やってまいりました。再び錬金釜クッキングのお時間です!前回はおおかなづちを作り、『青銅の盾』と『鉄鉱石』を混ぜました。
さあ、何ができているでしょうか!早速中身を見て見ましょう!
パカンッ!!
『鉄の盾』を手に入れた!
守備力15の火炎と吹雪のブレスを10%軽減する。盾は盾でも『大盾』の分類になるらしい。ドラクエ11から出た種類だな。ホシノはあのデカい盾を使っていたから別にいいだろう。因みに、俺の持つ鉄鍋の盾は普通の盾である。
「それで、次は何を作るのですか?」
今度使うのは、こちら!
『古びたトレイ』と『銀鉱石』……と思ったがこれで何か作れる気配が出ないので、代わりに『青銅の盾』に変更すると。
何かができそうな予感がした。
「盾と、そのトレイ?なんでこれなの?」
「……もしかして、あなたの鍋の蓋と同様にそれも盾に?」
恐らくな。でも、十中八九できるだろ。
トレイの方は、捨てられてたのを拾った。素材的にはステンレスだと思われるので強度面は期待できる。
その二つを中に入れぶち込む!
ポコポコポコポコ!
むむ!何かできそうじゃな。では、また次回で!
後日。いつまで経っても出来上がらないまま彼はアビドスを旅立つのであった。
自称・お姉ちゃんによる怒涛のプチ騒動をなんとか収め、地下鉄の線路を奥へと歩き続けた俺たちは、壁面に穿たれた不自然な横穴を発見した。
穴の奥からは、肌を刺すような重苦しい気配が漂ってきている。
「……この先から、すごい嫌な気配がする」
「同感だ。奥からピリピリした気配がしやがる」
《この先の構造は私のデータベースにも無いわ。待ってちょうだい、今からスキャンするわね》
リオのドローンからスキャン光線が照射され、暗がりの中へと広がっていく。
《ルートが判明したわ……けれど、至る所に敵性反応がある。交戦を避けるルートでナビするわ》
「えー、向かってくるなら片っ端から倒せばよくない?」
《そういうわけにもいかなくなったのよ。高エネルギー反応を感知した場所から、再び巨大なパルスが発生したわ。そして、あの電波もね》
「……つまり、このまま進めば一気に敵の本陣を叩けるってことだな!」
「カンタンにイってくれるといいのですが……」
ハントが懸念を示すが、立ち止まっている暇もない。俺たちの侵入にはとうに気づかれているはずだ。ならば、さっさと元凶を叩き潰すのが一番手っ取り早い。
《気をつけてください。ここからはハントさんのような強力な個体が蔓延しています。センサーに引っかからないよう厳重に警戒を》
通信越しにヒマリさんからの注意を受けつつ、リオのナビに従って洞窟を進む。
途中、通路の隅にぽつんと置かれた豪奢な宝箱を見つけ、吸い寄せられるように手を伸ばした瞬間——
「ちょっと待てや!!」
ネルとハントに両脇からガッチリ羽交い締めにされ、ズルズルと強制連行された。すいません、冒険者の性として宝箱の魅力には勝てないんです。
そんなコントを挟みつつ進むこと数十分。
「ん……?」
いつの間にか、無機質だった都市的な壁面から、ゴツゴツとした自然の岩肌へと景色が変わっていた。
「いつの間にか、こんな奥まで……」
《ええ、目的地は目と鼻の先よ》
洞窟の奥から、重厚な駆動音と、何かが蠢くような金属擦過音が響いてくる。
「よし。ようやく本丸だな。一気に大暴れしてやるか!」
《待って!奥に大勢の敵性反応!ハントさんと同じタイプの機体が……およそ50体以上、こちらへ向かってくるわ!早く身を隠して!》
流石に50体以上の集団と正面衝突するのはマズい。俺たちはリオのAMASに誘導され、岩陰の狭い隙間へと滑り込んだ。
直後、ズシン、ズシンと地鳴りを立ててメタルハンターの群れが通り過ぎていく。
「ふぅ……間一髪だったな」
《危なかったね。流石にあの数を相手にしながらルイ君を守り切るのは無理だからね》
「心配しなくても、俺は守られないと何もできないほど弱くは——」
《先程箱の化け物で死にかけた人が何を言っているのですか!》
「……はい。すいません」
ヒマリから詰められ意気消沈としていると。突然、ウタハが声を上げる。
《よし!できたぞ!!》
《おっ?丁度いいね》
「ん?」
《ようやくできたのですね。まあ、私のサポートもあったのですから当然ですが》
俺だけが分からない会話をしている。
「えって……ウタハさん。何ができたんですか?」
《それを今から説明するところだ》
そうして、ウタハが説明を開始する。
《先程持ち帰ったメタッピーの解析をした際に、相手の使う電波の情報を取得することができた。では、それを模倣したもので相手の電波をジャミング……つまりは妨害・相殺できればと思い立ち、ヒマリと共にメタッピーを改造していたんだ》
「なるほど?原理はわからないけどそれで電波をなんとかできるってこと?」
《あぁ、それだけわかってくれればいい》
小難しい原理はよく分からないが、とにかくウタハたちが重要な機器を作ったってことはわかった。
《これで敵の連携を乱せれば、一気に有利になりますね。ウタハ、これを早く動員しましょう》
《了解だ》
ヘリ側で諸々の準備が整え、行き来を楽にするべく、俺は天井穴を開けて、ドローンにそれを運んでもらう。
「えっと、それじゃあ起動してみるぞ?」
俺は手元に届いた機体の確認を取ってから、背中のスイッチを押した。すると、メタッピーが駆動音を立てて起動し始める。無機質だった白目に、かわいらしい黒目がぽっと浮かび上がった。くちばしをパクパクと開閉させ、両翼を羽ばたかせながら、ふわリと浮上していく。
「システムを起動中……正常。外電波防護プログラムを作動——プロテクトの機能正常。起動完了——ハジメマシテ」
機械的ながらどこか愛嬌のあるボイスメッセージを残し、メタッピーは俺たちの目線に並ぶようにホバリングした。
「メタッピー!御用件ヲ確認シマス」
「おぉ、動いてる動いてる!」
「どうやら、テキのデンパのエイキョウはウけてないようですね」
《外電波防護プログラムがうまく作用したようね》
リオの安堵した声が響く。
「戦闘デモ何デモ、オマカセクダサイ!」
そう元気良く答える鳥のマシンを連れ、俺達は先を進むのだった。
□□□
《最奥部に入るには、扉前を固めるあの三機を排除する必要があるわね》
ついに最奥まで辿り着いたのだが、通路の先には重厚な扉を守るように3体の『メタルハンター』が陣取っていた。ここで早速メタッピーの出番ということで、メタッピーに電波を発生させる。
[ギッ!ギギギギギッ。ギシ……ギシン]
こちらの電波を喰らったメタルハンターたちは、関節をガクガクと震わせている。
《うまくいったようだね》
「これでスコシはタタカイヤスクなりそうです」
「よくやってくれたぞ、メタッピ!」
《メタッピ?》
「あ、この子の名前です。勝手に呼んじゃいました」
《あや、メタッピーでメタッピですか……可愛らしくて覚えやすい名前ですね》
《メタッピー・改という名前を考えていたのだが……。まあ良い、それも悪くないネーミングだ》
「……そういえば、ハントは誤作動を起こしたりしないんだな」
「ワタシとカレラのチガイはスデにハナしたでしょう?ガイブからのエイキョウにシショウはありません」
そんな会話をしながら、弱体化したメタルハンターに襲いかかるのだった。
——数分後。
・メタルハンター達をやっつけた!
・ハントのレベルが上がった!
・メタルハンターは宝箱を落とした!
・なんと『鉄の剣』を手に入れた!
なに!?『鉄の剣』だと!?
ちょうど兵士長の剣より一ランク上の武器が欲しかったところだ!しかも、攻撃力+22は破格!運が良すぎる!
「へっ!通信障害でトチ狂ってるとはいえ、こんな鉄屑、アタシの獲物にもなりゃしねえ」
ネルの圧倒的なキヴォトススペックにより、弱体化したメタルハンター3体は一瞬で鉄くずへと変えられた。出番が無かったことを悲しむべきか、楽できて良かったと喜ぶべきか……複雑な心境を俺は浮かべた。
「さて、残りは……」
「この奥の親玉を叩けば、終わりだな」
俺たちは重厚な鉄製の大扉に手をかけ、一気に押し開けた。
□□□
扉の向こうに広がる巨大なドーム状の空間。
その中央に立っていたのは、鎖帷子(くさりかたびら)を身に纏い、縦に切れ込みの入った鉄兜を被った、メイスを握る人型の魔物だった。
ドラクエの記憶を掘り起こすが、いまいち馴染みの薄いその姿。俺たちの侵入に気づいた奴は、兜の奥で怪しい赤光をギラリと輝かせた。
[ん?……ようやく来たか、人間ども。思ったより遅かったではないか]
「テメェか?この機械どもを生み出してる元凶は」
[……あぁ、そうとも!流石は機械に精通している奴らだ、理解が早い。ワシの名は、マシンマスターである!]
《あなたが今回の元凶ね。……聞きたいのだけれど、これほど大量の兵器をどうやって製造したの?》
リオが問い詰める。
[おぉ、知りたいかね?ならばせっかくだ、教えてやろう。まず貴様らは、この廃墟がもともとなんであったか解るかね?]
《……ええ、軍需工場跡地であることは把握しているわ。けれど疑問なのよ。工場に残された旧式の設備から、なぜキヴォトスの技術体系に存在しない未知の構造体が生み出せたのか……。どこから技術と資材を調達したの?》
[クックックッ……!資材?調達?そんなものはいらん。もとよりそんなものなど使っておらんわ!]
「使ってない……?」
俺が眉をひそめると、マシンマスターは劇的に両腕を広げ、背後の暗闇を指し示した。
[そう!何と言っても……この『神の機械』さえあれば、全てがその場で片付くのだからな!]
———ズウゥゥゥン……!!
その瞬間、空間全体の空気が爆発的に膨れ上がった。
敵の背後にそびえ立っていた巨大な建造物が不気味に脈動し、黄色い光を放ち始める。天井の隙間から差し込む光がその輪郭を照らし出した瞬間、俺の背筋が凍った。
巨大な眼球を思わせる中央の球体。
それを護るように展開された、重厚な城塞の如き幾何学的な装甲。
そして、周囲の物理法則を拒絶するかのような、圧倒的な神聖さと異質さ――。
[ガシャン!ガシャン!ガシャン!]
耳を刺すような高周波の駆動音とともに、空間に突如として巨大な光の柱がいくつも降り注ぐ。その光の中から、まるでプリントアウトしたかのように、新たなマシン兵たちが次々と物質化して出現していく。
……間違いない。
アビドスの砂漠で見たビナーと同じ、デカグラマトンの第三の預言者。
——————『ケセド』だ。
かつて、ゲームの総力戦で何度も煮え湯を飲まされたあのAIが、マシンマスターの「無限工場」として機能し、異世界の物質をダイレクトに構築していたのだ!
[さあ!身の程知らずどもに教えてやろう、本当の恐怖というものをな!]
「来るぞ!!」
俺たちは一斉に武器を構える。
幸いにもメタッピが電波を流し続けているお陰で、生み出されたプロトキラーたちの関節部は錆びついたように動きが重くなっている。
「オラオラオラーー!!!」
先制はネル。持ち前の圧倒的なスピードで乱射し、取り巻きを蹴散らしながらマシンマスターへと肉薄する。
[単調な奴め!]
マシンマスターが激しくメイスを振り回し、豪快な横薙ぎを見せる。だが——
「遅ぇよ!」
ネルは紙一重でそれを回避!
焦ったマシンマスターはさらに激しくメイスを連撃で振り回すが、ネルの立ち回りはあまりにも完璧で、重鉄球の暴風を前に接近のタイミングを伺う状態となった。
「くそ!ネルさんでもあの鉄球の威力を食らったらマズい!」
「では、ワタシがスケダチを——!」
[ギギギギギッ!!]
そこへ、ケセドが生み出した『からくり兵』の一団が俺たちの行手を阻むように立ち塞がる。
ジャミングで攻撃頻度は落ちているとはいえ、装甲の硬さは据え置きだ。20体もの集団に囲まれれば嫌でも足止めされる!
「邪魔だどけ!鉄屑共!……『クロスカッター』!!」
俺は即座に『ハイブーメラン』へと武器を切り替え、全方向に投擲!
弧を描いて飛んだブーメランが敵群を薙ぎ払うが、流石に一撃で全滅とはいかない。帰還を待つ一瞬の隙を突き、一体のからくり兵が俺に向かって斧を振り下ろしてきた!
「おっと?そこで振り下ろして本当にいいのか?」
俺はニヤリと笑い、敵の頭上を指さす。
直後――背後から戻ってきたブーメランが、からくり兵の後頭部に深々と突き刺さった。
フッ、計算通り!これで一撃撃破……と思いきや。
「なっ!?」
なんとその状態のまま、からくり兵は勢いを殺さずに斧を振り下ろしてきた!だが、動きが鈍いお陰で余裕でかわす。
直撃こそなかったものの、刺さったブーメランが敵の体に刺さったままだ。
「『回転斬り』!!」
旋風と共にハントがからくり兵を一刀両断!
倒れたマシンから即座にブーメランを回収する。
「助かったハント!……って、いつの間にか俺だけ囲まれてる!?」
《まずい!ルイ、早く離脱を——》
「離脱なんてしてらんねえ!……『モーニングスター』に切り替え!」
集団の中心にいるこの状況を逆に利用する!俺は全身の力と遠心力を乗せ、モーニングスターを力任せに大回転させた。
「オラァァァァァ〜〜!!!!」
ドガガガガガンッ!!!!
回転する鉄球が周囲のマシンたちをバッタバッタと薙ぎ払い、金属片を撒き散らしながら一網打尽にしていく!
勢いを殺しながら回転を緩めた———その瞬間。
ガキンッ!!
俺のモーニングスターと、マシンマスターのメイスが激しく激突した!
俺の回転攻撃を受け止めたことで、敵のメイスの勢いが完全に死ぬ。
[なにぃ!!?]
「っ!今だ、ネルさん!」
隙が生じた瞬間を、ネルが見逃すはずもない。
マシンマスターが焦ってメイスを上から叩き落とすが、ネルはすんなりと回避。それどころか、叩きつけられた鎖の上に飛び乗ると、アクロバティックな身のこなしで鎖の上を疾走してみせた。
[グっ!?な、何だと——!?]
「どこ見てやがる!!」
気付いた時には、ネルはすでにマシンマスターの懐へと潜り込んでいた。
胸元に突きつけられたツインドラゴンの双眸に火花が炸裂する。
ドドドドドドドドドドンッ!!!!!
至近距離からのフルオート射撃!何十発もの銃弾がマシンマスターの鎧ごと粉砕していく!
[ぐっ……ぐおおォォォォ!!]
ひたすら蜂の巣にされるマシンマスターを見ながら、俺は武器を剣に持ち替え、『ためる』を発動させた。
「一気に行くぞ……!ふぅぅぅ……っ!」
全身から沸き立つオーラ。テンションが一段階、また一段階と上がっていく!
《ルイ君は何を……?》
「セツメイはアトです!……ヒマリサマ、マスターにシアゲをマカせましょう!」
《っ!……いいでしょう!やっちゃってくださいルイ君!》
ヒマリの許可が出たのを合図に、即座に飛び出す。
ネルが俺の意図を察し、マガジンを撃ち尽くすと同時にバックステップで後退。
入れ替わるように、テンションを20まで高めた俺は、跳躍しながらマシンマスターへと接近する。
マシンマスターが防御姿勢を取るが——遅い!
「トドメだ!『氷結斬り』!!!!」
ドカァァァンッ!!!!
極寒の気迫を纏った一撃が、防御した鎖ごとマシンマスターの身体を氷砕・一刀両断する!
テンション20の威力を受けたマシンマスターは、悲鳴を上げながら吹っ飛び、ケセドの真下へと叩きつけられた。
[……ぐ、ググっ!——お、おのれ〜!人間風情がぁ!魔界最強のマシンマスターと呼ばれたこのワシが……二度も負けるとはぁっ!]
あまりにあっさりと倒されたマシンマスターは、地に這い蹲りながは、憎悪に満ちた目でこちらを睨みつける。
[死してこの地に辿り着き、見つけたこの神の製造機で再び人間を恐怖のどん底に落とす計画が……よもや、こんな形で失敗するとはぁっ!ごふぉっ!]
「それは残念だったな。アタシらのせいで計画もおじゃんだ」
冷ややかに銃口を向けるネル。だが、死に体のはずのマシンマスターの瞳に、狂気の光が宿る。
[……ゆるさんっ。許さん、許さんぞーー!!もう崇高などなんだの知った事かーー!!もとよりワシは、人を殺すのが目的!そのためなら、この土地ごと滅ぼすことも辞さない!奴らの都合など知ったことではないわぁーー!!!]
ゴゴゴゴゴゴッ!!!!
瞬間、ドーム全体が激しい地鳴りに見舞われた!
「な、なんだ!?」
ケセドが異常な煙を吹き出し、内部のプロセッサが狂ったように高回転を始める。
[ガハハハ!!さあ!今こそ来たれ!最強最悪のマシン!デスアギトーー!!!]
———ドスンッ!!!!
頭上の闇から、巨大な塊が落下してきた。
着地の衝撃で床が激しく亀裂を起こす。立ち上る砂煙の中から現れたのは……灼熱のような赤に染まった巨大な装甲、そして冷酷な青い瞳を輝かせる怪物だった。
全身を覆う重厚な赤色の装甲。四つの太い脚と太い尻尾、長い首。そしてその先にある、ドラゴンのような凶悪な面構え———。
[ギギャオオオオオオオ!!!!]
「こ、こいつは……!?」
メタルドラゴン、あるいはメカバーンの色違い……!俺の知らない個体のモンスターだ!
「か、カッコいい……!」
ネルが思わずぽつりと本音を漏らす。今はそんな場合ではないが、その気持ちにはすごく同意だ。あの圧倒的な造形美には唆るものがある。
[ガハハハ!さあデスアギト!まずはこいつらから血祭りにあげてやるのです!ガーハハハ——]
[ギシッ……ギャアオ!!]
ガブッ!!!!
[ぎゃああぁぁぁぁっ!?!?]
全員「っ!!???」
全員の言葉が凍りついた。
召喚されたデスアギトが、突如としてマシンマスターに噛み付いたのだ。
[やめろーー!!離せ!ワシはマシンマスターだぞ!?お前たちを従える親なのだぞ!?やめろ、離——]
恐ろしい力で地面に叩きつけられるマシンマスター。
それだけでは終わらない。
次の瞬間――ドーム内に、肉と骨が破砕されるエグい音が響き渡った。
「……っ!?」
あまりの惨劇に、全員が絶句する。味方のロボットに噛み殺されるという最悪の断末魔。
それと同時に、主人を失ったケセドは不気味な排気音と共に沈黙し、頭上に浮かんでいた光の円環がゆっくりと消灯した。
ケセドが機能を停止した。
つまり……残るは目の前に立つこの赤い怪物を倒すのみ!これが本当の最終決戦だ!
[グゥー、グオオオオオオ!!!!]
「き、来ますよ!!」
デスアギトが咆哮を上げ、巨体を揺らして突進してくる!
だが、巨体ゆえに初動のスピードは遅い。俺たちは横跳びで容易く回避した。
「後ろがガラ空きだぞ!」
ネルが瞬時に背後へ回り込み、至近距離からサブマシンガンを全弾叩き込む!
ズドドドドドド!!
ガキンッ!ガキンッ!
「……なっ!?」
火花が散るだけで、弾丸は赤い装甲に弾かれ、傷一つついていない!
「硬ぇ!?アタシの弾丸を弾き返しやがったぞ!?」
《嘘でしょ!?いったいどんな硬さしてんの!?》
《ネルの銃弾を弾くとは、一体どんな素材なんだ?……と、言ってる場合ではないな》
突進を終えたデスアギトが旋回し、冷酷な青い瞳でネルを捉える。
巨体がフワリと宙へ浮き上がったかと思うと、ネルの頭上から一気に落下してきた!
ドスン!!!
「おわっ!?……っ、危ねぇな!」
「まだです、ネルさん!!」
デスアギトの背中のハッチが開き、無数の小型ミサイルが連続射出される!
迫り来るミサイル群に対し、ネルは壁を走り、射出されたミサイルの弾頭を足場にしてアクロバティックに跳び移りながら回避!爆風と火柱が空間を包み込む!
《なんと、ミサイルまで搭載しているのか!?あの製造機はなかなかロマンを分かっているじゃないか!》
「今テンション上がってる場合じゃないですけど!?」
「……というか待て?アイツ他の機械兵より動きが良くねぇか!?」
《……何?》
《こちらで調べてみます!》
ヒマリがデスアギトについて解析を始めると、数分もかからず結果が返ってきた。
《どうやら、電波の発信元がアレに切り替わったようです》
「切り替わっただけで効かなくなるのか?」
《相手の電波の方が強く、発信源までは完全にジャミングできません。他の機体なら妨害できますけど、アレは無理です!》
なるほど。メタッピの機能ではこれが限界というわけか。
すると、デスアギトがなにやら身構え始めた。
何をするのかと注視すると、奴の頭上から見覚えのある光の円環が、ぼんやりと浮かび上がった。
「……まさか!?」
あれは、ケセドのヘイロー!?
《っ!?……気をつけてください!相手は仲間を呼ぶつもりです!!》
[グオオオオオオオオオオン!!!!]
瞬間。デスアギトの喉奥から放たれた咆哮が、地下ドームどころか地上まで揺らすほどの超重低音となって轟いた。
空間全体が激しく振動し、鼓膜が破れんばかりのエコーが残る。
「っ……なんつう咆哮だ!?」
《まずいわ!全員今すぐそこからたい——》
リオが警告を言い切るより早く。
周囲の空間に幾筋もの光の柱が降り注ぎ、無数のマシン兵たちが一斉に召喚された。それらは俺たちを取り囲むと、静かに弓矢を向けてロックオンしてくるのだった。
感想と高評価、ここすきなどよろしくお願いします!励みになります!
アンケートで錬金釜クッキングと勇者の剣のアンケートをしております。前回の後書きに行くと、剣の投票に行けます。
○装備
・鉄の剣 攻撃力22
ドラクエ9から登場した鋼の剣と銅の剣の中間武器。スキルシステムにより、ドラクエ8 からキャラによって装備できるものが限られるようになったことで生まれたもの。
○新オリジナルモンスター
メタルドラゴン系統のオリジナルモンスター。赤く染まった装甲は、どんな熱にも耐えうる強度を持ち、それだけでなく硬い。しかし、氷に対する耐性が欠如している。雷や電波系に強いので、こいつだけ音波阻害を受けない。口から燃え盛る火炎を吐き、あたりを燃やし尽くす。機動力は無いが、そのぶん首の長さを活かした広い間合いと強靭な顎の攻撃は凶悪だ。背中に搭載されたミサイルを放つこともできる。
○ハントのステータス
レベル3→4
HP=84→102 +18
MP=33→38 +5
力 =85→92 +7
早さ=66→75 +9
守り=105→109 +4
運良=73→79 +6
??=128→139 +11
攻魔=0→0
回魔=0→0
ドラクエ7にこういうやついたよなって思って出しました。キャラブレがあると思いますが、許して欲しいです。それと、今回はオリジナルモンスターを出しました。色々と候補はあったのですが、結局初のオリモンはここで出すことになりました。
ちなみに、初期は黒の予定でしたが、すでに似た配色がいたので急遽赤に変更。
あと、マシンマスターには小物感があったのでこういう散り方にしましたが、反感を買わないかと震えております。
追記
錬金釜クッキングが「いる」という票が多かったので、またネタができた時に行います。ミレニアム編が終わったら勇者の剣の票も締め切りますので、まだやってない人は、よかったら投票してね〜
勇者の剣 登場させるなら、どれ?
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ロトの剣(王者の剣、勇者の剣・真)
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天空の剣
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ラミアスの剣
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オチェアーノの剣
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竜神王の剣
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勇者の剣・改
-
青春世界の勇者の剣
-
全部!!!