BLUE QUEST 〜青春を駆ける戦士〜   作:松花 陽気

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———錬金釜クッキング———

やってまいりました。再び錬金釜クッキングのお時間です!前回はおおかなづちを作り、『青銅の盾』と『鉄鉱石』を混ぜました。
さあ、何ができているでしょうか!早速中身を見て見ましょう!

パカンッ!!
『鉄の盾』を手に入れた!

守備力15の火炎と吹雪のブレスを10%軽減する。盾は盾でも『大盾』の分類になるらしい。ドラクエ11から出た種類だな。ホシノはあのデカい盾を使っていたから別にいいだろう。因みに、俺の持つ鉄鍋の盾は普通の盾である。

「それで、次は何を作るのですか?」

今度使うのは、こちら!
『古びたトレイ』と『銀鉱石』……と思ったがこれで何か作れる気配が出ないので、代わりに『青銅の盾』に変更すると。
何かができそうな予感がした。

「盾と、そのトレイ?なんでこれなの?」

「……もしかして、あなたの鍋の蓋と同様にそれも盾に?」

恐らくな。でも、十中八九できるだろ。
トレイの方は、捨てられてたのを拾った。素材的にはステンレスだと思われるので強度面は期待できる。
その二つを中に入れぶち込む!

ポコポコポコポコ!

むむ!何かできそうじゃな。では、また次回で!
後日。いつまで経っても出来上がらないまま彼はアビドスを旅立つのであった。


第二十五話:マシンマスター

その後、姉を名乗り出すプチ騒動を終わらせ、地下鉄の線路を歩き続けた俺たちは、その道中で妙な穴を発見した。そこから感じる気配に一瞬で何かあると理解した。

 

「この先から、すごい嫌な気配がする」

 

「同感だな。アタシもピリッと来たぜ」

 

《この先の道は私にはわからないわ。待ってちょうだい、今からスキャンするわ》

 

リオのドローンからライトのようなものが出て、暗がりの奥へと流れていく。

 

《道がわかったわ……でも、至る所に敵の反応もある。敵に見つからないルートで行きましょう。ナビするわ》

 

「えー、向かってくるなら倒せばよくない?」

 

《そういうわけにもいかなくなったのよ。高エネルギー反応があった場所から、またエネルギーを感知したの。しかも、この先の道の最奥がその場所だったわ》

 

「……つまり、このまま一気に敵陣本部までいけるっつー事だな!」

 

「そうカンタンに行くともオモエませんが……」

 

だが、止まってる暇もないのも事実。おそらくもう俺たちの存在は気付かれているととって間違いないだろう。ならば、手取り早く片付けるが良い。

 

《気をつけて下さい。ここからはあの『プロトキラー』や『伐採マシン』が蔓延んでいます。機体のセンサーに引っかからないようお願いします》

 

了解……とヒマリに返して、リオのナビの元、俺たちは地下を進む。途中で、また宝箱を見つけたので、開けようとしたら羽交い締めされて連行された。すいません、宝箱の魅力に奪われたんです。

 

と、度々引きずられながら進むこと約数十分のこと。

 

「ん?」

 

気付けは進んでいる洞窟の景色が機械的なものからゴツゴツした岩の洞窟に変わった。

 

「もうここまで来たのか」

 

《つまり、そろそろその場所に近いということです》

 

奥の道から、機械音が響いてくる。その他にも、なにか話しているような声も聞こえてくる。

 

「よし。ようやく本丸を叩けるな。さて、大暴れするか!」

 

《待ってちょうだい。奥に大勢の敵性反応!こっちにくるわ。ハントと同じ機体がおよそ50体を超えているわ。早くついてきて!》

 

そんなことを聞いては流石に隠れないわけにはいかない。リオのAMASに誘導してもらい、なんとか身を隠す。

 

「ふぅ、ギリギリだった」

 

《危なかったね。流石にあの数を相手しながらルイを守るのは無理そうだからね》

 

「心配せずとも、俺は過保護にされるほど弱くはな——」

 

《箱の化け物にやられて死んでおいて何を言ってるんですか!》

 

「……お前はビンタじゃなくグーで行った方が良さそうだな」

 

ガチでやめてください。

 

《はぁ……ヒマリに怒られて〈カンカン!〉——しはマシになっ〈うぃーー!!〉……うるさいんだけど!》

 

《おっと、すまないチヒロ。ヘリの中で作業はいけなかったか?》

 

《いや、なにやってんの?持ち帰った機械兵の解剖を頼んだはずだけど》

 

《いやなに、調べていたら新しいことがわかってね。黙って一度再起動させてみたんだ》

 

いやなにしてんだマイスター?

 

《安心してくれ。攻撃されぬようすでに武器や手足は分離している。それで、分かったことなのだが——》

《どうやらこの機械たちは、妙な音波によって動いているらしい》

 

《音波?……電波ではなく?》

 

《あぁ。ヒマリのハッキングが効かないのは、この特殊な音波で阻害していたからなのだろう。それにしても、普通とは違う音の波で伝えていたとはビックリだ》

 

難しい話が展開されてる気がするが、原理は置いといてとりあえず話を聞く。

 

《この音波をどうにかすれば、敵兵は動きを止めるだろう。そこで、私が作ったこれの出番だ》

 

すると、ドローンからホログラムが現れ、大々的にそれが映し出される。

 

《演歌オンプくん》てってれてっててーてってーー♪

 

どっかの青たぬきが昔に流していた秘密道具の演出音みたいなのがした気がするが、気にしたら負けなので黙る。

 

「あぁ?それで何ができんだよ?」

 

《簡単な話、これで相手の音波を阻害するんだ》

 

「ごめん。どうやって?」

 

《実はこのオンプにはたまたまここらで拾った音響素材を利用したものでね。まさかこれが特殊音波を出すものとは知らなかったが、結果的に功を成したというわけだ》

 

「流石にこれで命令まではできないが、大音量の演歌は流せるぞ」と付け加えながら言う。因みに、なんで演歌なのかを問うと。「私は演歌が好きでね。歌の練習と大音量で聴きたいがために作ったものだ。因みに、自爆装置もついてる」あ、それもついてるんだ。演歌好きなのは初めて知った。

 

《これで相手の仲間を操れれば一気に戦力もアップする。でも、それを調整するほどの時間はないようね》

 

《まあ、それは後にしましょう。それでは、早速そちらを導入しましょうか》

 

《了解だ》

 

その声と共に、諸々の準備を整えるウタハ達。やがて、中にそれを仕込んだメタッピーがやってきて、それを導入できたことの連絡を受けると、そこら中にいた機械兵の動きが鈍くなった。

 

《うむ。問題無く動いたようだね》

 

「これでスコシはタタカイヤスクなりましたね」

 

「なら、あとは突っ走るだけだな」

 

「よし!よくやったぞメタッピ」

 

《……めたっぴ?》

 

「あ、この子の名前です。ごめんなさい、勝手に呼んじゃいました」

 

《あや、メタッピーでメタッピですか……安直ですが可愛らしくて覚えやすいですね》

 

《……メタッピー改という名前を考えていたのだが……。まあ、いいか。それも悪くない》

 

ウタハが何か言っていたがよく聞こえなかったしそれどころではないので気にしないことにする。

敵の本陣はもう目の前。敵が鈍くなったことで門番のマシンもすんなりいくだろう。

 

《入るにはあの三機をどうにかしないと》

 

メタルハンターが三体控えている。だが、メタッピのおかげで敵の動きは鈍く、ハントほどの機敏な動きは無かった。

 

「というか、ハントは誤作動とかないんだな」

 

「ワタシとカレラのチガイは話したでしょう?ワタシには魂があるので、メイレイを促す機関を必要していないだけです。機体をウゴカスのに支障はありません」

 

「そうなんだ」

 

「とにかく、これならあっという間にやれるな」

 

《えぇ、さっさと倒してしまいましょう》

 

——数十分後

 

・ハントがレベルアップした!

・メタルハンターは宝箱を落とした。

・『鉄の剣』を手に入れた。

 

なに!鉄の剣だと!?最近、新しい剣が欲しいと思っていたところにこれとはなんと運がいい!!攻撃力は22とまあ銅の剣や俺の持つ『兵士長の剣』の次と考えれば悪くない数値だ。

 

「へっ、通信障害でトチ狂ってるとはいえ、こんなのアタシの獲物にすらなりゃしねえよ!」

 

ネルの力により苦戦もなくあっという間に三体は倒された。出番が無かったことに悲しむべきなのか……まあ楽に終わったならそれでいいだろう。

 

「さて、残りは……」

 

「奥の敵を叩けば、終わりだな」

 

そうして、目の前の重厚な扉に手を掛け、先に進む。

中に入ると、そこには、メイスを持った人の魔物がいた。鎖かたびらを身につけ、頭に縦に穴の空いたメットを被っていた。

ドラクエのストーリーの記憶を探るが、俺にとっても馴染みの薄いその魔物は、俺たちの侵入に気づくと、兜の奥の怪しい光をこちらへ向けた。

 

[ん?……ようやく来たか、人間ども。思ったより遅いではないか?]

 

「テメェか、この機械を生み出してんのは?」

 

[……あぁ、そうとも!流石は機械に精通している奴らだ。理解が早いな。ワシの名は、マシンマスター!覚えておくといい]

 

《そう。あなたが今回の元凶。……聴きたいのだけど、どうやってあれだけのものを作り上げたの?》

 

[おぉ、知りたいかね?ならばせっかくだ、教えてやろう。まず、貴様らはこの廃墟がもともとなんであったかわかるかね?]

 

《……えぇ、知っているわ。軍需工場であるとすでに把握しているわ。でも、だからこそ疑問があったのよ。なぜ工場に残されていた設備から、キヴォトスの技術体系にない未知の素材や構造を持つマシンたちが製造できたのか……。あなたはどこから、その技術と資源を調達したの?》

 

[クックックッ。素材?調達?そんなものはいらん。もとよりそんなものなど使っていない]

 

「使ってない?」

 

俺が眉をひそめると、マシンマスターは劇的に両腕を広げ、背後の暗闇を指し示した。

 

[そう! 何と言っても……この『神の機械』さえあれば、全てがその場で片付くのだからな!]

 

その瞬間、敵の背後にそびえ立っていた巨大な構造物が不気味に流動し、脈動するような光を放ち始めた。天井の隙間からスポットライトのように照らされたそのシルエットに色と光が加わった瞬間、俺の背筋に冷たいものが走った。

 

巨大な眼球のような球体。それを守るように包み込む、重厚な城塞を思わせる盾の装甲。そして、世界を拒絶するような圧倒的な存在感――。

 

[ガシャン! ガシャン! ガシャン!]

 

耳を刺すような駆動音と共に、空間に突如として巨大な光の柱がいくつも降り注ぐ。その光の中から、空間を転移するようにして次々と新たな機械兵たちが物質化し、出現していく。

 

……間違いない。アビドスの砂漠で見たビナーと同じ、デカグラマトンの預言者。

 

———『ケセド』だ。

 

かつてゲームの総力戦で何度も戦ったあの謎に満ちたAIが、マシンマスターの背後で「工場」として機能し、異世界の物質をこちらの世界へ直接プリントアウトしていたのだ。

 

[さあ!身の程知らずに教えてやろう。本当の恐怖というものを!]

 

「来るぞ!」

 

俺たちは一斉に武器を構え、マシンマスターと周囲を固めるプロトキラーたちに視線を向けた。だが、幸いにもメタッピが大音量で流し続けているジャミングのおかげで、出現したプロトキラーたちの関節部が錆びたように狂い、その動きは目に見えて鈍い。

先制は、ネルから。ネルは持ち前の速さと機動力を活かし特攻する。

 

「オラオラオラーー!!!」

 

銃を乱射し、取り巻きの機械兵を蹴散らしながらマシンマスターに向かって突き進む。

 

[単調な奴め!]

 

マシンマスターはメイスの鎖を振り回し、俺たちに向けて横薙ぎに振るう。だが——

 

「遅い!」

 

ネルの機動力の方が高く、簡単に避ける。

俺やスラりん、ハントも簡単にそれをかわしてみせる。どんどんと近づいてくるネルに集中し、間髪入れず今度はネルを狙ってメイスを激しく振り回す。その激しさは恐ろしく、流石のネルでもあの大きさの鉄球から近づけなくなる。

 

「クソ!ネルさんでもアレを食らったらやばいかもしれない」

 

「では、ハヤクスケダチを……!」

 

[ガシャン!ギシギシ!ガシャン!]

 

すると、ケセドによって生み出されたからくり兵が行手を阻んだ。弱体化しているとは言え相手の装甲が柔らかくなるわけではない。苛烈な攻撃は来ないにしても、一気に20体も出されれば苦戦をしないわけもない。

 

「クソ!どけろ鉄屑共!」『クロスブーメラン!』

 

『ハイブーメラン』に切り替え、即座に投擲する。だが、体力も守備力も全く変わってない相手が、それだけで一発撃破できるわけもない。ならばまた投げればいい!と、ブーメランの帰りを待つ間に、最初の一撃目を受けた一体が俺に攻撃を仕掛ける。

 

「おっと?そこで本当にいいのか?」

 

俺はニヤリと笑みを溢し、からくり兵へと迫るそれを待つ。1秒後にそれがからくり兵の後頭部に直撃。見事にブーメランが突き刺さった。これで一体は倒れる……と、確信したお前の顔はお笑いだったぜ?

 

[ギッギギギ!!]

 

「なっ!?」

 

なんと、止めることなくそいつは斧を振り下ろした。

当たることはなかったものの、武器が相手に刺さったままのため頼りのブーメランは使用不可になってしまった。

 

「『回転斬り!』」

 

ハントに斬られたからくり兵からブーメランが取れる。俺はそれをゲームでよく見る前転回避をして他からくり兵の攻撃を避けながら回収する。

 

「よし!……って、完全俺だけ囲まれた」

 

《まずい!ハヤク離脱を——》

 

すぐに『モーニングスター』に変え、丁度集団の真ん中だったのを利用して力一杯回転して俺はメイスを振り回した。

 

「オラァァァァァ〜〜!!!!」

 

俺の回転に合わせてメイスも同時に回転し、周りにいる機械兵をバッタバッタと当てまくる。周囲にいた兵共はそれで全員薙ぎ倒すことができた。

俺は少しずつブレーキをかけながら回転を弱める。

 

——すると。

 

ガキンッ!

 

俺のメイスとマシンマスターのメイスが衝突。同時に敵のメイス捌きの勢いも無くなった。

 

[なにーー!!?]

 

「っ!そこだ!」

 

隙を見つけ走り出すネルに、マシンマスターが焦ってメイスを上から振り回す。しかし、それにネルが当たるわけもない。それをすんなり避けたネルは、ビシッと伸ばされた鎖の上に、なんと飛び乗って高速で伝って走った。

 

[グッ!なんだとー!]

 

「なにぼーっとしてやがんだ!?」

 

キヴォトス人故の身体能力と人間離れした身のこなしと技術が作用して、ネルはマシンマスターが気付かぬうちにネルはすでに懐に紛れ込んでおり、その胸にはツインドラゴンの銃口を向けていた。間髪入れず、ネルのサブマシンガンが射出する。ほぼゼロ距離の外さない距離で何十もの弾を喰らう。

 

[ぐっ……ぐおおォォォォ!!]

 

ただひたすらに打ち続けられるマシンマスターを見ながら、俺は『ためる』を行いテンションを上げる。

 

《あれは何を……?》

 

リオの疑問にハントが答える間に、テンションアップを完了させる。

 

《そういうことですか。……では、後はルイに頼みましょうか》

 

ヒマリが納得したように告げる。許しを得たと判断した俺は、剣を装備する。

マガジンを一つ撃ち尽くしたネルは、俺の意図に気付いたのか相手から距離を取る。そのまま、交代するようにまだ立っているそいつに俺は向かっていく。俺が飛び上がって剣を向ける姿を視認するや、相手も防御の体制に入る。だが、その行動が俺たちの勝利をつなぐことになる。

 

「トドメだ!『氷結斬り!!』」

 

テンション5の氷の斬撃を放つ。力の籠った一撃が、相手の鎖ごと貫通して切り刻まれる。マシンマスターは俺の一撃により体が宙に浮き、そのままケセドのいる方まで吹っ飛んでいった。

 

[……ぐ、ググっ!——お、おのれ〜!人間風情がぁ!魔界最強のマシンマスターと呼ばれたこのワシが!……に、二度も負けるとはぁっ]

 

あまりにもあっさりやられたマシンマスターは、心底憎たらしそうに睨みつける。ネルが相手だったとはいえしょうがない気もするが、あまりにも弱すぎる。

 

[死してここに訪れた際、見つけたこのマシン製造機でまた人間を恐怖のどん底に叩き落とす計画!よもや、こんな形で失敗するとはぁっ ごふぉ!!]

 

「それは残念だったな。アタシらせいでその計画もおじゃんって訳だ」

 

煽るように銃口を向けながら言うネル。だが、そんな状況でありながら、相手は激昂し始める。

 

[……ゆるさんっ。許さん、許さんぞーー!!もう彼の方様の支配など知った事か!!もとよりワシは、人を殺すのが目的!そのためなら、その土地ごと滅ぼすことも辞さない!その土地の力など、知ったことではないわぁーー!!!]

 

ゴゴゴゴゴゴッ!!!!

瞬間、地面が震える。

 

「な、なんだ!?」

 

[この揺れはいったい]

 

ケセドが煙を吹き出しながら唸りを上げる。

 

[ガハハハ!!さあ!今こそ来たれ!最強最悪のマシン!デスアギトーー!!!]

 

瞬間。頭上から巨大な赤い物体が現れる。そいつが地面に着地すると同時に地面が揺れると、目の前にそいつが現れる。灼熱のように赤い装甲の怪物が、青い目をこちらに向ける。

そいつの姿は、全身が赤い装甲で覆われ、四つの脚と尻尾、長い首……そしてその首の先にあるドラゴンのようなゴツい頭がついており、これまたどこかで見たことある個体だった。

 

[ギギャオオオオオオオ!!!!]

 

「こ、こいつは……」

 

『メタルドラゴン』もしくは『メカバーン』の色違いと言ったところか。俺でも見たことない知らない種類が出てきた。

 

「か、かっけぇ……」

 

ぼそっと、ネルがこっそり呟く。

 

[ガハハハ!さあ、デスアギト!まずはこいつらから血祭りにあげてやるのです!ガーハハハ——]

 

[ギシギシ!ギャァオ!]ガブ

[ぎゃぁっ!???]

 

()()()()()()()()()()()()()()》》

 

なんということだろう。召喚されたそいつが、突然マシンマスターにかぶりついた。

 

[やめろーー!!はなせ!ワシはマシンマスターだぞ!?お前達を従える親なのだぞ!?やっやめろ!はな——]

 

そう喚き散らかすマシンマスターだったが、冷徹なそのマシンは無情にも地面に叩きつける……ひたすらに。だが、それでは終わらない。次には、耳を塞ぎたくなるような非常な音が響いた。肉を圧搾するおぞましい音がドーム内に響き渡る。

 

「……なっ!!?」

 

あまりの光景に全員が呆然とした。それはそうだろう……。なんせ、味方のロボットに裏切られたのだから……。

だが、相手はそれを待ちはしない。気付けばケセドの動きはなくなり機能を停止……光が消えていた。

つまり、これが最終決戦か。

 

[グゥー、グオオオオオオ!!!!]

 

「き、キマスヨ!?」

 

デスアギトが咆哮を上げ、俺達に向かって突進を仕掛ける。だが、その巨体の速度は遅く俺たちは簡単に避ける。

 

「後ろがガラ空きだぞ!」

 

デスアギトの後ろを取り、即座に乱射する。

 

ズドドドドドド!!

ガキンッガキンッ

 

「……なっ!?」

 

しかし、ネルの放った銃では、デスアギトの装甲を傷つけるに至らなかった。いや、正しくは効いてはいるけどほとんど意味がないと言ったところか。

突進をやめたデスアギトは、ネルに目を向けると、今度は高く飛び上がり、プレス攻撃を行う。

もちろん、そんな見え見えの動きをネルが回避しないわけもなく難なく切り抜ける……だが、今度はその地響きにより地面から剣山が生え、ネルだけでなくそれは俺たちにも攻撃がきた。

 

「ウグッ!?」

「ッガ!!」

 

ネルは回避し、スラりんは体が小さいのもありたまたま免れた。逆に、俺と図体のデカイハントは喰らった。

 

「ルイ!!大丈夫か!!」

 

「なんとかー!」

 

ダメージ48ぐらいか、技のダメージ減衰とかか?だとしても、今の俺の最大体力でこのダメージは痛い。通常攻撃で軽く60〜70?なら、たった二発で虫の息だよ。ハントはレベルアップしているし、俺よりも体力がわずかに高い。しかも、相手は未知数な新規モンスター。探ってる暇すらないが、どこか弱点を探らねば確実に負ける。

 

[グオオオオオオ!!!]

 

咆哮を挙げる新たな敵『デスアギト』。

硬い装甲を打ち破れる方法はないかと、俺たちは必死に考える。リオさんもヒマリさんも考えてくれているが未だに案はない。あんな装甲を持った相手の体力をどう削るか……。




感想と高評価、ここすきなどよろしくお願いします!励みになります!

アンケートで錬金釜クッキングと勇者の剣のアンケートをしております。前回の後書きに行くと、剣の投票に行けます。

○装備
・鉄の剣 攻撃力22
 ドラクエ9から登場した鋼の剣と銅の剣の中間武器。スキルシステムにより、ドラクエ8 からキャラによって装備できるものが限られるようになったことで生まれたもの。

○新オリジナルモンスター
 メタルドラゴン系統のオリジナルモンスター。赤く染まった装甲は、どんな熱にも耐えうる強度を持ち、それだけでなく硬い。しかし、氷に対する耐性が欠如している。雷や電波系に強いので、こいつだけ音波阻害を受けない。口から燃え盛る火炎を吐き、あたりを燃やし尽くす。機動力は無いが、そのぶん首の長さを活かした広い間合いと強靭な顎の攻撃は凶悪だ。背中に搭載されたミサイルを放つこともできる。

○ハントのステータス
レベル3→4
HP=84→102 +18
MP=33→38 +5
力 =85→92 +7
早さ=66→75 +9
守り=105→109 +4
運良=73→79 +6
??=128→139 +11
攻魔=0→0
回魔=0→0

ドラクエ7にこういうやついたよなって思って出しました。キャラブレがあると思いますが、許して欲しいです。それと、今回はオリジナルモンスターを出しました。色々と候補はあったのですが、結局初のオリモンはここで出すことになりました。
ちなみに、初期は黒の予定でしたが、すでに似た配色がいたので急遽赤に変更。
あと、マシンマスターには小物感があったのでこういう散り方にしましたが、反感を買わないかと震えております。

錬金釜クッキングがいるか?

  • いる
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