諌山真実はくっつけたい   作:納豆伯爵

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卒業ライブ終わりました。

想定では後5話前後で最終回かな?


失ったものを自覚してもくそボケすぎる

かぐやを守る戦争に勝てなかった…

 

「皆、お疲れ様でした。本当にありがとう。…今日は帰るね」

 

そう言って酒寄さんはログアウトしていった。

 

「俺も帰るね、家に戻らないといけないし」

今、俺は酒寄さん家にいるから夜も遅いし、年ごろの男女が二人きりは色々まずいくらいの知能は残ってる

 

それじゃ、お疲れとだけ皆に声をかけてログアウトした。

 

 


 

「お疲れ、出水君」

「お疲れ、酒寄さん」

 

先にログアウトしていた酒寄さんに挨拶だけして帰宅しようとスマコンを外すと

 

「あれ?」

「どうしたの?」

「いや、大丈夫」

疲れてたのか視界が一瞬霞んだように感じた。俺の横にはかぐやが身に着けていたヘッドフォンとTシャツがあった。

 

本当にかぐやはいなくなってしまったんだな。

 

「………今日は、本当にありがとう」

「それは俺のセリフだよ。」

 

酒寄さんのおかげでかぐやの最後を一番近い場所で応援できた。

 

「そっか…ねえ、夜ご飯食べていかない?」

「………いいや、もう夜も遅いし俺は帰るよ」

「………そっか、近くまで送るけど?」

「いいよ、帰りは一人になるんだし玄関までで大丈夫」

「………うん」

 

それからお互いに無言で帰宅の準備を始めた

 

 

「それじゃ、本当に今日は遅くまでありがとう。」

「………うん」

「…また明日」

「出水君!」

 

家を出ようとすると酒寄さんが俺を呼び留めた

 

「どうしたの?忘れ物でもしてた?」

「………ううん、なんでもない」

「んじゃ、帰るね」

 

多分、酒寄さんは何かを本当は言いたかったんだと思う。でもそれを聞く資格が俺にはない

 

かぐやと酒寄さんが住んでるタワマンから逃げるように帰った

 

雨が降るのを祈った。

 

流れた涙を隠してほしかった。

 

かぐやを守れなかった悔しさも、かぐやの気持ちに答えれなかった俺のみじめさも全部洗い流してほしかった。

 

視界がにじむのは流れてる涙だけが理由であってほしかった。

 

 

そう思い、一心不乱に走っていると

 

ドーーーン!!

 

何かが俺にぶつかった。

 

 

「会いたいよ…かぐや…」

 

会えたとして何話すか全くわからないけど、ただ会いたいと願った。

 

目を閉じれば、かぐやと初めて会った日の事を鮮明に思い出せた

 

『彩葉知らない?』

『彩葉って、酒寄さん?』

『そう、その彩葉』

『酒寄さんなら今日、俺の家に来るけど。よかったら一緒に来る?』

『いいの?』

『いいよ、それにパンケーキの試食してくれる人は多い方がいいし』

『やった~~!!ありがと!!』

 

そうだ、あの頃からかぐやの笑顔がとても可愛いと思ってたんだ。どこか諌山さんに似てる気もしてた

 

『おいし~~!!』

 

美味しそうにお菓子を食べる姿が鮮明に思い出せる。

 

『海斗』

 

もう一度だけ、俺の名前を呼んでほしい。そう思いながら俺の意識は闇に落ちていった

 


 

かぐやの卒業ライブが終わった次の日

 

「芦花、おはよう」

「真実おはよう」

教室に向かうと、芦花はいたが

 

「彩葉、いないね」

「無理ないよ、あんな事あった後だし」

「そうだね。」

「出水君も居ないね」

「無理ないよ、あそこまで本気で怒った出水君。見たことなかったもん」

 

最近の出水君はかぐやを連れ帰ろうとする宇宙人に対して殺意を抱いていたと言っても過言ではないくらいピリピリしていた。

 

大好きなあの人が優しく笑う日がもう来ないんじゃないかと思うと怖かった

 

「芦花、私ってやっぱり」

 

失恋したのかな?

 

そう聞こうと思った瞬間にチャイムが鳴りだしたので自分の席に戻った

 

「全員揃ってはいないな…酒寄については何か知らないか?」

 

私と芦花、あと空野君はなんとなくだけどかぐやが居なくなったショックで動けないんだろうなと予想しているけどそれを言ったところでどうにもならない。

 

「そうか、まあいい。あいつ成績優秀だし一日二日休んでも成績に影響はないって誰か言っておいてくれ」

 

「出水に関してだか、昨夜事故にあったらしくて今病院だ。骨折とかはしてないらしいが意識が不明らしい」

 

ざわざわと教室が騒がしくなっていく

 

最悪の想像が頭を離れない。

 

こちらの心を乱してくる発言も、彼が作る美味しいお菓子も、優しい笑顔も声も眼差しも全部、この世界から消えてしまうんじゃないかと怖くなってきた。

 

 

 

気づけば放課後になっていたため覚束ない足取りで出水君の家に向かった

 

『いらっしゃい』

そこに行けばきっと、いつもと変わらない憎たらしいくらいこちらをドキドキさせてくる笑顔で優しく出迎えてくれる気がした。

 

「あら?真実ちゃん?」

「ど、どうも」

出水君のお母さんが私に話かけてきた

 

「海斗の所に今から行くから乗りなさい」

「え!?」

そういって、出水君のお母さんは私に有無を言わさずに私を車に乗せて病院に向かった

 

 

病院について速攻で出水君が眠っている病室に案内された

 

そこには穏やかな顔で眠っている出水君が居た。どうも、出水君を轢いてしまった人はいいとこの社長だったらしく個室を用意したうえで治療費を全額もってくれてるらしい。

 

こう言ったら失礼かもしれないが豪運だと思う。

 

「腹立つくらいいい顔で寝てると思わない?」

「そうですね」

「お医者さんが言うには怪我とかが原因じゃ無くて精神的なものらしいんだけど」

「そうなんですね」

 

きっと、かぐやが居なくなったことが原因なんだろうな。

 

最近はずっとピリピリしていたのもあったのでこう見ると本当に久しぶりにこんな優しい表情してると思った。

 

「私、少し席外すから。」

そう言って、出水君のお母さんは病室を後にした。

 

 

「ねえ、出水君。起きてほしいな」

起きて、もう一度だけ名前を呼んで欲しい。

 

「私、君が好きなんだよ?」

告白の返事もまだ貰ってないのに

 

「嫌だよ…友達(かぐや)だけじゃなくて君までいなくなっちゃうのは…」

かぐやが居なくなってショックだったのにそこに君の事故の事もあって私、気が気じゃないんだよ?

 

 

 

 

「起きて、もう一度私の事想ってよ」

ほら、こんなこと言ったらあれだけど君の大事な私が泣いてるよ?

 

 

「目を覚まして、いつもみたいに私をドキドキさせてよ」

いつもの様にくそボケ発言して、私をドキドキさせて欲しいよ

 

 

「お願いだから………」

 

かぐやより私を選んでよとは言えなかった。愛してほしいとは言いたくなかった。

 

一通り泣き枯らした後にタイミングを図ったかのように出水君のお母さんが現れて家まで送ってくれた

 

「それじゃ、真実ちゃんまたね」

「はい、あの!」

 

明日も来て大丈夫ですか?

 

「私の許可なんていらないわよ。毎日でもいらっしゃいそんで海斗に………馬鹿息子に『はよ起きろボケ』って言ってやんなさい」

「ありがとうございます。」

 

 

それから毎日、放課後に出水君の病室に行った

 

「今日はね、彩葉のバイト先に芦花と行ってきたんだ。かぼちゃフェアしててびっくりした。退院出来たら一緒にデートしたいね」

 

色々なことを報告した、今日の天気・食べたもの・面白かった番組

 

目を覚ました君とデートしたい場所、色々話した。

 

「出水君、今日は彩葉と芦花も来てくれたよ」

「いい顔で寝てるね。出水君」

「ごめんね、出水君」

 

彩葉は本当はあの日、出水君を帰さなければ事故に遭うこともここで眠ることなかったはずなのにって罪悪感に苛まれているんだよ?

 

親友にこんな顔させた出水君にお説教しないと駄目だね。

 

ちゃんと周りを見ないと駄目だよって、皆を心配させちゃ駄目だよってお説教した後に無事に目を覚まして良かったって言いたいよ。

 

 

「また彩葉がお休みし始めたんだよ」

どうも、やりたいことがあるらしくしばらく学校を休むと連絡を受けた。かぐやの為なんだろなと思う。

 

「芦花にノートとかお願いしたからこれで2人の距離が縮まるといいね」

2人で頭を悩ませた問題の進展を報告したりした。思えば、君と更に仲良くなったきっかけは二人の事だったね。

 

私、あの頃から君のこと大好きだったんだよ?気づかなかったでしょ?鈍いもんね海斗君は

 

 

彼が目を覚ますことはなかった。

 

 

病院に通い始めて4日目だった

 

「それじゃあ、また明日」

そういって、もはや習慣になりつつある。出水君の唇へまた明日とキスをして帰ろうとすると

 

「………う………あ………」

目を覚ました

 

「出水君!!大丈夫?」

 

「………待ってくれ、行かないでくれ陽兄ちゃん」

 

陽兄ちゃん?出水君にお兄さんが居たんだ………

 

「俺を置いてかないでくれ………また俺を一人にするのか………」

 

思わず手を握った

 

「大丈夫だよ、私はここに居るよ」

だから、安心して起きて

 

「嫌だ………一人は嫌だ………もう………誰も失いたくないんだ」

「出水君、私は居なくならないよ。」

 

だから、私の前から居なくならないで

 

「………かぐや………諌山さん………どこ?俺を置いてかないで………」

「海斗君!!わたしはここに居るよ!!」

 

もう、なりふり構ってられなかった。手を握るだけじゃ駄目だと思った私は彼に再度キスをした。

 

目を覚まして、貴方のそばに私は居るよ。もう一人じゃないよ

 

「………ここは?」

「病院だよ、今お医者さん呼ぶからね」

 

ナースコールを鳴らそうとする手を出水君が止めた

 

どうしたの?

 

そう聞こうとしたのに急に出水君が私を抱きしめた

 

 

「………ごめん、今だけだから………少しだけこうさせて欲しいんだ」

「うん、いいよ。君の気が済むまで大丈夫だから」

 

「ちゃんと向き合うから、今度は逃げないから」

「私は君が逃げたなんて思ったことないよ」

 

 

「枯れるまでこのままでいいよ。今は二人だけだから」

 

 

涙が枯れるまでお互いに離すことはなかった。




はぁはぁ、この作品最近カロリー高すぎません?誰の所為だ?僕ですねわかります。

原作に突入させるかどうか?

  • 原作に行け!(時を進める)
  • いやいや、このまま原作前で進めよう
  • 段階踏んだ上で原作へ
  • ちくわ大明神
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