BLUE QUEST 〜青春を駆ける戦士〜   作:松花 陽気

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かぎかっこの区別

「」仲間や生徒、主人公。コレがベース

[]洞窟などの敵側の魔物のセリフ
※ 特例の場合は「」になってる。
“”先生のセリフ


原作二年前 〜過去ミレニアム編〜
第二一話:新たな仲間と波乱


アビドスの一件から数日後。ユメ先輩とホシノにお別れを告げた俺は、ミレニアムサイエンススクールの自治区へと向かった。一度サクラコのところへ顔を出そうかとも考えたが、黒服から言われた謎のマシン達の方が気になったので、トリニティを後にして、ミレニアムを優先することにしたのだ。

 

——そして、ミレニアムに到着してから数時間後。

 

ギシギシ! ガシャガシャ!

 

機械の稼働音と不気味な足音が、背後から猛烈な勢いで迫ってくる。

 

「うわぁぁぁ!? 来るなぁぁー!!」

 

俺は今、見たこともないマシンたちの群れに追われていた。

デザインの系統としては某有名マンガ家が描くような造形なのだが、俺の知っているマシン系とはどこか違う。人型で背中に剥き出しのエンジンを背負い、手に斧やメイスを構えた物騒な集団だ。弓持ちよりはマシとはいえ、十体以上に囲まれれば捌ききれる量ではない。確か『7』あたりにこんな奴がいただろうか。ダメだ、パッと思い出せない!

 

[生体ハンノウ!セイブツ逃走!――排除!ハイジョ!]

 

「すらぁ〜!?」

 

「スラりん!しっかり掴まれー!」

 

[ギギギ!プシュー!ハイジョ!!]

 

「くっそ!まだ追ってきやがる!?」

 

俺の頭の上でスラりんが必死に悲鳴を上げる。相手はロボットだから疲れないし、足も異様に速い。こっちはもうヘトヘトだ。

 

「ハヤク……ハシッテ……クダサイ!」

 

俺たちと並走し、四つ足でドタバタと走る馴染み深いデザインのロボットが、焦り気味に声をかけてくる。

ロボットから逃げながら、別のロボットと一緒に逃げる。シュールすぎる謎の光景だ。

 

……なぜ、こんな事態になっているのか。

時間を少し巻き戻して、事の顛末を説明しよう。

 

□□□遡ること2時間ほど前

 

「おぉ!!ここがミレニアムの自治区かぁ!!すんげ〜!!」

 

ミレニアムの中心都市へ足を踏み入れた俺は、思わず歓声をあげていた。視界を埋め尽くすのは、立ち並ぶ高層ビル群と洗練された鋼鉄の街並み。まさにコンクリートジャングルだ。

 

背中に剣と盾を背負った俺と、その隣で跳ねるスライムのスラりん。学生らしからぬ異様な姿に、周囲の通行人からは奇異の目が向けられていた。

 

「さぁ〜て、どこに行こうかな?」

 

視線を気にせず街を探検し始めた俺は、まず目に留まった大型ゲームセンターへ入ってみた。店内にはレトロゲームやクレーンゲームがずらりと並んでいる。このハイテク都市には少々不釣り合いな気もするが、現代のゲーセンなんてこんなものかもしれない。

 

ふと格闘ゲームの筐体が目に留まる。

 

「おっ、このタイプは見たことあるぞ。アーケードコントローラーって奴か」

 

席に座り、レバーとボタンの感触を確認する。試しにコインを投入し、初心者らしく弱めのCPU戦を選んだ。

 

「これでジャンプ、キック、ガード……よし」

 

スマブラなどの2D対戦ゲームには慣れていたこともあり、確認しながら技を繰り出していく。一分弱の攻防の末、無事に勝利を収めることができた。もっと遊びたい気持ちもあったが、他のゲームも一通り満喫し、店を後にすることにした。

 

移動の途中、格ゲーの台に見覚えのある小さな赤髪の子供が座っているのが見えたが、関わらないよう気配を消して横を通り過ぎた。チラッと見えた画面では、到底人間には真似できないような超絶コマンドを入力していた。あれは絶対に勝てない。

 

いろいろと遊んで店を出ると、ちょうどお腹が空いてきた。

 

「あー……なんだがすっごく、腹が減った」

 

ポン――ポン!――ポン!!

 

「よし、店を探そう」

 

時間的にも良いぐらいだったので、俺は胸を躍らせながら店を探した。

適当に練り歩いていると、バーガー屋を見つけた。今日はジャンクな気分だったので、ここにしようと決めた。

ドラマのあの人を思い浮かべながら、意を決して店内に入る。店の中は、ランチ時だからかたくさんいた。

 

「すみません……店内はペット禁止でして、申し訳ございませんが」

 

「あー、すみません!」

 

さすがにスライム連れはNGか。仕方ないのでテイクアウトにし、近くにある植物園のベンチで食べることにした。手早く二人分のセットを買い、緑豊かな植物園へと向かう。

 

園内はそれなりに賑わっていた。パンフレットによれば、ミレニアムから寄贈された新種の植物が展示されているらしい。ミレニアムって機械づくり以外もやるんだな……と適当に感心しつつ、ベンチに腰を下ろしてバーガーの袋を開けた。

 

「はいスラりん! お待ちかねのハンバーガーだぞ」

 

「す〜ら♪ す〜ら♪」

 

スラりんは嬉しそうに飛び跳ね、バーガーに一口かぶりついた。口をモゴモゴと動かしながら美味そうに味わい、用意したポテトとソーダも勢いよく平らげていく。

 

「プハー! すらすら〜」

 

「そんなに美味かったか。よし、俺も早速……」

 

俺がバーガーを口に運ぼうとした、まさにその時だった。

 

ドカァァァン!!!

 

「うわぁぁぁ!!??」

 

背後で激しい爆発が起き、猛烈な爆風で俺たちは前方に吹き飛ばされた。その拍子に、手に持っていたバーガー、ポテト、ジュースが無惨にも地面へと散らばっていく。

 

「へっへっへー! イェーイ!」

 

爆風の煙の中から、スケバンのグループが楽しそうに姿を現した。

 

「おーおー! 派手にやったなこれ!」

 

「マジ最高! スカッとするわー!」

 

笑い転げる不良たち。その横で、俺は膝をつき、地面に散らばった食べ物を絶望の目で見つめていた。

 

「あ、あぁ……あんまりだぁ〜〜っ!!」

 

「あ?」

 

すると、変な奇声をあげた俺に一人が気付き視線を向ける。

 

「見ろよ。こんなところに男がいるぜ」

 

「お、本当だ。結構小さいじゃん、それに可愛くね」

 

「可愛いかどうかは別にいいんだよ!それよりも、コイツ売ったら金にならねえ?結構良い値だと思うんだけど?」

 

相変わらずの倫理観ゼロな発言。お前ら、人としての心をどこかに置いてきたのか?

いや、そんなことより——。

 

「俺のバーガーを……返せぇぇぇーーー!!!!」

 

怒りに任せて呪文を唱える。

 

『イオ!』

 

「「「うぎゃあぁぁぁぁぁーー!!???」」」

 

爆発魔法が直撃し、スケバンたちが悲鳴を上げて吹き飛ぶ。

 

「テメェ、何しやがる!」

 

「あんたらが俺のバーガーとポテトを台無しにしたんだろうが!」

 

「知るか! あそこにいたお前が悪いんだろ!」

 

「責任転嫁するな! もうぶった斬る!」

 

剣と盾を構えて一気に間合いを詰める。撃ち出される銃弾を盾で弾き返し、ゼロ距離まで接近すると、相手の銃を盾で上へと跳ね上げた。

 

『火炎斬り!』

 

炎を纏わせた刃で一閃し、三人まとめて斬り伏せる。さらに『モーニングスター』へ持ち替え、立ち上がる暇も与えずに叩きつける。高い攻撃力を活かした一撃により、あっという間に勝負はついた。

 

「ふぅ……! スッとしたぜ」

 

「おい、そこのお前!」

 

背後から声をかけられ振り返る。また仲間の不良でも呼んだのかと思ったが——そこに立っていた人物を見て、俺は息をのんだ。

 

オレンジがかった赤髪のショートヘアに、メイド服とスカジャン。

間違いない。ミレニアムの『約束された勝利』——美甘ネルだ。

 

「なんだ、ガキじゃねえか。……で、コイツを捕まえりゃいいのか?」

 

ネルの周囲を漂うドローンから、通信の音声が響く。

 

《ええ、そうよ。できるかしら?》

 

(この声は……いったい誰だ?)

 

「ハッ……誰に言ってんだよ」

 

ネルは鼻で笑い、サブマシンガンをこちらへ向けてくる。

 

「大人しく投降しな。抵抗しなけりゃ痛い目には遭わせねえ」

 

「……あの、捕まる理由を伺っても?」

 

「おいリオ、話してやれよ」

 

《あなたがこちらに来てくれるなら、説明してあげるわ》

 

「交換条件か……だが生憎と、はいそうですかと着いて行くほどバカじゃないんでね。親からも知らない人にはついて行くなと言われてる」

 

《そう。なら……仕方ないわね》

 

ネルが銃口をピタリとこちらに固定する。

 

「やられたくなきゃ大人しく捕まりな。お前が銃で死ぬのは知ってんだ」

 

さすがミレニアム、情報が早い。だが……俺が銃弾に耐えられる性質を持っていることまでは掴んでいないらしい。

 

「それなら俺は、全力で抵抗するぜ……足でな!」

 

「……足?」

 

「そう……!」

 

呼吸を整え、溜めに溜めて叫ぶ。

 

「逃げるんだよぉぉーーーっ!!!」

 

某ジョースター家の異端児の如く叫びながら、脱兎のごとく走り出す。その姿に、ネルとリオが一瞬呆気にとられ、ワンテンポ遅れて大声をあげた。

 

「はぁぁぁーーー!!??」

 

□□□

 

「ふぅー、ふぅー」

 

必死で逃げ回り、なんとか追手を巻くことに成功した。途中でサーモグラフィーを使われた時は終わったかと思ったが、スラりんが体を伸ばして俺を覆い隠してくれたおかげで難を逃れた。

 

しかし、周囲を見回して俺は青ざめる。

 

「やばい……ここどこだ?」

 

迷子になった。スマホを取り出すも、まさかの圏外。こんなハイテクビル群で圏外とはどういうことだ、と首を傾げたその時——目の前に一機のロボットが立っていた。

 

四つ足の脚部に、右手のサーベル、左手のボウガン。紫色のモノアイを光らせてこちらを見つめている。

 

「メタルハンターだ!!」

 

ツルツルの銀色ボディ。キラーマシンの色違いであるその姿に、俺は思わず目を輝かせた。

 

「オマエ……ニンゲンだな?」

 

「しゃ、しゃべったぁぁーー!!」

 

「ウルサイです」

 

「あ、すいません……」

 

冷静にツッコまれて思わず謝る。

待てよ、こいつ敵じゃないのか? だが攻撃してくる気配はなく、こうして意思疎通ができている。

 

「タントウチョクニュウにイう。ハヤくここからタちサれ」

 

「え、なんで? ……というかお前、俺の仲間にならない?」

 

「……ハ? キュウなカンユウとは……アタマがオカシイです」

 

「おかしいのは自覚してる。でも、あんた悪い奴じゃないだろ?」

 

差し出した手に、メタルハンターは困惑しながらも静かに手を重ねてきた。

 

「……オモシロいヒトですね。ワかりました、キョウからアナタがワタシのマスターです。よろしくオネガイします」

 

「よし! なら、名前の命名だ。今日からお前は『ハント』だ!」

 

こうしてメタルハンターのハントが仲間に加わった……のだが、喜びも束の間。ハントが左手のボウガンで遠くを指さした。

 

そこには、プロトキラーや伐採マシンの群れが押し寄せてきていた。

 

□□□

 

——そして、冒頭の状況に戻るわけだ。

 

「だからハヤくニげろとイったのだ」

 

「もっと早く分かりやすく言えっての!」

 

俺はただミレニアム自治区の観光に来ただけなのに!

なんでこうなってしまうんだ!

いやまあ、黒服から謎の機械兵の話を聞いていたからなんかあるだろうと思ってましたけど。それは今じゃねえ!

 

「もっとハヤくハシってください!」

 

「無茶言うな!これが全力だっつーの!」

 

こうなったら。即座にモーニングスターを装備し、それを手前にいる奴等に向けて攻撃する。しっかり手前の奴らに命中すると、攻撃を喰らったモノから後ろに仰け反り、二列目のマシン達が転んだことにより、運良く動きを封じた。

 

「よし!今のうちに逃げ———」

 

ようとしたが、なんと背後からも別の機械兵が現れ、完全に挟み撃ちにされてしまった。絶体絶命だ。ミレニアムに来てから一度もセーブしていないのに、ここで死んだらアビドスに戻っちゃうんですが!?

 

「こうなれば、ワタシがオトリに……」

 

「バカ言え! 新しく仲間になった奴を見捨てられるかよ! 合理的だなんだなんて知るか!」

 

「スラ! スラ!!」

 

「……ニンゲンとは、フカカイです。ですが……リカイしました。トモにここからダッシュツしましょう!」

 

「おう! 気合十分だ、やったるぞー!」

 

「いや、キアイでどうにかなるワケないでしょう!?」

 

正論のツッコミが飛んだその時——上空から透き通った声が響いた。

 

《では、私が手をお貸ししましょう》

 

空から何かが高速で飛来し、俺たちを包囲していた機械兵の真ん中に落下した。直後、激しい電撃が走り、機械兵たちが一斉にショートして倒れ込む。

 

煙の中から降りてきたのは、先ほどとは違うデザインのドローンだった。

 

《初めまして、旅人さん。危ないところでしたね》

 

「お前……誰だ?」

 

警戒して剣先を向ける俺に、ドローンのスピーカーから朗らかな声が返ってくる。

 

《ふふふ、知らなくて当然です。ワタクシはミレニアムサイエンススクールに通う一年生にして、眉目秀麗な超天才病弱美少女ハッカーの明星ヒマリと申します》

 

「イヤ、ナマエナガいです」

 

《静かにしなさい》

 

ハントの容赦ないツッコミにクスッとしつつも、俺は気を引き締める。超天才病弱美少女ハッカーこと明星ヒマリ。まさか一日でミレニアムの要人たちに次々と絡まれることになるとは。

 

《どうしてワタクシが貴方を助けたのか……気になるようですね。まずは安全な場所へ移動しましょう。お昼はまだでしょう? なにかご馳走しますよ》

 

「えっ、本当!? 行く!」

 

《即答……!? コホン、では座標を送るのでそちらへお越しください》

 

直後、スマホに通知が届く。モモトークに勝手にヒマリの連絡先が追加されていた。ハッキングの技術が恐ろしすぎる。

 

「指定された場所は……ここか。ハントたちも連れていっていいか?」

 

《ええ、学園の所有地ですから問題ありませんよ。では、お待ちしております》

 

通信が切れ、ドローンは空へと去っていった。

 

「……ナニやらアヤしいですね」

 

「同感だけど、さっきよりは落ち着いて話せそうだしな。なんとかなるだろ」

 

「ラッカンテキですね……まあ、マスターがキメタことなら、イきますか」

 

こうして、明星ヒマリの助けを得て俺たちは窮地を脱した。

彼女が俺を呼び寄せた真意はまだ分からない。だが——

 

「絶対、面倒なことに巻き込まれる予感しかしないなぁ……」

 

俺は遠い目をして、これからの展開に思いを馳せるのだった。




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○ルイのステータス
レベル14
H P=115
M P=64
力 =61
早さ=33
守り=32
運良=13
??=10
攻魔=39
回魔=45
・呪文
ホイミ、メラ、ヒャド、ギラ、イオ、バギ、キアリー
リレミト、ルーラ
・特技
火炎斬り、ドラゴン斬り
獣突き
クロスカッター
回し蹴り、跳び膝蹴り
かぶと割り

○装備
・武器
兵士長の剣、鉄の槍、モーニングスター
ハイブーメラン
・防具
鉄鍋の盾 守備力12
鎖かたびら 20
木の帽子 10
祈りのロザリオ 9
・攻撃力106
・守備力83

○スラりんのステータス
レベル10
HP=74
MP=40
力 =44
早さ=67
守り=28
運良=33
??=96
攻魔=26
回魔=35
・呪文
ルカニ、スクルト、トラマナ
・特技
たいあたり、火の息

○新たな仲間ハントのステータス
レベル1
HP=71
MP=24
力 =75
早さ=58
守り=93
運良=68
??=110
攻魔=0
回魔=0
○耐性
ルカニ、ボミオス 10%
メラ、ギラ、炎 50%
ヒャド、吹雪、ザキ 無効
・呪文
なし
・特技
メタル斬り、回転斬り

錬金釜クッキングがいるか?

  • いる
  • いらない
  • どっちでも
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