私は1人で生きていける   作:ふぁ!?

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ここで一句

期間空き 中身と出来は 比例せず

えぇーこの句はですねぇ、なんか投稿期間めちゃくちゃ空いたけど全然内容は良くなってないよ!という作者の心の句ですね
なんならいつもより駄文だよ。

という訳で待ってる人が居るか分かんないけど待たせたな!


第5話

 

 

「てか怖!なんですぐ大きくなんの!?怖!」

 

「う〜ん。まぁ、今時は何もかものスピードが早いんですわ」

 

声が聞こえる…

 

「得体のしれないものは…お断り!」

 

「うぐぐぐ…!」

 

誰かが言い争ってる…

 

「ちょっと!動いてよ!」

 

「いーやー!」

 

なんか凄い騒がしい…というかうるさい…

 

「痛ぁ!?」

 

お腹に強烈な痛みを感じて悲鳴と共に私は目を覚ました。私の視界は変わらず見えないので何があったのか、どうしてお腹が痛いのかは全然分からない。

 

「ちょっと、大丈夫!?」

 

「痛ぁ〜い!」

 

声が2つ聞こえる。1人はこの部屋の主、もう1人は…誰?聞いた事のない声だ。あの人の友人だろうか?にしては声が少し幼い気がする。

 

「あ、あのこれはどういう状況ですか」

 

痛むお腹をさすりながら状況説明を求めると誰かが私に抱きついて来た。

 

「暮葉〜!彩葉が私を追い出そうとする〜!」

 

「は?え?だ、誰ですか?」

 

「あ、こらアンタ!やめなさい!」

 

「いーやー!追い出さないでー!」

 

「誰か知りませんが離してください!それと状況を説明して下さい!」

 

私に抱きつく少女とその少女を引っ張るあの人と必死に倒れないように耐える私。寝起きそうそう何をやっているのか分からない、この状況をどうしようかと私が考えていると。

 

グゥー

 

隣、というか私に抱きついている少女からお腹の音が聞こえた。するとあの人は引っ張るのをやめたのか体にかかる力が無くなった。すると私に抱きついていた少女は手を離し

 

「助けてー?」

 

妙に媚びたような声で少女はそう言った。

 

 

 

ーーー

 

ーー

 

 

 

あの後、あの人はこの少女の為にコンビニに買い出しに行き、私と少女は部屋で留守番する事になりました。あの人がコンビニに行く前に軽く聞いた話によると。

 

1.この少女は赤ちゃんが成長した姿

 

2.さっきのお腹の痛みは少女を引っ張り出そうとした時に誤って手を離していまい。私の所まで転がりお腹に当たったから

 

の2つ。正直何も分からない、とりあえず今するべき事は。

 

「貴方は何処から来たんですか?」

 

「ん〜…ん?」

 

「いや、ん?では分かりませんよ」

 

「あ、そっか。月、月から来たの!」

 

「月…ですか」

 

と言うことは宇宙人?いや月面人と言った方が良いのだろうか、どちらにせよ地球産まれではないらしい。そもそも電柱から産まれ、急に成長する様な存在だ。今更宇宙人だのなんだの言われても大して驚きもない。

 

「では何故地球に?」

 

「う〜ん。あんまりよく覚えてないんだけど、毎日が超つまんなくて〜楽しい所に逃げたーい!って思った気がする」

 

「毎日面白い事だらけじゃないですしそもそも逃げちゃダメです」

 

「えぇ〜!」

 

逃げてきたと言った。昔だと脱藩や脱走は死罪になったり追手が来て無理矢理連れて帰ったりするものだが、月にもそういうのはあるのだろうか。

 

「ちなみにですがこれに心あたりは?」

 

私はポケットからスマホを取り出すと音声検索を使う、月から来たと聞いた時から頭に思い浮かんでいた物語を少女に見せる。

 

「これなに?」

 

「竹取物語と言って、月から来たお姫様が竹の中に居て、それを見つけた翁がお姫様を育て、そのお姫様を巡り紆余曲折ある。と言ったお話です。貴方の場合は電柱ですが、もしかしてかぐや姫ですか?」

 

現代のかぐや姫は竹では無く電柱から出てくるのか、電柱物語として教科書に載るかな

 

「じゃあ暮葉はこのお爺さんって事?」

 

「80年後の姿でも見えてるんですか?違いますよ?」

 

自分の姿が分からない私だが流石にそこまで老けては無い…筈。だいたい私が老けているのならあの人だって老けている事になる。

 

「あはは〜」

 

「まさか笑って誤魔化そうとしてます?」

 

宇宙人で生後3日なのに、先ほどの媚びたような声もそうだが良くない手法ばかり覚えてるな。

 

「で?お話はどうなるの?」

 

「え?あぁ、はい。大人になったお姫様の元に月からの迎えが来て、翁や他の人々が協力し応戦するも虚しく、お姫様は羽衣を着せられ、地球の事は忘れます月に連れて帰られます」

 

この反応という事は何も知らない感じか、作者不明の物語だし本当にあったかも怪しいし無理も無いか。

 

「おー。で、続きは?」

 

「ありませんよ?」

 

「え、月に帰って終わり?何それ超バッドエンドじゃん!かぐや姫絶対不幸じゃん!」

 

「これはそう言うお話です」

 

「バッドエンドやだぁ~!ハッピーなのがいい〜!」

 

なんかジタバタ暴れ出したんだけど、見えないからどういう状況か分からない。

 

「ただいま、って何これ」

 

「おかえりなさい。竹取物語を見せたらこうなりました」

 

「えぇ、どういう事?」

 

コンビニから帰ってきたあの人は困惑しながら私に聞くので私はここまでの流れを全て教えた。あの人は呆れたような声でため息をつく、本当になんなんだろうかこの子は。

 

「よし!決めた!」

 

さっきまで暴れていたであろう少女が急に叫ぶ。

 

「自分でハッピーエンドにする!」

 

「そんでハッピーエンドまで彩葉と暮葉も連れてく!一緒に!」

 

「はぁ?」

 

「なんの話ですか」

 

急にハッピーエンドに連れて行くと言われてもよく分からないんだけど。私の目標を手伝う、って意味で言ったのなら1人で生きる事をを目標にしてる私にそのハッピーエンドは要らないかも。

 

「ハッピーエンドいらない、普通のエンドで結構です」

 

「私も別に必要ありませんね」

 

「うそうそうそ!そんな訳ないでしょ!」

 

「あーもうくっつくな!それよりそこに座って、暮葉はこっち」

 

「え?あ、はい」

 

手を引っ張られて誘導されたので大人しく従う。これは机かな、そう言えばこの子お腹空いてたんだったけ、忘れてた。でもなんで机に誘導されたんだろう。

 

「アンタはこれ」

 

何かを置いた音と共にいい匂いがする。そして隣からは豪快に食べる音もする。でもこの匂いは…

 

「うま!何これ!?」

 

「オムライス…ですか?」

 

「暮葉せーかい」

 

「オムライス!大好き!」

 

どうやら当たりらしい。まだ父が生きていた頃に母が作ってくれたから見た目は分からないけど味と匂いはよく覚えている。

 

「暮葉はこれ」

 

そう言ってあの人は私の手を引っ張り、手に何かを握らせた。手触り…この感じ袋かな、形は三角で大きさは手のひらサイズ。

 

「サンドイッチですか?」

 

「当たり」

 

「あの、私そこまでお腹減ってないんですけど」グゥー

 

「……」

 

「……」

 

「暮葉。お腹なってるよ?」

 

顔が急激に熱くなるのを感じる。見た事ないので分からないけどきっと今の私の顔は真っ赤に染まっているのだろう。

 

「な、ならせめてお金は払わせて下さい」

 

「別に良いわよこのくらい」

 

「ダメです。お金に関しては譲れません」

 

「本当に対した額じゃないし」

 

「金額の問題じゃありません」

 

私はポケットから財布を取り出すと500円玉を手に取り机の上に置いた。

 

「これで足りますか?」

 

「だから」

 

「足 り ま す か ?」

 

「…おつり渡すからちょっと待って」

 

そう言ってあの人は私の手のひら小銭を渡してくれた。私の財布は少々特殊で小銭を入れるホルダーがついている、これがあるおかげで私でも外で買い物が出来る、私はそこに今貰った小銭を1枚1枚ホルダーに入れ、財布をポケットに入れる。

 

「いただきます」

 

サンドイッチの袋を開け、サンドイッチを一切れ取り出すと口に運ぶ。ハムとレタスが入ってておいしい。

 

「久しぶりにゼリー飲料以外の物を食べました」

 

「…ん?暮葉、アンタいつも何食べてんの?」

 

「ゼリー飲料ですが?」

 

「毎日?」

 

「毎日」

 

「上京してからずっと?」

 

「上京してからずっと、という訳ではありませんが基本的にはそうです」

 

隣からスゥーと大きく息を吸う音が聞こえる。

 

「馬鹿なの!?」

 

いきなり叫ばれたので思わず体がビクッと震えてしまい、危うくサンドイッチを落とす所だった。

 

「な、なんですか急に」

 

「ちゃんとした物食べなさいよ!」

 

「ゼリー飲料は食べやすく、安いので節約にもなります」

 

「だからって上京してずっとはやりすぎでしょ」

 

似たような事をヤチヨさんにも常々言われている、ゼリー飲料はヤチヨさんに頼んでネット通販で箱買いするようにしている、ゼリー飲料の購入をお願いするとヤチヨさんは凄い嫌そうな声で渋々と言った感じで注文してくれる、何度かヤチヨさんが私を気遣ってデリバリーを頼んでくれた事があった。でもヤチヨさんが頼んでくれるのは決まって〇〇セットといった感じで、メイン、スープ、サラダ、デザートと目の見えない私にとって少々食べ辛いラインナップだ、それらを食べている時ヤチヨさんは嬉しそうな楽しそうな声で何処に何があるのか、何がどのくらい残っているのかを教えてくれる、正直助かるがそれはそれとして恥ずかしくはある。

 

「お金は出来るだけ置いときたいんですよ」

 

「それは分かるけど」

 

「暮葉は何でそんなに節約するの?」

 

隣でもぐもぐとオムライスを頬張っているであろう少女が私に聞く。

 

「一人暮らしなので出来るだけ節約しておきたい、というのともう一つ」

 

私は自分の瞼に手をあてる。

 

「私は目が見えないので危機感知ができず、事故に巻き込まれやすいです。なので事故にあった時の治療費や入院費といったお金を出来るだけ置いときたいんですよ」

 

クソ兄は連絡も取れないし母親は論外なので頼れるアテも無い、だからそれらのリスク込みで動かなければならない。

 

「暮葉事故にあうの!?」

 

「事故にあうと決まった訳では「暮葉」…なんですか?」

 

「二度とそういう話はしないで」

 

顔が見えなくても、表情が分からなくても声色だけで分かる、これはかなり怒っている。そう言えばヤチヨさんにも同じ事を言ったらヤチヨさんも凄く怒っていたっけ、その話をして暫くの間は何故か行く先々の信号が全て青になったり、応募した記憶の無い懸賞に当たり、防犯グッズがやたら届いたりした。流石におかしいと思ったのでヤチヨさんに相談したら妙に慌てたような声でちょっと調べてみる、と言ってくれてそれ以降信号では普通に止まり、防犯グッズは届かなくなった。結局あれはいったいなんだったのだろうか、そんな事を考えていると私の両肩を正面から誰かに掴まれる。

 

「返事は?」

 

「え」

 

「返 事 は ?」

 

「は、はい」

 

「よろしい」

 

そう言うとあの人は私の両肩から手を離す、なんでそんなに怒ってるいるのか分からない、もしかして…と一瞬脳裏によぎった考えを振り払う、それだけはありえない。妙な考えはするな、と自分に言い聞かせとりあえずこの人の前でこの話をするのはやめようと思い、机の上にあるであろうもう一切れのサンドイッチを手に取りそれを頬張る。どうやらこれは卵サンドのようで、先ほど食べたハムサンドも今食べている卵サンドもどちらも私が好きなサンドイッチだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません。私の前に座ってくれませんか」

 

晩御飯(深夜2時)も食べ終わった後私は少女を呼んだ。

 

「え?…こう?」

 

こう?と聞かれても目が見えないので答えようが無いがどうやらお願いは聞いてくれたらしい。

 

「では、失礼します」

 

私は一言断りを入れると少女の顔に触れた。ぷにぷにと柔らかい唇…モチモチの頬…整った鼻…大きな目…赤ちゃんの時より硬いおでこ…しっかりとした耳…赤ちゃんの時よりくっきりと分かる様になった輪郭…

 

「あははは!くすぐったいよ暮葉!」

 

「すいませんがもう少し我慢して下さい」

 

そう言って私が少女の顔を触っていると

 

「えい!」

 

少女の声と共に私の頬に誰かの手が当たるのを感じる。

 

「…何を?」

 

「暮葉のマネ〜!」

 

そう言って少女は私の顔をペタペタと触り始めた。私も触らせて貰っているので文句を言うつもりはない。…誰かに顔を触られるのは久しぶりだ。

 

「暮葉って彩葉より髪短いね」

 

「あまり長いと手入れが大変ですから」

 

そう言って私は少女の髪を触る、少女の髪は腰程まで伸びている。口には出さないが少し羨ましい。髪は伸ばしてみたいがやはり手入れの問題を避けるのは難しいだろう。

 

「おー暮葉のほっぺぷにぷに〜」

 

「…そろそろ良いですか?」

 

「もうちょっとだけー」

 

この後暫く顔を触られた。もうちょっとのスパン長くない…?明日から学校だけどこの子どうしよう…。




ちなみにデリバリーの料金はヤチヨ持ちです。暮葉はその事を知りません。

ここに来てようやく暮葉の容姿に触れる無能作者。違うんや…暮葉って目が見えへんから容姿に触れさせにくいだけで、決して容姿の描写入れるの忘れてたとかそんなんじゃないで!(汗)

ちなみに暮葉の容姿はツクヨミ彩葉をイメージにしてます。

後終わり方雑ですいません…!批判だけはやめちくり…!
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