僕が蒼を纏う理由 ―かつて十天の頂点だった男のハーレム戦記―   作:鵲くん

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めっちゃ難産、前回が書きやすかっただけにめっちゃきつかったです…


遅くなって申し訳ありません、エタらないのは確定してますので、お付き合いください。


過去の戦い

凄かった、その感想こそ、この場のアマタ以外の全員の総意だった。

豪気でありながら、エロを求めつつ、一見ただのダメ人間に見えてもおかしくなかった。

なのに目が離せない…アマタに寄り添うその姿勢がとても美しいものに見えた。

そして最後の一言、代表してリアスが返したものの、自分も応えたかった程だ。

 

 

「ま、こんな所かな、どうだった?ん?」

 

 

そう言って自分の師匠についての感想を聞こうとしたアマタの持つ水晶が光る。

 

 

映し出される映像、それは神々しい少女と神々しくも禍々しい美形の男が向き合う姿だった。

 

 

『空の全てを滅ぼすというなら…今この瞬間、お前を敵と認めよう‼』

『それがどうした、お前ごときには何も出来ん…下らん世界と共に散れ。』

 

 

「ゾーイ…戦っていたのか、あの時…」

 

 

アマタの呆然とする声が聞こえた気がした…

 

 

少女の繰り出す斬撃、繰り出される光、どれも先のベルゼバブですら手を焼く程の攻撃の数々だった。

それを男はまるで意に介さず、全てを捌ききる。

 

 

『空の民とのなれ合いが、貴様を弱くしたぞ…コスモスの端末よ。』

『私は、それでも彼らとの出会いが無駄だったなどと、考えたくない‼』

 

 

「彼女の名前はゾーイ…俺の前居た所の世界の調停者だ…」

「調停者…ですか?アマタさん。」

「世界が滅びそうになったらそれを止める、それが役目だ。実力はピカイチだ、世界を絶対守る存在だからな。」

「世界を絶対に守るって?でも、この相手には通じてないわ…」

「ルシファー…堕天司の長だ、披露宴に出てきた、ベリアルの上司って言えばどれだけ強いか…」

「そんな…それじゃ…」

 

 

全員の思いをセラフォルーが代弁する、絶望…それが正しかったからだ。

ベルゼバブ、ベリアルと会った時とは違う戦慄が走る、目の前の映像の男、ルシファーはそれだけの力を持っていたからだ。

 

 

『皆…お願いだ、今はこいつを倒す力を…‼』

『これで終わりだ、散れ。』

 

 

『ガンマ』    『パラダイス』

 

 

『レイ‼』    『ロスト』

 

 

光と光がぶつかり合う。

とても眩く、どこか恐ろしくも美しいぶつかり合いだった。

 

 

その光が収まる…

ルシファーはかすり傷が一か所、ゾーイは片膝をつき、光となって消えようとしていた。

 

 

『12枚羽の出力は悪くない、調停者の端末とはいえ、この差ならば悪くは無いだろう。』

『っくう…』

『貴様の役割は終わりだ、俺はこの空を…滅ぼす。』

『…まだだ…まだ、彼が居る。』

『他人任せか、しかし、貴様がそれほど言うモノが居るとはな。名は何という?』

『十天衆番外、アマタ…彼さえ来れば…今来ている筈だ。』

『そうか、会う事があれば何が起こるか楽しみにしておこう…消えろ。』

 

 

ルシファーがそう言った瞬間、完全に光となってゾーイは消えた。

 

 

『下らん、十天衆と言ったか…そんな空の民如きが俺の計画に支障など…』

 

 

そう吐き捨てるルシファーは少し歩き、後ろを軽く振り返る。

 

 

『それで?次は貴様か?』

 

 

そう言うルシファーの視線の先に居るのはアマタだった。

 

 

『ルシファー、お前は全てを滅ぼすつもりか?』

『そうだ。』

『お前にとって俺達は何だ?』

『羽虫に過ぎん。』

 

 

過去のアマタが震える、それは恐怖からではなく、怒りからだ。

自分が貶められるのは譲ろう、しかし…

 

 

『そうか…』

『ならば…俺は使命を果たす。』

『十天衆番外‼天のアマタ…推して参る‼』

 

 

ルシファーは一瞬表情を変え、そして元の無表情に戻る。

 

 

『貴様が…貴様如きが天を名乗るだと?その傲慢さを抱えたまま、この世界と共に滅べ。』

 

 

二人の間に有ったのは互いの考えの否定だった。

二人の戦いが…始まった。

 

 

―――――

 

 

凄い…その言葉しか私は思いつかなかった。

さっきのゾーイって女の子も凄かった、この間あったベルゼバブともいい勝負をするだろう…

ヘタすれば勝てたかもしれない…そんな強さを持っていた、彼女を一蹴したルシファー…

そんな男にに過去のアマタ君は互角…と言っていい戦いをしていた。

 

 

斬撃の応酬、様々な色の光のぶつかり合い…それは凄く奇麗だった、神話の戦い…絵画のような戦いだった。

 

 

片方は全てを滅ぼさんとする力、片方は今を守らんとする力、両者の拮抗が続き、焦れる様にルシファーがアマタ君に語り掛ける。

 

 

『貴様は何故それほどの力を手に入れながら好きに生きない?何故羽虫を気に掛ける?』

『そんなもん決まってる、これが…俺のしたい事だ‼』

『力の使いかたを解っていない…弱者を気に掛ける、そんな性根が貴様を腐らせる。』

『腐らせる、か…ならお前の言う通り、弱い奴らを気に掛けない…そんな人生で楽しいのか…心が震えるのか⁉』

『っ⁉』

 

 

アマタ君の気迫にルシファーが押される、その気迫はまるでベルゼバブと全力で戦っていた時のアマタ君を思い出させてドキッとさせられる…

 

 

『確かに、今生きたいだけなら自分の力のみを頼りに生きればいいよ。』

『でも、本当に未来を…明日を生きたいなら、強さも弱さも飲み込まなければいけないんだ‼』

『愚かな、今日で終わる命を…わざわざ更に短くするとはな…』

『残念だが、時間切れだ…』

『何?』

 

 

光の奔流と共にルシファーが羽の光が増す。

 

 

終わりは近づいていた…

 

 

アマタ君どう?良い子?

  • いっぱいちゅき
  • 爽やかだね
  • ん~魅力が…
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