『魔導書を創る程度の能力』
白い空間、そこに一人の青年の姿があった。
「ここは?」
「『狭間』じゃよ。青年。」
「!誰だ!アンタ!!」
「ワシは『神』じゃ。」
「…………は?」
「信じられないと?ならそうじゃな………例えば、君の名前は『
「(確かに全部当たってる………)」
「じゃあなんで俺はこんなところにいるんですか?」
「覚えてないのか?君はトラックに轢かれたんじゃよ。」
「(………確かに朧気ながらそんな記憶があるような。)」
「………ってことは!この展開は!!」
「そう、転生させてやろうと思ってな。」
「!!!」
「(今まで夢見てきたシチュエーション!!)」
「それで俺は何処に………」
「それも含めて君の要望を3つ叶えてあげよう!」
「えッ!?そんなに良いんですか!?………そもそもなんで俺が選ばれたんですか?」
「………まあ抽選みたいなもんじゃよ。」
「そうなんですか………ちょっと考える時間良いですか?」
「構わんよ。」
翔馬はそこから1時間考え続け遂に3つの要望を決めた。
「おッ!やっと決まったか……」
「すみません、こんなに時間かけちゃって。」
「まず、1つ目が転生先を『東方project』にしてください。」
「予想通りじゃな。」
「次に、2つ目は俺を『不老』にしてください。」
「楽しみたいなら人の人生では足りんと言うことか。」
「まあそうですね。最後に、3つ目は『魔導書を創る程度の能力』をください。」
「………まあ良いだろう。細かい点や調整はこっちでやるが構わんか?」
「ええ、大丈夫です。」
「そうか。なら早速行ってもらうとしよう!!」
ボンッ!!
神が両手を広げると空間に突然扉が表れた。
「ここを開けると『東方project』の世界だ。」
「それでは………杉本翔馬!!第二の人生を悔いの残らぬように生きろッ!!選択は君の自由だ!!」
そして翔馬は扉に手を添える。
「ありがとうございます、神様。」
「気にするでない。ワシが勝手にやったことだ。」
ガチャ…
「……………いくらなんでも………」
サァァァ………
「古代すぎる……」
翔馬の目の前には教科書で見たような………
「なんでッ!恐竜がいる時代からなんだよ!!」
恐竜がいた。
「とりあえず身を隠せる場所に移動しないと!!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
翔馬は近くにあった洞穴を見つけそこに身を隠していた。
「ハァハァ……まさかこんな昔から始まるなんて………ん?なんかポケットに入ってるな。」
ガサゴソ……
「これは……紙?」
ポケットには2枚の紙が入っていた。
「なんか書いてあるな………」
{無事転生出来たな?時代が昔すぎると思うかもしれんが能力の関係でそうなってる。}
「能力………」
{その能力についてなんじゃが別の紙に書いてある。ちゃんと読むように。それと最後にアドバイスをしておこう。その世界は基本は前の世界と同じ歴史になっている。東方projectの世界を楽しみたいのならまずは隕石の対処を考えた方が良い。それとその時代は三畳紀の初期じゃ。}
「……能力について見てみるか。」
能力:魔導書を創る程度の能力
内容:自分の考えた魔法を本に書き記し、本が完成するとその魔法が使えるようになる。本は念じると出てくる。1冊に1つの魔法を書くことができ、魔法は現在の状態によって創る時間が変化する。1度に複数の魔導書を創るのは不可能。本の内容はなんでも良くそれを書いていた時間が重要。また、本の内容は他人が読むことでき、読んだ人はその魔法が使えるようになる。魔導書は破壊や消滅に特化した能力以外では傷を付けることは出来ない。完成した魔法には熟練度が存在し高ければ高いほど威力、発生スピード、応用力があがる。また、魔法には『ドラゴンクエスト』の『暴走』があり、『暴走』した魔法は普段のより数倍の効果を発揮する。
「なるほど……東方キャラに会うまでにそれ相応の力を身につけるためってことか。それにしてもこの能力……………自分の発想力が試されるな。」
「(けど…俺には様々なゲーム、漫画の知識がある!その中からオマージュすれば困らない!)」
「とりあえず…………そうだ!!魔法と言えば…『メラ』*1でしょ!!」
翔馬は念じて本を出し早速書こうとすると……
「ん?『3時間』?…………ああ…これが必要な時間ってことね。」
「(思ったより時間がかかるな。まあ良いか。)」
「内容は日記にでもしようかな。」
『メラ』…ドラゴンクエストに出てくる火の魔法。
今日は転生初日。突然恐竜が目の前にいて驚いたが想像していたサイズより大分小さく、慣れればそこまで怖くなかった。『メラ』はドラクエの火の魔法で最初に覚える魔法。とりあえず能力の試運転がてら創っている。将来的には有名な『今のはメラゾーマではない……メラだ。』をやれるようになりたい。