「借りた傘を返すだけ、借りた傘を返すだけ…」
いつものケーキ屋に向かうだけで超緊張していた。
『出水君は体調不良で今日はお休みです』
学校で声をかけ、『傘貸してくれてありがとう』を言うだけのつもりだったのに自分の所為で風邪を引いてしまったかもしれないと罪悪感に駆られていた
「いらっしゃいませー、あら!諌山さん!!」
「こ、こんにちは、実は出水君が昨日傘を貸してくれて…」
「ごめんなさい、家みんな出水なの、旦那が貸してくれたのかしら?」
それは暗に彼を名前で呼べと!?
「か、海斗君です////」
「あら、そうなの!!あの子昨日びしょ濡れで帰ってきたから何事かと思って聞いたら『男の勲章』としか言わなかったから」
「そ、そうなんですね。」
濡れたのが勲章なのはよく分からないが、弟とかもおんなじこと言いそうだなとスルーした。
「可愛い彼女を守ったって言えばよかったのに」
「かの!?////」
お母さんもぶっこむタイプでした
「ち、違います!!////」
「あら、そうだったの?海斗、あなたが来た時はとても嬉しそうにしているからてっきりお付き合いしてるのかと思ってたわ」
「わ、私と出水君はお友達です////」
「え?旦那が諌山さんとお友達?ちょっと事案じゃない?それは?」
「海斗君の方です!?////」
なんか、出水君のお父さんに二次被害が出まくっている気がする。
「あら、そうだったの。私てっきり海斗とはお付き合いしてるのかと」
「まだ付き合ってません!!////」
というか、会話がループしていないかこれ?
「へぇ~~、
「ッ!!////」
失言してしまったかもしれない!!ていうか出水君のお母さんめっちゃニヤニヤしてる!?
「諌山さん、私の事はお義母さんって呼んでもいいのよ?」
「よ、呼びません!!////」
「いい、海斗を堕とすならもっと積極的に直接的にいかないとダメなの、あの子旦那に負けず劣らずのくそボケだから」
彼がくそボケなのは重々知ってはいるがお父さんもそうだったのか…血は争えないんだな
「な、なんで私が海斗君を好きな前提で話してるんですか!?////」
「あら?私は諌山さんが嫁に来るのは大歓迎よ?」
気が早すぎないか!?
「諌山さん困らせてんじゃねえよ…」
「海斗、あんたもう起きて大丈夫なの?」
「熱も下がったし、マスクしとけば大丈夫。」
「あら、それなら私はお邪魔ね。またお話しようね諌山さん」
「あ、はい。また」
出来れば今度はまともな話ができるといいな~~
「ったく、あの人は…諌山さん、なんか変なこと言われなかった?」
「海斗君がびしょ濡れで帰ってきたことを『男の勲章』って言ってたけどどういうこと?」
「あのやろ//余計なこと言いやがって////」
珍しく海斗君が赤面してる!?羞恥心という感情が彼にあったのかと驚いた。
「一番の仲良しの諌山さんが濡れずに帰れたってだけなんだけどね。」
はい、そんな気はしていました。ちょっとでも何かを期待した私が馬鹿でした。
「でもよかったよ、諌山さんが風邪引いて無くて」
「う、うん海斗君が傘貸してくれたおかげです。ありがとう」
「どういたしまして~、でも諌山さんいつから俺の事名前呼びしてたっけ?」
「あ!?////」
そ、そうだったーーー!!////さっきから出水君って呼ぶと旦那さんと勘違いされまくってたから海斗君呼びしてたのがそのまま出てしまってたーーー!!////
「でも俺と諌山さんの距離がググっと近づいたみたいで俺は嬉しいな!…俺も名前で呼んだほうがいいのかな?」
「それはちょっと待って!!////」
出水君に名前で呼ばれるなんて自体になったら、学校に居る出水君のファンに何言われるか分からない!!
「え~でも諌山さんだけ俺を海斗呼びは不公平じゃないかな?」
「私も呼び方出水君に戻すから!!」
「う~ん、分かった。それならいいや」
彼の判断基準が全く理解できない…くそボケってより天然なのか?それともどっちもなのか?
「そ、それより昨日は傘貸してくれて本当にありがとう。また明日。お大事に!!」
そう言って、私はお店を出た。
「あ!っちょ!…また明日」
出水母登場です。台風オカンにしたくて頑張った。
原作に突入させるかどうか?
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いやいや、このまま原作前で進めよう
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ちくわ大明神