翔馬は鬼ヶ島の端っこに静かに着地し周囲の様子をうかがった。
「(生物の気配はする……だが人間ではないな。)」
「……一先ず中心部まで移動するか。」
翔馬は中心部を目指して『
「ッ!やっぱりいるのか……『鬼』。」
腕が以上に発達した者や身体が3メートルに達している者、さらには妖術らしきものを使っている者までいた。
「流石にあの人数を相手するとなると厳しいな。となるとまずは目的の『蓬莱の玉の枝』が何処にあるのか探すのが先決か。」
翔馬は鬼達に悟られないように進もうとしたその時だった!
「ン?なんかにおうぞ。」
翔馬の近くにいた鬼の1体が異変に気づき周囲を索敵し始めたのだ。
「(なッ!『におい』の対策まで考えてなかった!!)」
鬼は建物の後ろやにおいがする方向を中心に探し始めていた。しかし鬼の索敵能力はお世辞にも良いものではなく翔馬を見つけられずにいた。
「ああ、めんどくせえ。こうなったらここら一帯を更地にするか。」
「(更地に!?流石にそれをやられるとマズイ!蓬莱の玉の枝まで巻き込まれる可能性が出てくる。)」
「俺はここにいるぞ!!」
翔馬は急いで姿を表し鬼の目の前に出た。
「あ〜ん?……なんだ人間かよ。」
「ただの人間じゃあない。私は魔術師さ。」
「そんなことたぁ関係ねえんだよ。何しに来やがった?」
「ここにあると言われている『蓬莱の玉の枝』を取りに来た。」
「………ああ、あのやけにキラキラした枝か。」
「知っているのか!」
「だがアレは『星熊様』の所有物だ。お前みたいなヒョロガリが手に入れることなんてできねえよ。」
「(ッ!『星熊様』だと?十中八九『星熊勇儀』のことなんだろうけど………今の時期なら妖怪の山にいるはず。まさかバタフライエフェクトってやつか?)」
「ならその『星熊様』って鬼の所に案内してくれよ。」
「ハッ!調子に乗るなよ小僧。そもそも俺はお前を見逃すなんて言ってねえぜ!」
鬼はそう言うと翔馬に対し殺さない程度に加減された拳を放つ。
「『バイキルト』、『スカラ』、『ピオラ』。」
しかし翔馬は慌てること無く呪文を詠唱し軽く鬼の拳をいなす。
「ほう……俺の拳を容易くいなすとは…なるほど、一筋縄じゃあいかねえな。」
「お前には敬意を払うことにしよう。俺の名は『乱鬼』。普通の鬼より身体能力が優れている。」
「(鬼特有の性格、曲がったことを嫌い正々堂々の勝負を好む。それなら…)」
「私は『杉本翔馬』。数多の魔術を操ることが出来る。」
両者は名乗りを終え少しの静寂が訪れる。そして…
「いくぞッ!!」
先に動いたのは乱鬼だった。翔馬にまっすぐ突っ込み右腕を大きく振りかぶり殴りかかる!
「『ドルモーア』!!」
それに対し翔馬は魔術を放つ。すると乱鬼の近くに顔1個分の闇の塊が発生し爆発する!
「グアッ!」
「(『ドルモーア』は相手の攻撃の威力を減少させながら攻撃できる。けど長い時間はかけてられない。速攻で決める!)」
「急いでるからこれで眠っていてくれ。『ラリホー』!」
翔馬は乱鬼に対し対象の相手を眠らせる魔法を放つ!
しかしッ!
「フンッ!」
乱鬼は眠気を吹き飛ばすために自身の指を引きちぎったのだ!!
「そんな攻略の仕方をしてくるなんて……」
「ヌルい!ヌルすぎるぞ!!そんな攻撃で終わると思ったかッ!!」
乱鬼は動揺している翔馬に左のフックで攻撃し翔馬は吹き飛ばされた。
「ガッ!」
「(ッ!ミスったな……もっと慎重に攻めるべきだったか。)」
翔馬は地面に打ち付けられ悲鳴を上げている身体にムチを打ち再び魔法を唱える。
「『
純白のレーザーは乱鬼に一直線に向かっていく。しかし乱鬼は間一髪の所でそれを避ける!
「ッと。危ねえな。」
「(ほぼノータイムであの攻撃………油断できねえな。)」
「ハァハァ……」
「(『スカラ』のおかげでなんとか致命傷になるのは避けれたが無視できるダメージでもない。この後のことも考えると余計な消耗は避けたかったんだけどな……)」
「『イオナズン』!!」
その瞬間乱鬼の目の前で特大の爆発が起こり乱鬼に爆風と熱が襲いかかる!
「ッ!!良いぞッ!これほど楽しいのは久し振りだッ!!」
しかし乱鬼はダメージを受けながらも笑いながら再び翔馬に接近する。
「ならお楽しみのとこ悪いがこれで終わりだ。」
「なに?」
「『
翔馬の足から氷が発生し乱鬼はそのまま氷に包まれてしまった。
「なッ!?こんな……攻撃があるとは…」
「さあ吐いてもらおうか、『星熊様』の居場所を。」
翔馬は乱鬼に近づきながら尋ねる。
すると…
「その必要はねえぞ。」
翔馬の後ろから声をかける存在がいた。
翔馬の背中には冷や汗が浮かび緊張しながらゆっくりと後ろを振り向きその妖怪に問いかける。
「……お前が『星熊様』か?」
「そうとも!『星熊様』、とはこの私、『星熊勇儀』のことだッ!!」
オーエン視点はこまめに入れるか章の終わりに一気にいれるか
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こまめに入れて
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章の終わりに一気に入れて