僕が蒼を纏う理由 ―かつて十天の頂点だった男のハーレム戦記― 作:鵲くん
ベリアルパートめっさ書きやすかったのに次のパートめっちゃ書きにくかった…これが…変…?
なんでしょうね、あの発禁堕天司、書くと勝手に動くけどめっちゃ書いてて楽しいんですが。
「なるほど…縁の力と絆の力…か、退屈させてくれないね、アーちゃんは。」
「俺達に無いその力でどこまでやれるか、見せてもらうよ。」
「計画は修正が必要だが…あの力、面白く使えそうだ。」
男は嘲笑を浮かべながらとても機嫌良さそうに教会を後にしようとする。
そんな彼に殺気をぶつけ、臨戦態勢に入ってる女性が居る。
「ベリアル、今は私は勝てない…けど絶対に…いつかご主人様の邪魔をさせない為にアンタを消す。」
男…ベリアルは嘲笑を深める。
「いいね、子猫ちゃん、とてもいい殺気だ、俺をあんなに恐れていたのに今は…君の名は?」
「黒歌、ご主人様の家族の黒歌よ。」
「黒歌ちゃん…ね、良いよ、君の名は覚えとく。」
「今度は遊びたいモノだね、その時にはアーちゃんと一緒においで、遊んで…最後には壊してあげよう。」
黒歌が顔を歪める、目の前の男にはそれだけの事が出来るのだと、本能が叫ぶ。
「それじゃあ、また…バイバイ黒歌ちゃん。」
「アーちゃんにはまた遊ぼうって言っといてね。」
踵を返し、色彩を消して去っていく彼に黒歌は何も出来なかった…
彼女は歯を食いしばり、そのうち教会の方角を見ていた…
彼に会いたい…無事だと確認したい…けど今の彼女にはどうしても行く事が出来なかった。
彼女の過去を清算するまでは…
―――――
彼はアーシアを抱きしめ泣いていた。
「アマタさん…泣かないで」
「だって…だってよぉアーシア、君が生きてた…俺はそれだけで嬉しいんだ。」
「死んだ奴は泣かない…怒らない…笑わないんだ…だから…だから‼」
「アマタさん…」
アーシアは縋りつく様な彼…アマタを抱き受け止め、聖母の如き笑みを浮かべながらその頭を撫でていた。
オカルト研究部の面々は驚く、何故ならアマタがここまで感情を剝き出しにして泣き、喜んだ事など見たことなかった…想像すらしなかったからだ。
浮かぶ感情は何か…ともすれば慈しみ…母性をくすぐられるものも居る。
「あのアマタ君がこんな風に…っくっ‼なんなのこの感情は⁉」
「あらあら、普段でしたらからかいたくなる筈なのに、今は違う感情がこみ上げてきますわ。」
「なんといいますか…普段とのギャップすごいですね、先輩は実はこういう人だったのか…」
「なんだか…ムズムズします…」
イッセーのツッコミが冴える。
「皆なんか母性に目覚めたり、納得したり絶対俺達がおんなじことしても反応ちがうよね⁉」
「イッセー先輩…うるさいです、台無しです。」
「今のこの状況見たら誰でも俺みたいになるよ‼」
ボロボロの教会で、だがしかし、今の空気は日常であった。
助けれたのだと、救えたのだと、今の彼らには徒労よりも確かな実感があった。
アマタは泣き止むと周囲を見渡し顔を赤くする。
そしてオカルト研究部の面々の方を向き直る。
「なんか…恥ずかしいな、でもさ…みんなで助けてくれたんだろ?特にイッセー…めっちゃ根性出してくれてさ…」
「だから…ありがとう‼」
それは太陽の様な…そして彼の目に宿る蒼のような、爽やかな青空を思い出させる笑顔だった。
―――――
アマタ先輩が笑顔でお礼を言った時の俺達の反応は男性陣と女性陣で違った。
女性陣は何かに打ち抜かれたかの如く、その場に膝をつく…
「破壊力…ありすぎでしょ…」
「…普段とのギャップが強すぎますわ…」
「なんだろう…私は後輩なのに私が頭を撫でてあげたいです…でも今の先輩の写真とても売れそうですね。」
俺と木場は満足げに笑うだけだったのに、女性陣なんか違うもん目覚めてませんか⁉
ギャップ一つ取っても先輩には適う気がしない…
てか小猫ちゃんダメだよ⁉今そういう事したら台無しじゃん‼
「なんか…あの先輩には勝てない気がするんだけどよぉ…木場はどう思う?」
「それには同意するよ、けどそれよりも僕は先輩の正体が気になるね。」
木場がそう言うと女性陣もハッとしてアマタ先輩の方を見る。
「そうね、確かにアマタ君…あなたは何者?それに堕天使達はどうしたの?」
部長が空気を変え、そう問いかけると先輩は困ったように頬をポリポリとかく。
「ん~堕天使だっけ?アイツらはあの鎧来た状態で睨んだら蒸発したぞ。」
「多分俺の魔力の余波が睨んだ瞬間に漏れたんだろうな。」
全員が絶句する。
睨んだだけで蒸発⁉やべぇじゃん、俺も一歩間違えればそうなって…いや…なんかそうならないって確信はあった。
あの状態でも先輩は先輩だったんだって確かな信頼があった。
だから俺はあんだけ頑張れたんだ。
それと堕天使達はあの時感じた、空が割れるようなプレッシャー……あれをぶつけられてアイツらが耐えられるはずがなかったんだ…
「後、今は俺の正体云々は聞かないでくれないか?いつかちゃんと答えるけど、今の俺には先に色々やることあるんでな。」
「それは…わかった、今は聞かない…でもまたちゃんと教えてね?」
部長はそれで納得したみたいだ。
「それじゃあ先輩、意識はあったんですか?俺達には自分から攻撃してこなかったと思うんですけど。」
俺がそう聞くと先輩は少し思案した後あっけらかんと答える。
「多分ちゃんとお前らはお前らだって認識してたと思う…けど力の奔流に関してはすまん、抑えれなかったんだ、あの時はホント…それどころじゃなかったんだ…」
「先輩…」
俺が同じ立場だったら…って考える、あの時の先輩と同じ事は出来なかっただろうけど、堕天使の連中に同じように怒りはしただろう…
その事を考えたらそれについて怒ることなんて出来ない…
大事なのは先輩がちゃんと俺達を忘れないでいてくれた、それだけでいいじゃねぇか‼
そうだ、あと一つ聞いとかないと。
「先輩、あのベリアルって奴、なにもんなんです?先輩の事なんか色々知ってたみたいですけど。」
「アイツは…俺の友達が名付けた名なんだが、一言で説明するなら発禁堕天司…かな…アイツ中々複雑な奴だから。」
「複雑…?どういう意味です?先輩…?」
小猫ちゃんが疑問に思ったみたいだ、俺もそう思った、確かに変で胡散臭い奴だけど複雑…?
―――――
ベリアルに関して聞かれてもなぁ…アイツ死ぬほど腹立つけど、俺の敵であり続けた訳では無いんだよな…
確かにこないだはめちゃくちゃぶっ殺したくなったけど、たまにアイツ俺を助けたりもしてくるし、複雑…としか言えないんだよね。
だから、言えるとしたら…
「アイツは俺の中の『空っぽ』ってのを引き出そうとしてるんだ…それ以外で俺がやばい時はフラッと現れて俺を助けて意味深な事言って消える…俺自身も良くわかんないんだ。」
皆複雑な心境の表情を見せる…
「今は変な奴が現れてかき回したけど、何とかなった…それじゃダメかな?」
そう言ってアーシアちゃんの方を向き直り、ずっと頭を撫でてる手を取り俺は両手を重ねる。
「アーシアちゃん、今回は俺一人じゃ守れなかった…けど約束する、俺はもっと強くなる、力も…心も。」
「だから俺と共にいて欲しい、君が居ないとダメなんだ。」
アーシアちゃんは頬をぷくっと膨らませる。
なんかミスでもしたか…?
「アーシア…って呼び捨てじゃないとイヤです。」
「アマタさんにはそう呼んで欲しいです。」
「ああ、よろしくな、アーシア。」
「はい、アマタさん。」
俺は自分の力だけでアーシアを助けた訳じゃない…
あの時感じた力はイッセー達だけじゃないシエテの…それに十天衆の皆の力を感じた。
ただ、それだけじゃない、あの世界で最後に根付を渡した彼女の事が頭をよぎる。
「お前も助けてくれたんだな…ジータ…約束…守れなかった俺の為に…」
俺は誰にも聞こえない声でそう呟いた。
アーシアが太陽のような笑顔でこちらを見る。
「行きましょう、アマタさん。」
「ん、そうだな、アーシア。」
教会を出た後の最初に感じた風はとても気持ちがよかった。
―――――
空の世界、スカイレルムにて。
「アマタはやっぱり私が居ないとダメダメだな~。」
彼女はとても大切にしている根付を見ながら言う。
「どうせあっちでもハーレムハーレム言って女の子引っかけてるんだろうな…早いところアマタのとこに行けるように手段探さないとね。」
「どうしたんだ、相棒、黄昏てよぅ。夜も遅いし、そろそろ寝た方がいいぜ‼」
彼女の相棒のビィが様子を見に来たようだ。
「うん、大丈夫、今寝るつもりだから。」
「そっか、それなら良かったぜ、一時期アイツが居なくなって、めちゃくちゃ落ち込んでただろ?だから心配でよぅ。」
「もう大丈夫、アマタからもらったものに気づけたからね。」
「ならよかったぜ、そういえばよぅ……」
二人は、騎空船の中に入っていく、その足並みは軽かった…片方飛んでいるが。
「またね、アマタ…今度は私を助けてね。」
夜空はとても美しかった。
一巻パート終了です、楽しんでいただけたなら幸いです、皆さんはここまでで、どこが好きでしたか?
感想等で書いてくださるとありがたいです。
次回から原作二巻パート入ります、次こそアマタの最強な部分を書けると思います、退屈してた人、楽しみにしといてください。
「こいつとアマタの絡みが見たい!」というリクエスト等あれば感想や活動報告にどうぞ。
あなたの声が、この物語の「BOOST‼」になります。
アマタ君どう?良い子?
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いっぱいちゅき
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爽やかだね
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ん~魅力が…