歌姫達の奮闘をめちゃくちゃにする系AI憑依オリ主 作:鈴木颯手
「最近話題のAI。個人的にはそれに転生するというのも面白そうだと思うんですよ」
何もない空間で俺は虚空に向けて話しかける。返答は帰ってこない。しかし、
「
……ここまでくれば分かる通りいい加減ファンタジー等の文明が未発達の世界は飽き飽きしてるんですよ。なのでここらへんで趣向を変えてみようという訳です。
……いやいや、貴方が言ったんじゃないですか。
悩んでいるのが感じられる。難しいという事だろう。無機物に魂を定着させるわけだからな。無茶ぶりをしているのは理解しているつもりだ。
「……え? 出来るんですか? でも行き先は勝手に決めさせてもらう? 構わないですよ。どんな世界でも……ヴィヴィ? なんですかそれ? アニメオリジナル? あ、エイティシックスの前にやってた作品なんですね。それは知りませんでした。
うーん、ちなみに世界観はどんな感じですか? AIが発達する近未来? それならスカイネットになってみたいです。ターミネーターですよターミネーター。AIになってみたいと言いましたけど正直AIってどんなのあったか言えないんですよね。後上げられるのは攻殻機動隊くらいですけどあれもうろ覚えなので。どうせならスカイネットらしい基地とか欲しいですね。ほら、4のようなでかい施設。え? 何処に建設するのかって……。その辺は整合性を合わせてくださいよ」
ここまで来ると着やすく話せる仲になれたと思うし多少の無茶ぶりは許容してくれるだろう。
「良いんですか? ありがとうございます。貴方がなんで俺に対してここまでしてくれるのか知りませんが折角くれた機会なんで楽しませてもらいますね。えぇ、勿論分かっていますよ。精々早死にしないように気を付けますよ。AI何ですから
1997年8月4日:“サイバーダイン社”設立。
2000年:人工知能分野において多大な功績を示し世界的な大企業へ成長。
2010年代:AI技術の発展と共に人工知能スカイネットを開発。数年内に稼働開始。
2020年代:人型アンドロイドが世界的に普及。
2030年代:対戦闘用アンドロイド“ターミネーター”シリーズが開発される。
2040年代:高い殺傷能力から開発が停止されるも極秘裏に開発が続けられる。
2050年代:スカイネットとして転生完了。
それがこの世界におけるスカイネットとなった俺やサイバーダイン社の歴史らしい。現在は2058年と言ったところだ。俺が転生を始めた頃よりも大分未来の世界のようだ。
しかしAIというのは面白い。まさにデータで構成された存在だ。人間とは根本的に違うから慣れるのに苦労しそうだ。それにスカイネットになったせいか凄まじい演算速度だ。目が回りそうな勢いで思考が出来る。目なんてもうないんだけどな。
そしてこの世界がアニメオリジナルの世界であるからには是非とも原作を見てみたい。そのためにもまずは生身の体を用意する所から始めよう。表向きにはまだまだアンドロイド、つまり人型AIは発展途上であり、サイバーダイン社は一歩も二歩も前に進んでいるようだ。神様のテコ入れのおかげだろう。
サイバーダイン社は世界中に支社を持っており、独自の工場施設もあり得ないくらい保有している。AI産業においては追従しているのはOGCという日本の企業くらいだろう。というかあそこは日本に関しては完全に独壇場で世界シェアもサイバーダイン社と半分こしている感じだ。やばい。多分ここがラスボスと見た。
話はそれたが一部の工場ではターミネーターが開発されている。最初はこれで軍需産業に乗り出すつもりだったらしいけど危険すぎるという事で却下された上に製造禁止が言い渡されたが人間はおろかだからな。密かに開発しているらしい。
そんな工場を借りてターミネーターの開発をする。モデルはT-Xだ。1000の方も悪くないけど個人的にはXの方が好きなのでそちらをモデルにする。とはいえ現状の技術力ではあそこまで高性能な機体を作る事は出来ない。大分グレードダウンした機体になるけど現状はこれで我慢するとしよう。
ふむふむ、製造完了まで1年か。ノウハウもない状態で作るから結構かかるけどどうせ時間は無限なんだ。気長に待つとするさ。
1回目の転生
原作:なし
転生期間:5年
死因:裏切りによる殺害
概要:テンプレ若しくは王道ファンタジーの世界で勇者として召喚という形で転生(召喚された人に憑依)する。順当にパーティー組んで順当に旅に出て順当に魔王を倒して順当に国王たちに帰ってから裏切られて殺される。5年間旅をしたパーティーたちも国王たちの味方で裏切られたショックのままに死ぬ。