僕が蒼を纏う理由 ―かつて十天の頂点だった男のハーレム戦記― 作:鵲くん
感想、評価、お気に入り、しおり、全部ありがとうございます、モチベにつながってます。
P.S活動報告にも書いてますが更新をするのは二日~三日に一回…更新時間は20時とさせていただきます、クオリティのためにどうかご理解のほどよろしくお願いいたします。
あの後、小猫ちゃんは俺のチョコケーキを気に入ったのか、おかわりないのかと聞いてきたが、試しに作ったものなので無いと言うとすごく落ち込んでいた。
その後フルーツタルトとジュースを大量におかわりして帰っていった、あの小さい体に良く入るなぁと思ったよ。
「黒歌、まだ話しかけるのはきつそうだな。」
小猫ちゃんが帰ると同時に気配を戻す黒歌に俺は問いかける。
「まだ、ちょっと待ってほしいかな、私がちゃんと納得出来たら話すにゃ。」
「そっか、あんまり遠くないといいな、昔みたいに仲良くなってるってのが。」
黒歌は少し寂しそうに、だけど少し嬉しそうに儚く笑う。
そうしているとクレーリアちゃんが話しかけてくる。
「今日もありがとう、お客さんも減ったし、もう上がっていいよ、これ今月のバイト代、いつもの支援の奴とは別に色つけといたから。」
「貰えるもんは貰うけど、バイト代とか、いいんだよ?手伝ってるの恩返しもあるけど俺の趣味もあるんだから。」
そう、カフェのコーヒーの匂いが好きなんだ…
皆とコーヒー飲んだ記憶を忘れずに済むような気がして…
「そうもいかないわよ、こっちは恩返しで普段の支援してるのに、カフェの手伝いまでしてもらって、それで恩は積み重なりまくりよ?少しはこっちの気持ちを考えて?」
そこまで言われたら受け取らん訳にはいかんか、まぁこれで黒歌に良いもんでも食わせてやるか。
俺はスタッフルームの方へ歩きながらクレーリアちゃんに答える。
「了解、これで黒歌に美味いもん食わせてやるよ、それでいいだろ?」
「ええ、そうしてあげて、彼女も色々あるだろうし。」
こういうとこあるのが、正臣君を捕まえたポイントなんだろうな~…いや、助けた時の事考えると年の「なんか失礼な事考えてない?」スタッフルームに逃げ込む。
―――――
あの後スタッフルームに逃げ込むも、出てくるところを狙い撃ちにされ説教された「そんなんじゃモテないよ…いや、モテてるんだけど…大家族作った時そんなんじゃ仲悪くなるよ。」
と言われては謝る他なかった。
その後皆に挨拶して黒歌と一緒に退店する。
黒歌がいたずらっ子な感じでこちらに笑いかける。
「クレーリア、怒らせちゃったにゃ、ご主人様も女心わかってないにゃ~…いや、わかるな、これ以上たらすな。」
後半ボソッと言ったつもりなんだろうけど、聞こえてるし、ドス効いてて怖いからね?
たらすって俺にはそんなつもりないのにな~…ただ俺は大家族作るには、人間関係円満にした方が良いって思ってるだけなんだけどね。
「黒歌、今日クレーリアちゃんから給料もらってね、なんか美味しいもんでも買って帰ろうか。」
ニゲテナイヨ?十天衆番外ウソツカナイ。
「…そうね、気にしても無駄だし、美味しいもの食べて、気分リセットするにゃ。」
そう言って二人で商店街を歩いていく。
―――――
今は買い物を済ませて、住宅街の俺たちの家に帰宅している最中だ
「いくら給料入ったとはいえ、少し多く買いすぎたかな?」
「どうせご主人様女の子拾う気がするからちょっと位多めに買うと良いにゃ。」
とジト目で見てくる、なんだよその予言みたいなの…向こうの空のメンツでもそこまでの預言、当たった奴なんかいねぇぞ。
そう思いながら公園を横切る。
公園の中を見るとブランコに座り、俯いている白のヴェールを身に付けた少女を見つける。
黒歌がこちらをジト見してくる…違うんだよ、これは…
「放っておくのも寝ざめ悪いしさ、な?」
溜息をついて首を少女の方向に振る黒歌
「行ってあげて、ホントは…複雑だけど、助けられた私が言えることはないよ、ほら、私が怒る前に行くにゃ。」
彼女には適わない、良い女の子だよ、黒歌は…
―――――
私の名前はアーシア・アルジェント、つい先日教会を追放されたばかりです…
私の持つ神器『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』は他者を癒すことのできる神器です。
その力を使って教会では治癒士として働く傍らに教会の使徒として過ごしていたのですが、ある時敵対している悪魔の方を治してしまいました…
その事は秘密にしていたのですが、すぐに発覚し、私は敵対していた方を癒したということで追放される事に…
ただ、助けたかっただけなのに、それは神様に背くことだったのでしょうか?
そしてとある方の誘いでこの駒王町に来て、今迷子になっている最中です。
私は何か、間違えていたのでしょうか…?
守護天使であるガブリエル様は「敵対するばかりでは何も生まない、かの方のそれでも…それでも仲良くする…を胸に抱いて…」と仰られていた。
ただその言葉が私にとって、とても埋まらなかった心を埋めてくれる気がして、その通りにしたかっただけなんですけどね…
一つ、教会にいた時の心残りと言えば、友達が欲しかったなってずっと思っていました、ですがそれは叶わない願いなのでしょうか?
此処にいるとそんな辛い気持ちになってしまう事しか思い浮かばない、ですが、言葉も通じないこの町で、どこに行けばいいのでしょうか?
そんなことを考えている時に、優しい…とても温かい風が吹いた気がしました。
「こんばんは。大丈夫?もしも困ってるなら力になるよ?」
その声は、吹いたばかりの温かい風よりも、ずっと私の心を包み込んでくれるような気がしました。
―――――
少女はこちらを驚いた様子で見てくる。
「あ…はい、ありがとうございます…」
そういって俯く少女。
声かけてみたけど、これナンパみたいじゃない?そんなつもり無いんだけど、相手にそう伝わるかは蓋を開けてみないとわかんないからなぁ…
「私は、言葉が通じたのを喜ぶべきなのか、それとも『今』に悲しむべきかわからなくって…」
俺は彼女の隣のブランコに座り足を伸ばす。
黒歌はブランコの後ろにある草むらにポジションを取っている。
ありゃあ、俺のフォローに入るつもり無いな、まぁフォローが有っても無くても俺は変わらん。
「もしも良かったら何がそんなに君を俯かせるのか聞いていいかい?知らない誰かになら話しても、気分転換くらいにはなると思うんだ。」
俺も悩みがあった時は十天衆の皆に話すだけでも結構気持ちを落ち着けられるってのがあったしな。
「そう、ですね…良ければ聞いてもらっていいですか?」
「もちろん。俺からお願いするよ。」
そこから話された彼女の過去、悩み、願い…聞いたら絶望しても仕方ない様なものを語られた。
ガブリエル、それでもって言い続けるのはいいけど、下の引き締めはちゃんとやらないと…でもまぁ頑張ってるんだな、彼女も。
ただ、彼女の一件はガブリエルの手の届く範囲じゃなかったってことか…
なら俺は俺に出来ることをしよう。
俺はブランコを寄せ彼女の頭を撫でる。
「君は凄い頑張り屋さんだ、それに優しすぎる…君ははもっと欲しがっていいんだよ。」
初対面の女の子の頭を撫でるなんて嫌がられても仕方ないんだが…なんか撫でられてくれてるし。
少女が慈しむように俺の手を取り何かを懐かしむように柔らかく笑う。
そんな彼女を通して、俺はもう会えないアイツを見た。
そう、見てしまったのだ、なら俺のやることは決まってる。
「そういえば、君の名前を聞いていいかい?俺の名前は鵲アマタ、よろしくな。」
「アマタ…さん…伝説の十天衆番外様と同じ名前なんですね。私はアーシア・アルジェントと申します、よろしくお願いします。」
なんというか、いちいち所作が可愛い子だな、なんだか守ってあげたくなるようなオーラが出まくってる。
そんなことを考えてると、アーシアちゃんのお腹がくう…と鳴る。
アーシアちゃんの顔は真っ赤だ
「あの、これは…朝から何も食べてなくって…」
「そっか、ちょっと待ってな。」
そういって俺は買い物袋からフォークとタッパーを取り出しアーシアに差し出す。
「これ、俺が働いてるカフェで作らせてもらったチョコケーキなんだけど、良かったら食べてよ。結構評判いいんだぜ?」
アーシアが受け取った瞬間後ろから殺気を感じた。
「ご主人様、私の分は?」
アーシアに声が聞こえない様に指向性を持たせた声で俺に問いかける黒歌。
黒歌に対して親指を立てて、有ることを教える。
すると、黒歌の殺気が消える。
「美味しい‼凄く美味しいです、こんなに美味しいチョコケーキ初めて食べました‼」
ケーキを美味しそうに頬張るアーシアちゃんを見てほっこりしてしまう…
「いたいけな少女に餌付けで好感度を稼ぐ…か…」
黒歌、うるさいぞ。
俺はアーシアちゃんに向き直ると彼女はチョコケーキを奇麗に食べ終えていた。
「お腹空いてたんだね、あと気に入ってくれて何よりだよ。」
「はいっ‼とても美味しかったです、ありがとうございます。」
俺がクスリと笑うと彼女はキョトンとした。
「やっぱり、可愛い女の子にはスイーツが合うってことかな?」
彼女は顔を真っ赤にして否定する。
「私が可愛いなんて、そんなことないですよ‼」
その可愛いと言われて否定する様も絵になる可愛さだ。
よし、彼女の願いを叶えよう。
「アーシアちゃん、お願いがあるんだけどいいかな?」
アーシアちゃんはこちらに向き直り、
「私でいいんですか?私、他の人が全然持ってない神器なんて持ってますし…」
「神器の有無で友達になるかなんて、俺にとってはどうでもいい事だよ。」
「ドジで、他の人みたいに上手くできないこともたくさんあります…」
「人には得意、不得意がある、得意なことを伸ばしていけばいいさ。」
「私には…私には‼」
泣き始める彼女の涙を指で拭う。
「今のアーシアちゃんがいいんだ、じゃなきゃダメなんだ。だから…俺と友達になって下さい。」
アーシアちゃんは涙を止め…笑顔で
「こちらこそ‼よろしくお願いします‼」
それは今まで見てきた笑顔の中で最も惹かれる笑みだった。
「ご主人、無自覚たらし度90点」
やかましい、空気が台無しだ。
結構小説書くまで絶対続かないだろうと思っていたマン、現在書きたい欲強すぎて他の事に支障でない様に調整マン
アマタ君どう?良い子?
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いっぱいちゅき
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爽やかだね
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ん~魅力が…