僕が蒼を纏う理由 ―かつて十天の頂点だった男のハーレム戦記―   作:鵲くん

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解像度高いと噂の彼登場。

何時も見てくださったり色々アクション下さりありがとうございます。


『幕間』君が好きなのはどちらだい?

一人の男が享楽を模した空間にて一つの結晶を持ちそれを弄りながら一人嗤い、呟く。

 

 

「俺が思うに…ハッピーエンドってのは敵を全部倒すもしくは味方にする、だと思うんだけど…」

「俺達はまだ倒されてないし味方でもない…ならバッドエンドにすることは可能だよね?」

 

 

コツ、コツと紫色の結晶を指で叩く音が、空間に響く

 

 

「ねぇ、聞いてる?バブさん。アーちゃんは今頃全部守り切ったってぬるい夢でも見てるんだろうけど…」

「俺から見れば、まだ俺が作った舞台装置から離れてないんだよね。」

「さて、おさらいしておこうか…俺が彼にしたことはいくつかあるけど、ここ最近だと大きなことが三つある。」

 

 

一つ目は彼の枕元に短剣を置いて、素敵な夢とメッセージカードも添えた。

 

 

「これは簡単さ、昔の彼に戻すために必要な作業だよね。」

「彼の心は空の彼らのせいで強固なものに変わってるからね、だからあの短剣で過去の『空虚』をぶつけたのさ。」

「そして彼の心は予想通りひび割れてくれた…」

「そうすれば、いくらアーちゃんだとしても変わらざるを得ない…」

「おいおい、バブさん、空虚な人形が良いって言ったのは君もだろう?どうして怒るんだい?」

 

 

二つ目は混沌の欠片を彼、ライザー・フェニックスに渡し、起爆剤にすること。

 

 

「元々あの焼き鳥君が勝つなんて思っても居なかった、まぁ当然、これは説明しなくても格が違うとわかるよね?」

「それじゃあどうして彼をアーちゃんにぶつけたのか…だけど、正直誰でも良かったんだ、混沌の欠片を渡すなんて。」

「必要なのは前戯が行われたかどうかって事さ。」

「誰かを助ける為ならアーちゃんは多少の不調は止まる言い訳にしないだろう。」

「アレ?こんな所に負けることが出来ない女の子が一人…そこに混沌の欠片を一つまみさ。」

 

 

コツ、コツ、という音が響く、まるで聞いているかい?と問いかけるように。

 

 

三つ目はバブさんとのぶつかり合い。

 

 

「バブさん、君は宿敵として立ちふさがったと自分では思っている…」

「けどね、違うんだ、君はアンカーであり、特大の電池さ。」

「世界を完全に渡り切ったアーちゃんや俺と違い、座標は向こうにある状態でこっちに引っ張ってこられた存在だ。」

「あれれ?なんか巨大なアンカーとして根を張ることが出来ないかい?」

「そして力を増した君とアーちゃんのぶつかり合い…空の過敏な子達が反応するのにはちょうど良くない?」

 

 

そうするとどうなる?

 

 

「星の神や、破壊の化身…そして創世の龍の落とし子まで釣れそうじゃない?」

「そうすれば、両方の世界を滅ぼせる…」

「そしたらさ…一流のバッドエンドになると思わないかい?」

 

 

アマタはリアスの心を守ろうとして、守れた…その代償はこれだ。

 

 

「いやはや、バブさんは実際いい仕事してくれたよ、おかげでこれまでにない世界の危機になる存在…ってヤツを向こうの彼らに見せる事が出来たんだからね。」

「俺じゃこうはいかなかった、誇っていいよ?」

 

 

そう言えば、バブさんは見ていなかったけど面白い事があってね。

 

 

「堕天使の女の子がアーちゃんの大事な娘を殺しかけたときがあってね、彼はぽろぽろ泣いてたなぁ…」

「あの空っぽな殺戮人形の彼が、そこから変わったんだって思ってた彼が一丁前に『喪失』に怯えて泣くなんて…」

「達するとしか言えないよねぇ。」

 

 

「そうそう、バブさんには悪いんだけどこの世界のお姫様達と彼が仲良くやっているのは大歓迎さ。」

「理由は簡単さ失うモノが多ければ多い程彼は絶望してくれるよね?」

「一人の女の子であの暴走…全員失えばどれだけの力の暴走になるかわからない…」

「今度は可愛い後輩の『赤』の彼の事を気遣うことも出来ないだろうねぇ。」

「そしたら絶望は更に連鎖する…」

 

 

これ以上の見世物はあるかい?

 

 

「最後に付け加えるとしたら、バブさんのおかげでアーちゃんの持ってた空のおもちゃも奇麗に壊れちゃったね。」

「守るべき牙が無い状態…そんな状態で彼はどうやって守るんだろうね、見ものだね。」

 

 

彼はそう言って高らかに嗤う、数分の高笑いだが、見るモノによっては恐怖で背筋が凍ることであろう…

 

 

「…っと、バブさん相手に少し喋りすぎたね。」

 

 

彼は結晶から視線を外し――まるで、この享楽の空間を外側から覗き込んでいる誰かに焦点を当て、端正な顔をニタリと歪ませる。

 

 

「アーちゃんは一生懸命、手に入れたものを守ろうと足掻く…それは調和の物語だ。」

「さて?この特等席で眺めている君に聞かせてもらおうか。」

 

 

君が好きなのは、ありふれた三流のハッピーエンドかい?

――それとも俺の大好きで大好きでたまらない超一流のバッドエンドかい?

 

 

 

 

 

 

 




丸い日常とかそんな甘い小説は書きたくないんでやらせてもらいました。
これが『本番』です

今回は文字数こそ少ないけど読むのにカロリー使う様に頑張って詰め込みました、色々試していきたい事あるのでお付き合いくださると幸いです。


高評価、感想、お気に入り頂けると励みになります、出来たらよろしくお願いいたします。


後、ベリアルの問いかけに皆さんならなんて答えますか?一言感想でもいいので下さると嬉しいです。

アマタ君どう?良い子?

  • いっぱいちゅき
  • 爽やかだね
  • ん~魅力が…
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