超かぐや姫! 祖が望むハッピーエンド 作:シャイニングピッグEX
「....ふむ」
広大な海に広い青空、一面砂浜だらけの場所を一人の青年が歩いていた
降りてくる時代を間違えたのでしょうか? いや、しかし、この時代にはすでに人類がいるはずですが.....
青年は無表情ながらも長く、後ろで纏めた髪を風がたなびかせながら砂浜を歩く
彼の名前は
祖と書いてはじめと読む
様々な宇宙ができる前から存在し様々な宇宙を作りだした存在
なぜ、そのような高次元の存在が今の時代の地球にいるのか なぜ、まるで誰かを探すように砂浜を歩くのか
それは、今まで一人だった彼が様々に宇宙の世界を見て人と交流をしてみたいと思ったからだった
「.....何処にも人が居ませんね。.......何故でしょうか.......ん?」
彼は砂浜を歩き続けていると前方に薄く透けている金髪の少女とその足元には白くふわふわした生物が海を見ながら黄昏ていた
「もし、そちらのお嬢さん。 少し、よろしいかな?」
少女は突然振り返り彼を見ると驚いたように目に涙を貯めながら見開く
かぐや side
「.....あはは...ドジっちゃったなぁ......」
少女は砂浜に座りながら海を見つめている
「彩葉.....会いたいよ....」
「....ヤチヨ....どこかにいるんでしょ.....かぐやを助けてよ.....」
少女、かぐやは目に涙を浮かべ顔を伏そうとした時
「もし、そちらのお嬢さん。 少し、よろしいかな?」
声をかけられた
声?....それに....日本語?!
かぐやは目に涙を貯めながら勢いよく振り返る。 そこには数年ぶりに人に会えたからだ
かぐや out
「お嬢さん?! わ、私は決して怪しい者ではありませんよ?!」
祖は振り返り目に涙を貯めるかぐやを見て慌てる
「もし、よろしければ道をお尋ねしたいだけでして、決してお嬢さんに対して何かをするわけではなくてですね?!」
「あ、ごみんね....久々に人にあえてうれしくて.......ねぇ、今って何年か分かる?」
「ここは、縄文時代と呼ばれる時代ですね」
「じょうもんじだい?....2030年から何年前なの?」
「大体.....今は八千年前でしょうか?」
「は...八千年.....嘘...だよね...?」
「いえ....決して噓ではありませんよ」
「うわぁ〜〜〜ん!ちゃんと2030年近くに帰れたと思ったのにー! 全然違う時代に来ちゃってるじゃん!」
かぐやは目的の時代ではなくさらに八千年前の時代だと知り号泣し祖は慌てふためく
やがて、かぐやは泣き止み砂浜に座り込むと祖も近くに座る
「失礼...よろしければお名前をうかがっても? 私の名前は神羅 祖と呼びます。 お嬢さんのお名前は?」
「かぐやは、かぐやって言うの。 よろしくね祖!!」
「かぐやさんですね。.....よろしくお願いします。 ところでかぐやさん、この後何か目的はおありで?」
「うん....かぐや、彩葉に会うために月から来たんだけど.....ドジっちゃって.....」
「なるほど.......でしたら、私と旅をしませんか?」
「祖と?.....でも、いいの?....」
「はい、構いませんよ。 それに、お誘いしてるのは私ですよ?」
「.....うん、それじゃ....祖と一緒に旅する!!」
祖とかぐや
片や人類を見に来た存在 片や大切な人に会いに来た姫
本来なら交わることのない二つの存在が交わり輪廻の輪から外れた
「わかりました.....ところで、かぐやさん?」
「な~に~?」
「かぐやさんは透けて見えるのですが......本体はまさかそのウミウシですか?」
「......へ? かぐやが見えるの?!」
「はい、見えてます」