☆1キャスターの俺、現代ダンジョン出現当日、F級ダンジョン60個を周回特化自爆スキルで焼き払ってたら低レア最強パーティが育っていた〜アーラ◯ュ系周回スキルで人類全員を育成し尽くします〜 作:人見小夜子腹パン部
大伴円の【死滅願望】が、現実でどう処理されるのか。
それは、俺にとってずっと気になっていた。
ソシャゲ時代のアーデルハイドでは、あれはターン制の中で処理されていた。
通常攻撃が会心になる。
追加で通常攻撃が出る。
それも会心なら、また追加。
そうやって連鎖し、システム上の上限まで殴り続ける。
理屈は分かる。
数字としても理解している。
「こういう条件で」「こういう補正が入って」「このくらい削れる」という計算も、俺の中ではほとんど癖みたいに染みついていた。
だが、現実はターン制じゃない。
今のこの世界は、育成こそソシャゲじみたシステムをしていても、戦闘そのものはどうしようもなくアクション制だ。
敵は好きに動く。
こっちも好きに動く。
割り込みもある。
反撃もある。
のけぞりの長短も、足場も、重心も、壁際かどうかも、全部が関わってくる。
だから不安があった。
たとえば、怯みやのけぞりが確定発生するならいい。
殴った瞬間に相手の挙動が止まり、そのまま会心連鎖が通るなら、ゲームと大差ない。
だが、スーパーアーマー系の、怯み無効な敵にはどうなる。
こっちが連撃してる途中で、普通に殴り返されて終わるんじゃないか。
あるいは原作みたいに五十連撃でシステム制限に引っかかるのか。
それとも、現実では上限そのものが消えて、相手が死ぬまで殴り続けるのか。
もしそうなら、敵を倒した後も、確認が終わるまで死体を潰し続ける可能性すらある。
大伴円という人間を見ていると、それは冗談では済まない気がした。
あいつは善人になりたがっている。
でも、壊れた確認行動みたいなものが芯にある。
終わったと確信できるまで止まれない、みたいな嫌な執着がある。
その答えは、意外な場所にあった。
画面の目の前だ。改造スマホが変形し、公営放送を映す。
世界が改変された後、ダンジョン配信にもっとも早く適応したのは、意外にもテレビ――それも公営放送だった。
高位の探索者が暴れる様を全国へ流す。
視聴者へ「人類にも対抗手段がある」と見せる。
恐怖で崩れかけた社会へ、雑でもいいから安心を供給する。
やっていることはだいぶ露骨だ。
だが、今の世界では正しい。
少なくとも、芸人のひな壇よりは役に立つ。
しかも公営放送は、変なところで図太かった。
最初の数日はお通夜みたいなテンションで「現場からの映像です」とかやっていたのに、三日もすると「探索者の装備解説」「回復職の負担を減らすには」「加工スキルを持つ方の仕事現場」みたいな特集を組み始めた。
情報番組と災害報道と就職支援が、全部ぐちゃぐちゃに混ざったような番組編成である。
その日の昼、改造スマホのニュース欄を流していた俺は、配信の切り抜きに指を止めた。
大伴円。
テロップには、まだ本名ではなく通称だけが踊っていた。
【死滅願望】。
固有スキルから取られた、だいぶ物騒な二つ名だ。
映像の中で、円はC級ダンジョンの石造回廊にいた。
薄暗い通路。
湿った床。
壁際には苔とも黴ともつかない黒ずみ。
正面には、犬とも蜥蜴ともつかない魔物。
サイズは中型。筋肉質。外骨格寄りの硬い表皮。
のけぞりにくそうな、嫌な見た目をしている。
実況も解説も、若干声が上ずっていた。
『……これは、先ほどから話題になっている探索者ですね』
『ええ、通称【死滅願望】。まだ詳細は確認中ですが、通常攻撃主体の極めて特殊な戦闘を行うとのことで――』
確認中も何も、俺はだいたい知っている。
だが、映像の向こうの円は、俺の想定よりずっと落ち着いていた。
低く身を沈める。
右手の短剣をわずかに引く。
【両歯噛咬】。
俺が作った、最低限の始動用武器だ。
踏み込みは浅い。
だが速い。
あれは喧嘩の踏み込みじゃない。
正面突破の剣術でもない。
半歩だけ嫌な角度へ入って、相手の重心がまだ追いつかないところを切る動きだ。
右の短剣が、魔物の脇腹へ一撃入る。
次の瞬間。
四十九の連撃が叩き込まれた。
画面越しでも、意味が分からなかった。
速い、なんてものじゃない。
連撃という言葉すら、生ぬるい。
残像がどうとか、神速がどうとか、そういう格好いい表現ではない。もっと嫌で、もっと雑で、もっとシステムっぽい暴力だった。
最初の会心が発生した瞬間、このソシャゲ化した世界の“追加通常攻撃”処理が、一気に現実側へ押し出される。
その結果、追加攻撃は一本ずつ丁寧に振られるのではなく、この世界が許容する限界速度まで圧縮された連打として発生していた。
光速とか、そういう科学っぽい次元の話じゃない。
もっと雑で、もっとゲーム的な暴力だ。
実質、当たった瞬間には他の四十九発も届いている。
刃筋が見えた。
だが見えた次の瞬間には、もう終わっている。
斬った、のではない。
斬撃の結果だけが、まとめて押しつけられる。
魔物の体表が、遅れて裂けた。
肉が跳ね、骨格が軋み、悲鳴が一拍遅れて上がる。
だが、まだ死なない。
C級にしてはしぶとい。
あるいはスーパーアーマー寄りの挙動か。
映像の中の魔物は、半壊しながらも無理やり前脚を振り上げ、必死の反撃へ移ろうとする。
だが。
あの連撃は、必殺技でも何でもない。
あくまで【通常攻撃】だ。
右が終わったなら、左がある。
円は、振り抜いた姿勢のまま逆手の左短剣を滑り込ませた。
吸い込まれるような一閃。
その一撃もまた、会心。
なら、続く。
また、世界が殴った。
映像がわずかに乱れた。
処理落ちじみたノイズの向こうで、さっき反撃しようとしていた魔物の姿が、文字通り削れていく。
肉片が飛ぶ。
血が霧になる。
悲鳴が途切れる。
その頃にはもう、最初の数発で致命傷なんてとっくに越えている。
確認。
執着。
壊れるまで。
沈むまで。
動かなくなるまで。
【死滅願望】。
スキル説明の文面を知っている俺には、むしろあまりにも納得のいく挙動だった。
「……こうなってるのか」
思わず、声が漏れた。
現実での【死滅願望】は、追加攻撃が“後から順番に出る”のではない。
会心を起点として、追加通常攻撃の連鎖そのものが極限まで圧縮され、結果として超高速連撃になる。
そして重要なのは、やはり上限があることだ。
無限には続かない。
原作同様、どこかに連鎖数の上限がある。
少なくとも、今の映像では五十で切れていた。
助かった、と思う自分がいた。
もしあれに上限が無かったら、大伴円はたぶん、敵が死んだ後も切り続ける。
死体を潰し、床を砕き、腕を壊し、それでも確認が終わるまで止まれない。
そういう事故が、現実では普通に起こり得る。
だが五十で切れる。
なら管理できる。
ビルドが組める。
現実へ落とし込める。
映像の中で、円は血飛沫の向こうに立っていた。
肩で息をしている。
口元は引き結ばれている。
派手に勝っているのに、全然気持ちよさそうじゃない。
まるで今の五十連撃すら、まだ“確認不足”だと言いたげな顔だった。
その姿へ、画面の端にテロップが重なる。
――若き探索者【死滅願望】、驚異の単独撃破。
ずいぶん勝手な呼び名だな、と思う。
だが間違ってはいない。
固有スキルから取られた二つ名。
今後しばらく、大伴円はその名で呼ばれるだろう。
悪くない。
むしろ、かなり良い。
口元が、少しだけ上がった。
「育ってきたな」
まだ最低限だ。
装備も足りない。
固定値ドーピングも甘い。
回避と会心を本気で噛み合わせた最終形には、程遠い。
それでも、今の一戦だけで十分分かった。
大伴円の【死滅願望】は、本物だ。
安里真由も、隣で口を大きく開けて引いていた。
「……え、なに今の」 「【死滅願望】です」 「知ってるわよ、名前は。でもそういうことじゃないのよ」
画面の向こうでは、血煙の中に大伴円が立っている。
魔物はもう原形が怪しい。
あれだけ削っておきながら、円本人はまるで安心していない顔をしていた。
倒した、ではなく、止まった、を確認している顔だ。
いい。
実にいい。
「言っておきますけど」
俺はニュース映像を一時停止しながら言った。
「円の最終形は、あんなもんじゃありません」 「ええ……まだ上があるの」 「かなり」
真由が露骨に嫌そうな顔をした。
だが、こういう時のこいつはちゃんと聞く。
「今の円は、火力はともかく、防御面がガタガタです。身を守る手段は、第三スキル【死の舞踏】による回避・会心強化バフくらいしかない」
スマホの横に簡易ウィンドウを展開しながら、俺は続ける。
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【死の舞踏】
一定時間、自身の会心率と回避率を上昇させる。
連続攻撃中、効果が段階的に上振れすることがある。
「死の気配に足を合わせる者は、踊るように躱し、笑うように断つ」
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「今の円は、要するに紙装甲の会心連打マンです。
だからちまちま泥臭く、不意打ち気味に入るしかない。真正面から殴り合うには脆すぎる」
「まあ、見ててそんな感じだったわね……。強いけど、なんか綱渡りというか」 「ええ。まだ未完成です」
俺は画面を指でなぞり、円の戦闘ログを巻き戻す。
最初の一歩。
斜めに入る足。
死角へ潜る癖。
あれは強者の立ち回りというより、真正面を嫌う人間の戦い方だ。
真っ向勝負を信じていない。
殴られる前に横へズレる。
来ると分かっているから、先にそこから消える。
あれは技術でもあるが、習性でもある。
「でも完成すれば、話が変わる」
口元が少しだけ上がる。
「敵が、回避や命中に作用する能力を持っていなければ、ほぼ無敵です」 「ほぼ?」 「完全無敵ではないので」 「十分すぎるのよ、その時点で」
そりゃそうだ。
「しかも、避けるたびに反撃が飛ぶ。
単発相手なら実質火力二倍。
多段にも反応するなら、それ以上です。
連続攻撃系の敵ほど、自分から死にに来る」
「うわ」
「複数戦でも同じです。
攻撃を避ければ、攻撃してきた相手一体一体にカウンターする。
つまり実質範囲攻撃」
真由が、心底嫌そうな顔でニュース映像の円を見た。
「そんなの、敵にしたくないわね……」 「俺もです」 「作った本人が言うの?」 「だから管理したいんです」
そこも本音だ。
「もちろん弱点はあります」
俺は指を立てる。
「回避と会心を封じられるときつい」 「まあ、でしょうね」 「ですが、第七スキル【四夜終末】でそこは対処可能です」 「もう七つ目まで見えてるの?」 「見えてます」
真由が本気で嫌な顔をした。
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【四夜終末】
四度まで、自身へ付与された命中補助・回避阻害・会心阻害・感覚撹乱系統の弱体を切り落とす。
解除成功時、短時間だけ次の通常攻撃の会心補正が大幅に上昇する。
「夜が四つ終わるまで、執着は止まらない」
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「回避封じられたら切る。
会心封じられたら切る。
そのうえで、次の一撃がさらに危険になる。
化け物です」 「ほんとにね……」
真由はうんざりしたように言った後、少しだけ胸を張った。
「でも、同レベルなら私も大概でしょう?」
「ええ、まあ」
その反応が来ると思っていたので、俺はすぐ頷く。
「真由さんも同じです。
第三スキル【障壁展開】でバリアを張れる。
第四スキル【退魔の剣】で、過剰回復をそのまま敵の即死判定へ変える光剣を出せる。
今のレベルなら六十。円と並んで、世界同率二位の探索者です」 「世界二位ねぇ……」
真由はそう言って、自分のスマホを見た。
壁紙は相変わらずピッコロだ。
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【障壁展開】
一定耐久値を持つ光障壁を展開する。
術者の精神安定度に応じて耐久値が補正される場合がある。
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【退魔の剣】
味方へ与えた回復量の超過分を蓄積し、光剣として放つ。
一定閾値を越えた場合、魔性・呪性・穢れを持つ対象へ即死判定を発生させる。
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「こうして見ると、私もだいぶおかしな方向へ育ってるわね」 「育てましたから」 「嬉しそうに言うのやめなさい」
そこへ、着信。
画面の端に表示された名前を見て、俺は通話を取った。
「火賀です」 『鈴木です』
相変わらず、疲れているくせに声は鈍っていない。
内閣府ダンジョン対策暫定室の鈴木碧。
『先に一つだけご報告を。火賀さんへ、ダンジョン攻略以外の助言を求める声がかなり高まっています』 「へえ」 『政治、物流、医療優先順位、民間探索者の報酬設計、その他色々です』 「断ってください」 『ええ、抑えておきました』 「助かります」 『あなた、そういう範囲の助言はほぼ出さないでしょう』 「出しません。責任が重すぎる」
その辺りはさすがに分かっている。
俺が知っているのは、あくまでアーデルハイド由来の攻略知識と育成環境だ。
政治や社会保障の設計まで俺に振るのは違う。
違う上に、たぶん面倒くさい。
『それと、頼まれていた企画ですが、通りました』 「早いですね」 『遅らせる理由がありません。政府公認オークション、開催可能です』
口元が少し上がる。
金を動かす。
物を回す。
探索者と一般人と生産職を一つの市場へ押し込む。
そして、その場でやるべきことがもう一つあった。
『発表もそこでやるんですよね』 「はい」 『本当にその名前で?』 「その名前で」
鈴木が電話の向こうで、ほんの少しだけ間を置いた。
『……承知しました。告知文は既に通してあります』 「優秀ですね」 『仕事ですので』
通話を切る。
真由が、じとっとした目でこちらを見ていた。
「嫌な顔してるわね。何を企んでるの」 「金稼ぎです」 「いつもの」 「ついでに重大発表です」 「嫌な予感しかしないのよ」
俺はスマホを操作し、告知文の最終版を開いた。
guide-GPTが整えた、妙に読みやすい文章だ。
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【告知】
政府協力のもと、探索者向け公認オークションを開催します。
装備、素材、加工品、補助アイテムの流通円滑化を目的とした試験運用です。
なお当日、@日本ダンジョン攻略wiki管理人より重大発表があります。
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真由が読み上げ、そこで目を細めた。
「重大発表?」 「ええ」 「どうせろくでもないことね」 「たぶん」
俺は続きの文面を表示する。
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【重大発表】
攻略wiki管理人・火賀灯真は、探索者クラン【エリュシオン】を立ち上げます。
加入条件、活動方針、支援制度、育成対象の募集要項については当日説明します。
==================
真由が黙った。
数秒後、こめかみを押さえた。
「……ええ……クラン作るの?」 「作ります。エリュシオン。いい名前でしょう」 「厨二病の味が濃いのよ」 「嫌いじゃないでしょう」 「まあ……嫌いじゃないのが腹立つわね」
真由はそう言って、もう一度画面を見た。
「でも、これで本格的に人が来るわよ」 「来るでしょうね」 「善人も、詐欺師も、夢見がちな低レアも、金の匂い嗅ぎつけた高レアも」 「だからオークション会場がちょうどいい」
人が集まる。
物が集まる。
金が動く。
加工職も、戦闘職も、生産職も、転売屋も、夢見がちな初心者も、全員が一度は同じ場所へ来る。
その場でクランを告知すれば、嫌でも目立つ。
誰が使えるか。
誰がゴミか。
誰が化けるか。
見るには最高の舞台だ。
何より。
育成対象の母数が、一気に増える。
「……顔が終わってるわよ」 「最高だなと思って」 「そういう時のあなた、ほんと怖いのよね」
怖がられても仕方ない。
だが、やることは決まっていた。
大伴円が表の最強として名を上げ始めた。
安里真由は世界二位として、もう十分に裏方ではない。
攻略wikiは回っている。
オークションも立つ。
なら、次だ。
人を集める。
物を流す。
金を回す。
そして、有望な低レアを拾う。
クラン【エリュシオン】は、そのための器になる。
「さあ」
俺は告知文を公開した。
「楽しい育成の始まりだ」
数秒後、サイトの通知欄が爆発した。
参加希望。
質問。
罵倒。
期待。
冷やかし。
加入条件の問い合わせ。
高レア優遇の有無。
低レアでも入れるのか。
未成年はどうか。
生産職はどうか。
安里真由は本当に所属しているのか。
【死滅願望】は入るのか。
オークションの手数料はいくらか。
政府公認ってマジか。
エリュシオンって名前ダサくないか。
ダサいけど嫌いじゃない。
語感は強い。
中二病すぎる。
でもちょっと入りたい。
SNSもすぐ荒れた。
> 火賀ついに表出るのか
エリュシオン草
名前は痛いけどやってることはガチ
低レア育成枠あるなら入りたい
☆2加工でも雇ってくれる?
真由さんいるならちょっと考える
死滅願望も所属なら普通に最強クランでは
政府公認オークションとか時代が動きすぎてる
まだ十日なんだが?
十日でクランと公認市場立つの頭おかしい
入団試験こわそう
育成対象って言い方怖すぎ
でも火賀の育成、実績しかないんだよな
エリュシオン、だんだん好きになってきた
いややっぱダサい
ダサいけど強そう
guide-GPTが横で淡々と集計している。
==================
【guide-GPT】
投稿分析:
・肯定的反応 42%
・中立的関心 31%
・否定的反応 18%
・「ダサいが嫌いではない」反応 9%
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「最後の分類いるか?」==================
【guide-GPT】
重要指標です。
名称定着率に関わります。
==================
真由が吹き出した。
「その九%、妙に強そうなのよね……」 「ええ。じわじわ効くタイプです」 「そこで納得するのもどうかと思うわ」
世界は、まだまだ面白くなる。
ダンジョンは増える。
社会はもっと歪む。
高レアはさらに目立つ。
低レアはさらに埋もれる。
加工職は相場で揉め、回復職は過労で倒れ、探索者は強くなる前に死ぬ。
だからこそ、拾う。
育てる。
回す。
生かす。
クラン【エリュシオン】は、そのための最初の箱になる。
悪くない。
いや、かなり良い。
俺は通知で埋まり始めた画面を見ながら、静かに笑った。
世界は、まだまだ面白くなる。
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次回
-
政府視点【灰の魔人】
-
オークション
-
安里真由の独白