八岐の大蛇を討伐した10数年後、翔馬は旅を再開し竹林のある村についた。
「ここが『迷いの竹林』か。」
「(まさかこの頃から幻想郷の時代と同じ呼び名だったなんて………)」
「そろそろ自分の家が欲しかったけど魔導書を普通の家に置くのは憚られたからな。その点、迷いの竹林ならそもそも家までたどり着けない。俺にしてはいいアイディアだ。」
翔馬は自画自賛をしながら今後の予定を立てていく。
「(まずは迷わないための魔法を作成だな。もう縛りの影響は無いから創れるはず。……そういえば、)」
「もう『てゐ』は竹林にいるのか?」
翔馬はあれこれ考えながら必要な魔法の作成に取り掛かる。
床に座り込み『
「初期の頃に比べると必要な時間も短くなったな。」
自身の成長を実感しながら翔馬は魔導書を書いていく。
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「…………よしッ!これで『
翔馬は出来上がった魔導書を掲げながら早速魔法を発動させる。
「まずは、『
すると白い球体のようなものが翔馬の身体から出て翔馬を誘導するように発光し始めた。
「それじゃあ出発するか。」
翔馬はナビィを追いかけながら鬱蒼とした竹林に足を踏み入れた。
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迷いの竹林の周囲の竹は翔馬の身長の数十倍もの高さで日光もあまり届かない場所になっていた。
その中を翔馬はナビィの光を頼りに進んでいく。
「………………」
「(思っていたよりも暗いな。しかも…)」
「上に妙な奴がいるな………。そういえば原作でもてゐが上空には何かいることを言っていたような。……ダメだ、最近原作の細かいところがあやふやになってきたな。」
翔馬は自身の記憶の劣化を自覚しながら進んでいたその時だった!!
ズボォ!!
「なッ!?」
意外ッ!!それは落とし穴ッ!!!
「プププ!!!引っかかった、引っかかった!!」
「なんだコレ?」
「(這い上がろうにも側面に何かが塗られていて這い上がれない!)」
「魔法で脱出するか。『飛行魔法』。」
翔馬は落とし穴から魔法を使い脱出し、犯人らしき妖怪を見つける。
「なッ……ただの人間が空を飛ぶなんて…!」
「生憎ただの人間じゃあないんでね。」
「(マズイ……こんな空を飛ぶ人間なんて絶対相手するのが面倒くさい!こうなれば……)」
てゐは翔馬から全力で逃げるッ!!
すかさず翔馬は『
「うげッ!!体が動かない!!」
「さ〜て、お前だな?この落とし穴作ったの。」
「そ、それが何だよ!こんな場所に来るのが悪いだろ!!」
「………まあそれもそうか。」
「そもそも何しに来たんだ?ここには何も無いよ。」
「実は誰も近づくことが出来ない土地を探してたんだ。そしたらここに入ると二度と出れないなんて言われている竹林があると聞いたんだ。」
「なんでそんな土地を……」
「家を建てたくてね。君はいい場所を知っているかい?」
「そんな勝手は困るね、お兄さん。ここは私や他の兎たちの居場所なんだ。」
「(…………どうするべきだ?ここはあまり諦めたくない、けどてゐを説得できるカードを持っていない。)」
するとてゐは意地悪げに笑いながら翔馬に提案する。
「そうだな〜そんなにここに家を建てたいなら私を驚かせることが出来たら良いよ。」
「なに?そんなことでいいのか?」
「ああ。」
「(ウッシッシ!どうせ変な術もさっきみたいに地味なやつしかなさそうだ。)」
てゐは悪巧みをしていると翔馬の準備が終わる。
「それじゃあ今から驚かせてやるよ。」
「(不意打ちをしないなんて………真面目か、それとも馬鹿か…まぁどっちでも良いか。)」
翔馬は灰色の魔力を手に籠めそれを解き放つ!
「『
翔馬が魔法を使うと同時に先程までの快晴が嘘のように無くなり雲が空を覆い、次第に強い雨が降ってくる!
「なッ!?」
「(天気が変わった!?そんなこと……神じゃあないただの人間がやるなんて。)」
「その反応………驚いてくれたってことかな?」
「うッ……ああもう!分かったよ、近くに開けた場所があるからそこまで案内するよ!!」
「(どさくさに紛れて3回は落とし穴に……)」
「そうだ、もう落とし穴は通用しないからな。」
「ッ!!な、なんのことかなあ〜」
てゐはイタズラがバレた子供のように話を逸らし素直に翔馬を竹林の奥へ連れて行く。
「そういえば自己紹介がまだだったな。俺は杉本翔馬だ。」
「……因幡てゐ。」
「(やっぱりてゐか。となればここは未来の幻想郷に幻想入りする場所だ。)」
少しするとてゐと翔馬は竹が無い場所についた。
「ここが竹林で1番開けた場所だよ。」
「おお…!」
「(大きさは大体200坪くらいか。これくらいあれば十分だな。)」
「ありがとう、てゐ。助かったよ。」
「それならよかった。どうせだし完成したら見せてくれよ。」
「ああ、分かった。」
そうしててゐは竹林の奥へ歩きながら行った。
「さーて、迷いの竹林で建てる建物と言ったら当然、『屋敷』だよな!」
「(未来の永遠亭をイメージして作るか。周りは竹の柵で囲って、中庭に池とかも作ろう。)」
「『
翔馬が魔法を使うと周りの地形が一斉に変化し順調に建物の形に成っていく!
数分もするとそこには立派な屋敷が出来上がっていた。
「これはすごいな……そうだ、てゐに見せないとな。」
「もう見てるよ。」
「うわッ!いつからそこに?」
「最初からだよ。どんな風に作るのか気になってね。」
「(まさか地面を操作し始めるとは思わなかったけど…)」
「そうだったのか。まあとりあえず中に入ってみるか。」
翔馬とてゐは出来上がった屋敷に入っていく。
「ん?翔馬、これはなんだい?」
てゐは屋敷の中にあった冷蔵庫に疑問を抱く。
「それは……食べ物とか飲み物を冷やす入れ物だ。」
「そんなものまで作れるの?」
「あ、ああ…」
「(マズイな。外の知識の永遠亭をイメージしたから内装に現代の道具がある。………!!まさか!!)」
翔馬はてゐをおいて1人で部屋を1つ1つ確認し始める。
「や、ヤバい。テレビも洗濯機も…………挙句の果てにはゲーム機まである。」
「(てゐになんて説明すりゃあ良いんだ?)」
その後翔馬はてゐからの質問攻めに会い全て『魔法』と答える羽目になった。
現在の翔馬のステータス
名前:杉本 翔馬
種族:人間
レベル*1:20
職業:無し
能力:『魔導書を創る程度の能力』
ステータス 人間の平均ステータス 大妖怪の平均ステータス
最大HP:150 最大HP:50 最大HP:3000
最大MP:2000 最大MP:10 最大MP:1000
攻撃力:80 攻撃力:10 攻撃力:500
守備力:60 守備力:10 守備力:500
攻撃魔力:800 攻撃魔力:10 攻撃魔力:400
回復魔力:250 回復魔力:10 回復魔力:100
素早さ:90 素早さ:10 素早さ:300
幸運:1 幸運:75 幸運:50
『目的地に辿り着く魔法』(ナビィ)…魔法はオリジナル。
説明:白く発光する球体が目的地までナビゲートしてくれる。名前はゼルダの伝説に出てくるキャラから。
『建築する魔法』(マイクラ)…魔法はオリジナル。
説明:脳内で考えた建物を作ることが出来る。名前は四角いゲームから。
次からは平安編になります。