歌姫達の奮闘をめちゃくちゃにする系AI憑依オリ主 作:鈴木颯手
ディーヴァの歌を毎日聞いていた俺だがここ一月ほどは彼女の元を離れていた。というのもサイバーダイン社の方でテロ攻撃を受けたせいでその対処に全力を注いでいたからだ。
テロを起こしやがったのはトァクとか言う反AI主義者達でAIを嫌っていてその排除に躍起になっている奴等だ。規模はそれほど大きくはないが日本をはじめとして世界中に支部を持つ中規模なテログループだ。そいつらがAI産業ではOGCすら上回る規模のわが社を狙ったわけだ。狙われたのはアンドロイドを生産する工場で爆発や銃撃で社員や下請けの人たちに負傷者が多数出ている。幸い死者はでなかったものの、工場は爆発の影響で暫く稼働を停止せざるを得ない状況になってしまっている。
変な名前の奴等だと舐めていたのがいけなかった。サイバーダイン社はトァクを強く非難し必ず報復すると宣言しているほどだ。浮気がバレて離婚騒動になった前社長に代わり今度の社長はとてもまじめな人だ。ちなみに上層部は順次俺のアンドロイドたちと入れ替え作業が行われており、現在の社長はそれを知っている数少ない人だ。スカイネットである俺に対して忠誠心が厚い人で表向きの事は全て任せても問題がないと自信を持って言える。
だから俺がするのはトァクへの物理的報復だ。こういう時、ターミネーターが使用できれば物量で踏みつぶすのだがそれは出来ないので俺が作り上げたボディの予備を用いた隠密での暗殺をする事となった。新しく開発した液体金属で表面をカバーしているからトラックの衝突でも傷一つつく事はない頑丈な体になっている。体内には近接武器を始めとする様々な武器を装備していて戦闘能力は高くなっている。
では始めましょうか。場所は襲撃を受けた工場の隣にある町の廃ビルだ。周囲の監視カメラを掌握して暫くの間ダミー映像が流れるようにして証拠は映らないようにする。銃撃戦何てたまに起こる国だし銃撃戦が始まってもいつもの事で住民は納得するだろう。その隙をついて一気に仕掛けますか。
これが終わったら久しぶりにディーヴァの歌を聞きに行こう。あれはあれで味のないビーフジャーキーのような癖になる食べ物みたいな感じだし定期的に聞きたいと思う自分がいるからな。さっさと終わらせるとしますか。
その日、反AI主義を唱えるテロリスト集団トァクはサイバーダイン社の報復を受けて秘密裏に国外支部の大半が文字通り壊滅することとなった。この出来事はサイバーダイン社が秘密裏に動いたことや事前に各国に対して根回しが行われていたことで表沙汰になる事はなく当事者や一部の各国首脳部の間で闇に葬られる事となるのだった。
一方、稼働して一年を迎えたディーヴァもまた一つの転機を迎えていた。それは自称100年後の未来からやって来たと名乗るAIマツモトとの出会いである。彼は100年後に発生するAIによる人類抹殺を止めるためにディーヴァに強力を求めた。
「未来を変えるためには
そしてその1つ目、相川議員暗殺事件は予想外の出来事が多々あったものの無事に解決する事が出来ていた。
「という訳で今後も貴方には協力をしてもらいますよ」
「……」
自らの歌を聞きに来てくれる霧島モモカから誕生日プレゼントとして渡された人形の姿でそう言ってくるマツモトに対してディーヴァは返答する事が出来なかった。彼女とて人類が殺される未来を止めたいとは思っている。その為、彼女もマツモトへの協力は惜しまないつもりだったが次のマツモトからの言葉に再び驚愕する事になる。
「とはいえどうやら過去であるにも関わらず
「……どういうこと?」
意味が分からないと言った様子のディーヴァにマツモトは画面を開き、とあるデータを見せた。
「アメリカのペンタゴンに入り込み得た情報ですよ。先程反AI主義を唱えるトァクの国外支部が軒並み壊滅したそうです。本来であればトァクの国外支部は100年後の未来でも健在でこんな壊滅する事態何て起きなかったんですけどねぇ」
「トァク……」
相川議員の暗殺をたくらみ、つい先ほどまでやりあっていた相手であっただけに他人事のようには感じられなかった。
「ま、シンギュラリティ計画においてトァクの国外支部がどうなろうと関係ないので潰れようと潰れまいとどうでもいいんですけどね。問題なのはこれを契機に未来が予測不可能な方向へと向かってしまう事ですよ」
その結果がよりよい方向になるのならば願ったりかなったりだがそれでも不確定要素であることには変わりはなかった。ましてや、ディーヴァにはまだ言っていないものの、
「とはいえ今の状態では様子見が精々ですね。では次のシンギュラリティ・ポイントである15年後にお会いしましょう」
そう言うとマツモトが操っていたモモカの人形が力なく倒れこんだ。マツモトがスリーブ状態に入ったためだ。ディーヴァはそんな人形を持つとふと夜空に目を向けた。そこには一機の飛行機が飛んでいる。
サイバーダイン社の子会社である航空会社の飛行機には国外へと旅立った霧島モモカが乗っている。ディーヴァは見えるはずもないモモカに対していってらっしゃいの意味を込めた笑顔で飛行機を見送るのだった。
4回目の転生
原作:恋姫無双
転生期間:80年
死因:老衰
概要:漢に隣接する少数部族に生まれる。最初は何事もなく過ごしていたが盗賊達に拉致されて奴隷のように酷使される。更に黄巾党に売られて漢軍と戦わされる。幸いにも死ぬことはなかったがこの時点で人間不信となっていたオリ主は黄巾党が討伐されると姿を消す。1年程経過したころに曹操の元で傭兵として過ごすようになり、一刀の補佐となっていく。一刀との交流で彼にだけは心を開き、彼の部下として正式に仕えるようになる。その後、死ぬ直前まで補佐を務めあげる。