短編ってなんだろうと書いてて思いました。
お気に入りとし高評価、感想、ありがとうございます!
1)ルイ、馬車(バイク)を手に入れる
翌日。あの廃墟の探索に出かけ宝箱を調べ尽くした後の事。あの一件のお礼として、俺は金とは別にとある物を作ってもらう約束をした。そして今日、それが完成したと聞いたので指定された場所に来ていた。
「よお二人とも、来たぞ〜」
「おぉ、来たか」
「お待ちしていました」
言われたところに来ると、そこにウタハとヒマリさんがすでにいた。そこは、ミレニアムのとあるグラウンド。グラウンドと言ったが見た目的には車のレース会場的な場所。おそらく、乗り物の試運転用に用意された土地なんだろうと思った。
「こんにちは、一応完成したってふうに聞いたんですが」
「あぁ、これだよ」
そう言い、ウタハは整備室のシャッターを開け放つ。
逆行して見えるそのシルエットを頑張って見ながら、ライトの光が止むのを待つ。というかあれってゲームの演出じゃないんだな。
そんなメタイ事を思いながらそれを見る。
「……おぉ!」
出てきたそれは、簡単に言えばバイクだった。だが、デザインはかなり異質な物であった。
正面は馬をモデルにした頭が出ており、タイヤの軸部分には馬の蹄のデザインで、尻尾と思う部分と後ろの首周りは赤色が塗られており立て髪を表している。後ろの先端には、何かを引っ掛ける用のものが付いていた。(想像しやすい例として、ブレワイのマスターバイクの白バージョン)
「うおぉぉぉぉぉぉ!!??」
要望通りのデザインに俺は体で喜びを表現する。
「どうだい?君のイメージ通りのものをなるべく再現して見たんだ」
「はい!最高です!」
「乗る前からもうその評価か。まあ、焦ることはない。とりあえず乗ってみたまえ」
テンション上がって促されるままそれに乗ろうとして……。思い出したように俺はある事を思い出し、ウタハに問いかける。
「……これ、自爆装置は?」
ウタハはマイスター、エンジニアとしての実力はとにかく高い。求めるものに対してしっかりと要望を叶えて作ってくれるし、職人としての部分は高く評価しているつもりだ。だがしかし、弊害となるのは彼女のロマン美学。大体何にでもBluetoothや自爆装置を付けたがる妙な悪質がある。Bluetoothはまあまだ良いのだが、自爆は流石に避けたい。キヴォトス人は平気だろうが、下手したら俺は即死だ。
「安心したまえ、君は銃は耐えれても爆弾は無理なことは前に証明されている。付けたい気持ちを抑えながら抗ったよ。……いやはや、長く苦しい戦いだったな」
言うほどそんな辛いのかそれって??
付け足すように「Bluetoothは搭載しているぞ」と言われた。正直音楽流す以外で何か役に立つのかよくわからないがとりあえずお礼は言った。
「中のエンジンや機動性、設定など細かな部分は私が組み込みました。自動操縦用の自立型AIが入っているので、騎銃戦にも打ってつけです」
ヒマリが立ち上がりながら解説する。というか、歩けたんですね。それとも、一年生の時はまだ足に筋肉があったとか?にしても、AIとはな、なんとも至れり尽くせりな。
「と、それじゃあ起動してみるかな」
俺はバイクに乗る。すると、わざわざ立ち上がって来てくれたヒマリに乗り方と起動方法を指南してもらい、エンジンをかける。すると、いつの間にかバイクの横にウタハがサイドカーを取り付けると、ヒマリと共にそれに乗った。
俺は何をしているのかわからず一瞬、唖然とした。
「……どうしたんだい?ほら、早く運転したまえよ?」
そう呟くウタハ。隣のヒマリさんの顔を見ると、少し楽しそうにしている。
「あの、なんで乗ってるの?」
「いやなに、君はバイクを運転するのが初なのだろう?」
「なので、私たちがあなたの教習役として乗るべきだと判断しました」
あーなるほど。それは確かに必要だな……じゃねえよ!
「あの俺、中学生ですよ!?いやまあキヴォトスだし、学生で車運転する高校生がいるのはまあ百歩譲って納得しますけど!普通なんの交通法も知り得てない中坊の俺に初手から二人も乗せたまま走らせます!?」
「いや、君なら大丈夫だ。何故だかわからぬが君にならできそうな予感がする。それに、いざという時はヒマリの作ったAIがなんとかするからね」
「その通りです。ですから、背中を預けて思いっきりどうぞ」
危機感を持てキヴォトス人。俺が大事故起こす可能性は100%あるんだぞ!?え?キヴォトス人だから頑丈だし事故っても大丈夫って?だからと言ってだろ。
「因みに、このバイクはどんな道でも通れるように設計している。タイヤが摩耗すれば落ちてしまうが取り換えれば問題ない。砂漠や砂浜、泥道、砂利道、雪道なんのそのだ」
「うわ〜お」
すっごい万能なタイヤっすねそれ。それ一種類で片付くとか、もうこれだけでよくないですか?
〈ビビビ……起動完了。貴方がマスターでしょうか?〉
突如、バイクから感情の無い機械音声が鳴った。
「うわびっくりした!?」
これが、ヒマリの用意したAIというやつだろうか?ヒリの方を向くと、俺の言いたいことがわかるのか頷く。
〈私は、このバイクに内蔵されたマスターの運転をサポートする自立型AIでございます。快適で安全な運転を心がけ、戦闘でも流用できるようプログラムされております〉
ほぉ。それはなんとも楽な機能がついているじゃ無いか。
「言葉に感情の起伏はないけど、まるで人みたいに喋るねこの子」
「私が作ったものですから当然です。時間はかかりましたがいい出来栄えでしょう?」
ヒマリがない胸を張って自信満々に答える。
「……なにか?」
「イヤ、ナニモ……」
だからなぜナチュラルに心読むんですか!?ホシノンといいヒマリといい、気にしすぎだろ!?その体格も立派なステータスだよ!?
競うな!持ち味を活かせ!
「…そういえばだけど。このAIには名前があるのかい?」
ふと気になったのか、ウタハがそんなことを聞いた。
「いえ、特にはないですが。なぜでしょうか?」
「いやなに、こういうのは固有名があった方が呼びやすいだろう?それに、名前がある方がロマンがある」
「そ、そうですか。……それならルイがつけてあげてください」
「付ける……いいのか?」
〈名前……マスターがつけてくださるのですか?マスターがそれで呼びたいなら、お任せします〉
それならつけさせてもらおうかな。と、俺は頭の中で考えていた候補の中から、この子に合いそうなものを厳選する。と言っても大体三つ四つの中から二つ中どちらかになるが……。赤い立髪だし付けるならこれしかないよな。
「なら……『パトリシア』だな!」
〈ぱとりしあ……ですか?〉
ドラクエで牝馬(メスの馬)と呼ばれる子は、俺が知ってるので二匹しかいない。シルビア姉さんの馬もマーガレットと女の子っぽいが、姉さんと同じでオネエ合わせで牡馬という可能性もあるので除外した。となると残りは、4と5の馬ネームと8しか無い。だが、8の子は元人間だし黒髪だ。赤髪のこの子には合わない。という理由からパトリシアにしたのだが……どうだろうか?
「イヤだったかな……?」
〈いえ、ただその。そんな立派な名前をいただいても私が頂いてもよろしいのでしょうか?と考えまして〉
「う〜ん?立派とかはわからんが、別いいんじゃないか?それで君が気に入ったなら、それでいいと思う」
〈!……はい。では、パトリシアで。今日からよろしくお願いします、マスター〉
「マスター呼びはもう足りてるから、普通に名前で頼むよ」
〈そうですか?……なら、なんとお呼びしましょうか?〉
そういえば名乗ってなかったな。
「俺はルイ。瀧本ルイだ……ルイって呼んでくれ」
〈わかりました。では、今日からルイ様と呼ばせていただきます〉
「様……まあいいや。よろしくな!」
「さぁ、挨拶も終わったところで、それでは試運転を開始しましょう。まずはゆっくりと、右ハンドルを回して発進してください」
言われた通りのことをして、アクセルをかける。すると、ゆっくりとバイクが動き出し始め、車庫から出す。
(因みに、こちらは大型バイクを少し改良したようなもので、初心者でも簡単にアクセルとかできるし、マナチャリみたいなギアチェンジも楽々可能。AIからの指南もあるので、結構簡単に乗れる。)
「ブレーキについてだが〜———」
それから色々と説明されながら運転を続け、技能教習を終えた俺は、速攻で路上教習が行われました。
「では、発進してみましょうか」
「……マジで行くんだな?」
「不安ですか?」
「いやまあ、事故ったら一巻の終わりだし」
「心配せずとも、事故る程度で大怪我するようなやわな体ではございませんから」
「いや、俺が大怪我するし」
「そうですよ。自分を大切にできて偉いですね」
「頭撫でないでください」
「姉弟関係を深めてるところ悪いがそろそろ行こうか」
それから、ミレニアムスクールを出て路上をしばらく運転する。技能教習の際にウタハとヒマリに交通法なりなんなり色々教えてもらった。その中には、戦車の法律もあり、学園によってルールは様々だが、どの学園でも普通車と大差ない扱いらしい。
——マジでか?戦車には絶対喧嘩売らないでおこうかな。
「だいぶ慣れて来ましたね」
「やはり君は飲み込みが早いね。まだ拙く危ういところが目立つが、そこはパトリシアくんがサポートしてくれるだろう」
「ありがとうウタハさん」
それからもうしばらくドライブを楽しみ。今度は学科の勉強ということで視聴覚室に行くのだった。
2)マイスターと鍛治士は紙一重
「むむむむ!!」
「ぐぬぬぬ!!」
エンジニア部の複数ある整備室の中の一つ。その中で、俺とウタハは唸っていた。なぜこんなことになっているのかというと……。
「頼むルイ!ハントを解剖する許可を私にくれないか!」
「だからそれは断るって言ってんだろうが!」
「マけないでクダさい!マスター!」
そういうことである。俺は今、ハントの命の為に必死な思いでウタハと相対していた。正直言うと、もういつもの光景だったりする。
「そこをなんとか……!廃墟のマシンを解剖したくても侵入禁止になってしまったからもうダメなんだ!リオからも見張られているから下手な真似もできないのだよ」
「だったら尚更ハントの解剖もやめろ!?」
「なに!?こんなロマンの塊のような彼を調べたいと思わないのか君は!?」
「その思いに同意できるけど、機械の前にアイツは大事な仲間だ!解剖してヘタに何かいじられて死んだら困るんだよ!」
「死んだ時は君の不思議な葉っぱで戻せばいいだろう。大丈夫、肉体やコアはそのままにすれば可能なのだろう?」
「くそ!ウタハにこんなこと教えなきゃよかった!!」
自ら教えたがゆえに自爆する。過去の自分を今殴りたい思いだ。それから小一時間格闘し、なんとか今日も乗り切った俺は、本題に入る為アプリからある物を目の前に出す。
「……それは?」
「聞いて驚けよウタハ。これはな——」
そうして、一拍を置いてから俺はそれの名前を口にした。
「『不思議な鍛治』だ!!」
説明しよう!不思議な鍛治、とは……。
ドラクエ11に出てきた錬金釜の鍛治バージョン道具で、これにより錬金釜同様、武器・防具などの様々な代物を作ることができる物だ!しかも、それだけではない!なんとこの鍛治は、打ち直しをすることが可能であり、『打ち直しの宝珠』と一緒に入れることで何度でも叩き直すことが可能だ。しかも、上質な物であればあるほど、その武器や防具の性能も高いものになる、優れものだ!しかし、これには一つ致命的な欠点があった。それは——
「なるほど。つまり、レシピが必要なのだな」
「はい。そうなんですよ。あと、作業するだけのスタミナと力っすね」
因みにだが、俺にはイレブンのような鍛治スキルは皆無であり、鍛治特技も何もないし、鍛治する際の集中力値もありません。つまり、まともに扱えないのである。となれば、俺が持っていても宝の持ち腐れとなるので、こうしてウタハに見せたわけである。
「……君では無理だったのか?」
「やろうとしたんですけど……結果腕が攣りました」
「そうか。……では、私が試しにやってみてもいいか?」
「……まあ、どうぞ」
できるとは思えないけど、とりあえずやってもらおう。因みに、この不思議な鍛治はあの廃墟の地下の宝箱で手に入れたものだ。今あるレシピもその一つであり、他にも設計図的なものも拾っている。こちらは俺が夜鍋して作るつもりなので一旦保留。
「では、準備ができたのでお願いします!」
「ふむ。では行こう」
すると、ハンマーを持ったウタハの顔が真剣なものに変わる。すごい集中力で出てきたそれを素早く力強く叩いていく。
「すごい」
分野は多少異なる筈なのに、職人の如くウタハはそれらを仕上げていく。叩かれるたびに形がしっかりと形成され、レシピにあった完成品のイメージ通りに形どられていく。
「ふぅ〜……。よし」
完成したのか、叩き終わったそれを台からずらして丸い中の穴にスライドして入れる。すると、中で冷やされていくような音が響き、キラっ!と輝くと、蓋が開き中からそれは出てきた。
・青銅の鎧を手に入れた!
てーれてってって〜〜〜♪
「……ふむ。どうやら成功のようだ。だが、まだ少し改良の余地がありそうだね」
「いや十分すげえよ!俺なんて粗悪品しか作れなかったのに!」
「そうかい?だが君の話では、普通のものよりもさらに精度が良いものも作れるそうじゃないか。であれば、これは私の力不足ということになる。……ふふ。これは良い修行にもなりそうだ」
どうやらすごい気に入ったらしい。何が気に入ったのかはわからないが、すごく満足そうだ。
「よかったらそれ、ウタハにあげるよ。俺じゃあ使えないし」
「いいのかい?もしかしたら、量産してしまうかもしれないぞ?」
「そういうこと言う人が、そんな事するとは思えないけど……まあその心配が全くないわけじゃないけど」
「俺は、ウタハがそんなことしないって信用することにした」
「……はは。それは随分と重い信頼だな。わかった……約束しようか。私としても、君の産物の危険度は理解したつもりだからね。また何かレシピがあれば持ってきてくれ、材料があればいつでも作ろう」
「ありがとう!」
そうして、不思議な鍛治はエンジニア部の部室に置かれることとなったのだった。
3)謎ステータスの正体
「ルイ。よく来てくれましたね」
「おう!どうしたんだヒマリさん?」
ヒマリに呼ばれ、俺はとある部屋に招待されていた。精密な難しそうな機会がちらほらとあり、理解ができなさそうなものばかりの部屋で、俺はヒマリさんの言葉を待つ。
「実は、先日聞いていたあの件についての件で」
「おぉ、解析終わったのか?」
実は、ヒマリに俺の能力についてを話す際に、俺は自分だけが開けるコマンドの話をした。
最初に映る項目は、『道具』『呪文』『作戦』『強さ』である。ちなみに、これらのコマンドは、道具は別に開かずともなんとでもなるし、呪文に関しても口で唱えるだけで済む。別に、戦闘中にもこれをいちいち出しているわけではない。
それで、俺がヒマリに調べてもらったものというのは、『強さ』のステータスに出る??の項目だ。
ずっと不思議だったのだ、どうしてこんな項目が突然追加されていて、みんなの数値が俺の数値よりも圧倒的に高いのか。これはいつか明らかにすべきだと思っていたことでもあり、ミレニアムの天才達であれば何かわかるかもとやってもらっていた。
「それで、何かわかったのか?」
「そうですね。様々な手段を試しましたが、結論としては何もわかりませんでした。……しかし」
「……しかし?」
「私が予想した推測にはなりますが、そちらでよければ」
「ふむ」
なるほど。流石のヒマリでも確かなことはわからんか。チヒロさんやリオも協力して調べてくれたけど、その人たちでも無理となるとな。……でも、その天才が考えた推論であれば、多少は手掛かりになるだろう。聞く価値はある。
「まず、結論から言いますと。あれは私達の力である神秘の数値ではないか……と考えています」
「……神秘の数値?」
「はい。ヘイローを持っている私達のような人の数値は、あなたのものよりも高いのですよね?」
俺はそれに頷く。
「そして、そう考える理由として、私達とネルの数値の格差。私やリオの数値は100〜200強でしたが、ネルの数値は500弱とかなり上澄み、アスナも300とありましたから、この数値の高さに何か関係があると考え、それが神秘と関係するのではと考えました。ヘイロー持ちの私たちの方が数値が高く、ヘイローのない魔物達やあなたはとても低い、という理由からこの項目が神秘であると思いました」
「……ただ、情報がない上に確証もないことなので、暴論のような感じになってしまったのは、天才としては悔しいところです」
「ちょっと待てよ?そう考えると、スラりんやハントが強くなるたびにその神秘を高めてるよな?なんでだ……スラりんもハントも元はこの世界の奴らじゃないのに」
「……それはおそらく、魔物という存在自体が神秘的で、かつ恐怖の対象でもあるからだと思います。ファンタジーや小説、漫画やゲームなどでもそう言った書かれ方をしていますし。それ由来ではないかと」
「なるほど……結構納得いくかも」
実際。俺が低くてみんなが高い理由が神秘なら、俺には元からなかったわけだから低いのも頷ける。魔物達に関しても同様、そう言った概念から神秘があるなら、納得する。
しかし、それでも疑問に思うのは、なぜ俺に神秘が流れてるのか問題。そこが一番わからない。魔法があるから、と考えても元から使えたわけではないし、剣やら槍やらの特技、スキルも原因とは考えにくい。
これに関しては、聞いてもなんの解決にはならないだろう。
「ありがとうヒマリさん。おかげで助かったよ」
「いえ。結局確定はしていませんので、ただの推測ですし。ですが、感謝はしっかりと受け取りましょう」
「そうだ、ヒマリさんにある物を届けにきたんだけど」
「あら?なんでしょうか、これは?」
真っ赤な草を前に出す。
「これはヌーク草と言ってな。俺の世界では、寒い地域でよく飲まれる茶葉だ。薬みたいなもので、水分補給には合わないが、これを飲むと体が温まるんだ」
「まあ!それはなんとも魅力的な」
ヒマリの体は極度の冷え性体質。それにより、足が不自由になり、車椅子生活を余儀なくされたところがある。だが、今は本編の二年前。わずかだけど彼女も多少は歩ける範囲。これからこれを飲ませて少しずつ改善すれば……なんて思って持ってきた。
しかし、これには懸念点もある。
「え〜っと。飲む前に一つ忠告するんだけど、実はこの薬草ってすっごく辛いんだ。体温を上げるためなのかはわからないけど。そういう特性があるから、味に関しては俺はあまりお勧めはしないかな」
「そうなのですか?……ですが、ふふふ。そう言われると余計興味が出てきますね」
どうやら、ヒマリの好奇心に火をつけたらしい。ふふふ。あとで後悔すんなよ?……まあいいか、とりあえず一枚千切ってあげようか。
ヒマリにヌーク草の切れ端を渡し、生で食えとジェスチャーする。ヒマリはなんの恐れもなくそれを喰らい咀嚼して……。
「っ!!!!〜〜〜〜〜〜」
次の瞬間。一瞬にして表情が青ざめ、その青とは逆に肌が赤く腫れ上がると、声にならない叫びをあげた。
計画通り☆(キラの例の顔)
俺の悪いところ、ついついその反応が見たいがためにやってしまった。
ドラクエ8プレイ勢ならばわかるだろうが、ヌーク草はその辛さ故に生で食うのはあまりよくない。本当なら、粉末にして薬湯にして飲むらしいがそれでも辛いは辛いらしい。
ん?なぜ生で食わせたのかって?これの方が一番効くかなってのと、面白そうだから。
「かっっっっっっっっら〜〜!!!み、水は!?」
「ミルクでいいなら」
『おいしいミルク』を彼女に渡す。すると、即座に瓶を開けそれを一気に飲み干すヒマリ。舌の痛みが治ったのか、ようやく一息吐くヒマリに俺は声をかける。
「因みに、生でも効果は出るけど。本来は薬湯にして飲むやつだから、生だとクソ辛いよ」
「それを先に言ってください!!」
「いや、言ってもいつかは生で食しただろアンタ」
「そんなことはありません。天才美少女の私が、そんな醜態を晒すはずないでしょう!」
「でも、体は温まっただろ?」
「……そうですね。前よりも寒気が引いた気がします」
「それはよかった。あと何枚か持ってるから、全部あげるよ」
「……いいのですか?」
「調べてもらったお礼……てのもあるけど」
俺は少し恥ずかしそうにしながら。
「ヒマリさんの歩く姿を、長く見たいというか」
「……っ!」
ヒマリの瞳孔がわずかに見開く。心なしか頬も少し好調してるように見えるが、ヌーク草食ってから顔がまあまあ赤いので普通に気のせいだろう。
「あとやっぱり、人間機械頼りより歩いた方が健康にいいからさ!とまあ、そういうわけだから」
俺は最後にそう言い残して、ヒマリのところから去るのだった。
後日にまた呼び出され、お茶を出してもらったのだが、それがヌーク草を使った物で生よりマシだろうがすごい辛い目に遭いましたとさ。
「仕返しと、毒味ですよ。ルイ君?」
感想と高評価、ここ好きなど、よろしくお願いします!励みになります!
○装備
・青銅の鎧 守備力24
青銅で作られた厚手の鎧で皆勤賞並みによく出る防具。不思議な鍛治により、ウタハが作ったものだが、本人はその出来栄えに少し不満があるようだ。
勇者の剣のアンケートは、2026/7/30日の18:00に締め切ります。
その後のアンケートは、ずっと悩んでいたある要素のアンケートを取りたいと思います。
勇者の剣 登場させるなら、どれ?
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ロトの剣(王者の剣、勇者の剣・真)
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天空の剣
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ラミアスの剣
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オチェアーノの剣
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竜神王の剣
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勇者の剣・改
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青春世界の勇者の剣
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全部!!!