僕が蒼を纏う理由 ―かつて十天の頂点だった男のハーレム戦記―   作:鵲くん

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続きです、筆が乗りすぎて気づいたらこんな感じに…

バトルシーン書くの難しいけど楽しいんですよね。


問答

「かろうじて…繋がってる感じか、左は使い物にならねぇな。」

「アマタ君…左手が⁉」

 

 

リアスが悲鳴のような叫び声を上げる…

アマタの左手は彼が言ったように、かろうじて繋がっている…

そして混沌により、浸食され…傷痕はとても痛ましいモノとなっている。

それでも残りの右手でリアスを抱きとめているのは彼の矜持のなせるものか…

 

 

「せんぱ…‼「動くな全員‼」な…ぁ…」

 

 

イッセーが心配しアマタに声をかけようとするも止められる。

 

 

会場の奥より混沌が溢れる…それを見た会場の全員の全身が凍り付く。

 

 

混沌が歩んでくる、呼吸すら止めてしまいたい、涙が溢れてくる。

魔王であるサーゼクスですらそれは避けられない決定事項だった…

 

 

ただ一人を除いて…

彼は混沌の影に気楽に…そう、友人に話しかけるかのように気楽に声をかける。

 

 

「久しぶりだな、バブさんよ…不意打ちしてくるたぁそんなに俺が怖かったかい?」

 

 

「ほざけ、余に怖れる者などない、貴様が本来…如何に余と同格だとしても、今はさび付いたナイフと等しい。」

「不死身…天と呼ばれた存在、そんなものは幻想だ。」

「お前の事だ、十天衆番外アマタよ。」

 

 

「おーおー言ってくれるね、空の民風情がと言いつつその空の民に封印された残念野郎が良く言うよ。」

 

 

「貴様…何故それを‼」

「ルシファーと戦う前に聞いたのさ、連絡が来てね…皆喜んでたからよくやったって思ったよ。」

「んで?なんで現れたわけ?今更同窓会って訳でもないだろ?俺の左、こんなにしといて。」

 

 

「貴様を…見極めに来た…狡知は手出し無用と言っていたが、貴様のその空虚な器を見極めるためにな…」

「空虚…か…確かに今の俺にはそれがお似合いかもな。」

 

 

何を言っているのかわからない…それがアマタとベルゼバブ以外の全存在の総意だった。

先程、ライザーを一撃で倒し、魔王であるサーゼクスと対等以上に話す…

それだけでもわからないのに、今こうして現れた混沌を扱いしものと対等に話せる…

 

 

この世界ではサーゼクスは強者となっていると言って良いだろう。神々と会ったこともある、確かに強大だった…

だがそんな彼にすら、二人の足跡すら踏めない程の差…存在の格の違いを感じ、二人の会話の意味が理解できない…

言語の違いではない、存在の格を感じさせられた…

 

 

「リアス、後ろに…今の状態じゃ守れないから…アイツはここでやり合うつもりらしい。」

「わ…わかったわ」

 

 

ベルゼバブより混沌の奔流が巻き起こる、呼吸すら苦しくて辛くなるほどの力の奔流…

その中でアマタは涼しい顔で一歩踏みでる。

 

 

「この会場の全員に言えるんだけどさ、生きてるなら…笑え。」

「苦しいだろうね、けどさ…そういう時こそ笑える奴に未来は来る。」

「臆せば、老いるぜ?」

 

 

ベルゼバブは面白そうに笑う。

 

 

「なるほど、つましい貴様らの教訓か…笑う貴様は不愉快だ…人形に戻るがいい‼天を謳うモノよ‼」

「意地でも笑ってやるよ、お前が不愉快なようにな‼」

 

 

そこからの戦いは次元が違った…自分達は強くなったと思っていたオカルト研究部のメンバーも、会場の悪魔達も…果ては魔王サーゼクス、その側近グレイフィアすらも影を踏むことすら許されない極技の戦い…

 

 

アマタは武器を器用に片手でスイッチ(切り替え)することにより様々な武器を使い分ける…各々の武器の扱いが超越している事からまず真似できるものではない…

 

 

一方ベルゼバブは混沌の力をただ振るうのではなく…無駄のない洗練された殺戮の為の技巧。

 

 

状況は五分に見えたが…次第に混沌の力が押していく…

 

 

―――――

 

 

「その程度か、もう一人の特異点‼」

「こっちは片手でやってんだ、もう少し手抜いてもいいんじゃねぇか?」

「ほざけ、貴様はもっとやれる筈だ、もっと…もっと余にその力を見せよ‼」

 

 

と言ってもこっちはジリ貧…左が有ればと考えるが、これはリアスを守った代償、それは割り切るべき…

どうすればこいつを倒せる?

倒す?その考えは甘いのではないか…?

必要なのは純粋な強者としての…殺戮技巧ではないか…?

 

 

俺の視界の端が緋色になる、頭の中で考えている事がどんどん処理されていくのが解る…思考がシンプルになっていく…

 

 

「再現…ディー・アルテ・カノーネ」

 

 

砲弾のような弾丸が飛ぶ…とても強力な一撃だがベルゼバブには届かず、混沌の力を相殺するに留まる。

 

 

「ぬ…う…貴様…まさか。」

「混沌消去…クリアオール…消去不可…か…」

「思い出したか、その空虚さを‼」

「ブレッシングオブライト…混沌を一部除去…サンシャイン…治療完了度78%…」

 

 

ベルゼバブは歓喜に震える…これこそを求めていたのだと、絶対強者の復活を…

 

 

「治療は不完全だが…十分勝てると推測…対象を、排除する…」

「やってみせろ‼貴様を打倒した時…余は更なる至高へと昇り詰める…」

「そして…今度こそ余が誰にも負けぬ最強の存在となるのだ‼」

「御託はいい…さっさとかかってこい…」

 

 

先程と比べるのが烏滸がましい程の絶技と混沌のぶつかり合いが起こる。

 

 

もはや戦いですらない…ただの殺し合いだった。

 

 

―――――

 

 

なんだよ…なんだよこれ…

先輩が部長を助けるライザーと戦って…

木場達が伝説が…とか言ってたし、朱乃さんはなんかうっとりと先輩を見つめていて…

部長と抱き合ったと思ったら訳わかんない化け物が現れて…それと先輩が戦って…

それで先輩は…

 

 

「展開…ケーニヒ・ベシュテレン…」

 

 

先輩が炎を纏った大剣を振るったその瞬間に動きが加速する…

その動きはもはや俺の目には映らない。

 

 

時折止まった瞬間の先輩は笑顔を崩さない…だけど…どこか人形のような無機質さを感じさせられる…

 

 

「なぁ…木場…先輩さ…」

「うん、僕も感じた…どこか危うい気がする…」

「今の先輩…怖いです…」

「アマタ君の肩の力は抜けてる感じがするのが余計怖いですわ…」

 

 

絶技と混沌のぶつかり合い…普段は頼りになるあの先輩が怖く感じる…

あの時、アーシアの為に怒った時だってここまでは怖くなかった…

まるで先輩が返ってこない気がする…そう感じさせられる程の…

 

 

―――――

 

 

「ここまでとは…あの時彼が強者だと言ったのを私達は理解したつもりになっていたようだ。」

「今のアマタ様は怖ろしい…あの温かい彼に戻ってきて欲しいと考えるのは弱者の傲慢でしょうか?」

「悪くないんじゃないかな…彼は本来なら温かい彼こそが素の彼であって欲しいからね、私達全ての存在にとってもね…」

 

 

―――――

 

 

勢いを増す暴雨の中で、二人は舞う様に殺し合っていた…

会場に居る存在全てが見入っていた、美しき暴力…これを例えるにはその言葉しかないであろう。

 

 

「展開…アローレイン…足を潰す…」

 

 

矢の雨が降り注ぐ、それによりベルゼバブの攻撃が少し勢いを衰えさせられるがすぐに元の暴雨に戻る。

 

 

「その程度か特異点…貰ったぞ…ケイオス・レギオン‼」

 

 

混沌の力が舞う…しかしそれはアマタにより受け止められ、周囲には何の被害もなかった。

 

 

「ふざけるな‼先ほどより貴様は周囲を守り続ける⁉何故強者が弱者に遠慮する…我らにはその必要などないハズだ‼」

「否定…弱者を切り捨てるだけの世界に未来は無い…」

「未来など…今更貴様が求めるのか‼あれほどの殺戮技巧、貴様はどれほどの存在を消してきた‼」

「沈黙させてもらう…」

「我ら強者は戦いの中で全てを得て、全てを失わせる‼」

「失わせ…」

「争い合う混沌の地こそ我らの居場所‼」

「混沌など…」

「弱者は滅せよ‼」

「⁉」

 

 

アマタの動きが固まる、そんな彼に混沌の暴雨は襲い掛かる。

受け止めたアマタが吹き飛ばされ、壁に激突しいくつもの壁を貫いてゆく。

 

 

「人間に戻ろうとしている…?無駄な事を…」

「奴を殺戮人形に戻すには…奴の大切な物を失くせばいいか?」

 

 

そういう視線の先にはリアスがいた…

 

 

 

 




バブさんが思ったよりおしゃべりになってしまった、でもバブさん自分が強者と認めた存在とは結構喋るイメージあるんですよね…
発禁堕天司とかとの会話見るに、戦いだとさらにドン…みたいな感じで書きました。


解釈違いならそれも感想に書いてみて下さい、あなたの思うバブさんはどんな感じですかね?


ちなみに作者はアスラズラース大好きな人間です、いいですよねアスラズラース、強者と弱者についても描かれているし。

明日も投稿あります。いい場面だからね、仕方ないね。

アマタ君どう?良い子?

  • いっぱいちゅき
  • 爽やかだね
  • ん~魅力が…
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