私は1人で生きていける   作:ふぁ!?

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今だに超かぐや姫!に脳を焼かれ続けている作者です。1話だけなのに評価バーに色が…!?ありがとございます…!

今回だいぶ彩葉のキャラが崩れてるかもです。

書き終わって思ったのは紅葉さん毒親臭ヤベェ…

今回は彩葉視点から始まります


第2話

《彩葉》

 

幼稚園の頃の暮葉はとても怖がりで甘えん坊だった。まだ目が見えない事に対する恐怖を乗り越える事が出来ず歩くことも触れることも怖がり、誰かが手を引いてようやく歩いたり触ったりする事ができた。そんな暮葉に対し兄はよくイジワルをするので兄の事をとても嫌っていて私にはとても懐いてくれていて、兄にイジワルをされ泣いてしまった時は必ず私の名前を呼ぶのでその度に暮葉を慰め、その度に兄は父と母に怒られていた。あの頃はそんな暮葉が可愛くてこんな毎日が続いていくと思っていた。

 

小学生1年生の時、父が亡くなった。その日から母は厳しくなり父と一緒にやっていた作曲もやらなくなり最後にはピアノにも触らなくなった。兄もずっと続けていたサッカーを辞め家に居る事が多くなった。私が母と揉めている時はすぐに仲裁に入ってくれたり今までイジワルばかりしていた暮葉の事もよく見ていた。それでも暮葉は兄の事を嫌っていたが『とても嫌い』が『嫌い』程度にはなったとは思う。

 

小学生4年生の時、兄が上京した。家には私と暮葉と母の3人になった。私と母の仲裁に入ってくれた兄が居なくなり私はよく母と揉めるようになった。暮葉はそんな私を慰めようとしてくれたがそんな暮葉を当時の私は疎ましく思い始めていた。暮葉は目が見えないので母もあまりとやかく言わず勉強が出来なくても運動が出来なくても『もっと気張りなさい』の一言ですんでしまう。それが腹立たしくて妬ましかった。

 

小学生6年生の頃には私は暮葉の事をちゃんと見るのを辞めていた。あの子はもう1人で登下校も出来るし校内も1人で歩く事が出来る、私の助けなど要らないと思いそれまで暮葉に使っていた時間を友達との時間に使った。そんなある日事件が起きた。暮葉が学校の階段から落ちて怪我をしてしまった。幸い怪我は軽く大事には至らなかった。その日母に叱られた。

 

『なんでアンタは暮葉から目離したんや、あの子が目見えへんの忘れたんか?そんなに自分の事可愛いいんか』

 

翌日、教師にも注意された。

 

『僕ら教師も暮葉ちゃんの事見る様にはしますが、お姉さんの方でも暮葉ちゃんの事よう見てあげて下さい』

 

私の心は限界を迎え始めていた。

 

教師に叱られた日の夜、私が母に怒られ教師に注意された事を暮葉が知らない事に我慢ならずその時の勢いのまま私は暮葉に言ってしまった。

 

『大嫌い』

 

『もう面倒を見きれない、これからは1人で生きて』

 

言ってすぐに頭が冷えた。自分は何を言ったんだと、暮葉は悪くない悪いのはこの子をほったらかしにした自分なのに、私は暮葉に謝ろうとしたが言葉が出なかった。あれだけの事を言って何と謝れば良いのか私には分からなかった。

 

『ごめんね…ごめんなさい…お姉ちゃん』

 

今でも忘れない。泣きそうな顔で必死に笑顔を作って私に謝る暮葉の姿を。その日からだろう暮葉が私の事を『酒寄さん』と呼ぶようになり、今まで周囲にしか使ってなかった敬語を家族に使い始めるようになり、私とあの子の間に大きな溝が出来たのは。私は未だに暮葉に謝れずにいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《暮葉》

 

「お疲れ様でした」

 

「暮葉ちゃん。1人で大丈夫?おばちゃんが送ろうか?」

 

「お気遣いありがとうございます。でも大丈夫です。1人で帰れます」

 

「そう?気をつけるんだよ!」

 

「はい、ありがとうございます。お疲れ様でした」

 

私は白杖で地面を叩きながら帰路につく。今の人はバイト先のパートのおばさんで目が見えない私の事をよく気遣ってくれる。気遣ってくれるのは嬉しいのだが私は人に頼る訳にはいかない。

 

『大嫌い』

 

『もう面倒を見きれない、これからは1人で生きて』

 

小学生6年生の時、あの人に言わせてしまった言葉、私が階段から落ちてしまったからあの人は母に怒られ、教師に注意されてしまった。私があの人を追い詰めてしまった。クs…兄が居なくなりあの人は母としょっちゅう揉めていた。私はクs…兄のように仲裁する事が出来ずあの人の負担にしかならなかった。

 

『大嫌い』と言われた。

 

だから私は名字で呼ぶようにした。そうすれば仲が悪く見えるだろう。もし私に何かあっても名字で呼んでるあの人にあの時のような迷惑がかかる事はないだろう。

 

『面倒を見きれない』と言われた。

 

だから私は面倒をかけないように上京した。上京して数日後に酒寄さんが隣に引っ越して来た時は驚いたが大した問題ではない。

 

『これからは1人で生きて』と言われた。

 

1人で生きる力をつける為に、あの人に証明する為に私は人に頼る訳にはいかない。

 

「あ!流れ星!」

 

「きれー!」

 

どうやら流れ星が流れているらしい、目が見えないから何処に流れているか分からないが私も1つ願い事をしよう。

 

「あの人が幸せになれますように」

 

あ、これも頼んでおこう。頼むだけならタダだし。

 

「クソ兄に復讐できますように」

 

願い事は口に出した方が叶いやすいらしいからわざわざ口に出したけどこれ本当に効果あるのだろうか?そんな事を考えつつ私はスマホの音声アシストを聞きながらアパートへ歩き出した。

 

数十分程歩いて音声アシストから『目的地付近』と言われたのでもうそろそろだろうと思っているとアパートの方から何やら声が聞こえる。

 

「あの〜!すみません!お忘れ物ですよ!」ドンドン

 

何かを叩く音、それにこの声は…

 

「この状況じゃ私が攫ったみたいでは…!?」

 

攫った?何を?猫とか?それとも犬?

 

「ひえぇ!無理無理!」

 

「ふえぇぇぇぇん!!」

 

赤ちゃんの泣き声?それもあの人の声が聞こえた辺りから?それにさっきの攫ったというワード、まさか…?

 

「あ、暮葉…」

 

「ね、酒寄、さん?あの…アナタがいる方から赤ちゃんの泣き声が聞こえるんですが…」

 

嘘だと言ってほしい、まさかそんな事無いと言ってほしい。

 

「あのこれはその…」

 

「ふえぇぇぇん!!」

 

「と、とりあえず部屋に来て!」

 

「え!?ちょ!」

 

私は抵抗できる筈もなく手を引かれるままに走った。

 




今のかぐやの我儘を許す彩葉ではなく幼少期彩葉ならたぶんこう言う事を言ってもおかしくはない筈…!の精神で書きました。
お父さんが亡くなった時と朝日が家を出た時の彩葉と暮葉の学年はネットで調べた知識なので間違ってたら修正します。

京都の先生が標準語なのは単に私に京都語の知識がないからです。紅葉さんの京都語もおかしいかもですが許して…


めちゃくちゃ駄文ですがこれからも読んでもらえると嬉しいです

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