僕が蒼を纏う理由 ―かつて十天の頂点だった男のハーレム戦記―   作:鵲くん

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いつも色々ありがとうございます、これからも頑張っていきます。

今回解説多めです。


儀式と驚愕

ショキン、ショキンと鋏が紅の髪を切り裂いていく。

ロングの髪が長いまま、整えられていく。

 

 

今俺はリアスの髪を切っている、さながら美容師かの如く。

 

 

「なぁ、本当に俺、美容師の真似事する必要性ある?」

 

 

「「「「「ある‼︎」」」」」

 

 

おおう、アーシアも元気に返事を返すなんて珍しい…それだけ俺を信頼してくれるのは嬉しいけど、変になっても怒らないでくれたら嬉しいんだが…

 

 

「ふふふ、好きな人の好きな髪型にしてもらえるなんて、なかなかの快感じゃない…これは押せば…」

「リアスちゃん、動かないで。」

「はい…」

 

 

「そういえば、後で過去の話するなら今のこのメンバーだけなのは寂しいと思うよ?赤龍帝君とかも呼んであげないの?」

「確かに、お嬢様達のオカルト研究部の方々も呼ぶのはどうでしょうか?」

「でも、そうすると黒歌さんと小猫さんが…」

「…」

 

 

黒歌が黙り込む、まだ会うのが怖いのだろう、拒絶されたくないのだろう。

 

 

 

しばらく黒歌が口を閉ざしている間にもショキン、ショキンという髪を切る音は部屋に響く。

 

 

「黒歌、やっぱり怖いか?」

「うん、怖い。」

「無理そうなら…」

「ねぇ、ご主人様?」

「ん?」

「白音に嫌われたりしたら、慰めてくれる?」

「いいよ。」

「一緒に…泣いてくれる?」

「もちろん、我がことの様に泣くさ。」

「そっか…グレイフィア、みんなを誘って…白音もお願い。」

 

 

グレイフィアは一瞬悩むそぶりを見せたが、すぐに振り払い、毅然とした表情に戻る。

 

 

「わかりました、オカルト研究部の皆さんを呼ばせていただきます…黒歌、無理しないように。」

「ご主人様が居る時の私は最強無敵なのにゃ、だから私は大丈夫にゃ。」

 

 

黒歌は悩みが吹っ切れたかのような雰囲気となり場の雰囲気が軽くなる。

 

 

「そうと決まればご主人様、チャチャっとオシャレに髪切っちゃって欲しいにゃ。」

「もうちょいでリアスちゃんのが終わるから待っててくれ…それに次はアーシアだよ。」

「あう…私は後でも別に問題は…」

「いや、話しながらやってるけどこれは儀式みたいなもんでな、順番めっちゃ大事なんだよ。」

「へーだから術式みたいなの発動してるんだね、魔王の私でも見たことないや。」

 

 

切った順番が大事、ってのは中々面倒な術式だけど効果は抜群だ、ちゃんと守るととても強固なお守りのようになる。

俺が普段渡す根付にも俺の髪を一本入れて制作している。

一本でも結構な力を発揮するように作れる、それが今回はかなりの量を使う…今からどれだけ強くなるのか気になってしまう。

 

 

これだけの力を蓄えた武器を作るのは初めてだから、俺でも想像つかない位だ。

 

 

「ねえねえ、ご主人様、みんなの髪を使うなら白音のも使っちゃわない?」

「んー…今の術式ってさ、本当に心の底からその人が愛してくれてないと上手く力を乗せれないんだ。」

「そうなの…けどどうして私達は大丈夫ってわかるの?私達が口だけの場合もあるかもしれないじゃない、今のこのメンバーは大丈夫だってわかるけど。」

 

 

リアスちゃんの疑問ももっともだ、こればっかりは説明しとかないとな。

 

 

「今発動してる術式が、範囲に居る人の俺に対する想いが伝わるようになるんだよね…本来だったら先に説明するべきだったね、ごめんな」

「なるほどね、それは説明してもらわないとわからないかも、けどアマタ君は説明してくれた、それでいいと思うよ。」

「ありがとう、セラフォルーちゃん。」

 

 

黒歌が少し思案の後こちらをニヤニヤと見てくる。

 

 

「どうした?そんなにニヤニヤして。」

「いやーご主人様の事だからすぐに白音もハーレム入りかなって。」

 

 

小猫ちゃんがハーレム入ってくれたら嬉しいけど…あの娘そういうの苦手そうなんだよなぁ…

そもそも心底信頼されてるのがリアス位な気がする…

 

 

そう言ってるうちにリアスちゃんの髪を切り終える。

 

 

「さ、これで終わりだよ、リアスちゃん。」

「ありがとう、アマタ君…うん、凄いわね美容師顔負けじゃない、これからはアマタ君に切ってもらおうかしら?」

「褒めても何も出ないぞ、せいぜい夕食後のデザートが多少豪華になるだけさ。」

「えっと…それじゃあ次は私ですよね?」

 

 

アーシアの問いに頷き、手で座るように促す。

それに応じてちょこんと可愛らしく座るアーシア。

 

 

「さて、それじゃあみんなが来るまでに終わらせようか、手抜きはしないから安心してね。」

「は、はい‼︎お願いします、アマタさんの好きにしてください‼︎」

 

 

ショキン、ショキン…と鋏の音が響く。

 

 

ーーーーー

 

 

俺ことイッセーはグレイフィアさんからの連絡があって、今アマタ先輩の家に向かっている。

何でも大事な話があるとの事だ…

すぐに木場と小猫ちゃんと集まり、お土産を買って向かっている。

朱乃さんとは家の前で合流予定だ。

 

 

「まさか、先輩が伝説の十天衆番外だったなんてね…今でも現実味が無いよ…」

「先輩…とても凄かったです、あの乱入してきた人もとても強かったのに、勝ってしまいましたし…」

 

 

そう、俺達の話題はあの披露宴の時の先輩の話で持ちきりだった。

 

 

「伝説っていうけどよ木場、先輩そんな凄い人だったのか?いや、元々凄かったし、何より披露宴の時の闘いで、更にすげぇってなったけどよ。」

「そうか、イッセー君は知らなかったね、アマタ先輩は千年前の二天龍と三代勢力の戦いで、二天龍をたった一人で倒した伝説の戦士なんだ…」

「…若き日の魔王様も心を折られた所を救われたと言います、三大勢力にとってあの人はとてつもない恩人です…先輩のやった事については確か特撮とかになってる筈です…」

 

 

マジかよ、あの人そんな事してたんだ…偉業で特撮になる程ってよっぽどじゃないとならないんじゃ…

あれ?

 

 

「二天龍って確か赤龍帝が片割れだよな?あの披露宴から一言もドライグの奴喋らないんだけど…」

 

 

そう、俺の神器に宿るのは赤龍帝ドライグ、前のレーティングゲームで少し応えてくれたんだけど、先輩見るなり急に黙りこくったんだよな。

 

 

「なぁ、ドライグ、何で先輩の事教えてくれないんだ?お前、間近でぶつかったんだろ?教えてくれても良かったんじゃね?」

『……嫌だ…』

「嫌ってなんだよ嫌って。」

『アイツを見るだけで魂から凍りつくんだよ‼︎何だよアイツは⁉︎魂の共鳴なんてふざけた力まで手に入れやがって‼︎あんなの勝てるか‼︎』

 

 

お、おう…ドライグの奴、しっかりとトラウマになってやがる…

まぁ当然か、自分を倒した相手が、とんでもパワーアップなんてしてたら誰でも怖れるだろう…

 

 

『というか会場に居た連中は分かってないだろ‼︎あの魂の共鳴が出来るってのはどんだけヤバいのか‼︎』

「分かってない?ドライグ、どういう事だ、そんなにヤバいのか?あの技。」

「それは僕も気になる、良ければ説明して欲しいです、ドライグ。」

「…確かに力の出力は凄かったですけど…そこまででしょうか?」

 

 

ドライグが一瞬黙り込む、そして俺たちに諭すように説明する。

 

 

『いいか、奴の元々の出力が馬鹿げてるのは良い、良くないがとりあえず置いておく…奴の一番ヤバいのは魂の共鳴、あの技だけがぶっ飛んでる…ありえないんだ。』

「「「ありえない?」」」

 

 

三人揃って首を傾げる。

 

 

『…わかりやすく説明してやる、奴がやった事は楽器の演奏で例えると一人でバンド演奏をこなした…しかも分身したりした訳じゃない、腕二本、足二本のお前達の状態でな…』

 

 

「「「⁉︎」」」

 

 

俺たちは戦慄した、バンド演奏…つまりヴォーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラムだっけか…その全てを一人でこなすなんてどんだけありえないのかがわかる…

 

 

『加えて、魂だけになったからわかるんだ、奴の魂は一つだけ、人格は二つあるのかもしれない、それなのにあの技を発動できる…それがおかしいんだ。』

 

 

ドライグ程の強者がありえないと言う…俺達はようやく理解できた、先輩がどれだけありえない事をやったのかを…

 

 

 

カラスの鳴く声だけが響くのみだった…

 

 




魂の共鳴は本来二人以上、それもとことん信頼が置けないと発動すらできず、発動してもアマタ君程のパワーアップは中々ありえないというトンデモ技設定です。

アマタ君どう?良い子?

  • いっぱいちゅき
  • 爽やかだね
  • ん~魅力が…
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