BLUE QUEST 〜青春を駆ける戦士〜   作:松花 陽気

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時間がかかってすみませんでした。キャラの解像度を上げる為分析と勉強をしていました。

どれだけ形にできているか定かではないですが。温かい目で見てくれると助かります。


第二十二話:天才と生徒会と最強と

前回のあらすじ。

ミレニアムにやってきた俺は、ネルさんとの追いかけっこにより立入禁止区域となっていた廃墟に入り、そこでメタルハンターのハントを仲間にした。だが、その矢先に謎の機械兵軍団に追われてしまう。逃げ続けているうちに左右から囲まれ大ピンチに陥ってしまった。だが、そこでミレニアムのハッカー『明星ヒマリ』のサポートを受けなんとかその場から脱出をすることができたが……俺はこの後の波乱を予想していた。

 

「うんめ!うんめ!」

 

「いい食べっぷりですね……こちらも食べますか?」

 

そう言って、車椅子に座っている天才美少女ことヒマリさんは自分の皿のコロッケを差し出す。俺はそれに頷き皿を出して置いてもらう。

何かあるとは思っても、空腹には勝てなかった。だからこれは仕方ないのだ。

 

「こう見ると、ただの少年ね」

 

ヒマリさんの隣でコーヒーを飲みながらそう呟くのは、各務チヒロさん。ヒマリさんの同級生なのだと言う。所属の方は教えてはもらえなかったが。まあ、仕方ないかと思い一度無視する。

 

「…………チッ。あんなガキにアタシが出し抜かれたってのか?」

 

「でも、いったいどうやったのかしら……」

 

因みに、今この場には、自分とヒマリさんチヒロさん以外にリオさんネルさんがいます。因みに攻撃の意思はないそうです。よかったぁ!

 

「それで、どうしてあなたがいるのかしら」

 

「あら?いてはダメでしたか?」

 

「いえ。貴方にも来てもらう予定だったからそれは別に構わないわ。問題は、なぜ危険分子の彼がここにいるのか」

 

「あなたが気にしていた存在を連れてきたのですよ?それに、危険分子という言い方はどうかと。この子は至って普通の少年……ただの純粋な子供にすぎません。それに、危険というのもリオの主観でしかないでしょう?力ばかりを見ては、人間の本質などわかりませんわよ」

 

「……そう、ね。とにかく、彼を連れてきたことには感謝するわ。ありがとう」

 

「ふふふ……最初からそう言えばいいのですよ」

 

「ごちそうさまでした!」

 

しばらくして完食した俺は、声高らかにそう宣言した。

 

「お粗末さまです」

 

「別にヒマリが作ったわけじゃないでしょ?」

 

「ちょっとしたジョークですよ」

 

それってジョークなのかな?よくわかんないや。

そんな短い会話の後にリオたちがこちらに近づいてきて、俺の座る席の斜め前に来た?

 

「食べ終わったみたいね。それじゃあ、話してもらおうかしら」

 

「話してもらう……ってなにを?」

 

「リオ?説明もなしに突然尋問するのはよろしくないかと。物事には順序というものがあるのてす。ここは私が聞きますので、任せてください」

 

「……そうね。ここは貴方に任せることにする」

 

リオさんが了承すると、ヒマリさんが俺の前に来て、質問する。

 

「……では、まずお名前からお聞きしても?」

 

「あ、はい。瀧本ルイです」

 

そこから事情聴取みたいな質問を受けた。主に出身とか素性とかを聞かれた。どこで何をしたとか、何が好きかとか、ご趣味はとか……何が知りたいんだ?本当に。

そんな感じで一通り聞かれた。

 

「ルイさんは、オカルトを信じますか?」

 

「ん?……ぇ、まあはい」

 

突然振られたそれに、俺は疑問符を浮かべながらも答える。

 

「そうですよね!やはりオカルトそのものの貴方ならそう言うと思っていましたよ」

 

「……え?」

 

いつもの儚い声より一段階トーンを上げて喋るヒマリさんに、俺は素っ頓狂な声を出して驚く。というかちょっと待って、オカルトそのものって何?俺こう見えてバリバリ普通の人間なんですが??

心中で疑問符を浮かべていると、リオがタブレットの画面を見せつける。

 

「これを見なさい。これは植物園で起きた爆発の映像よ」

 

そこには、俺がスケバン共に何かを言いながらそいつらに手を向けて『イオ』を唱えて爆発を起こす映像が流れていた。音声は拾っていないのか、声までは聞こえてこなかったが口の動きから言っていることがわかる。

 

「あなたが手を向けた瞬間、爆発物があったわけでもないのに、突然スケバン達の周りで火花を散らして破裂した。それに大変驚くと同時に私の知的好奇心をくすぐりました。決してあり得ないその光景。科学では説明できない超常現象……その決定的な瞬間を見れたのですから。まるで、ファンタジーや絵本に出てくる魔法使いのようだと思いませんか?」

 

「……呪文のコト、バレてますね」

 

「まあ、バレても別に支障ないし」

 

ハントの耳打ちに、俺はそう答える。

 

「……そうね。魔法使いという表現はあながち間違いではないし。今はそう仮称するとしましょう」

 

「実際、そうとしか言えない事が起きてますから。……あの機械兵と同様に」

 

「……機械兵ってさっきの奴らか」

 

「はい。あれは突然この自治区の廃墟に現れました。私たちの知っているオートマタとは違う、意志のないロボット。最初は数機だけで大した被害もなかったため保留としていましたが、ある時をキッカケに急激に数を増やし、行動範囲を広げ始めたのです」

「機体の数だけでなく、その種類も増え始め。そこにいるハントさんのような機体もチラホラと……」

 

……え?それってもしかして……。

一抹の不安を覚え、それを聞く。

 

「その機体って、青とか水色の奴でしたか?」

 

「いいえ。あれは緑色をしていたわ。私の見立てでは、そこの機械よりも性能は低いと思う」

 

「機械ではなく、ハントと呼んでください。ソレカ個体名のメタルハンターと」

 

「……個体名?……機種名とかじゃなく?」

 

「ハイ。一応は魔物の枠ナノデ」

 

「魔物……?」

 

「はい。マモノです……」

 

ハントの言葉に、各々が小首をかしげる。

 

「あー、それは説明すると長くなるので後でいいですか?」

 

「そうですね。後ほど聞きましょう。まあ、という事があり、そのせいで今ミレニアムは未曾有の危機に瀕しています。そこで、ハントさんやその青い生物……スラりんさんを手懐けた貴方なら、何か知っているのではと思い、貴方に力を借りに来たというわけです」

 

「つまり、俺にあいつらを退治して欲しいって事?だから捕まえに来たのか?」

 

そう予想を口にすると。ヒマリ先輩は首を横に振った。

 

「いいえ。そういうわけではございません。あくまで欲しいのは貴方の持つ情報のみ。そもそも、リオが貴方を捕らえようとしたのは、アビドス砂漠で観測した高エネルギーの存在と貴方が相対していたのです。そして、偶然にも丁度その時に機械兵の動きが活発化しまして、同時期に発生したことから何か関係があると予想した……そうですよね、リオ?」

 

「……そういうことよ」

 

あ〜。まあ、ミレニアムって頭の良い人の集まりだから、そんな偶然を必然だったと捉えそうではあるよな。んで、俺がビナーと渡り合った事も知っていると……だからあの時ネル先輩が来たわけか……納得だ。なんせ、俺はデカグラマトンのビナーを退けた人間なのだ。呼ばないわけがないよな。

 

「つまり、俺を呼んだのは話を聞くためで。今ミレニアムを騒がせる機械兵についてと砂漠にいた大蛇の事を知りたいって事でいいかな?」

 

「それと、貴方の呪文についてとその能力もです。私にとっては、とっても知的好奇心をくすぐられる対象ですから。紐解けるなら、その仕組みも解き明かしてみたいですね」

 

「……はてさて、そう簡単に行くかな?」

 

「あら、私に解けないとでも?」

 

「いんや、そうは言ってない」

 

ちょっと煽るように言ったが多分できない事ない気がする。これを科学的に証明できるならしてみて欲しい。……きっと、俺には理解できない単語やらなんやらが飛び出てくる事だろう。

 

「一応聞くけど……報酬は出るのか?」

 

俺はリオの方を向いてそう聞いてみる。

 

「そうね。額に関しては貴方の言い値で構わないわ」

 

「……生徒会としての頼みって事?」

 

「そうよ。この件は生徒会としての正式なお願いになるわ」

 

「なるほど……わかった。ただし、一つ条件を出したい」

 

俺がそう言うと。リオやネル、チヒロさんなどが一瞬目を見開いたと思うと、その次にこちらを睨んだ。

まだちょっと話した程度だし信頼されない事はわかってるが、そんな警戒して睨まなくても悪いこと考えてないのに。

 

「俺が望むのはたった一つ!それは——」

 

「——俺もその機械兵と戦うよ」

 

一瞬の静寂。全員が口を開けて、あのヒマリですらもあっけらかんとした顔で俺を見つめていた。

そして、数秒それが続いて……。

 

「「「はぁ!!?」」」

 

と、三人のそんな困惑の声が響いたのだった。

 

□□□

 

その後、リオさんが合理だのなんだので疑問を向けてきた。「普通の人間の貴方は銃弾一つで死に体になるのよ」とか「そんな命懸けをして貴方のメリットなんて……」とかとにかく俺の安否を心配しての疑問だった。どこにも所属しない、弾一つで当たりどころによっては即死の俺がもしそれで死ねば、間接的に私たちは人殺しと同じになる……と心配してのことだろう。ヒマリさんやチヒロさんにも同じ事を言われたが。

 

「大丈夫大丈夫!実はこう見えて銃弾耐えれるから!」

 

と俺はそう言ってホシノからもらった小銃を手に取る。そして、こめかみに向けて一発発泡した。

 

バァン!! ルイは19ダメージを受けた。

 

撃った直後にチヒロさんから銃を取られたが、少し皮が何枚か焼けたくらいで済んでいるこめかみを見て、それをみんな信じてくれた。

ただ、凄い怒りを感じる顔でチヒロさんとヒマリさんに睨まれたけど。

あと、こんな使い方してごめんなさいホシノン。

(ホシノンって呼ぶな!あと許しません)

(なに!?こいつ脳内に直接!?)

 

「なるほどな……だからあん時怯まなかったわけか」

 

「まあそういうこと……」

 

俺に銃を突きつけた時のことを思い出しているのだろう。ネルさんは納得した顔で頷き、おもしろそうに笑った。

 

「ハハッ。いい根性してるじゃねえか。いいぜ、気に入った。アタシは賛成だぜ」

 

「はい!?」

 

ネルその言葉に誰もが驚いた。

 

「それはダメよネル。これはミレニアムの問題なの。たとえ銃に耐えれたとしてもこれ以上私たちの問題に巻き込むわけにはいかないわ」

 

「こうやって連れてきた時点でもうとっくに巻き込んでんだ。……それによ、多分一人でもコイツは行くぞ」

 

「えっ?」

 

全員が俺の方を向く。

 

「……まあ、そうだね。知っちゃったからには、ちょっとほっとけないし」

 

「だとよ。なら、情報だけ聞こうが連れて行こうが、変わらねぇだろ?」

 

彼女の説得にみんなが顔を下にして難しい顔をしながら考え込み始める。しばらくの間、三人で話をする時間が続き……やがて結論が出たのか俺の方を見て。

 

「……わかりました。その条件、呑みましょう」

 

と、了承してくれたのだった。

 

□□□

 

その後、あの機械兵のことを話した。

同族のハントもいるので、詳しく性能やら能力面を解説した。

 

「あのマシン達の攻撃手段は見て通り。メイスやオノ、剣や弓矢だ。ハントのタイプだと相手によっては、氷や炎を纏わせた剣攻撃をしてくるのと、目っぽいモノアイから光線が出ることがある」

 

「はい。あとはあの『プロトキラー』よりも攻撃が苛烈です。スピードも速いデスガ、ニゲキ目サンゲキ目をミコシた行動をします」

 

「……質問なんだけど」

 

「はい、チヒロさん!」

 

「前にこれをハッキングしようとして失敗したんだけど、それはなんで?」

 

「ハッキングという事は、ワレワレの中に入るという事ですか。確かに、我々の体にはプログラムを構築するためのメインシステムが導入されています。ハッキングできないのは、我々の中の魂による影響でしょう」

 

「……魂?」

 

また概念的なものが出てきたな。

最後まで聞いてみる。

 

「我々のヨウナ種族には魂……つまりは命ガヤドッてイマす。簡単にイエば、それらがこの世界デいウトコロの意思を持ったAIという事です。その魂によりプログラムの侵入を妨害しています。命ある時点で機械ではないですから、ハックできないのは当然のことです」

 

……なるほど。キラーマシンやメタルハンターなどのマシン系モンスターがやられても復活できるのはそういうことか。確かに、それならば蘇生で復活してくる理由も頷ける。

 

「ですが、今回の機械兵には魂が宿っておりません」

 

「……どういうこと?」

 

「あれらは、この世界のギジュツであるAIを持った機械兵ナノデす」

 

驚きの事実を告げられ、一抹の不安が頭に浮かぶ。俺は思わずハントの前に出た。

 

「ちょっと待て!という事は、お前の中にもそのAIが」

 

「ありませんよ。意思が働くうちに自力で引っこ抜きましたから。なので心配する必要はありません」

 

「自らそれを引っこ抜くとは、自身で分解と組み立てを?その腕でですか?」

 

ホッ!よかったよかった、もしそのAIが起動したら多分俺死んでたもん……助かった!でも待てよ?

 

「そこにいたという事はお前もあの廃墟から?」

 

「ということだろうな」

 

ハントの素性は正直何にもわかっていない。出会ったばっかりだし、なんであそこにいたとか何をしていたとかは話してもらっていない。

 

「てか、ハントもアイツらの仲間だろ?なのになんで襲われたんだ?」

 

「あーそれですか。まあ、ワタシはいわば裏切り者って奴ですヨ」

 

隠すでもなく平然とそう答えるハントに、どういうこと?と聞くが、他の人は納得したように頷いていた。

 

「恐らく、他と違う行動を起こすハントさんが異端児だったから。だから、外に情報が漏れぬよう破壊しようとした……ということですよね?」

 

「正解デス。よくわかりましたね」

 

「これくらい当然です。でなければ天才を自称しませんから」

 

なるほどな。確かにそれなら狙う理由もわかる。

 

「話をモドシマスが、彼らに命や魂は無いです。それなのになぜハックすることができないのか。それは、我々を指揮する存在のチカラです」

 

機械兵を指揮する存在。つまりそれが、今回の件の黒幕ということか。

 

「そいつは何者なんだ?」

 

「…………それは。スミマセん、ワカリません」

 

「そうか」

 

だが、これで奥に何かがいる事はわかった。なら、あとはそいつを叩きに行くだけだ。

 

「それで、あの機械の弱点は?」

 

リオさんが話を進めるため、最も聞きたいそれを問いかける。

 

「プロトキラーのタイプはなんでも効きますが、ワタシタチノタイプにはあまり弱点という弱点はアリマセン。強いて言えば、炎に弱いコトでショウカ」

 

「炎か……」

 

「まあワタシは炎に多少強いですがね」

 

弱点にならねえ……。

 

「シンプル物理で殴るもあり?」

 

「力が高いナラそれもアリですが。ココノ武器は銃。弾薬は無限ではないので、マスターみたいに戦えるのであれば気にしなくてすみますね。……あ、一応爆発は効きます」

 

おや?それなら案外早く終わりそうやな。

 

「弾薬は問題ないわ。セミナーの経費でそこは落とせるから。爆発なら、手榴弾も用意したほうがいいわね」

 

「……と、こんなもんかな?他に何か聞きたい事は?」

 

「……そうですね。これ以上は今は出そうにないですし。このくら「では聞こう!」……ん?」

 

そんな声と共に、出入り口の方から聞き覚えのある声が聞こえてくる。扉の方を見ると、そこには薄い紫髪をしたショートヘアーに特徴的なツノみたいなヘイローをした少女だった。

 

「そこにいる機械……名はハントと言ったね」

 

彼女かハントに近づきながら、その目に輝きを宿す。

 

「っ!?……ウタハ!あなたがなぜここに」

 

チヒロさんやリオさんが驚く。

 

「たまたまさ。ハントくんの姿を見て尾行していたんだ。カメラに映らないようにこっそりとね」

「おっと、自己紹介がまだだったね。私の名前は、白石ウタハという。この学園のエンジニア部の部員だ」

 

「エンジニア……デスカ」

 

「あぁ。私もあの機械兵がなんなのか気になっていたのさ。フォルムやデザイン、その源氏的な攻撃手段……とても魅力的だ。今すぐにでも中を見てみたいと思ってる。そして、目の前には自立した命を持った一機。こんなチャンスは滅多にないだろう……」

 

「……あ」

 

なんか予想できたぞ。

そして、ハントの前に立った少女は、どこから出したのか手元にスパナを持ち、探究という欲望に駆られた技術者は聞く。

 

「聞きたい……というより頼みたいことなのだが」

 

「君の中を、調べさせてはくれないか?」

 

……と。




感想と高評価、ここすきなど、よろしくお願いします。

最後にやってきたエンジニアはいったい誰なのか。

この人の解像度も低い気がしてならない。
だれかー!アドバイスとかくれー!

勇者の剣 登場させるなら、どれ?

  • ロトの剣(王者の剣、勇者の剣・真)
  • 天空の剣
  • ラミアスの剣
  • オチェアーノの剣
  • 竜神王の剣
  • 勇者の剣・改
  • 青春世界の勇者の剣
  • 全部!!!
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