☆1キャスターの俺、現代ダンジョン出現当日、F級ダンジョン60個を周回特化自爆スキルで焼き払ってたら低レア最強パーティが育っていた〜アーラ◯ュ系周回スキルで人類全員を育成し尽くします〜 作:人見小夜子腹パン部
政府公認オークション当日。
会場は都内湾岸部、元は産業見本市で使われていた大規模展示施設だった。
今は広いホールへ、探索者と生産職と役人と報道と野次馬がまとめて押し込まれている。
入口には金属探知機。
魔石反応の簡易スキャンゲート。
臨時の登録確認窓口。
物々しさだけは一丁前だが、列整理のテープや仮設看板の雑さに「三日前に決まったイベントです」という悲鳴が滲んでいた。
来場者の顔ぶれは、かなり混沌としている。
武器を持った探索者。
作業着姿の加工職。
企業ロゴ入りの名札を下げた採用担当。
素材の相場を嗅ぎに来た転売屋。
政府の腕章をつけた係員。
配信者。
新聞社。
なぜか親子連れまでいる。
十日前なら、絶対に同じ場所へ集まらなかった連中だ。
俺は会場裏の簡易控室で、その喧騒をモニター越しに眺めていた。
「すごい人ね……」
安里真由が、うへえ、とでも言いたげな声を出した。
今日は一応、外向きの顔を作っている。服もそこそこまともだ。だが本質的なだるさまでは隠せていない。
「当然です。金が動くので」 「あなた、夢とか希望より先に金って言うの、ほんと一貫してるわね」 「夢と希望だけで飯は食えません」
少し離れた位置で、大伴円が壁へ寄りかかっていた。
今日はもう、外部協力者ではない。
クラン【エリュシオン】所属。
表向きにはまだ大々的に出していないが、少なくともこっち側ではそういう扱いになっている。
通称【死滅願望】。
本人はその呼び名を嫌がっているが、もう定着しかけていた。
「大将、俺、あの二つ名ほんと好きじゃねえんすけど」 「でも浸透してますよ」 「最悪っすね」
口ではそう言うが、逃げようとはしない。
良い傾向だ。
会場の隣には、臨時封鎖中の低級ダンジョンへ直結する接続通路がある。
政府が安全性を確認した実演用の穴。
大型モニターと観覧窓を通して、中の映像をリアルタイムで流せるようになっていた。
つまり今日は、売る・見せる・試すが全部できる。
壇上の机だけで剣を振り回す真似事じゃない。
実際のダンジョンで、実際の魔物を相手に、実際に証明する。
その方が話は早い。
「改めて確認します」
俺は二人を見た。
「今日の目的は三つ。
一つ目、アイテムと種火の流通を加速させて探索者社会の底上げ。
二つ目、名前を売る。WIKIの権威づけ。
三つ目、有望株の発掘です」
「一つ目と二つ目は分かるけど、三つ目の時だけ顔が妙に嬉しそうなのよね」 「気のせいです」 「気のせいじゃねえっす」
円が即座に言った。
そのとき、着信。
鈴木碧だ。
「火賀です」 『鈴木です。定刻通り始めます』 「会場の空気は?」 『緊張三割、欲望五割、混乱二割です』 「上出来ですね」 『あなたの種火配布告知が効きすぎました。低レア探索者が目に見えて増えています』 「それも上出来です」 『……でしょうね。あと、運営導線はすでに崩れ始めています。係員が泣きそうです』 「それもそのうち慣れます」 『慣れる前に今日を乗り切らせてください』
通話を切る。
俺は立ち上がった。
「行きましょう」
◇
最初に壇上へ立ったのは鈴木だった。
政府公認。
試験運用。
流通正常化。
安全管理。
登録探索者の育成支援。
その辺りの、嘘ではないが本質でもない建前を、淡々と読み上げる。
会場は静かだった。
誰も拍手しない。
政府の長い説明に期待している顔じゃない。
全員が、「で、何が買えるんだ」「何が起きるんだ」という顔をしている。
良い。
欲が前に出ている時の方が、話は早い。
「それでは」
鈴木が一度だけこちらを見た。
「本日の特別協力者、攻略wiki管理人・火賀灯真氏より、実演を兼ねた情報提供を行います」
ざわ、と音が立つ。
名前だけは、もうだいぶ売れている。
顔は知られていない。
それでいい。
壇上へ出ると、視線が一気に集まった。
探索者。
加工職。
メディア。
行政。
全員の視線が、「こいつが火賀か」という温度で刺さる。
嫌いじゃない。
「どうも」
俺は一言だけ言って、最初の箱を開けた。
中に入っているのは、小さな青白い火片。
種火だ。
「まず、来場者向けの無料配布を行います」
ざわめきが広がる。
「登録探索者限定、種火【特大】一人一個。
使えばレベル20までは上がります。
列を作ってください。使用方法はWIKI掲載済みですが、分からないなら係員へ聞いてください」
沈黙。
そして数秒遅れて、一気に騒ぎになった。
「無料!?」 「特大って何だよ!」 「その場で使っていいのか!?」
係員が慌てて導線を作り始める。
奥では臨時窓口の卓を二つ追加していた。
「……ばら撒くだけでキャラが勝手に自分を育成してくれるの、大したUIだ」 真由が小さく呟く。 「その感想になるの、あなたくらいなのよ」
列はあっという間に伸びた。
高レアも低レアも関係なく、使えるものは欲しい。人類はそういうところだけ平等である。
会場の端で、最初の使用者が小さく声を上げた。
「……身体、軽っ」
それで十分だった。
一人が驚き、次が使い、その次が躊躇を捨てる。
半信半疑だった空気が、あっという間に「今ここで使わないと損だ」へ変わっていく。
鈴木が壇上袖で目を閉じていた。
たぶん、来場者へ平等に配るという発想自体は知っていたが、この速度で熱が回るのは想定以上だったのだろう。
◇
「次」
俺は二つ目の箱を開けた。
中に入っているのは、見た目だけなら地味な金属槽。
薄い青色の液体が揺れている。
だが、液面の奥に剣の影が沈んでは浮かび、浮かんでは溶けるように揺らいでいた。
「【特性融解槽・剣】です」
会場がしんとした。
名前だけでは分からない。
だから見せる。
「現在、剣にしか使えません。政府の手元で管理されています。
ただ効果は有用です。五本まで剣を入れられる。最初に入れた一本へ、残り四本の特性を融かし込み、恒常的な性質として定着させる。
つまり、剣の役割そのものを変えられます」
明らかに次元が違うアイテムだが、それも当然だ。
【転移の指輪】と同じく、俺のみが知る方法で魔石五個と引き換えに回せる【ガチャ】で当てたアイテムだ。
ざわめき。
今度はさっきより低い、理解の追いつかないざわめきだった。
俺は準備していた一本目を掲げる。
ただの木剣。
見た目は冗談みたいに安っぽい。
木目の荒い、練習用の棒きれだ。
だが、その表面には薄い紫と青の筋が生き物みたいに走っていた。
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【シガテラ】
分類:木剣
付与特性:【混乱付与】【麻痺付与】【沈黙付与】【睡眠付与】
解説:
安い木剣へ、嫌がらせだけを詰め込んだ状態異常剣。
斬るためではなく、弱らせるための武器。
手数型、範囲攻撃型が握った瞬間に、戦場全体の意味を変える。
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「木剣に、状態異常四種を積みました」
会場が凍る。
「普通に考えれば火力不足です。
ですが、通常攻撃判定を広範囲にばら撒くスキル持ちが握れば話が変わる」
俺は隣接ダンジョンの映像へ切り替えるよう指示した。
大型モニターに、封鎖済みF級ダンジョンの内部が映る。
薄暗い採石場めいた空間。
そこに群れているのは、低級鬼種と小型魔物の混成群。
待機していたのは、事前に協力を取っていた☆2ファイターの男だ。
スキルは、不遇で名高い【多元抜刀】。
超広範囲に通常攻撃威力の0.1%の斬撃の嵐を多段でばら撒く。
低威力すぎて不遇。
ネタスキル扱い。
火力としては完全に失格。
「撃ってください」
男が緊張した顔で頷く。
シガテラを構える。
前方には群れた低級鬼種と小型魔物。
「【多元抜刀】!」
斬撃の雨が広がる。
一発一発は軽い。
だが、広い。
多い。
当たる。
最初に混乱。
次に麻痺。
沈黙。
最後に睡眠。
前線の低級魔物が、まるで悪いコントみたいに一斉にぐちゃぐちゃになった。
足を止め、同士討ちし、吠えようとして声を失い、何体かはそのまま倒れ込む。
何より、群れとしての動きが消えた。戦場が死んだ。
会場が、今度こそ爆発した。
「は!?」 「あのゴミスキルの多元抜刀が!?」 「え、あれ火力じゃなくてデバフ技になるの!?」 「そういうこと!?」
その反応を、俺は待っていた。
「そういうことです」
壇上から、そのまま言う。
「今弱いスキルでも、装備と特性の組み方次第で役割は生える。
火力が低いから終わりではない。
手数、範囲、判定回数、それらが強みに変わる場合もある」
会場の空気が、一段深く変わる。
高レア最強、火力最強、その一本道だった初期理解が、ここで少しだけ折れた。
もちろん、高レアが強いのは事実だ。
そこは変わらない。
だが、“高レアが強い”と“低レアに役割がない”は同義ではない。
このズレが、今まさに生まれていた。
◇
「次。こっちが本命です」
俺は二本目を掲げた。
今度は、日本刀。
黒い鞘。
柄巻きは赤黒く、鍔はまるで牙の噛み合わせみたいな形をしている。
抜かずとも、鬼を斬るためだけに研がれた道具だと分かる。
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【鬼哭刀】
分類:日本刀
付与特性:【鬼種特攻】×4
解説:
鬼へ届くたび、刃の内側で四重に悲鳴が鳴る。
全てに勝つための刀ではない。
“お前だけは殺せる”を極めた、偏執の塊。
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「低級ダンジョンの相手は、鬼種が多い。
なら、鬼を殺す剣を作ればいい」
単純な理屈。
だが単純な特攻ほど、初期環境ではえげつない。
実演に出てきたのは、レベル1、☆2ファイター。
普通なら、オーガ相手は無理だ。
レベル10の☆4ファイターが適正、とされるくらいには。
「行ってください」
映像が切り替わる。
隣のダンジョン内、簡易隔離区画へ放り込まれた低級オーガが、実演スペースの中央で唸る。
男は一度だけ息を吸って、鬼哭刀を構えた。
踏み込み。
斬撃。
それだけ。
オーガの胴が、ずるりと落ちた。
完全な、一撃。
静寂。
次の瞬間、会場がひっくり返った。
「は!?」 「いやいやいやいや」 「レベル1だろ!?」 「☆2だぞ!?」 「適正どうなってんだよ!?」
適正が壊れたのだ。
レベルも、レアリティも、装備メタで踏み越えられると、今この場で証明された。
社会は、この瞬間を忘れない。
なぜならこれは、「強い武器があれば勝てる」という安っぽい話ではないからだ。
攻略の常識が、装備とビルドで更新されると示された瞬間だからだ。
加工職は、自分たちの価値が跳ね上がるのを理解する。
企業は職人と素材へ群がり、政府は流通管理を考え始める。
そして低レア探索者は、自分の手が届く場所に突破口があるかもしれないと初めて思う。
完璧だ。
◇
鈴木が裏で、目を細めていた。
会場警備の責任者は頭を抱えていた。
メディア席では、記者が一斉に端末を叩いていた。
そして俺は、壇上から見渡していた。
会場の顔。
目つき。
食いつき方。
驚いているだけのやつ。
値札しか見ていないやつ。
加工ルートを計算しているやつ。
鬼哭刀を見て、自分の武器を見下ろしたやつ。
シガテラを見て、多元抜刀の価値に初めて気づいた顔のやつ。
それから、いた。
シガテラの実演で、最初はぽかんとしていたのに、二撃目あたりから急に真顔になって、自分の端末で何かを確認し始めた女。
鬼哭刀の説明を聞いた瞬間、驚くより先に、自分のスキル欄でも見たのか、露骨に呼吸が浅くなった男。
加工職ブースの方を見もせず、ずっと「どの特性が、何に刺さるか」だけを考えている目。
いる。
こういう時、育成対象は目に出る。
「欲しい」じゃない。
「分かった」顔をする。
自分のスキル、自分の装備、自分の未来と、今見た実演が繋がった顔をする。
そういうやつを、俺は拾いたい。
真由が後ろからぼそっと言った。
「あなた今、商品売る顔じゃなくて人材漁る顔してるわよ」 「両方です」 「知ってた」
円は少し離れた位置で腕を組み、会場のざわめきを見ていた。
すでにエリュシオン所属のくせに、その辺の実感はまだ薄い顔だ。
「俺、これで人増えたら余計だるいんすけど」 「増えますよ」 「そういうとこっすよ」 「でもなんだかんだで来たほうが嬉しいでしょう」 「……まあ」
そこは否定しなかった。
素直で助かる。
◇
そして、販売が始まった。
完全競売ではなく、三層に分けた。
目玉商品は競売。
初心者向け装備は定額。
種火と基礎育成補助品は、ほぼ補助価格。
もちろん【シガテラ】【鬼哭刀】も売る。
特性アイテム五個、だいたい一個二万。
合計十万。
それを十五万で売る。
安くはない。
だが、安すぎても駄目だ。
本気で使う気のあるやつが買えるラインでありつつ、価値を理解していない奴が雑に溶かさない価格。
その辺を狙った。
一応、【特性融解槽・剣】を使って自分で合成すれば十万で作れる。
だが、これの使用はダンジョン省への予約制だ。
それでも、もう既に予約欄には長蛇の列ができている。
故に、売れ行きは笑えるくらい速かった。
「鬼種特攻ください!」 「いや先に加工枠押さえろ!」 「素材の方買っとけって!」 「シガテラ型って再現できるのか!?」 「多元抜刀持ちどこだ、おい!」
会場の空気がもう、市場というより半分戦場だ。
金が飛ぶ。
素材が流れる。
加工職へ声がかかる。
企業ブースが名刺を配る。
政府係員が登録確認で死にそうになっている。
公認オークションというより、探索者経済の誕生式だった。
◇
で。
そのタイミングで重大発表を叩き込む。
告知文が大型モニターへ映る。
もう既に一度発表していたが、知らない奴の為に再度だ。
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【重大発表】
攻略wiki管理人・火賀灯真は、探索者クラン【エリュシオン】を立ち上げます。
加入条件、活動方針、支援制度、育成対象の募集要項については当日説明します。
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一拍、会場が止まった。
その次の瞬間、どよめきが広がる。
「クラン!?」 「今このタイミングで!?」 「エリュシオン!?」 「名前ちょっと痛くないか!?」 「前言っていたアレか!」
マイクを握る。
「自分がクランを立ち上げる理由は単純です」
視線が集まる。
「物が動く。
金が動く。
人が動く。
だったら、受け皿が必要になる」
会場は静かだった。
もう、さっきまでみたいなざわざわした空気じゃない。
誰もが“次に何を言うか”を聞こうとしている。
「高レアは強い。
そこは事実です。
基礎出力の差は大きい。
武術を究めた蟻と、素人の怪獣のどっちが強いかって話なら、怪獣が勝つ」
数人が、思わず頷いた。
「低レアは基本的に不利です。
甘い夢を見る気はありません」
そこで、わずかに空気が張る。
いい。
そこは誤魔化したくない。
「ですが、例外はある。
固有スキルと装備とビルドで、低レアが高レアへ食い込む瞬間はゼロじゃない。
俺は、それを見るのが好きです」
真由が、後ろで小さく溜息をついた。
円はたぶん、会場のどこかで嫌な顔をしている。
「クラン【エリュシオン】は、そのための器です。
高レアも取る。
低レアも取る。
生産職も取る。
ただし、役割の無い人間は取りません」
そこで空気が張る。
いい。
甘い夢だけ見せる気はない。
「加入条件は後で細かく出します。
ですが一つだけ先に言う。
俺は低レアだからといって甘やかしません。
高レアの方が基本強い。それは事実です。
それでも、尖った当たりを拾う価値はある。
その尖りを掘りたい。
だから来てください」
数秒、沈黙。
そのあと、会場の奥で誰かが拍手した。
それが妙に広がった。
拍手、ざわめき、怒号、質問、歓声。
全部が混ざる。
通知欄も爆発していた。
参加希望。
質問。
罵倒。
期待。
冷やかし。
加入条件の問い合わせ。
高レア優遇の有無。
低レアでも入れるのか。
未成年はどうか。
生産職はどうか。
英雄【死滅願望】は本当にエリュシオンなのか。
政府公認ってマジか。
エリュシオンって名前ダサくないか。
ダサいけど嫌いじゃない。
guide-GPTが横で淡々と集計している。
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【guide-GPT】
リアルタイム集計:
・クラン加入希望 312件
・生産職/加工職の協業打診 97件
・取材申請 44件
・企業提携打診 18件
・明確な敵対/誹謗 63件
・低レア自己申告を伴う応募 141件
・反社・詐欺臭の強い接触 11件
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「最後の分類怖えな?」
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【guide-GPT】
最重要監視対象です。
削除・保留・誘導の優先順位に直結します。
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円が横で舌打ちした。
「反社のクソ共が……」 「まあまあ」
◇
社会への影響は、それから三十分。休憩時間のうちに出た。
ニュースは、
「政府公認市場で異常装備公開」
「低レベル探索者が格上オーガを撃破」
「探索者クラン【エリュシオン】発足」
で埋まり始める。
企業は剣職人と加工職の求人票を書き換える。
加工持ちは自分の値段が上がったと知る。
低レア探索者は、自分のスキルを初めて見直す。
初心者は、レベルと装備とビルドが繋がっていると理解する。
探索者社会は、
キャラ格差の世界から、
ビルド格差の世界へ、一歩進んだ。
その変化の中心に、俺はいた。
悪くない。
いや、かなり良い。
会場のざわめきを聞きながら、俺は静かに笑った。
人が集まる。
金が動く。
物が流れる。
そして、有望な低レアが埋もれにくくなる。
最高だ。
クラン【エリュシオン】。
その最初の仕事は、たぶんもう始まっている。
あの会場のどこかにいた。
まだ自分の価値を分かっていない当たり個体が。
拾う。
育てる。
回す。
やっべえ。楽しい。
元ネタ分かっていただけたら感想に投げていただけると死ぬ程嬉しいです