僕が蒼を纏う理由 ―かつて十天の頂点だった男のハーレム戦記―   作:鵲くん

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なんとか遅くても三日って言うのは守れたかな?20話目面白かったかな?わかんないから21話目投稿するね、楽しんでいってね。

オラァァン、みんな大好きアイツが出てくるぞ‼(銅鑼が鳴る音)


決着、後は…

ぶつかり合った光は弾け…そこに残るのは…

 

 

大剣の切っ先を相手に向け、服装がボロボロで所々傷のあるアマタと…片膝を付き、アマタを睨みつけるベルゼバブであった。

 

 

会場に居る二人を除いた存在は息をのんでいた。

あまりの絶技の応酬、そしてとてつもない力と力のぶつかり合い…

もう二度と見る事が難しいであろう、これ以上ない劇の様であった…

娯楽に飢えた、そして力に飢えているモノの伸ばせない悪魔達にとっては脳を焼かれる様な感覚を味わっていた。

 

 

「引き分けだな。」

「ああ、次は勝つよ…絶対。」

「ふん、それはこちらのセリフだ…認めよう、お前は生涯の宿敵になるであろうと。」

 

 

余人には理解が出来なかった…何を言っている…この二人は?

しかしアマタの剣がひび割れていき、それが剣全体に行き渡り…パリンと割れた。

 

 

「かはっ‼」

 

 

血を吐き前かがみになるアマタとゆっくりと立ち上がるベルゼバブ。

 

 

「貴様の魂の共鳴からの一撃…強力な奥義と言っていいだろう…しかし余には解る。」

「それは空の民の存在強度では耐えれるものではない…」

「ただですら反動が強いモノを…さらに武器が壊れる事により力が逆流した。」

「それにより今の様だ…愚か者が…」

 

 

「確かにさ、バカやったとは思う…」

「けどさ、バブさんがそんだけ強くて勝つためには必要な事だった…」

「結局勝てはしなかったけどな…」

 

 

「想いの力か…面白いモノだ、此処までの力を出すとはな。」

「ざまあみろってんだ、これに懲りたら羽虫なんて呼ぶんじゃねーぞ。」

「断る…こいつらは手のひら返しが過ぎる、余としてはそのような存在と仲良くしてる貴様こそ、懲りるべきだ。」

「やだね、俺の立ち位置は変わったんだ…あの時師匠と会った時…十天衆の皆…ジータ達と会った時から…」

「ふっ…平行線と言う奴だな…」

「だな…」

 

 

一瞬の間の後、ドッと二人は笑いあう、まるで喧嘩の後に仲良くなり、そのまま意気投合しているかのようだ。

 

 

「アマタ君…私…守られてばかりで…」

「良いんだよ、リアスちゃん、君は強かった…俺達を除いたとしたら君のあの精神性…それが俺の心を震えさせたんだ。」

「いつだかサーゼクス君とかには言ったけどさ…今は弱くて良いんだ…強くなればいい。」

「それまでは俺の心を震えさせた…それでいいんだぜ?」

「アマタ君…」

「君があそこでみっともなく喚いてたら俺は立ち上がれなかったかもしれない…守れなかったかもしれない…」

 

 

アマタはリアスの元に歩き、手を差し伸べる。

 

 

「俺に立ち上がらせてくれてありがとう…今はそれだけさ。」

「…はいっ‼」

 

 

リアスの華の笑みを見て同じように笑顔を浮かべるアマタ。

 

 

『はうっ‼』

 

 

会場の女性陣は殆どが顔を赤くしうずくまってしまう。

男性陣ですら見惚れてしまうほどの笑顔の暴力…

それの直撃で倒れていないのはグレイフィアのみであった。

 

 

「君は…ああはならないんだね…」

「当然です、完璧なメイドとしてこのような事で…」

「グレイフィア、にやけてるのが隠せてないし下腹部を…なんでもない」

 

 

サーゼクスはツッコむのを止めた、こういう時の女性に今の続きを話すのは自殺行為だからだ。

 

 

「なるほど…これが貴様の望む三流のハッピーエンドか…」

「仲間になるかい?なら一緒に味わえるぜ。」

「ふん、要らん…余に必要なのは絶対的な力…全てを超越した力のみだ…それ以外は贅肉にすぎん。」

「そっか、まあいいよ、何度来ても守ってみせるさ…武器も何とかするし、次は勝つよ。」

「努々強くなることだな、宿命の相手が弱いなど認められ…ぐっ‼」

 

 

弛緩し始めた空気が締まる。

ベルゼバブの四肢には紫色の結晶の様なモノが突き刺さっていた。

 

 

アマタが限界になった体を、まっすぐ立ち上がらせて虚空より刀を呼び出し構える。

 

 

パチ、パチ、パチと軽い拍手が鳴る…広い会場なのにイヤに響く…

 

 

「ダメじゃないか、バブさん…俺は言ったはずだよ?手出しはしちゃいけないってさ。」

 

 

ねっとりとして、殺意の塊でもないのにイヤに息苦しくなる空気が虚空よりあふれ出す。

 

 

「狡知‼貴様‼」

 

 

「ま、ある程度は考えていたさ、今のバブさんが暴れたら俺じゃ止められない…」

「ならば暴れる方向性を決めさせたフリをして、アーちゃんにぶつける…」

「アーちゃんが相手だ、まぁアーちゃんなら死なないだろうし、力を使い果たさせるだろう。」

「そしたら俺が後ろからソドミーしてバブさんをイカせる…」

「そうしたら残るのはボロボロのアーちゃんと弱ーい弱ーい子猫ちゃん達だけになるわけさ。」

 

 

「狡知…貴様の計画だとでもいうのか…これまでの全てが‼」

 

 

ベルゼバブに刺さった結晶が怪しく光り彼を空中に運ぶ。

 

 

「その通り…」

「狡知‼貴様は‼」

「イキまくりのパレードだ‼」

「絶対に…‼」

「じゃ、バブさんオヤスミ。」

 

 

五本目の結晶がベルゼバブの胴体に突き刺さり、力なく意識を失うベルゼバブ。

彼は色彩を失った闇に飲み込まれていく。

 

 

静寂が残る中、一歩踏み出すアマタ。

 

 

「ベリアル、こないだぶりだな…」

「そうだね、アーちゃん…あのメッセージカードとプレゼントは喜んでくれたかい?」

「よくもまぁ、あんなもの探し出したもんだ…お前…暇人か?」

「ふふ、ただ俺はアーちゃんのファンってだけさ。」

 

 

ベリアルは楽しそうに嗤う。

 

 

「君の目は素敵になったね、奇麗なオッドアイだ…空っぽと想いが同居した…つまんなさと痺れが同居したいい目だ…壊したくなる。」

「お前はそういう奴だな…全く面倒な奴に目をつけられたもんだ…」

「君の空っぽが全部じゃないのは残念だけど…今回は間に合っちゃったからね…」

「また君の暴力が見れると思ってバブさんを嗾けたのに、全く…」

「なんでもかんでもお前の思う通りに…行くと思うなよ…」

 

 

クツクツと嗤うベリアル。

 

 

「アーちゃんなりの三流のハッピーエンドっての見せてもらったよ、筋書きは悪くない。」

「けどさ…俺は一流のバッドエンドが好きなんだよね。」

「今ここで君を殺せば最高の…最高のバッドエンドだよね?」

 

 

ベリアルの周りに結晶が浮かぶ…いつでもアマタを…会場の全員を突き刺すことが出来るだろう。

 

 

会場の全員が固まる中、リアス、グレイフィア、朱乃、セラフォルーの四人は恐怖がなかった…

彼我の力量差が解らないわけでは無い…絶望的だ、ベリアルがその気なら瞬きすれば全員が死ぬであろう。

しかし彼女たちの視線の先には…アマタが居た…

 

 

彼はこの状況でも、目が、立ち振る舞いに隙が無かった。

そんな彼を信じる事により、恐怖が入る隙間が無い…それが彼女たちの今だった。

 

 

「へぇ…彼女たちは怖くないんだ、やるね…アーちゃん、君の作りたいハーレムのメンバーかい?」

「そうなってくれたら嬉しいけどね、いい娘達さ…俺のハッピーエンドには必要な娘達なんだよ。」

「そうかい…なら彼女たちの誰かを連れて帰ってドロドロに溶かしたら…おっと⁉」

 

 

殺気がベリアルに突き刺さる、今のアマタを見てベリアルですら構える程の殺気だ。

 

 

「なるほど、全力は出した…けどまだ奥の手が有る訳だ…こりゃ今回は帰るしかないかな?」

「でも憶えておいて、アーちゃんが幾ら変わろうと…君の本質は空っぽだ。」

「あの人形の君…凄く痺れたよ、また見せてね…」

 

 

ちらりとベリアルはイッセーを見た後、後ろを向き、闇の中に溶けて消える。

それと同時にアマタは糸の切れた人形のように地に膝を着ける。

 

 

「流石に…キツイな…皆すまん…ちょいと休むわ…」

 

 

床に倒れこむのをリアスが抱き留める。

 

 

「アマタ君⁉」

 

 

抱き留められた彼は彼女の胸の中で眠っていた。

彼はとても穏やかな笑みを浮かべながらすやすやと眠っていた。

そして寝言を一つ…

 

 

「守れたぞ…みんな…」

 

 

冥界の月がアマタに微笑みかけるように照らしていた…

 

 

 

 

 

 

 




ベリアルが出るとやばい位筆が乗るの怖いわ、何なの…
脳内で一生語り掛けてくるんだけど。


というか二巻でバブさん退場させるわ、アマタ君強くするわで今後の展開どうするんだよってなってます…頑張ってうまく書きます。

アマタ君どう?良い子?

  • いっぱいちゅき
  • 爽やかだね
  • ん~魅力が…
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