諌山さんに告白された翌日、かぐやがライバー卒業を発表した。
「マジか~」
あんなに楽しそうにライバー活動をしていたかぐやが卒業するなんて思ってもいなかった
「酒寄さんなら理由を知ってるのかな?」
そう思ったが学校では諌山さん経由で話かけてることと、昨日の事があった気恥ずかしさで話かけることが出来なかった。
その夜に酒寄さんからツクヨミに来て欲しいと連絡を受けてツクヨミにログインした。
「か~~かぐやちゃんが月のお姫様だったとは!!分かる!!」
皆を集めた酒寄さんがかぐやが月からきた住人であること、9月12日に帰ってしまうこと。それを阻止したいことを話してくれた
「築地出身じゃなかったんだ」「海行っても肌真っ白だったもんね」
「どうりで泳げないと思った」
海で出会ったときに溺れたかぐやを助けたことは記憶に新しいしこれがきっかけでかぐやとさらに仲良くなった気がしていた。
「酒寄さん、かぐやを迎えに来るのってこの間のあれ?」
「………多分、そうだと思う」
そうかあれが来るのか
「酒寄さん、ありがとう」
「海斗、顔が凄いことになってるぞ」
「雷にぃ、俺は嬉しいんだよ。この間のコラボライブを壊した屑どもをこの手で処刑できる」
「確かにカイの言う通りだな。話の流れ的には彩葉とかぐやちゃんとヤチヨちゃんの晴れ舞台を壊したって事だろ?」
「お兄ちゃん」
「あいつらが現実で手出しできないならツクヨミでぶっ飛ばせばいいだけだろ?」
「一匹残らず殺してやるから安心してね」
こちらに喧嘩を売ってきたことを地獄で後悔させてやる
「そうと決まればヤチヨちゃん、俺たちにチートを許可してほしい」
「………今回は特別なイベントってことにするからそこでだけなら特別に許可するよ~」
ただし、普通の所で使ったらBANされるからね?とだけ注意を促した。
「それで充分、乃依。準備を頼む」
「え~…めんど…海くん、これは何のつもりかな?」
「おい、乃依の首に置いてる
「乃依、
「嫌だって言ったら?」
「別に切ってもいいんだぞ?」
「お前、乃依に手出したら俺がお前を切るぞ」
「出水君!?落ち着いて!?」
「ごめん、いくら諌山さんのお願いでもこれだけは譲れない。」
「別に渡さないとは言ってないじゃん。そんなにかぐやのこと好きなの?」
「人の大事なもんに土足で踏み込んでくるクソカスが嫌いなだけだ」
「しょうもな。」
「二度は言わん、寄越せ」
「俺も二度は言わねえ、降ろせ」
「海、降ろせ」
「ッチ」
「乃依、大丈夫か?」
「大丈夫だよ。ありがと、帝」
「乃依、海斗の分も用意してやってくれ」
「………まあいいよ。もとからそのつもりだったし」
そう言って、乃依と雷にぃはログアウトした。
「カイ、お前の事は正直許せない。」
「お兄ちゃん!!」
酒寄さんが帝さんを宥めようとしたが俺がそれを止めた
「別に、誰かに許しを請いたいわけじゃない。俺の為に乃依を利用しているのは本当だし」
「ただ、やることはやるしあいつらはきっちり地獄を見せるから安心しろ帝アキラ」
「………お前がそういうなら今は信用してやる。…だがな、もしお前が彩葉やかぐやちゃんを泣かせたらお前を許さないからな」
そう言って帝さんはログアウトしていった。
「おバカ!!『かぐやの為に頑張ろうね!』って雰囲気だったのに何で帝様とぎすぎすしてんの!!」
「い、諌山さん?落ち着いて?」
「落ち着くべきはどっちだ!!おバカ!!」
「そうだ酒寄さん」
「な、なに?ていうか真実はいいの?」
ぽかぽかずっと殴ってくるがツクヨミ内なので別に痛くはない。今のうちに聞いておかなきゃいけないこともある
「明日、かぐやを一日借りれないかな?」
「それは別にいいけど、学校はどうするの?」
「さぼる」
かぐやと一度、ちゃんと話しておきたい。そのための時間があんまり残されてない。
「………分かった。かぐやにも話しておくから明日家に来てね」
「ありがと」
次の日、かぐやと酒寄さんの住んでるタワマンに向かい、部屋番号を入力してインターホンを鳴らそうとしたら
「だ~れだ」
「わ!びっくりした。かぐやか」
「にひひ~、バレちった」
かぐやの笑顔がいつもと同じようにも違うようにも見える
「海斗、彩葉から聞いたけどかぐやとデートしてくれるんでしょ?」
酒寄さんは何言ってんだ…と思ったが仲良しの男女が出かけるのがデートだと前に諌山さんに言った覚えがあったため否定できない
「そうだね、デートしよっか。」
「ぃやった~~~!!」
「何処行こうか?」
「じゃあ、前に真実と行ったっていうパンケーキが食べたい」
「いいよ、行こうか。」
「あと、手も繋ぎたい。デートだもん」
そう言って、かぐやが俺の手を取って歩き出した
「か、かぐや!?//」
「今日だけ今日だけ~♪」
そう言って俺の手を離すことなく、お店まで歩き続けた
「ここが例のお店なんだね~」
「そうだね」
やっぱり平日だからなのか全然人が少なく、すぐに席に案内された
「このカップル限定DXパンケーキください」
「え!?海斗の分は?」
パンケーキを一つしか頼まなかったことに驚いてるかぐやだが
「このパンケーキは一つで2人分だから大丈夫だよ」
「そうなんだ、楽しみだな~」
そう言ってワクワクした顔で待つかぐやはとても輝いて見えた。
「お待たせしました。カップル限定DXパンケーキです。」
「来た来た~~~!!」
「ねね、海斗。食べさせて」
「え!?//」
「駄目?」
いつも、可愛いとは思ってはいたかぐやの顔が今日はいつもよりとても美しく見える
「い、いいよ?//」
「やった~~!!あ~~ん」
「あ、あ~~ん//」
おかしいな、前までは普通にこんなことしてたはずなのに昨日から俺の心が変になってる
食べ終わった俺たちはお店を後にして河川敷を散歩していた。
「え~~~い」
かぐやが川に石を投げるが一回も跳ねることなく落ちていく
「かぐや」
「どうしたの?海斗?今日はなんか変だよ?」
かぐやにまでバレてしまったのか…なるべく笑顔で聞かないと
「酒寄さんから聞いたんだけど。故郷に戻るんでしょ?」
「………うん、そう。よく知ってたね」
「ああ、かぐやの卒業が唐突すぎたからどうしてかな?って思って聞いたんだ」
半分嘘。かぐやの卒業が唐突すぎるのでどういうことか元々聞こうと思ってた。それより先にかぐやが月から来た存在であることを教えてくれた。
「かぐやの故郷ってさ、どんなところなんだ?」
「ん~~、つまらない所だよ?毎日同じことの繰り返しでさ~思わず逃げ出した時にこっちにたどりついたの。」
「そうか。………かぐや、こっちは楽しかったか?」
「もう最高だったよ!!ご飯は美味しいし、彩葉は最高に仲良しの大親友だし、ライバー活動は最強に楽しかった」
「海斗とも友達になれたし、やり残したことはないよ。大満足してる」
かぐやはきっと嘘を吐いてる。顔を見たら、目を見たら声を聞いたら分かる。
かぐやの笑顔を見ているとこの笑顔を奪おうとしている月のやつらに対する怒りが更にふつふつと湧いてくる
「ねえ、海斗」
「どうしたの?かぐや?」
「海斗は、真実の事どう思ってる?」
「諌山さんの事?」
「うん、昨日告白されたんでしょ?彩葉から聞いた」
「そうだったんだ」
諌山さんの事をどう思ってるかか………一昨日までの自分ならきっと大好きな友達だと答えていたと思う。
でも、今は…
「分からなくなっちゃった」
「何それ~、真実の為にもちゃんと答え出してあげなよ~?」
「………そだね、しっかり向き合わないと失礼だもんね」
「そうだよ~、海斗はモテるんだから。真実も気が気じゃないんだよ。」
「そっか………」
「ごめん、海斗。一個だけやり残したこと思い出しちゃった」
「そうか。何したい?俺に出来ることなら付き合うよ。帰っちゃう前にやりたいこと全部やっちゃおう」
「本当に?」
「うん、俺今日は一日時間あるし出来ること限られると思うけどかぐやのやりたいことあれば手伝うよ」
「じゃあ、こっち向いて」
「うん?そんなことでいい………!?」
かぐやがこちらに顔を近づけてキスをしてきた
「っぷは!私ね、海斗の事大好きなの知らなかったでしょ?」
「…うん知らなかった」
かぐやのこと、考えてるようで何も考えてなかったんだな
「ねえ、海斗。かぐやの最後のお願い。聞いてほしいの」
「私を抱いて?」
「…それは………」
出来ない?したくない?何て答えるのが正解なんだろうか?
いや、どう答えたいんだろう?俺はかぐやの事どう思ってるんだろう?
少なくとも嫌いに思ってない。大切だし大好きな友達だと思ってる
『出水君』『海斗』
何で、諌山さんとかぐやが俺を呼んでる姿が脳裏をよぎるのだろう?
分かってる、二人が俺なんかに好意を寄せてくれているからだ。そして俺も少なくとも二人を友達以上に想ってる。
でも、答えが出てこない。どっちかを選ぶ?何で俺が選ぶ側なんだ?
「………かぐや、今日は帰るね。」
かぐやの最後のお願いに対して『はい』も『いいえ』も答えない俺にしびれを切らしたのかかぐやはそそくさと帰っていった。
本作で最長の3000字オーバーです。
次回は卒業ライブです。
原作に突入させるかどうか?
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原作に行け!(時を進める)
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いやいや、このまま原作前で進めよう
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段階踏んだ上で原作へ
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ちくわ大明神