛ちゃん、だったかな)
(なんでだろう。少しだけ、似たものを感じる。仲良くなれたらいいな♪)
「一之瀬さん聞いてる?」
「え!あ、うん。聞いてるよ...」
「絶対嘘じゃん!」
彼女の言葉につられ、みんなが笑う。
(いい空気、ずっと守っていきたいな)
「それで?どうするの?」
「そうだね、5人もいるしカラオケとかどうかな?」
「いいんじゃない?」
「さんせーい」
「い、一之瀬さんがそう言うなら、、、」
こうして入学初日にカラオケに行く事になった一之瀬。
――― 一方。
(帰るか)
自己紹介を終えたあと早々に教室を出た男子がいた。
彼の名前は神埼隆二、その面持ちから冷静な印象を受けるBクラスの生徒だ。
運動ができ、頭も切れるそんな彼は入学初日にガッチガチに緊張していた!
そのため自由行動になってすぐ寮へ戻り明日以降の英気を養おうとしていたのだが、
(......どうしてこうなった)
今彼の目の前には明るい色の茶髪を肩の高さで切りそろえた目の大きい美少女がいた。
「私はDクラスの櫛田桔梗!学年全員と仲良くなりたいからBクラスの君に話しかけたんだけど迷惑じゃなかった?」
「――――」
「ね、ねぇどうして黙ってるの?もしかして迷惑だった?」
表情をを不安そうにしてこっちを上目遣いで見上げてくる櫛田。
「そんなことはない、ただ俺が人と話すのが苦手なだけだ」
「そうなんだ、なら良かった」
ホッと息をついてその大きな胸を撫で下ろす。
「ただ、疑問に思ったことは何個かあるな」
「え!なになに?私が答えれるやつなら何でも答えるよ!」
「あ!でもエッチなやつはだめだからねっ!」
「そんな質問はしない」
「俺が疑問に思ったのはなんでお前が俺がBクラスだということを知っていたかだ」
「あーそんなこと?簡単だよ、ただ君がBクラスの教室から出てきてたのを見ただけだから」
「そうなのか」
(俺の考えすぎか、、、)
「他にはある?」
そうだな、と首を傾けやがて質問する。
「どうして俺だったんだ?あのタイミングで教室から出てきたのは俺以外にもそこそこいたはずだ」
「理由?うーん......、正直適当に選んだんだけど、まぁ理由をつけるなら君は他の人と違って人の話を真剣にちゃんと聞くし私を変な目で見なさそうだなって思ったからかな」
「そういうことか。理解した」
「他にはある?」
少し考えたのちに
「ないな」と答えた。
「じゃあ次は私の番だね!」
何が来るのか身構えていると櫛田が一歩こちらに近づいてきて言った。
「君の名前と連絡先を教えて!」
(え?)
「そんなことでいいのか?」
「うん!友達を作るにはまずは名前からでしょ!」
「そうか―――それじゃあ」
「俺は神埼隆二。知っての通りBクラスだ。よろしくな櫛田」
「神崎くんか!うん!よろしくね!」
連絡先を交換した二人はそこで別れ櫛田はケヤキモールへ神崎は寮へ帰って行ったのであった。
これにてBクラス主要人物の初日は完了です。
ちなみに
「い、一之瀬さん!」、「わ、私は一之瀬さんとなら話せそうって思って...」
「い、一之瀬さんがそう言うなら、、、」が白波さん、
柴田くんはサッカー部の体験に行っているという設定で考えています。
(26/4/16編集時点での設定なので変更があるかもしれませんがあしからず)