これは翔馬が『意識を無くす魔法』を使った直後から始まった、もう1つ物語。
「…………俺は誰だ?」
『???』は気づいた時には目の前に巨大な生物の死体があった。
「ここは何処なんだ?」
自身によく似た人型の何かが同じように巨大な生物を殺していた。
「何故俺と同じような生物が複数いるんだ?」
『???』は混乱し、その場で突っ立っていた。その間他の人型は別な場所に移動している。
「…………俺も『アレ』だったのか?何も思考せず、ただ生物を殺すだけの『何か』だったのか?」
「どうすれば良いのだ?俺は何をすれば………」
少し考え『???』は歩き始めた。
「分からない……………俺は何者だ?何をすれば?存在意義は?」
自問自答する『???』だが答えはすぐに分かった。
「恐らくあの人型と同じように働くことだ。」
しかし、『???』の心は理解はすれど『納得』はしなかった。
「(?なんだ、このモヤモヤは?何故人型と同じようにしようとすると胸が痛むんだ?)」
「…………まずは周囲を探索しよう。何かヒントがあるのかもしれない。」
『???』はそのような思惑を抱きながら彷徨い始める。だが、三畳紀の時代に知的生命体などいるはずもない。そのことに気づいたのは数日後のことだった。
「疲れた………疲れを癒やすような『何か』が欲しい。」
その願望は『ある能力』の発動条件を満たした。
「???何だ…………突然時間が思い浮かんだぞ?」
『???』は困惑しながらもその現象について考える。
「(俺がさっきしていたのは『考える』ただそれだけ。考えていたのは『疲れを癒やす方法』。つまり……)」
「これは俺の願望を叶えるために必要な時間ということか?」
『???』は『能力』の行使をするか少し考えた後結局行使することにした。
「どうせこのままでは倒れてしまう。」
すると、目の前には『本』が出現する。
「……………?」
『???』は理解できなかったがとりあえず3日待つことにした。
「ん?」
すると本が輝き出した。
「これで何か…………」
『???』の頭の中にはとある単語が思い浮かぶ。
「『
唱えると『???』の身体に異変が起こる。
「!!これは…本当に身体が癒えた。」
「(つまりこの本は俺が叶えたいことを叶えるための『何か』を創ってくれるのか。)」
「なら………『能力の詳細を知りたい』。」
「思ったより長いが……恐らく時間は沢山ある。ゆっくりやっていこう。」
それから『???』は様々な魔法を創り、魔力量やレベルを上げながら生活していた。
何度か天変地異が訪れ、その度に死にかけたが魔法のおかげで生き残った。
創った魔法
・『
・『
・『
・『
・『
『???』は創った魔法数を少なくしその分魔法の熟練度を高めた。
その結果ほとんどの魔法の熟練度は7以上になり応用がかなり効くようになっていた。
少しして後に猿人と呼ばれる生物が生活圏を広げていった。
「これからは………あの生物が地上を支配するのか。」
「(あいつらは俺の命を脅かすような存在になるのだろうか。)」
「……………いや、どんな生命体だろうと寿命がある。それに縛られている限り俺を超えることはないだろう。」
「見たところ知能が相当高いようだ。俺と同じ言語を習得する可能性もあるな。これからはあの生物と関わりを持つようにするべきか?」
「(いや、焦る必要はないな。あの生物の性質が分かるまで干渉しないほうが良さそうだ。)」
『???』は少しするとある存在を思い出した。
「そういえばあの『分身』はどうなったんだ?…………そもそもあの存在を生み出したのは誰なんだ?」
「(何故全員同じ姿なのかも不思議だが…………)」
「深く考えなくていいな。」
こうして人知れず始まった『???』の物語。彼はどんな物語を歩むのか……それは誰にも分からない。
『癒やす魔法』(ゲリゾン)…オリジナル魔法。
効果:対象の疲労を軽減する。『???』の熟練度は10まで到達しており、1度の使用で1ヶ月は休憩無しで動き続けることが出来る。
『能力の詳細を知る魔法』(デタイユ)…オリジナル魔法。
効果:対象の能力を知ることが出来る。『???』の魔法の中では唯一熟練度は3である。
『道具を創る魔法』(クレエ)…オリジナル魔法。
効果:想像した道具を創ることが出来る。『???』は重宝しているらしく現在の熟練度は9であり、『魔道具』(能力を持った道具)を創ることが出来る。道具は物語で少しずつ出てくる予定。
『身体能力を上昇させる魔法』(オグマンテ)…オリジナル魔法。
効果:対象の身体能力を上昇させる。現在の熟練度は8であり後の大妖怪レベルでも苦戦するレベル。
『姿を変化させる魔法』(シフル)…オリジナル魔法。
効果:自身の姿を変化させる魔法。本来は姿だけだが『???』の場合は熟練度の関係で変化した姿の能力も使える。
『収納する魔法』(ストカージュ)…オリジナル魔法。
効果:異空間に物を収納する。生物は入れることが出来ない。異空間は無限に広がっており、本体が欲しい物を念じると出現する。
魔法の名前は全てフランス語から取っています。また、『???』は自我が発現したばかりなのに言葉や常識などを知っているのは無意識の部分で翔馬の知識を学習していたからです。
次の投稿は5月の下旬になると思います。今回短くて申し訳ないです。